チート乙…とはこのことか!   作:celestial

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キャラ崩壊とはこの事かっ!!
残念にもほどがある!




百合展開美味しいです(^q^)

 

そんなこんなで時は過ぎ…

気付けば約10年経っていた。

そろそろ、気が早い者はサーヴァントを召喚する時期だ。

 

だが、そんな事はソラと桜はほぼ気にせず、今日の夕食の買い物をしに商店街に来ている。

 

町中でメイド服を着たソラの容姿はかなり目立ち、あちこちから視線やコスプレという単語が聞こえてくる。

 

『えーと…』

 

そんな事も一切気にせず、ソラと桜は商品を選んでいくと、

 

「…………桜?」

 

「先輩?」

 

赤毛の少年から声を掛けられた。

どうやら、桜が通う学校の先輩らしい。

 

「桜も夕食の買い出しか?」

 

「はい、今日はちょっと豪勢な食事を…」

 

二人は仲良く話している。

リア充爆発しろ!と言いたくなるがそれを堪え、買い物を進めていく。

 

「えっと……そっちの子は?」

 

『…申し遅れました。間桐家に仕えるソラと申します』

 

「あ…じゃあ慎二が言ってたのは……」

 

士郎は慎二が随分前に、家にメイドがいる!と言っていたのを思い出す。

それがソラ、と名乗ったこの少女なのだろう。

 

『慎二様が僕の話を?それはまた物好きな事です』

 

メイド服の袖を口に当て、小さく微笑をもらす姿はメイドではなく何処かの深窓の令嬢を思わせた。

 

「………あ、すみません先輩。そろそろ兄さんとお爺様が待っているので…」

 

「そっか。引き留めてごめんな」

 

「いえ、こちらこそ。」

 

そう言って別れ、買い物も済んだので帰ろうとすると暗い道の真ん中に人が倒れていた。

 

「…人!?」

 

真ん中に倒れているのは、紺と紫のローブを纏った女性だ。

青紫の髪を地面に垂らしながら倒れている。

 

『…………ん?』

 

ソラが何かに気付いた。

倒れているすぐ側に、何か文字が書かれている。

 

《キィーッ!?何よ、この町の人間はリア充っぷりを見せつけて!!私に対する当て付けなの!?

何が「ダーリン」「ハニー」よ!数年経ったら倦怠期を迎えるに決まってるわ!むしろ、私がその魔術をかけてやろうかしら!!

「ダーリン、大好き!」ですってぇ!?金しか期待してない小娘が何言ってんのよ!

「ハニー、愛してる」!?《自主規制》を《自主規制》して《自主規制》しようとしてる《自主規制》男がエッラそうに!!

キィーッ!!考えたら更に苛ついてきた!

この地にカップルが来る度に黒猫を目の前に過る呪いでもかけてやろうかしら!

さらに、私をこんな目に合わせた人間の住むこの地に落書きしてやるわ!

苦しみなさい冬木ーっ!!》

 

『「……………」』

 

うわぁ…と言いたくなるのを必死に堪えた。

確かにこの辺りにはイチャイチャカップルが多いが、それに嫉妬したあまり地面に落書きとは…残念極まりない。

 

「………………う」

 

「と、とりあえず手当てをしないと!間桐に早く運びましょう!」

 

残念極まりない物を書いたと言っても、倒れている事に違いはない。

ソラは自慢の筋力で女性を持ち上げ、桜と共にその場を後にした。

 

□□□

 

道の真ん中で倒れていた女性――キャスターはふと目を覚ました。

魔力切れでぶっ倒れていたが、誰かに助けられたようだった。

 

寝ていた部屋のドアが開くと、お粥と水を持ったメイド服の少女が現れ、

 

『目ぇ覚めたみたいだね』

 

と枕元のランプ台にお粥と水を乗せながら言った。

 

「…えぇ。助けてくれてありがとう。魔力も一時的に安全範囲に入ったみたいだわ」

 

キャスターが普通に魔力、という一般人なら、

 

厨二病?厨二秒なの?ww ww

 

とされる単語を口に出したのは、体内に魔力が増えていたからだ。

先程は限界ギリギリだったが、今はある程度安全地帯まで魔力が存在している。

それをやったとわかっていたからこそ、キャスターは魔力という単語を口にしたのだった。

 

「あ、目が覚めたんですね?良かった…」

 

そう言って、薄紫の髪をした少女――桜が入ってくる。

 

「ちゃんと魔力足りてます?」

 

「ええ、大丈夫よ」

 

「それは良かったです」

 

安心したように桜は微笑む。

 

『サクラ、彼女は…』

 

「わかってます。あなたは…聖杯戦争のサーヴァント、ですね」

 

「えぇ、そうよ。私は今回の聖杯戦争のキャスター」

 

桜の質問に簡単に答えたのは、桜の手の甲に赤く輝く令呪を見たからだ。

関係者なら、教えても問題はないだろう、と。

 

『キャスター…魔術に特化したサーヴァントだね』

 

「そうよ」

 

その名を――メディア。

コルキスの女王でありながら神代の魔術師で、別名を裏切りの魔女。

 

キャスターが簡単に真名を答えたのは、此所で殺されると思ったからだ。ならば、何を答えようが問題にはならない、と。

 

『?』

 

ソラは異世界出身の為、サーヴァントの真名やその歴史がわからない。

桜にメディアの人生聞き終えると、

 

『――――』

 

大きな瞳から涙を流した。

 

「!」

 

キャスターはその涙を見てしまった。

自身の為に流される、キャスターにとってこの上ない涙を。

 

ああ、自分の人生を思い泣いてくれる人がいる。

それは、なんて幸せな…

 

「…ありがとう」

 

『………え?』

「私が生前望んだものは、幸せ。それは手に入らなかったけど、自分の為に泣いてくれる人がいるのは嬉しいものね」

 

そう言うと、大輪の花という形容が相応しい笑顔を浮かべた。

 

「……ねぇ、一つ提案してもいい?」

 

『何?』

 

「私の、マスターになってくれないかしら」

 

その時桜に衝撃走る…っ!

ざわ……ざわ……というイメージが頭を過った。

何故か妙に鼻が高く、顎の尖った桜のイメージも出てきたが。

私のサーヴァントなのに…っ、と桜は思う。

 

「私は、裏切りの魔女になる前…ただのメディアとしての日常がほしかった。あなたが私の過去を聞いて泣いてくれた時にビビッと来たわ……運命来たコレ!ってね」

 

端的に言えば。

 

「惚れたわ」

 

『「!?」』

 

ざわ……ざわ……は更に大きくなる。

まさかの百合展開…だと!?

 

「で、でもサーヴァントがマスターになれるものなんですか?」

 

「魔力供給さえできれば、マスターになれるのは人間だけじゃないのよ?令呪はあくまでサーヴァントに無理矢理命令を聞かせるものだもの。無くてもマスターにはなれるわ」

 

『まぁ……それもそうか』

 

「ソラさん!?」

 

わりと乗り気なソラ。

まぁ、ソラも自分で魔力を持っている為キャスターの理論でマスターになれるだろう。

 

『そうだね。キャスター、僕のサーヴァントになってくれる?』

 

「えぇ!旦那様の為ですもの」

 

某狐巫女のようになったキャスター。

桜も微妙な心境に陥りながら、戦力アップの為だ…と自らに言い聞かせる事で精神の平行を何とか保った。

 





キャスター…すまん。
残念な女にして…
(。´Д⊂)

百合展開…たぶんfate/extra CCCみたいにはならないですたぶん。………たぶん!
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