今回の色々と破壊してまいりましょう!!
おのれディケイ(ryと言うことで投稿です
「う~ん…う~ん…」
「ゆきちゃん。起きて…」
「はっ…!!」
ユウの話を聞いて頭がパンクして気絶した友希那だったが、しばらく経ってからユウの言葉を聞いて彼女は意識を取り戻していた。
「あはは…おはよ…」
「えぇ…」
「あれから客室の座席で唸ってたんだよ?それに時間的にもう日が暮れてるよ?」
「何ですって…!!」
苦笑いを浮かべるユウに何ともなかったかのような表情で答えを返した友希那だったが、そんな彼女に待っていたのは予想外の言葉に落ち込んでしまっていたものの、先ほどの話からあることを思いついていた。
「ライブの翌日だからってオフにして、ユウとの時間がとれるはずの休日だったのに…」
「そういえばプロって言ってたもんね。普段は練習とかで忙しいんだ…」
「そうよ。練習も仕事も入るから一日休みはなかなかないのよ…スマホ買った後に本当だったら街を紹介して回ろうと思ってたのに……
そうだわ。ユウ、そう言えばタイムマシンって言ってたわよね?だったら…過去に戻って…」
「ゆきちゃん?それはダメだよ?また今度時間作ろうね?」
「えぇ…。モールに行く途中で考えてたのが無駄になってしまったのは残念だけれど…」
色々と考えていた友希那だったが、色々あって殆どがご破算になってしまった事に落ち込んでしまったが、気を失う前にした話を思い出して”過去に戻ってやり直す”ことを提案したが即座に却下されてしまったことで肩を落として落ち込み始めてしまった。
落ち込んでしまった友希那の姿にどうしようかと考え始めたユウ。
そして、何かを思いついたのか、彼は友希那に笑みを向けながら、友希那にとっては完全に予想外の提案を持ちかけることにした。
「ゆきちゃん、折角だからご飯食べてく?」
「そうね…どこに食べに行くのかしら?」
「何言ってんの?俺が作るんだよ?」
「ユウの…ご飯…!?えぇ…頂くわ」
「ちょっと待っててね?すぐ作るから…」
あろうことか提案されたのは夕食の誘いだが、ただの夕食ではなくてユウ自身が作る夕食と言う友希那からしたら完全に予想外の提案に面食らっていたが、彼の姉であるリサは料理が上手いことはよく知っていたこともあって、友希那は先ほどの落ち込みが嘘かのようにユウの提案に即座に食いついた。
そんな友希那の姿を見たユウは客室から離れ、友希那はどんな凝った料理が出て来るのかとワクワクしながら待つ。
そして、少し経った頃に両手に皿を持ったユウが客室へと戻って来ていた。
「お待たせ~」
「ユウ、何を作ったのかしら?」
「時の列車名物のチャーハン」
「はい?ちゃー…はん…?」
「うん。チャーハンだよ」
「チャーハンが?名物…?」
「うん。自信料理だからね。とにかく食べてみて?」
凝った料理が出てくると思った友希那だったが、ユウがテーブルに置いたのは盛り付けの中心に旗が立てられているだけの何の変哲もない普通のチャーハン。
余りにも予想外のメニューの登場に驚きを隠せなかった友希那だったが、ユウは笑いながら彼女に食べるように促すと友希那は出されたそれを一口食べ――――
「美味しい…」
思わず出されたチャーハンの美味しさに言葉を漏らし、その言葉を聞いたユウは笑みを零していた。
彼はチャーハンが自信料理だと言っていたが、それもそのはず――――
「まぁ、5歳の時から大体15年間作りまくってるからね」
「15年?あなた、17歳じゃないの?」
「ゆきちゃんの記憶ではそうなるかもしれないけど、これで時間を行ったり来たりしてるから体感年齢はもう20歳なんだよね」
「だから、最初にリサ達と会った時に大体20歳って言ったのね?」
「そう言う事…」
チャーハンの秘密と共にユウが最初に20歳と自己紹介した理由をサラッとカミングアウトされた友希那だったが、先ほどまでと違ってチャーハンの味が気に入ったのか対して混乱することも無くすんなりと受け入れながらスプーンでチャーハンを掬い上げていた。
「あっそうだ、時の列車でのチャーハンの食べ方があるんだよ」
「チャーハンの食べ方…?」
「うん。チャーハンに立ってる旗があるでしょ?それを倒さないように食べるんだよ」
「それは意味があるのかしら?」
「それはオーナーと駅長に聞かないと分かんないけどね。あの人達チャーハン対決って言って旗を倒さないように交互に食べるって勝負してるからね…」
「随分と愉快な人たちなのね。だったら、私も旗を倒さないように食べてみようかしら」
「意外と難しいんだよね」
ユウと友希那の2人はたてられた旗を倒さないようにチャーハンを食べながら何気ない話を続けていくのだった。
「千聖ちゃんとおねーちゃんに怒られちゃった…」
友希那とユウのストーキングをしていたことを日菜だったが、彼女は紗夜と千聖の2人にこってり絞られた日菜はトボトボとした足取りで家路についていた。
――――が、そこに姉である紗夜の姿は無かった。
「おねーちゃんはリサちーの所でお泊りだし…」
紗夜はリサが汚したキッチンを放置してきたことを思い出して、謝罪からのお泊りと言う流れになったことで日菜は1人になっていた。
「友希那ちゃんの事をつけ回したのは悪かったかな~…」
日菜は自身の行いを振り返り、友希那の事をつけ回したことが原因だと思い至る。
が、ここで終わらないのが日菜だった。
「千聖ちゃんにプライベートの事を周りに言いふらすのはダメって怒られたけど…今回はあたし悪くないよね?一番暴走していたのはリサちーだったけど、リサちーも知らない男の人と友希那ちゃんがデートしてたのが一番悪くない…?」
あろうことか日菜は今回の騒動の原因を友希那に擦り付けていた。
日菜の言う通り一番暴走していたのは間違いなくリサであり、彼女は友希那の事をリサや紗夜を始めとした不特定多数に情報をばら撒いていた事だけだが、
「それにあんな面白いことを知ったらあたしが黙って見過ごせる訳ないし、面白いことはみんなに伝えないと…」
天才となんとかは紙一重と言うが、今回の日菜の思考は完全に後者の物になっているが誰もそれを指摘する者はいなかった。
「そうだよね。友希那ちゃん…ううん。友希那ちゃんとデートしてたあの男の人が悪いんだから、あたし悪くないじゃん!!」
そして過ちを指摘する者がいなければ間違った考えはさらに加速していってしまう。
「こうなったら…あの男の人を探して全部話してもらわなきゃ…!!」
間違った考えの結果、全てを友希那と一緒にいた男―――ユウに責任を押し付けて、ユウを探し出して真相を全て吐き出させることを思いつくと、どう動くべきか考え始める。
――――だが、そんな彼女に悪魔の囁きが響いてきた。
「お前の望みを言え。どんな望みも――――」
「なら、今日友希那ちゃんとデートしてたこの男!!あたしの前に連れてきて!!」
「えっ…」
イマジンが日菜の目の前に現れて契約を結ぼうと声をかけるが、日菜はイマジンが言葉を言い切る前にスマホで撮影した友希那とユウが2人で歩いている写真を見せつけて、ユウを自身の前に連れ出してくるように言い始めた。
自身の姿を気にする様子もなく即座に願いを言われたイマジンは日菜の言葉に困惑し間抜けな声を漏らしてしまっていた。
が、日菜の怒りのボルテージはイマジンだろうとなんだろうと関係なかった。
「出来るの?出来ないの?どっちなの!!」
「…分かった」
日菜の圧に負けたイマジンは契約を果たすために日菜の前から姿を消す。
そして、イマジンの姿が完全に消えてから少し経ってから彼女は少しだけ冷静さを取り戻していた。
「あれ?あたし誰と話してたんだろ?覚えてないけど…まぁいっか!!友希那ちゃんとデートしてた奴をとっちめて、おねーちゃんと千聖ちゃんに話をさせればいいんだから!!」
日菜はユウを捕まえて紗夜と千聖に事情を説明させると息巻きながら家路につくが、天才と言われる彼女でも先ほどの何気ない言葉が大惨事を引き起こすことになるなど予想だにしていなかった。
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