何で土曜日なのに学校に行かなくちゃいけないんです!?
しかも、運動しなくちゃいけないって…(泣)
夜道を駆ける。人間離れしたスピードで足音を追い掛け、たどり着いたのはとある広い屋敷だった。
塀をジャンプで乗り越え、屋敷内に着地するとさっきの一般人が蔵らしき物置に入っていくのが見える。
追撃しようかと思ったが、それで殺したら元も子もない。
出てくるまで外で待っていようと思った直後、
蔵から金髪の少女が飛び出してきた。
両手剣を構えたその姿は、ランサーがソラを勘違いしたクラス、セイバーである事は間違いない。
『土壇場でサーヴァント召喚って…しかもそれが最優のセイバー?』
小さく呟き、片手剣を半身立ちで構える。
いざという時に撤退出来るように、邪魔となる重い盾はしまっておいた。
こういう時、バンエルティアで戦う前衛はほぼ盾を持っていなかったな、と思う。
全て避けるか、剣で受けるか、ダメージ覚悟でガードするかしかなく中々緊張感があるが、それもまた一興。
「剣使い…!?貴女、何のクラスなのですか」
『僕を倒せたら教えてあげる、っとぉ』
その言葉を幕切れに、二人のサーヴァントはぶつかり合う。
剣でお互いを斬り合い、殺そうとする勢いで剣を操る。
『………』
キィンッ、と大きく振りかぶった一撃でセイバーを後退させるとソラはこう呟いた。
『……なんかキャラ被ってない?』
「な……!?」
アホ毛に、青いドレス。剣使い、マスターにはそれなりに従順…と被り所が満載すぎる。
『……………』
「……………」
バチバチバチ、という目に見えるような火花がぶつかり合う。
「確かに、そうですね……私のキャラが薄くなるではないですか」
『僕もそう思う。キャラが薄くなるなら、僕の戦闘方法を変えようか』
次の瞬間、ソラの身体に纏っていたメイド服のような鎧は光になって消え、代わりに金色の王冠、黒い上衣と繋がったレースの広がるスカート、白いドロワーズの服へと変わる。
手に持つ剣は、先程より大きくなり形もまた変わっていた。
先程はこれぞ剣、と言うようなまっすぐな直剣だったが、今握っている剣は剣先が円を描く…
例えるなら、碇を思わせる形をしている巨大な大剣だ。
『練力陣』
突然魔方陣のようなものが現れ――
『それッ!』
もう一度、剣で斬り合う。
幾度となく剣を交える内に、セイバーは異変に気付く。
片手剣より両手剣の方が多少は力強い剣撃になるのはわかる。
だが、先程とはまさに頭一つ分力が違う。
筋力Bのセイバーが剣をぶつけ合う度に、軽く腕がしびれそうになる程だ。
「グッ……!」
セイバーが耐えられなくなったのか、バックステップで距離をとる。
直ぐ様追撃しようとした所で、
――ご飯の時間ですよ
『……………』
シリアスな緊張感をブッ壊すような念話が来た。
ご飯にかけると美味しいよね!
『さすがマスター』
ソラはそう言って軽く笑いながら、服をメイド服に戻すと足を一歩後ろに出す。
聖騎士だと敏捷がちょっと、ね…
「逃がしません、貴方はここで」
『逃げるに決まってる。僕のマスターが呼んでるからね』
そのまま、
『魔神剣!』
衝撃波で地面に砂を巻き上げると、辺りが砂によって見えなくなり目潰しをしてから、
衝撃波で地面に砂を巻き上げると、辺りが砂によって見えなくなり目潰しをしてから、
「ま、待ちなさい!キャラが…!キャラ被りが……!!」
セイバーの叫び(?)を背に外に飛び出す。
『ニヤニヤ』
そこでサーヴァントとマスターがいるのも気付いていたが、それを承知の上で戦闘していたのだ。
それに、ソラの真名は万が一悟られてもまったく心配ない。
軽く人を馬鹿にしたような、ニヤニヤとした笑いにどう思ったのか、
怒りマークを浮かべながら宝石のようなものを取り出したマスターにお尻ペンペン(笑)してから間桐家に戻った。
ちなみに、ソラは間桐で桜にめっちゃ怒られました☆
ソラが戦闘をした事をしった時桜は、
「何やってるんですか!夕御飯抜きです!」
と言ったので、夕御飯を我慢しながら耐えているソラでした☆
『ううぅ……グミじゃ腹が膨らまないよぅ………』
そもそも、これ元々は設置しに行っただけだったのに何でご飯抜きなんて事になったんだ?
とソラは思う。
『ハッ………!』
つまり、最初に襲ってきたランサーのせいだ。
しかし、ソラはランサーブッ血kill!!
とは思っていない。
あれだけホットドッグを喜んで(実際には嫌がって)いたのだ、次はペティグリージャムでもくれてやろうかな、
と本人にとっては善意で、
ランサーにとっては嫌がらせに等しい事をしようとしていた。
アレ…?
結局仕返ししてるんじゃね?
・
ランサーは好きです。
ただし、不遇です。
愛故に!