忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
元祖バンドリちゃんが始まりましたが…なんだこれ…
ただのピコじゃないか…!!(歓喜
こっちも負けてられねぇ!!弾けるんや!!ってことで投稿です


Gast03-2_デットヒート・リローデット

 

「ユウ、君にはいろいろと聞いておきたいことはあるが………」

 

「確かにこう暗くっちゃ落ち着いて話も出来ませんね。暗い中でベルトさんの顔だけが浮かんでる状態は俺は良いけど、連れの子2人が……」

 

「先ほどの声からして女性が2人いるのは分かったが…まだ子供だったか…」

 

「今も怖がって俺の腕とか肩を掴まれてる状況ですよ。ゆきちゃん、整備に使ってたドライバー持ってるままだから気をつけてね?」

 

状況を理解したクリム―――もとい、ベルトさん。

2人で話したいことはあるが、唯一見えるのがベルトさんの表情だけと言うのは友希那達からしたら軽くホラーにすら感じるような状況で、2人は僅かな光源で輪郭を捉えられたユウの腕やら肩を掴んで固まっていた。

 

「おにーさん?その…どうなってるんですか?」

 

「燈ちゃん。悪いけどちょっと待っててね?ベルトさん。車のライト点けれます?」

 

「すまないが、それはする必要もないみたいだ……」

 

「ちょっと…どういう意味なの―――」

 

一番の問題である明りが一切ない状況をどうにかしようとユウがベルトさんに話をつけようとしていたが、ベルトさんからの必要ないという言葉に友希那が噛みつこうとしたその瞬間―――

 

 

 

 

「えっ…?揺れてる…!?」

 

「いえ…地面が上ってる…のかしら?どういうこと…?」

 

「あ~…ゆきちゃん達は車の中に入ってて」

 

「どういうことですか…?」

 

「まぁ…色々あるけど、ピット―――外に出れるってことかな?」

 

「友希那さん…上から光が……」

 

突如として地面が揺れてそれが上に登っていく。

 

その事に女子2人が慌て始めた姿に状況を知っているユウは自分が車外に出てから友希那を運転席に座らせるとドアを閉めると、彼らの遥か上方にある光が近づいて彼女達を包み込んだ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…?」

 

「拳銃を向けられてる…?」

 

「ここは警察の施設内だ。事故とは言えど不法侵入をしているのは君たち―――」

 

だが、待っていたのは安堵などではなく拳銃を車に向かって構える警官達。

その光景に困惑する友希那達にベルトさんが状況を説明し始めたのだが――――

 

「「「……」」」

 

「ちっ…!!撃ってきた…!!」

 

「…っ!?ユウ!!」

 

「っ…!!そういうことかよ!!……」

 

「どういう事なんですか…?」

 

「ベルトさん!!トライドロンから2人を絶対に出さないで!!」

 

「OKだ!!」

 

拳銃を構えた警官達が一切の警告も無く、ユウ目掛けて発砲しその弾丸が腕を突き抜ける。

その光景に叫ぶ友希那を他所にユウは即座に飛んで友希那達が乗っていた車ことトライドロンと一緒に地上に上がってきた黒いバイクの影に一度身を隠して体勢を整える。

 

そして、すぐにバイクの影から飛び出すとゼロライナーの整備に使っていた際に持っていたドライバーを警官目掛けて投げつけると、それは警官の眉間に深々と突き刺さってしまった。

 

「えっ…頭に刺さってるわ……」

 

「死んじゃう……」

 

 

 

 

 

 

「大丈夫。あれ人間じゃないから」

 

「えっ…?ユウ、どういう…」

 

ユウの投げたドライバーが警官の眉間に突き刺さる。

そんなスプラッタな光景を見せられた友希那達は震え始めたが、ユウは相手の事を”人間ではない”と切り捨てた。

その言葉に困惑した友希那だったが、彼が言った言葉の意味をすぐに理解させられてしまった。

 

 

 

 

「血が出てない…!?おにーさんのドライバーが刺さってるのに…!?」

 

ユウが投げたドライバーが刺さった警官は血の一滴も流しておらず、ドライバーが刺さったまま他の警官たちに混ざって反撃してきたユウのことを拳銃で撃ち続けている完全にあり得ない状況が繰り広げられていた。

 

「ベルトさん!!剣は?」

 

「武装類の始動に時間が掛かる!!すぐには無理だ!!」

 

 

 

「こっちに来てる…」

 

ユウがこの状況を何とかしようとベルトさんに武器を頼むが、最低限の機能以外を完全に停止していた状態ではすぐには対応できないと答えが返ってくると、警官の1人が友希那達の乗るトライドロンに向かって歩き出していく。

 

 

「ベルトさん、この3体を始末する!!」

 

「無茶をするな!!」

 

「無理!!」

 

その光景に焦りを感じたユウは隠れていたバイクからあるものを見つけると即座に飛び出していく。

 

「「「っ!!」」」

 

ユウが飛び出したのを見た警官たちが一斉にユウに対して拳銃を向け始めたが、

彼はトライドロンに近づいていた警官の1人へと急接近し―――

 

「遅いんだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

持っていた斧で警官の首を斬り飛ばした。

だが、警官はそれでも血を一滴も流すことはなく、その代わりに身体から火花が飛び散ってその身体を爆発させていた。

 

「ロイミュードだと!?」

 

「ろい…?」

 

「人間じゃないって言ったのはそう言う事だったのね…」

 

ユウ達を襲撃した警官は人間でく、擬態したロイミュード。

その事に驚くベルトさんを他所に友希那と燈はユウが言った人間ではないという言葉の意味をやっと理解した。

 

そして、彼女達の目の前では―――

 

「あ…ぶねっ!!」

 

ユウは斧を持ったままトライドロンボンネットの上を転がると、そこに置かれていた白い銃を手に取るとそのまま残りの警察が持っている拳銃を撃ち抜いて、持っていた拳銃は地面を滑っていく。

 

そんな中でユウは持っていた斧を肩に担ぎながらも銃を2人の警官に向けていたが、そんなユウの目の前2人の警官が擬態を解いてロイミュードの姿を晒して見せた。

 

「ナンバリングがない…!?ユウ!!」

 

「ベルトさん。素体なら大丈夫ですよ……」

 

本性を晒した2体のロイミュード相手にユウは淡々と銃を撃ち続けて距離を詰めていき、距離がゼロになったところで咄嗟にその足を蹴りこんで1体を素早く地面に転ばせてから残りの1体に対してゼロ距離で銃を乱射し始めると――――

 

 

 

 

 

 

「コアだけにしてやる……」

 

そう宣言しながら地面に転ばせたロイミュード告げながら担いでいた斧を片腕で持ち上げると、そのまま一気に振り下ろしそのまま転んだロイミュードの身体は爆散した。

 

「さてと、残るのはお前だけだな……」

 

ユウは爆散してコアらしきものが浮かび上がるのを一瞥してから、ゼロ距離で銃弾を叩きこみ続けているロイミュードに視線を向けていた。

 

それで捕まえれば一旦は解決すると、思っていたのだが――――

 

 

「動くな!!」

 

「あっちゃ…本物の刑事が来た……って1人!?」

 

このタイミングで本物の警察がやってきたのだが、あろうことか来たのは1人だけ。

その事に驚いたユウは一瞬だけ射撃が止まってしまったが、その隙をロイミュードは見逃さなかった。

 

「……っ!!」

 

「うおっ!?」

 

僅かな隙でロイミュードはユウのことを突き飛ばす。

大したダメージではない物の体勢を崩させるだけならば十分であり、ユウは少しだけ後ろに後ろに下がってしまうが、それがいけなかった。

 

「………」

 

 

「なっ…!?」

 

「やばいっ!!」

 

ロイミュードは狙いをユウからやってきた警官に変え、指先にエネルギー弾を放っていた。

それに驚いた警察は固まってしまったのだが―――

 

「はっ!!」

 

「なっ…!?」

 

咄嗟にユウがその間に入って持っていた斧でエネルギー弾を叩き落してみせた。

その光景に固まる警察だったが、攻撃はそれだけでは止まらなかった。

 

「……」

 

「ちっ!!」

 

ロイミュードはそのまま警察目掛けて光弾を乱射し始め、ユウがそれを斧で叩き落していく。

しかし、その弾幕を全て叩き落すのには斧と言う得物では余りにも取り回しは悪すぎる。

 

「コイツにいい思い出なんてちっともないけど…やるしかない…!!」

 

このままでは攻撃に対応できなくなるのは目に見えていたこともあり、ユウは持っていた銃についていたタイヤを自身の身体を押し当て回転させ、銃のタイヤと斧を使ってそれすら使って迫ってくる光弾を叩き落し始めていたのだが―――

 

 

「ぐっ…!!」

 

「おいっ…!!逃げろ…」

 

「アンタに当たるから逃げられない…」

 

流石に腕を撃たれた状態で斧を振り回し続けるなど出来る訳もなく、数発の光弾がユウの身体に命中し炸裂。

だが、後ろの警察に攻撃が当たることを考えると倒れることも出来ず、斧を地面について身体を支えるようにしていたが、ロイミュードは射撃をしたままコアだけになった仲間のロイミュードを回収すると、ユウの横をすり抜けるようにしてピットから逃げ出していく。

 

「ちっ……。状況的に追えないか…」

 

 

 

「おにーさん…!!」

 

「ユウ!!大丈夫…!?」

 

「この程度は大丈夫…」

 

逃げるロイミュードを追いかけたいと思ったユウだったが、トライドロンに乗ったままの友希那達や自身が守った警察の事もあって追いかけるのを諦めると、緊張の糸が切れたのかユウは崩れるようにして床に膝をついてしまう。

 

そして、危険が無くなったことで友希那と燈の2人がトライドロンから飛び出して彼の元へと駆け寄って声をかけていく状況でユウが助けた警察は申し訳なさそうに声をかけていた。

 

「……助けてもらってすまなかった」

 

「気にしないでください」

 

 

 

 

 

 

「だが、警察関係の施設に無断で侵入した不法侵入については現行犯逮捕させてもらう」

 

「ちょっと待って!!恩を仇で返すか!?それに俺は―――」

 

「ルールはルールだ」

 

ユウは助けた警察から現行犯逮捕すると告げられると、恩を仇で返されるとは思っていなかった彼は珍しく慌てていた。

自身が捕まれば友希那と燈も一緒になって捕まるし、この警察を気絶させて逃げることも出来るがそれをしたら状況が状況だけに死ぬほどめんどくさいと頭を抱えそうになっていた。

 

「――――――狩野、それはしなくていい」

 

だが、その警察は後から聞こえてきた言葉でユウが助けた”狩野”と呼ばれた男は動きを止めると声が聞こえたピットの出入り口の方へと視線を向けていた。

 

「何故ここに…?それに何故止めるんですか?」

 

「俺は元特状課メンバーで、ここに出入りすることは許可されている。それにケガ人だから逮捕よりも治療が先だ」

 

警察同士で話し合う。

その話を聞いたユウは咄嗟の打開策が頭を過ると、ニヤニヤとした笑みを浮かべ始めていた。

 

「なら俺はセーフですね」

 

 

「なに…?」

 

「どういう事だ?」

 

ユウは狩野とその上司と思しき人物に対してあっけからんとした表情を向けると、2人は一気に警戒心を剥き出し始めるが、そんな2人に対してユウはトンデモないことを口走っていた。

 

「客員って扱いでしたけど、元特状課メンバーですからね?」

 

「俺はお前みたいな奴に憶えは……ん?そういえば…ちょっとユウの面影がある気がするな…」

 

「進之介。彼は間違いなく今井ユウだ」

 

彼が放った言葉を聞いて、後から来た警察は怪訝そうな表情を向け始めたもその顔にどこか見覚えがあると口にすると、トライドロンからベルトさんがユウのことを後から来た警察、かつてベルトさんの相棒であった泊進ノ介にそう伝えられて困惑の表情を浮かべていたが―――

 

「……俺に人相書きを教えさせるとか言って霧子さんを押し付けたり、書類仕事を押し付けたりして、その間自分はサボってソーラーと日向ぼっこしてサボってたことを霧子さんにバラシてやりましょうか?」

 

「間違いない……ユウだ…」

 

「色々と話を聞いたり聞かれたりするのは分かってるんですが、泊さんの部下っぽい人庇って怪我してるんで、肉―――いや、気分的に魚もいいな……まぁ、動物性タンパク質をください」

 

「ユウ、話を聞くから私も付き合おう。ロイミュードのことも気になるしね」

 

「ベルトさんまで…。畜生…俺の財布が……エンストしそうだ……」

 

ユウはとんでもない暴露によって一撃で納得させると、そのまま飯をたかり始めるとベルトさんもその言葉を援護し始める。

最悪のダブルパンチを食らって最後にやってきた進ノ介は呆然とした表情を浮かべながらがっかりして思わず肩を落としてしまうのだった。

 




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