うん、まずは記録しなければ。
ノーヒントでタイムマシンを作ることになった忍ちゃん、
とりあえず情報収集。
...が突如として月村邸に警報音が鳴り響く。
「ブランゼル!」
すかさず、ブランゼルを起動。
「コロちゃん!かわいいよ~、こっち向いて!」
ブランゼルにコロちゃんフォルダが作成され、
写真データで埋められていく。
「よく似合ってるわね。」
「ありがとうございます。」
コロはペコンと頭を下げる。
「さてと、これからどうするかだけど。
もちろん、今ここにタイムマシンなんてものはないわ。」
忍の言葉に我に返って...。
「はっ!...ですよねー。」
「でも、さっきのコロナちゃんの魔法をみて可能性は出てきたけどね。」
「えっ、でも未来でさえ時間移動に成功なんてしてませんよ。」
「んーと、私にとっては魔法でも十分おかしいんだけど。
さっきのコロちゃんを作ったときに土を動かして、
形を作って、別のものに置き換えてたわね。」
「ええ。ただの土くれだとすぐに崩れてしまいますから。
手ごろなもので型を作って別のものに置き換えました。」
「なら、コロナちゃんの魔法には時間を操る能力があるのよ。」
「変化させるために対象の時間...この場合は空間も操っているはずなのよ。」
「でも、ゴーレム創生ができる人って他にもいますけど、
時間移動なんてとても...。」
「うん、できないと思うよ。普通はね。
でも、コロナちゃんは今ここにいる。
送るための装置があって、コロナちゃんのリンカーコア...だっけ?
に反応していた。」
「はい。」
「つまり、コロナちゃんのリンカーコアから魔力をとって
機械がその魔力を制御したってことかしら?」
「でも、そんなに私の魔力は減ってないんですよね。」
「んー、じゃあその機械に魔力をため込んでいて、
コロナちゃんのリンカーコアをキーにしていたのかもね。
まぁ、これはたんに悪用できないようにした...てところかな。」
「この世界に...というか私がわからない以上、
コロナちゃんがこれから時間移動のための魔法か装置を見つけるのかもね。
とりあえずは、魔法のことをもっと知らないとね。」
「そうですね。じゃあまず、私の知っている魔法についてから...。」
ビー!ビー!
「何!警報!」
「あーこれは...そうだ!コロナちゃん!」
「はい!」
「どうやら泥棒が入り込んだみたいなの!迎撃ついでに魔法を見せてもらえる!」
「...なんでそんなにうれしそうに言ってるんですか?」
「えっ!いやっ!なんでもない!と、とにかく早く!
もう庭の防衛システムが半分やられちゃってるわ!」
「っ!はい!コロちゃんは危ないからここでたい...」
「マスターと一緒に行きます!」
「...危なくなったらすぐに下がるんだよ。」
「了解です。マスター。」
「では、忍さん!行ってきます。」
「しゅつげきします。」
「いってらっしゃーい。」
「忍お嬢様...よろしかったのですか?」
「いーのいーの。...なのちゃんのことばっかり気にしてる恭也が悪いの。」
月村邸の庭にて。
「っく!また、防衛システムが増えてるな。どうして来るたびにこんな...ん!」
「たたいて砕け!ゴライアス!」
「なんだ!あれは!巨人か!ってどうせまたあいつの仕業だな...仕方ない。」
「永全不動八門一派、御神真刀流小太刀二刀術...高町恭也!参る!」
「早い!ゴライアス!」
「む!腕を突き出してって、やっぱり忍がつくったものか?」
「ドリルクラッシャーパンチ!」
「やはりか!ノエルさんのときといい、まったく!...せいっ!」
「うそっ!流した!」
「さて、どうしたものか...さっきから指示を出している方を狙うか。それとも...」
「隙あり!」
「甘い!って子供!!」
「きゃん!」
「コロちゃん!」
「ふぅ。さて、そこに隠れている奴、さっさと出てこい!」
「くっ!」
「こっちも子供か。...まったくあいつは子供に何をさせているんだ。ん、どうした?」
(こうなったら、ネフィリムフィストで...ん?)
「...もしかして、恭也さんですか?」
「いかにも、俺は高町恭也だが...君と会ったことはなかったと思うが?」
(そうだった、ここは過去なんだった!)
「...はじめまして、コロナ...ウェズリーです。」
「ふむ、してコロナ嬢よ。だいたいわかっているつもりだが何故襲い掛かってきた?」
「忍さんから泥棒が入ったから迎撃してほしいって...」
「そうか、わかった。...であいつはどこに?」
「恭也様。」
「ノエルさん。」
「忍お嬢様は自室でお待ちしています。」
「ありがとうございます。」
「恭也様。お待ちください!」
「どうかしましたか?」
「忍お嬢様は大変機嫌を損ねていらっしゃいます。」
「?」
「今回ばかりは恭也様に非があると思います。」
「いや、それは...なのはが心配で...。」
(あー。昔から朴念仁だったんですね。)
「ボクネンジン?」
「コロちゃん。だめだよ!本当のことを言っちゃ!」
「ぬ!」
恭也さんがノエルさんに背を向け、こちらを向いた瞬間。
「ファイエル!」
「ぐはっ!」
背中からノエルさんのロケットパンチを受けて、倒れこむ。
「恭也さん!」
「安心してください。コロナ様。恭也様はこの程度では死にません。」
倒れた恭也をノエルさんが抱える。
「さて、お嬢様のもとに...お二人ともお風呂に行ってきてください。
案内いたします。」
「あ、はい。」
屋敷に向かって歩き出す。