姉弟がデート楽しんでますねが、尾行組はどうなってるんでしょうか…
そして、デートの結末は…
という事で最新話。
どうぞ!!
デートの尾行を続けていたRoselia一行。
彼女達は良い感じの空気になっているリサ達2人を他所に――――
「遊園地のポテト…侮れないわね…」
「あっ…ホットドックのソーセージが溢れちゃう…」
「ホットドックおいしいね。りんりん。それにこういう所で飲むジュースは格別だね!!」
「友希那さん…?大丈夫ですか…?さっきからずっと飲み物ばっかり飲んでますけど…」
「大丈夫。まだ慌てる様な時間じゃないわ…」
「湊さん。慌てるもなにも…もう夕方で日も沈みそうですが…?」
「……ユウ達が移動するわよ」
なんだかんだ遊園地を満喫していた。
彼女達はリサ達に見つからないように隠れながら、軽食を片手に眺める姿はさながら恋愛ドラマを視聴しているかのような軽い空気になっていた。
そんな3人を他所に2人の本当の関係を知っている友希那は緊張からか飲み物をがぶ飲みしており、燈からは心配そうな表情を向けられていたのだが、2人が移動し始めると5人で後を追いかけると、アトラクションの中へと入っていった。
「…ゴーカートですか…えっ…ふっ…2人乗り…!?エッチです!!」
「りんりん?頭大丈夫?」
「宇田川さん。白金さんは変な妄想してるだけだから気にしないでいいわ。今井さんが運転するのかしら?」
「…リサ姉が助手席の方座ったよ?」
「たしかに、アトラクションなら免許なんていらないわね…」
2人乗りのゴーカートに乗り込むリサ達の姿を見た一行。
運転ならばリサがやると思って静観していたが、彼女達の予想に反して運転席に座ったのはユウ。
免許を持ってるリサが運転すると思っていた彼女達にとってはそれだけで驚きだったが―――
「「「「えっ……!?」」」」
「すごーい!!」
「…あれじゃ目の前の急カーブを曲がれないと思うのだけれど…」
スタートの合図と同時にユウが前回でアクセルを踏み抜いてフルスロットルで駆け出していく。
その行動に皆が驚く横であこが派手な動きにテンションを挙げていた横で、紗夜は冷静に速度の出しすぎで目の前の急カーブを曲がれないと指摘をしていたのだが、彼は普通ではなかった。
「嘘!?ドリフトだよ!!りんりん!!」
「今井さん、また胸を腕に当ててますよ…!!」
「ムッツリは静かにしててください」
あろうことかユウはアトラクションのカートでドリフトなどと言う暴挙を見せつけていた。
普通ならやれないそれを平然とやってのける彼に彼女達は唖然としていたが、ユウはフルスロットルで止まらない。
「コーナーを最短で抜けてますね…」
「紗夜?あれ凄いの?」
「湊さん、あれは普通じゃ出来ないと思いますよ…今井さんも楽しそうだからいいのかしら…」
全てのコーナーを全速力かつ最短で抜けていく頭のネジが外れた運転を見せつけ、横のリサは彼の腕にしがみ付いて楽し気に笑っていた。
最速でカートを走らせるユウの姿を見せつけられた一同だったが、そんな彼女達を他所にリサ達は次に向かって歩き出していくとその後を追いかけ始めていた。
「次のは…アトラクションと言うよりも縁日の出店みたいですね…」
「輪投げに射的にダーツだって!!」
「身体を使う系ですか…運転が出来るからこういう運動がダメってギャップがありそうです…」
「燐子、それはないわよ」
「おにーさん、ああいう身体使うのも得意ですよ…」
リサ達と次の目的地はアトラクションと言うには規模の大きくない簡単なゲームコーナー。
しかし、ここでも彼の異常とも言える身体能力を見せつけることになるのだった。
「ユウ、あんな運転するなんて無茶しすぎだよ~」
「速度も全然出ないし、リサも乗ってたから滅茶苦茶抑えてた方なんだけど…」
「えぇ~…嘘だ~…」
ゴーカートを降りて園内をゆっくりと歩き回るリサとユウ。
先ほどまで乗っていたカートの運転について話題に上がっていたのだが、あれでもユウは本当に手を抜いていたのだが、リサはそん中での言葉を疑っていた。
「いやいや、ホントだって。バイクでも車でも時速300km程度なら余裕持って運転できるよ?」
「それって新幹線と同じくらいだよ…?」
「その位の速度を出すだけなら鼻歌交じりで運転出来ないとダメな環境があったからね。そこにドリフトだの片輪走行だのの曲芸やることもあったけど」
「それ…本当に日本…?」
「……一応?」
ユウは昔を思い出して物思いに耽っていたが、リサはユウの言葉に疑いの目を向けずにはいられず、思わず同じ日本なのかとツッコんでいたが、その話は別の世界の日本の話であってユウは苦笑いで答えていた。
そんなリサは話を広げるべく、このタイミングでユウのことに話題を切り替えていく。
「ユウって、勉強も運動も出来て、一応運転にメイクに他に何が出来るの?英語も簡単にやってたよね」
「嗜み程度には…ね?」
「それ絶対に嗜みじゃないでしょ…。それでどれだけ話せるの?」
「日本語に英語に他は……フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ギリシャ、フィンランド、ルーマニアと……グロンギ、古代ファンガイア、オーバーロードに―――」
「もういいから!!なんか知らないのも出てきたし!!」
リサはユウのことを聞いたが、出来る言語だけでも明らかに数がおかしい上に聞いたことのない言語まで飛び出したことで彼女はすぐに言語から話題を切り替えていた。
しかし、これも失敗することになってしまった。
「語学以外の…理系とかは?」
「そっちの方が得意なんだよね。一桁の頃に天才物理学者のおっさんから数学やら科学関連を教わってたし、医学とかは医者に叩き込まれたよ?免許とかはないけどね」
「じゃあ…料理以外何か作るのが苦手とか…?アタシは編み物とかするけど」
「編み物も出来るよ?…他には指輪とか服とか機械工作も出来るかな」
「……」
リサは完全に好奇心で色々と聞いたのだが、出来ることを聞けば予想を超える数の暴力でぶん殴られてしまい、自身が出来る編み物も出来ると聞いて目を丸くしたが、これ以上聞くととんでもない事が出てくると思ったリサはそこで話を止めて視線を彼から外した。
そして、外した視線の先にあるものを見つめていたリサの視線に気が付いてユウもそちらに視線を向けていた。
「リサ…?あぁ…縁日って言うかゲームのコーナーか…ダーツに輪投げに射的ねぇ……」
「そうだね」
ユウの言葉にリサは相槌をうつとその中にあった1つのぬいぐるみが目に留まってしまったのだが、その視線にユウは敏感に反応をしていた。
「あのぬいぐるみって…この遊園地のマスコットだよね?……昔に家族で来た時に姉さんが欲しがってたんだ。
俺も、姉さんが欲しがってるならやりたいって言ってやらせてもらって失敗したけどね」
「そうなんだ…アタシも子供の頃来た時は可愛いくて欲しいって思ってたよ」
「リサが見てたあのマスコットは得点が上の景品で非売品みたいだよ?」
「非売品って言われるとちょっと気になるけど。流石に高得点の景品は無理だね~。売店のお土産で何か買おっかな」
ユウは昔のリサの事を話すと、気になったのか2人でそのゲームコーナーまで足を運ぶと、2人で並んでそこにあったゲームと景品を一瞥していた。
リサが子供の頃に欲しがったぬいぐるみは思い出の品としては持ってこいのものだが、高得点の景品という事もあって流石にハードルが高いとリサは売店でのお土産でも買うと言って諦めてたが、ユウはそんなリサに顔を向けていた。
「…昔は欲しがってたけど、今も欲しいの?」
「う~ん…。ちょっと欲しいとは思うけど、流石にゲームの景品じゃ難しいね~」
「分かった。すいません。ダーツを1回お願いします」
「えっ…?」
「なるほど?3本全部真ん中に当てればいいのか…。普通のダーツよりは近いし、的も少しデカいな…」
ユウはリサの答えを聞いて即座にゲームをすることを選び、係員から説明を受けながらダーツを受け取ると、それを手で軽く弄って感触を確かめ始める。
その突然の行動にリサは戸惑ったが、すぐに彼に声をかけていた。
「ちょっとユウ…流石に1回なんて無理じゃない…?」
「大丈夫だよ…。こんなの簡単だから」
「何言って……」
リサの言葉を聞いたユウは受け取ったダーツを手で弄りながら顔をリサに向けて答えたが、ちょっと理解できない言葉が返ってきたことにリサは首を傾げてしまい、本当に取れるのか気になった。
ここでもユウはとんでもない行動を取り始めていた。
「ちょっとユウ!?的見て!?それになんで片手にダーツ全部持ってるの!?」
「大丈夫だよ」
ユウはあろうことかリサに顔を向けた状態で受け取った3本のダーツを的に向けていた。
たまらずツッコんだ彼女だったが、ユウはそれでもリサの方から視線を外すことはなく―――
「バカ!!何やって―――」
「この程度なら見ないでもノーコンテニューでクリア出来るよ」
「意味わかんないって…!!」
慌てるリサを他所にユウは手首を軽くスナップさせて持っていた3本を
普通なら完全に外れる様な状況にリサは声を挙げてツッコみを入れた次の瞬間。
彼女の目の前には信じられない光景が広がっていた。
「えっ…」
「本物のダーツの的よりもデカいからこの位は寝起きでも余裕だよ」
「全部…ど真ん中…?」
「俺、ゲーム得意なんだよね。
一番はトランプとかカードゲーム、次がルーレットで、その次にダーツかな。ほら、リサ、どれがいいか選んで?」
リサの視線の先には片手で投げられたダーツが全てど真ん中に命中している光景が飛び込んできて、流石に信じられずに困惑していたが、ユウとしてはゲーム類は得意分野でこの程度ならば朝飯前。
彼は文句1つ出せないほどにど真ん中に3本を命中させると、リサにどの景品が良いのかを選ぶ様に伝えると、リサは子供の頃に欲しがったぬいぐるみを選んでからその場を離れていった。
「ユウ、ありがとね?」
「非売品のマスコット、思い出の品としてはいいんじゃないかな?」
「うん…嬉しい…」
「それなら良かった」
ユウからのプレゼントという事もあって嬉しくて、リサはそのぬいぐるみを大切そうに両手で抱え始めていたが、ユウとしても幼い頃には手に入れることが出来なかったそれを時間を経て彼女に渡せたことが嬉しくて笑みを浮かべていた。
リサは憶えていないが、姉弟で楽しい時間を過ごしてきた事でユウは満足出来ていたが、日が沈み始めて終わりの時間が近づいていることを感じていた。
それは彼女も同じことを感じていてそんな中でリサは最後のリクエストを出していた。
「ユウ…最後にあれ乗りたい…」
「観覧車か…いいよ」
リサの最後のリクエストは観覧車に乗ること。
そんな些細な願いを聞いたユウは喜んでそれを聞き入れて2人で一緒に観覧車のゴンドラに乗り込むと、何も言うでもなく2人は隣通りに座って外の景色を眺め始めた。
「(すっごい良い雰囲気…これって告白のチャンスなんじゃ……)……」
恋愛ドラマのワンシーンを思わせる状況にこれがチャンスだと感じ、そうなれば後は自身の気持ちを言葉にすればいいと思ったリサ。
しかし、いざ言葉にしようと思うと上手く声が出せない。
自分のせいで最大のチャンスが無くなってしまうと焦り始めてしまうが、そうなっても彼女は言葉がうまく出せず内心でパニックに陥ってしまったが――――――
「リサ、今日はありがとう……楽しかったよ」
「えっ…えっと…その…」
このタイミングで不意にユウからリサに言葉がかけられたが、彼女にとっては完全な不意打ち。
彼女はすぐにユウに顔を向けたのだが返事を返せずに言葉を詰まらせてしまう。
しかし、ユウはそんなリサに返事を急かすことも無くただただ待っていて、観覧車のゴンドラが僅かに揺れている中で彼女は何とか言葉を絞り出した。
「えっ……うん。ユウと一緒にいて、アタシも楽しかったよ」
「それなら良かった」
リサからの言葉を聞いたユウは安心したかのように笑みを零していた。
そんなユウの表情を見たリサは先ほどまで告白しようと考えていたのが一瞬で消し飛んでしまったのだが、彼の事が好きじゃなくなった訳ではなかった。
「(アタシのペースで行けばいいよね……)」
ユウのことはまだ好きだが、ここで告白しても焦っているようにしか映らない。
そう考えたリサは自分のペースで彼との距離を詰めて行こうと考えを改め――――
「ユウ、また誘ってもいいかな…?」
「リサの生活に影響が出ない範囲でならいいよ……もう終わりみたいだね」
また誘っていいか?
そう問いかけていると、ユウは先ほどと同じように優しい笑みを浮かべて彼女の言葉に答えていた。
自身の事を気遣った上に次も誘っていい。と言われてリサは内心では嬉しくなったところでゴンドラは地面に近づいていた事を告げられたことで少しだけ寂しくなったものの、次も誘っていいと言われたことの方の喜びの方が勝っていて、2人は観覧車を1周してゴンドラを降りると、リサは軽やかな足取りでユウの数歩先を歩いていく。
「ユウ、次は――――」
どこに行こうか?そう聞こうと不意に彼の方へと振り返ったその瞬間――――
「あれっ……紅い…華……?」
「リサ…!!」
彼女の胸から真っ赤な
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