不遇水魔法使いの禁忌術式サーシャと死に戻りの時計   作:何処にでもある

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 テスト開始。優勝賞品のMRCと学園内の土地は誰の手に渡るのか?




存・都・三八

 

 

 それから次の日、日の出と共に寮は一斉に騒がしくなった。

 合図である日の出と共にテストが開始され、全員が急いで教室に出向いて箱への干渉を開始したからだ。サーシャ達もそれは変わらず、人の波の一部となって進んだ。

 

「じゃあくっ付けるよ…えい!」

「街は…中心の街を起点に他の街は切り替わるっと」

「それならサーシャの街が一番良いですね。調べた所、王国の元タイム家の領土、その首都でしたから」

「有名なほど方針も立て易いか…」

 

 サーシャがコチラをチラリと見て、俺は頷いて承諾した。

 ほぼ関係ないからな。唯一残ってるリーロとしての記憶は王都で買い物してた姿だし。

 

「良し、それで行こう。先ずは手出しせずに加速して天気と災害を把握。それから戻し機能を見つけてそれを参考に農業計画を作成。そして食料と相談しながら人口増加の政策、好景気になるようにしよう。都市の歴史の長さは発展可能な上限になる。徹底して記録しよう」

 

 サーシャが記録媒体と自動記録する魔道具を倉庫から取り出し。

 

「本来の統治では不可能な手段ですが…今回はテストの一環ですし、詰められる場所は詰めましょう。少人数の初手として全員やってるでしょうし、戻し機能は最大限活用する方針ですね。取り敢えず鉱山や資源がある場所の特定から始めます」

 

 リサが事前に大霊書庫から持って来た書類を広げ、活用出来る文面を探り。

 

「ねえ二人とも、そんなに急いでもみんなが追いつけるかな…?ほら、この子達って普通の人間とそう変わらないんだろ?疲れるし、分からない事に全力は出さないよ。先ずはどうすれば指示や干渉が出来るか見た方が良いんじゃないかな?…何があっても見捨てるのは、気が重いんだ」

 

 グリムが無干渉なのは気が引けると意見した。

 二人は手を止めて思考し、其々の答えをだした。

 

「良いね、良く考えればこれは教養の要素もある。完全無干渉という失礼な行為はやめておこう」

「それでは時間が足りません。たった三日しかないんですよ?効率良くやらなければ最後まで進めません」

 

 サーシャは肯定を、リサは優先順位を変えないと主張した。

 

「「…………」」

「…えっと、二人の意見が割れたらどうするんだい?オレとしてはくじ引きでも良いと思う…ん…だけど…どうかな?」

 

 互いに目を合わせ、意思を伝達する。どっちも『通信』の魔法は所持していたが、使わなくても伝わるものはあるようだった。

 

「一周目はグリム管理。私が農地や天気、災害の観測ついでに補佐に入る。その間に文献解読を頼める?」

「異論はありません。両立可能なら対立するのは不毛です」

「わぁ、二人とも実はすごく仲が良かったりする?阿吽の呼吸は正に君達のことだよ!」

「グリム、これは単に意見が食い違ってなかっただけ。早く始めるよ。お昼休憩迄には3周は終わらせたいから」

「戻しってそんな重ねるものだったかな?」

 

 3人以外のチームも教室に集まってやってるからか、すごく賑やかだ。

 これなら多少他のチームを覗き見してもバレないだろう。騎士と一緒に食堂から持って来たお盆や洗濯桶を運びつつ、そう判断した。

 

『サーシャ、頼まれたご飯と歯磨きと顔洗い用の桶、持って来たよ』

「ほい水球。捨てるのは適当な庭にお願いね。グリム、私が問題を解いてる間にやってて良いよ」

「ありがとうございます。調べる体制は出来たので私からやらせて貰いますね」

「ありがとう、急いで来たから調子が出なかったんだ!…服も持って来てくれないか?今パジャマなんだ」

『分かった、騎士さんに頼むね!』

「グリム、解ける限り解いた。私が食べてる間に終わらせて」

「ごめん、呼ばれたからもう行くよ!そうだ、櫛も用意してくれると嬉しい!じゃ!」

 

 サーシャ達がガチってるが、他が同じかと言われればそうでもない。

 元気に話し合ってるが、それでも1回目はじっくりやる人が多いみたいだ。

 まあ死に戻りで巻き戻しに躊躇がないサーシャなら兎も角、時間は一度きりだからしっかり噛み締めて進めるって考えが普通なのだろうな。

 

「リーロ、オーブ騎士とリサの効率重点」

『騎士さん、グリムの服をお願い!リサ、ご飯は食べさせるから文献お願い!』

「もがもがもが…!…本の間に食べカスを入れたくないのですが!」

「大霊書庫から持って来たコピーなら幾らでも雑に扱って良い。速度優先。見落としは放置で」

「…もがもが…リーロ、サーシャはなんであんなに焦ってるんですか?私が言うのも何ですが、まだ初日ですよ?」

『それは…私の先祖が治めてた都市を自分で育てる事になったから…かなあ』

 

 リサの言う通り、今のサーシャは性急だ。

 だけどこうなるのも無理はない。

 前日に自分が引き当てた土地を調べたら、タイム家の領土だったんだから。

 運命を感じ、気合いを入れる理由には十分…なんじゃないかな?自信はない。

 

『…ごめんね、リサ、多分私関係なのは分かるけど、本当に合ってるかは自信がない。だから私からは正しい情報は渡せない』

「そうですか…心を読めても分からない事はあるんですね」

 

 リサの言葉に、軽く首を横に振る。それは合ってるけど、間違ってもいる認識だった。

 

『確かにMMは内心を見れるけど、読める訳じゃないよ。人の言葉を聞くのと動きを予想するのは違うように、考えは見えても、なんでそう考えたのかは読み手に委ねられる。私は…それが苦手だから』

「…それはどう言う意味で?」

『最近のサーシャは私でも理解しきれなくなって来てるってこと!』

 

 その言葉で終わらせて、みんなの補佐に回った。

 最近のサーシャは本気で思考を回すと聞き取れなくなるからなー…速い上に複数同時に考えて、その上途中から思考が飛ぶし。

 別のことを考えるのも最近はシームレス…途切れなく移行するから、本当に聞くだけじゃ分からなくなってきた。

 俺がMMとしている時は出来るだけ今まで通りに考えてるみたいだけど…その手の気遣いが出来る程思考に余裕がある状態って、一体何なんだろうな。

 

「リーロ、コッチへ来て」

『どうしたのサーシャ?』

「先ずは肉体構造体を変えて…『精肉』っと。管理するにも先ずは相手の説得からしないとダメだった。だから領主との交渉窓口になって欲しい」

『…わ、生身に…私が?』

 

 サーシャの魔法で魔力の身体から生身の身体に変えられつつ、疑問を抱く。

 確かにこのテストでは領主とどういう関係を結べるかを「教養」のレベルで決められるけど、こんなのゲームでは…あー!MRCで人型になった影響か!

 

「うん。授業で管理しに来たってよりも未来の子孫が先祖の為に来たって方がウケが良い。タイム家ならあり得なくは無いだろうし、初回はこれで様子を見る」

『…わ、分かった。みんなの為にも頑張る!』

 

 俺がそう言うと、サーシャは箱に指を滑らせて俺を送る準備をし始めた。

 人を送る「交渉」と物を送る「贈呈」のコマンドだな。この関係が良いほど管理も楽になるぞ。

 

「ありがとう。それじゃあ連絡は『通信』でやるから、言われた事はしっかり伝えてね」

「今一人では不安だろうし、オレも同行しよう!なーに、人と仲良くするのは慣れている!ここはドーンと頼ってくれ!」

『は、はい!頼らせて頂きます!』

 

 俺は政治家と話したことなんて全く無かったからな。何より身に覚えのない親族だ。気まずいから潤滑油役が居るととても助かる。

 

「問題は…魔法学の詠唱関係か…現れる現象を比喩した詠唱が多い理由を答えよ…」

 

 サーシャは問題文に辿り着くと、その答えを数秒思案して、答えを口にした。

 

「"魔法の原典、その創られた最初の状況を少しでも再現する為"」

 

 ポーンと音が鳴り、起きる現象が言語として表示された…()()()()

 実際に文字が浮かんだ訳じゃない。ポーンという音を言葉として()()()()

 

step"soul out" × gear"travel"

 

 その音を聞いて直ぐ、見たこともない真新しい屋敷の広間に俺達は居て、数人の使用人らしき男女が俺たちの方を向いて驚いていた。

 俺とグリムが突然姿を現したからだろう。相変わらず予兆がない…と言うには、今回は違った。

 

「今のは……(ステップ)魔法の『魂の離脱(soul out)』と(ギア)魔法の『旅行(travel)』…で良いのかな?」

 

 そのまま復唱しただけだが、結構大事な情報にも思える。

 今まで前触れなく行使されて来た時魔法の予兆と呪文が聞こえたのだから。

 今までとの相違点は魔道具か否かだろう。使い手の意思が介在しないなら予兆が分かる…仮説として覚えておこう。

 

「ようこそおいでくださいました。歓迎致しましょう。ですが…突然の訪問ですので、此方の用意が出来ておりません。不躾な問いかけではありますが、先ずは何処からの使者か教えて頂いても…?」

 

 使用人の中から年老いた執事が俺達の前に出た。見るからにまとめ役だな。

 一応普通の盗賊では不可能な転移での登場だ。最低でも使者ではあると受け取ったらしい。

 ふうん、こうして最低限話し合う土壌は学園側で用意されてるんだな。

 

『ええと…』

 

 サーシャからの連絡はない。そして俺の見た目は3歳だ。対応するならグリムの方がマシだろう。

 そう考えてグリムの方を見るが、俺から3歩後ろでサムズアップしていた。

 

「リーロちゃん、頑張りたまえ!オレは此処で応援してるよ!」

『…内気で話すのが怖い訳じゃないんだけど…』

 

 どうやら現状を何かしらと取り違えて捉えているらしい。

 小学校の自己紹介でもじもじしてる訳じゃあないんだぞ?

 とはいえ…ずっと言わないのは違うよな…?何でも良いから場を持たせないと…!

 

『私は…リーロって言います!ええと…一応タイム家の…一員…血は繋がってるらしいです…よ?…未来から来ました!領地経営に口を出させて下さい!よろしくお願いします!』

 

 そうして場を持たせようとして、大体言った。

 

 

 

 …この場の静かな間を人は空気が凍ったと表すんだろうな。

 こんなに口下手だったっけなー俺。グリムに話しかけられた時もそうだったし…あのサーシャの暴露が効いてるのかも知れない。俺の経験を使うのに躊躇が出来てしまってるな。

 

「…転移ではなく、時魔法での訪問と……ふぅぅむ…」

 

 ギロリと上から下まで、老人は俺をじっくりと観察した。

 今の俺はふわふわの茶髪に黄金色の眼、そこに平民の子供らしくワンピースを着用している。

 サーシャのおかげで生身にはなっているが…後数時間もすれば元の魔力の身体に戻るだろう。あまり長く見て欲しいものではない。

 

「髪と眼の色は同じ…はて、顔立ちは微妙な所ですが…出まかせと断ずるには…客室へとご案内しましょう。嘘と決め付けるには、貴女様は我らの主人の面影がある。面会する機会を設けましょう」

『本当ですか!ありがとうございます!』

 

「うんうん、正直者は正しい道を歩んでこそだ!」

 

 後ろでグリムが何か言っていたが、手伝ってくれなかったのは悲しかったぞ。

 

「只今呼んで来ますので此方でお待ち下さい」

 

 案内された客室を見る。羽毛のソファ、背の低い俺の胸まである机、窓からはこの屋敷の庭が見えていた。

 扉が閉まったのを確認すると、俺は早速周囲を確認する。サーシャとの連絡は未だに繋がらないし、その間に役立ちそうな物を見つけておきたかった。

 

『客人のもてなしに特産品とかないかなー?』

「リーロちゃん、早速冒険かい?良いね、じっとしてるのはオレに相応しくない!ここは窓から飛び出して屋敷を見て回ることにしよう!昔の偉い人の屋敷なんて、楽しまなきゃ嘘さ!」

『ちょっと待ってグリム。先ずは話を聞いてから。それからでも遅くないよ』

 

 グリムを窘めつつ見て回ると、棚と壁の隙間から特徴的な花が出ていた。

 ほのかに光っている鈴蘭と言えば伝わるだろうか。触れれば鈴が鳴るような音が響いて楽しいお花だった。

 

 チリリン、チリリン。

 

『不思議…ずっと見ていたい』

 

 引き寄せられる。

 魂が、心が、感情が、本能が。全てがこの花の虜になったみたいだった。

 他の全てが気にならなくなって…心が浮きついて空を飛んでるみたいで…。

 

「それは子供には早い」

 

 その知らない声で一気に現実に戻された。

 頭が痛い。鐘を鳴らしてるみたいだ。

 思わず抑えながら振り返れば、そこには茶髪に黄金の眼を持つ男性が立っていた。

 左右に分けた髪型に髭。貴族というより、ちょっとお金持ちな家庭の旦那さんって感じだ。

 

「それは「たまツボミ」と言う。嗅いだ者の魂を引き寄せ、蕾に取り込む魔物の花だ。済まないな、駆除はしてるんだが、土も水も光と要らないとなると本当に何処にでも湧いてね。建材に種が混じってご覧の通りだ」

 

 男性はそう言うと、持っていた鋏で茎を切って駆除してしまった。

 切られた端から魔力に還る所を見るに、本当に魔物だったようだ。

 

『此方こそ勝手に見渡しててごめんなさい。私はリーロ、こっちは…居ない』

 

 グリムを紹介しようとしたが、窓が開きカーテンがパタパタとしているのが答えだった。

 アイツ俺を置いて外に出かけたな?

 

『ごめんなさい!今すぐ…』

「ははは、それは後にしても構わないよ。あの子は国王の息子だろう?あのくらいのヤンチャは血を感じて安心するくらいだ」

『…分かるんですか?』

「勿論。私の時魔法は『旅行』、あらゆる時間に旅立てるのが取柄でね。5回程千年後まで5年単位で3泊の旅をした事がある。その時に一回市場で会ったことがあるんだ」

『旅行…travel…もしかして反映箱とか作ったり?』

「あぁ、あの試作品かい?あれはちょっとした遊び道具だよ。アレを使うなら、私達貴族が協力する方が早いし良い結果になる。まあ王様はマジの道具として持って行ったんだげどね!ははは!」

 

 スゴイ…俺等が手伝わなくても何も問題なさそうだぞ?

 千年先の未来を大まかに知ってるなら最適解は余裕そうだ。

 

『スゴイですね…それなら私のことも分かるんですか?』

「いーや?全然知らない子孫だね。私が知ってるのは王国が何もかも上手く行った可能性だけだ。そこに君の姿は見かけなかったな」

『…魔法の欠点ですか?』

「そうでも無いさ。裏を返せば、どうすれば上手くいくのか分かるってことだからね。まあ、それを根拠に説得しても私には無理だったんだけど。ははは!」

 

 割りかし笑えない冗談はやめろー!俺も他人事じゃないから笑えないんだよ!

 

『今回はその件で来ました。単刀直入に言います。経営その他諸々を手伝わせて下さい!』

「良いよ」

『勿論難しい要……良いんですか?』

「うん。どうせ今日ここに来る国王か誰かに受け渡す予定だったからね。相手が誰かは関係ないんだ」

『子孫でも変わらない…と』

「驚きはしたさ。でも、君がやる場合は、絶対に私が旅をした最善最高にはならないのは覚えて置いてくれ。何故ならそこに君はいなかったからだ」

『それは…はい。今はこんなでも、産まれなかったことにされるのは嫌なので…』

「だろう?だからあの旅で見た景色に再会することは永遠に無いのさ。知らないだろうけど、君よりもずっと素晴らしい子供が千年先にはいた筈なんだ。その子と出会えないというのは…寂しいものだよ」

 

 イラついた。

 

『…何ですか、それは』

 

 話しているのは至極単純な原理だ。

 旅をした。その光景になる道筋は途絶えた。

 最善じゃない時間に産まれた子孫を価値なしと定めた。

 

『まるで私が…姉が生まれなければマシだったみたいに言うじゃないですか…!』

「そうは言ってない。ただ、君よりも素晴らしい子孫が産まれる筈だったと…」

 

 そんなのだから無責任に易々と、統治の権利を渡せるのだ。

 自分で自分を抑えられない。俺としての実在が否定されたからか、私としての在り方が強く出ている気がする。

 その部分が、私…サーシャの産まれた時代の全てに対して侮辱する発言に、怒りを抱いていた。

 

『なら、今から私が最善を超えてやります!何事も死ななければ巻き返せると!そう信じる心、それさえあればその最善最高は超えられるのだと、未来は捨てたものじゃないって貴方に叩き込みますから!』

 

「‭─‬‭─‬‭─‬………ぶあっはっはっはっは!!!」

 

 ポカーンと暫く口を開けた後、男性は今まで以上に大笑いした。

 久々に愉快な奴を見たと笑う姿は、その鎮火した心に火種程度は与えることが出来たらしい。

 

「あっはははは!!!…初めて言われた言葉だけど、うん、そこまで尻を叩かれたからには…良いよ、今日から政治からは手を引こうと考えて居たが…子孫の様子を見守るのもまた一興だ。…協力するよ」

『はい!一緒に乗り越えましょう!』

 

 正直な所、今言った()の言葉の何処に彼を焚く要素が有ったのかは分からない。

 苛立ちに任せたらなんか上手く行っただけ。不思議な勝ちだった。

 でも彼の考えを聞いて、そこに無力さと後悔を見出して共感して吐き出した言葉でもあった。

 不思議と()の部分が共感したのだ。言ったことに後悔は無いけど、偶然噛み合っただけな気もする。

 

「そうと決まれば先ずは役職から決めなければ。その次は書類の場所、税の計算、政策の企画方法…教えることは山ほどある。確か三日しか無いのだろう?駆け足でやっていこう!」

『おー!』

 

 …そう言えば、グリムはどうしたんだろうな?

 

 

 

「…あっはは…壁穴に挟まって動けなくなってしまった。おーい、誰かー!…おーい?」

 

 その後夕暮れまでみんなに忘れ去られてたが、無事に回収した。

 

 






「交通手段」
 歩き、馬車、転移門…最も有名なのはこの3つですが、一部の地域に限定するなら更に増えます。
 帝国の飛行機、商国の砂船、神格の翼付け施術は、一国でメジャーな物です。
 深淵なら魔力過多による歩行、浮いた足場、学園なら飛行の魔法や魔道具による飛行もあります。
 人類の発展は凄まじく、今や地の下と空の上以外は踏破出来る余地があります。

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