コロナのゴーレムクリエイト   作:arumikan

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翠屋、学生に親しまれ、とりわけシュークリームが評判のお店。

店主:高町士郎。娘の手料理を食べたことが原因で本日病欠。

パティシエ:高町桃子。娘の映像記録を見て若干興奮気味。


第九話

カラン、コロン。

 

「いらっしゃいませ。...ああ、忍たちか。」

 

「こんにちわ。恭也さん。」

 

「「こんにちわ~。」」

 

「いらっしゃいました。あなたの忍ちゃんです。」

 

「...今日は急なヘルプで悪いな。」

 

「反応が冷たい...後でたっぷりもらうからね。」

 

「...ああ。わかった。」

 

「よーし、じゃあ着替えてくるね。」

 

「あっちのテーブルが空いてるから、ついて来て。」

 

「「「はーい。」」」

 

「さて、ご注文はいかがいたしますか?」

 

「しゅーくりーむ!」

 

「私はアイスココアで。コロちゃんはオレンジジュースでいい?」

 

「うん!」

 

「私はアイスコーヒーをお願いします。」

 

「私は恭也をお持ち帰りで。」

 

「承った。...忍は早く着替えて来い。」

 

「はーい。」

 

......。

 

「すずかさん。」

 

「ん?どうかしたの?コロナちゃん。」

 

「えっと、テーブル席つかっちゃってよかったのかなーって。」

 

「お姉ちゃんが事前に連絡してくれてたみたいだから。大丈夫じゃないかな。」

 

「あ!そうだったんですか。よかった~。

いつもは混雑しない時間帯にしか来てなかったから。」

 

「すごいでしょ。学校帰りの学生がたくさん寄るから、

この時間帯はいつも混雑するんだって。」

 

「お待たせした。」

 

「わー。おいしそう。」

 

「たくさん食べるといい。」

 

「いっただきまーす!」

 

「うふふ。あれ?そういえば、今日士郎さんは?」

 

「忍から聞いてない...か。父さんは...病欠だ。」

 

(腹痛だがな。)

 

「大丈夫なんですか?」

 

「ああ...命に別状はない。」

 

(普通、料理を食べただけではそうなりませんけどね。)

 

「お大事に。」

 

(にしても...ほんとに昔のすずかさんは純粋というかなんというか...。

ほんとにどうしてああなったのか。)

 

「ん?」

 

「いえ。なんでも。」

 

「?」

 

「ありがとう。...まぁ、自業自得だがな。」

 

「そうよー。あれは士郎さんが悪いの。」

 

「...母さん。厨房はいいのか?」

 

「一段落したから大丈夫よ。それよりも...はじめまして。高町桃子です。

えっと、コロナちゃん?」

 

「あ、はい。はじめまして、コロナ・ウェズリーです。こっちはコロです。コロ、桃子さんにご挨拶。」

 

(...コロナ・ウェズリーっていうの慣れてきちゃった。)

 

「んぐんぐ...コロです。はじめまして。しゅーくりーむすっごくおいしい。」

 

「んー。ありがとう。好きなだけ食べていいからね。コロちゃん。

にしてもかわいいわねー。」

 

「すずかちゃんもこんにちわ。」

 

「こんにちわ。桃子さん。」

 

「あっ、コロちゃん。あー服べとべとにしちゃって...。」

 

「あらあら。...あ!そうだ。...奥にシャワーあるから使って。

着替えも置いておくから。」

 

「ありがとうございます。」

 

「...高町母よ。」

 

「...何よ。恭也。」

 

「何をたくらんでいる?」

 

「や、やーね。コロちゃんにうちの制服着せたらかわいいだろうな~、

なんて思ってないわよ!」

 

「...よくわかった。」

 

「い、いいじゃない。着替えは必要なんだし!」

 

(コロちゃんに翠屋の制服...見たい!)

 

「コロちゃん。シャワー貸してくれるって。

べとべとのままじゃいやでしょ。」

 

「...うん。」

 

「じゃあ行こう。すぐ行こう。」

 

「シュークリームはまだあるから。大丈夫よ。」

 

「うん。戻ってからまた食べる!」

 

「奥を曲がったところだから。」

 

「はーい。」

 

「...コロナちゃんも見たかったの?」

 

「...はい。」

 

「...まぁ、私も見たかったし。」

 

「...。」

 

コロちゃんが着替えて戻ってきた。

 

「かわいいわ。」

 

「かわいい。」

 

「コロちゃん、くるっと一回転してみて。」

 

「...コロナおねぇちゃん、目が恐い。」

 

「...ごめん。ちょっと頭冷やします。」

 

「あれ?恭也さんは?」

 

「恭也なら接客に戻ったわ。まぁ、混んでる時間だし。それよりもコロナちゃん!」

 

「はい!」

 

「あれはよかったわ!もう最高!」

 

「え?」

 

(あれって?)

 

「DVDよDVD!」

 

「あー。」

 

「なのはが魔法少女なんて...。もー、桃子さん興奮しっぱなし。」

 

「あはは。」

 

「...なのはのことお願いね。」

 

「はい!」

 

「...DVDも。よろしくお願いします!」

 

「...はい。」

 

「コロナちゃん。」

 

「どうかしましたか?すずかさん?」

 

「なのはちゃんが魔法少女って?」

 

「え?あ!そういえば、すずかさんは...いませんでしたっけ?」

 

「最近、なのはちゃんの様子が変だったけどもしかして...。」

 

(うーん。これはごまかせない...しかたないよね。)

 

「えーとですね。」

 

「なのはちゃんは魔法少女よ。コロナちゃんと同じ。

で、ジュエルシードっていうのを集めてるみたい。

でも、魔法の存在を隠さなきゃいけないから話してなかったんじゃないかな。

...と忍ちゃんが簡単にまとめてみました。」

 

「忍さん!」

 

「お姉ちゃん!」

 

「まー。気にすることないわよ。誰にでも秘密はあるし。

私たちだって人様に言えない秘密があるでしょ。」

 

「?」

 

「...うん。」

 

「あ!学校じゃ、気づいていない振りをしたほうがいいかもね。

ま、なのはちゃんならいつか話してくれるでしょ。」

 

「うん!」

 

「よろしい。...ん?どうしたの?コロナちゃん。」

 

「え?いやー忍さんが大人に見えたって言うか...。」

 

「何よ。いつもは子供みたいってこと?」

 

「あはは...。」

 

「...否定しないんだ。」

 

「ごめんなさい。」

 

「いいもん!吸う量をいつもの倍にするから!」

 

「忍!ちょっと待て!」

 

「やだ!もう決めたもん。」

 

「恭也。」

 

「?」

 

「なにごとも諦めが肝心よ。」

 

「ぐっ!」

 

「あむあむ、しゅーくりーむおいしい。」

 

その後、恭也までいなくなると困るので、手加減された...らしい。

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