忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
本編ではシリアス多めのせいかギャグするのは気分が良い…
という事で最新話です
当然、ギャグは入れていく



Gast03-3_彼はどこから向かってきたのか

 

「君たちがユウが元居た世界の人間で、それに片方は幼馴染と来たか…」

 

「えぇ…」

 

「はい……」

 

友希那と燈は進ノ介と共に彼の車の中にいた。

その中で車のダッシュボードに置かれた赤い車から独りでに動き出していた。

 

「それは驚きだね?」

 

「…私達からしたらそんなミニカーが喋る方が驚きよ…それにしても、どうして私達を連れ出したのかしら?」

 

友希那と燈はダッシュボードの上に置かれたミニカーこと、シフトスピードからベルトさんの声について指摘してから彼女はどうして友希那と燈の2人が連れ出されたのかと言う疑問をぶつけるとすんなりとその答えが返ってきた

 

「俺としてはアイツがどうしてたか色々と聞きたいことがあるけど、それは歓迎会の時にでも聞くとして…理由は単純に気分転換だよ」

 

「気分転換…?ですか?」

 

「そ。街並みとか多少見て違いとかあれば話のネタくらいにはなるだろ?」

 

「彼と離れるのは不安だろうけど、それ以上に怪我の手当てするのを見せたくはないだろうからね」

 

進ノ介はユウに気を使って彼女達を外に連れ出していたのだが、年頃の女の子の話す話題が分からない上に友希那と燈も喋る方ではないこともあって完全に会話が止まってしまい、この沈黙に耐えられなくなった進ノ介は――――

 

 

 

「そうだ。しりとりをしよう」

 

「えっ…?」

 

「進ノ介…もっとましな会話はないのかね…」

 

「そんなこと言うなってベルトさん!!」

 

 

「…でも、黙っているよりはマシね」

 

「私は審判でもしよう…。濁点は外すのはありにしよう」

 

「私も聞いてます…。最初はしりとりの…”り”からですかね…?」

 

あろうことかしりとりをすることを提案し始めていた。

その提案に燈とベルトさんは困惑したが、友希那は黙っているよりもマシだと言ってその提案を受け入れていた。

完全におかしな方向に話が進み始めたが、この話のハンドルは完全に制御が出来なくなっており、呆れたベルトさんと燈は不参加を決めると友希那と進ノ介のしりとりが始まったのだが―――

 

 

 

「ラフェスタ*1

 

「進ノ介、クルマの車種で始めないでくれ…」

 

あろうことか進ノ介は車の車種でスタートを切っていた。

その事にベルトさんがツッコミを入れてしまったのだが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ターキッシュアンゴラ」

 

「ター…なんだって?」

 

「猫の品種よ」

 

「進ノ介…調べたが、トルコ原産の品種らしい」

 

何食わぬ表情で友希那は猫の品種で答えを返していた。

当然だが進ノ介に猫の知識など皆無で何が何だか分からず聞き返されるが、自信満々で彼女は説明し、ベルトさんも調べて彼女が言ってることが正しいと言うと驚いた表情を浮かべていると間違った方向にエンジンが入っていってしまった。

 

「ラングラー*2

 

「ラパーマ」

 

「マーベリック*3

 

「クリルアイランドボブテイル 」

 

「ルポ*4

 

「ボンベイ」

 

「インプレッサ*5

 

「サバンナ」

 

「ナイトロ*6

 

「ロシアンブルー」

 

 

 

「えっ…何…これ……?」

 

「無駄に高度なしりとりだね…」

 

進ノ介が車の車名で返し、友希那は猫の品種で返していく。

完全に無駄に高度なしりとりを繰り広げていく2人の姿をベルトさんと燈は呆れの混じった表情で見つめていたのだった。

 

 

 

 

その一方で―――

 

 

 

 

「俺が戻ってきたから特状課で歓迎会はいいんですけど……なんでここに集合なんだよ…」

 

「おそらくはここで情報共有してからだろう。特にここで話したほうが色々と便利だろうからね」

 

「納得…」

 

「ユウ、ドクターを使うかね?」

 

「……それは遠慮しておく」

 

ユウが戻ってきた。

それを聞いた過去の仲間たちが歓迎会を開くと言いだしたことを告げられたユウは驚いていたが、まずはピットでの情報共有から始めると告げられてたユウはベルトさんと2人だけになっていた。

軽く状況を確認してからユウはピットに残っていた機材を弄りながら、ユウは自身が先ほど使った武器の状態を確認し始めていた。

 

「うん。アックスは振り回してただけだから問題なかったけど、シューターも特に問題はないな。流石ハーレー博士」

 

「タイヤでの打撃をする関係上とりわけ頑丈に作られているな。ハンドル剣とドア銃も動作に問題はない。当然私もオールOKだ!!」

 

「それは良かった…」

 

「なんだね?その呆れ顔は」

 

ベルトさんも武器や自身が問題ないと自信満々に口にすると、ユウは呆れる様な表情をベルトさんに向けてから別のベルトを手に取っていた。

 

「剛のは問題ないけど、やっぱりチェイスのマッハドライバーはガワだけで中身は無いか………」

 

「…使うつもりだったのか?」

 

「さっきのこともあったから、最悪には備えておかないとね?」

 

ユウはチェイスが使っていたマッハドライバーを手に取ったものの、完全に中身が無く見た目だけを直している様な状況に落胆していた。

だが、ユウはベルトさんの言葉を聞いてあることを思い出していた。

 

 

 

「あれ?直したとしてもチェイスのシグナルバイクは剛が持ってるから…そうなるとデットヒート使わないとダメ…?てか、アイツと一緒なのはなんか釈然としないな」

 

「…君はホント剛とは相性が悪いね」

 

「そりゃそうでしょ?

最悪、ブレイクガンナーは生体認証出来てるから変身に使えるけど…。使ったら使ったで絶対に剛がうるさいからな…」

 

ユウはそう言いながら剛のマッハドライバーの点検を始めていくが、彼のベルトだと思うと小言が止まらなくなっていく。

 

 

 

「ったく、ロイミュード絶対壊すマンが気が付けばチェイス大好きマンにジョブチェンジしやがって…

その癖、俺の事はロイミュードと勘違いしてゼンリンで肉を削ぎ落しやがって…。思い出したらムカついて来たからぶん殴るか…」

 

ユウは剛にされた仕打ちを思い出して、剛の事を殴ることを決意した。

そんなユウの姿を見たベルトさんは表情を変えて、彼と初めて会った時のことを思い出していた。

 

「それは仕方ないだろう。私達と始めて会った時……

 

 

 

 

 

 

 

君はロイミュードの味方をしていたんだから」

 

ユウはベルトさんからの指摘を受けるが手を止めることなく、ベルトさんの方を一瞥してから再びマッハドライバーの調整をしながら話を続けていた。

 

「ベルトさん、それに俺が味方してたのもハートみたいに直接人間に手をかけてない奴だけだよ」

 

「それで身体を抉られては元も子も無いがね?」

 

「剛に関しては状況的には理解は出来るけど、納得は出来ないんだよ。072みたいに人間と一緒になろうとしてるのもいたから…」

 

「それはそうだが…」

 

「それに俺から見たらロイミュードもベルトさんも一緒だよ。機械の身体が人型かベルトかの違いだよ」

 

「むぅ………」

 

「だから、相手の意志とか関係無しに死神ロイミュードに改造したメディックにブチギレてアイツをボコボコにして特状課についたでしょ?」

 

昔話に花を咲かせる。

なんて言うには何とも暗い話なのだが、ベルトさんとユウは過去の出来事だと軽く流していた。

だが、最後に言ったユウの言葉でベルトさんの表情は険しい物に変わっていた。

 

 

 

「…あの時の君は凄まじかったね。メディックの触手に突き刺された時は焦ったぞ?手があったら目を覆いたくなったよ」

 

「あれが刺したせいでメディックは自分で逃げ道塞いでたからね。お陰で逃がさずにボコボコに出来た」

 

「そこだよ。その傷と剛からの傷が開いて血まみれになった状態でも人間の女性の姿をしたメディックを殴り続けたが、後から現場に来た霧子が倒れてしまった事については?」

 

「流石に生身の女性だったら躊躇うけどロイミュードだし…」

 

「それにあの時は自分の命を軽く見過ぎていたようだったよ」

 

最後のベルトさんの言葉を聞いたユウは、そっとマッハドライバーを机の上に置いていた。

そして、ベルトさんの方に振り返ると、軽く笑みを浮かべながらその言葉に答えていた。

 

「それはもう大丈夫。今はあの2人がいるからね」

 

「何時までもそう言ってくれるといいんだがね?剛のドライバーはもういいのかね?」

 

「あぁ、それはもう終わりなんで…後は保険かな?ベルトさん、トライドロンはりんなさんと泊さんが来たらするから」

 

そう言ってユウは昔話を切り上げると残っていたモノのメンテナンスに勤しむのだった。

 

 

 

*1
日産 ヒュンダイにも同車種名あり

*2
ジープ

*3
スズキ

*4
フォルクスワーゲン

*5
スバル

*6
ダッジ




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