忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます
一気に話が進みましたが、これは……コントかな?
うん。そう言うことにしておきましょう!!
じゃないと次に控えてる本編で胃がもたれるのが確定的に明らか…
と言うネタバレをしつつ、投稿になります


Gast03-6_イグニッションFire

停止している世界の中をユウは走り抜け、一目散にロイミュードがやって来ている試験場のコースまで飛び出していったが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!?10!?素体のままじゃないのもいる……!!」

 

ユウの目の前にいるロイミュードの数は10。

 

しかも、プレーンのロイミュードとは明らかに形が違う進化態となったロイミュードまで含まれており、彼にとっては絶望的な状況が待っていた。

だが、ここで逃げる訳にもいかないユウは何とか落ち着いて目の前の相手を一瞥したが、徐々に向かってくるその姿が鮮明に見え始めると、更なる地獄のような状況を突きつけられてしまった。

 

「あれは剛がやり合ったってデータにあったリベンジャー…っ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにフリーズにエンジェル!?超進化してるのもいるのかよ!!」

 

「「「……!!」」」

 

「ちっ…!!」

 

素体のロイミュードに混ざっていた進化態はただの進化態ではなく、超進化態と呼ばれる最上級のロイミュードの姿をしていた。

流石に状況が不味すぎるが、相手側の重加速を発生させているこの状況で動けているユウの存在に気が付いたのか、一斉にエネルギー弾を飛ばし始める。

だが、ユウは即座に横に飛んで地面を転がりながら回避するが、それと同時にあることに気が付けた。

 

「進化してるくせに攻撃の規模が小さい…?りんなさんの話も考えれば劣化コピーってのは確定だな…じゃなきゃ超進化しても超重加速もしてこない理由が無い!!」

 

ユウは今までの状況からこの結論を導き出すと同時に、一気にロイミュード達へと距離を詰めてその中にいる進化前のプレーン体へと一気に距離を詰めて―――

 

 

「らぁ!!」

 

「…!?」

 

全力の跳び蹴りを見舞って相手の身体を大きく後ろに吹き飛ばした。

だが、跳び蹴りをしたという事は彼は敵のど真ん中に突っ込んだことでもあり、周囲を囲まれ、即座にリベンジャーが腕のソードを振り下ろしてくるもユウは即座に上体を逸らして攻撃を回避したが――

 

「…!!」

 

「ちっ…!!」

 

即座にフリーズの破壊光線までもがユウ目掛けて放たれてしまい、ユウは上体を逸らしたままの状態では避けきれない。

それを理解したユウは起き上がるのではなくそのまま倒れこんで光線をやり過ごすと、片手を地面に着くと、そのままロイミュードの顎を真下から蹴りながらバク転の要領でそのまま地面に着地してすぐにロイミュードから距離をとっていた。

 

「アブねっ!!フリーズの冷凍ビーム―――っ!!」

 

距離をとって体勢を整えようとしたユウにエンジェルがリング状のエネルギーを撃ちだしていた。

それに気が付くのが遅れたユウは身体を捻って避けようとしたが、流石に避けきれずに脇腹に小さく切り裂かれるが、それを気にしている余裕などなかった。

 

 

「即死技の連打は反則だろ…!!」

 

プレーン態のエネルギー弾ならば生身で受けても良いが、それに混ざって迫る上級ロイミュード達の冷凍ビームと斬撃は喰らえば流石のユウでもただでは済まず回避だけに専念して時間を稼いでいた。

 

 

 

 

「退きたいけど…でもやるしかない……!!」

 

この状況では撤退したくもなるが、後ろには友希那達がいる状況では退くことも出来ない以上は覚悟を決めるしかなかった彼は再び敵の中央へと突撃し始めていた。

 

 

 

 

 

「……っ!?」

 

「ちっ…少しは痛がったりしろっての…!!意思がない人形か…」

 

彼は再び敵の中央へと突撃すると、その中にいた2体のプレーン態の指を掴むと同時に勢い任せに叩き折るとそんなユウに対して再びの攻撃が襲うが、それを予想していていて彼は指を掴んでいたロイミュードをそのまま攻撃の前まで蹴り飛ばす。

 

そして、彼に蹴られた2体のロイミュードは後退りしてしまい、彼に変わって攻撃を一身に受けてそのまま爆散してしまった。

 

 

 

「よしっ…これで2体…残り…8!!」

 

生身で何とか2体を破壊することに成功したが、乱戦と言う状況を活かして味方撃ちをさせて何とか倒したがそれも数が減れば難しくなってしまうのだが、数を減らなさなければどうしようも無い。

 

それを理解していたユウは諦めて敵に向き合おうとしていたが―――

 

 

 

「ユウ君!!」

 

「霧子さん…!!」

 

「これを…!!」

 

このタイミングでピットに向かっていた霧子がやって来て離れた位置から何かをユウに目掛けて投げつけると、彼はそれを即座に掴んでから即座にそれで相手を殴りつけていた。

 

 

「ブレイクガンナー……これで変身したことはないけど…やるか…!!」

 

霧子が投げたのはピットに保管してあったブレイクガンナー。

ユウはそれで即座に殴りつけてロイミュードを怯ませたが、これで多少はマシになるとユウはロイミュードに視線を向けながらその銃口を手で思いっきり押し込んで――――

 

「…変身!!」

 

ユウはその言葉を口にした。

そして、そしてユウの身体は魔進チェイサーのモノへと―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…変身しない!?」

 

「ユウ君!!」

 

「霧子さん、下がってて!!」

 

なることはなく、未だに生身のままだった。

 

それに慌てた霧子が駆け寄ろうとしたのを声だけで静止させるが、ロイミュードの1体はそのままユウの元へと駆け出して来ると、彼は反射的に銃口を相手に向けて引き金を引いていた。

 

 

「武器としては使える…」

 

「ならどうして変身が…!!」

 

「チェイサーのはアーマーが中に格納されて―――蛮野のとの戦いで損傷してたのを修復中だったけど、まだ終わってない状態で持ってきたのか…!!」

 

変身出来なかったはずなのだが、引き金を引いたブレイクガンナーの銃口からは弾丸が放たれてロイミュードの身体から火花を迸らせてそのまま足を止めさせていた。

 

武器としては問題ないのにも拘らずどうして武器として使えるのかが分からずに、思わず霧子がそれを口にするとユウが魔進チェイサーの変身プロセスを口にした事で全てが繋がった。

 

 

魔進チェイサーは装甲を見に纏うタイプの変身方法であり、蛮野―――ゴルドドライブの攻撃から剛を庇った事で損傷してしまった。

 

そして、あの時の決戦後から幾度かのロイミュード事件が発生したものの、変身者がいなくなったこともあって今まで誰もその装甲を修復しておらず、ユウもブレイクガンナー本体のメンテナンスはしてその事には気が付いて食堂勤務の傍らでりんなと共に修復作業をしていたのだが、霧子は修復中で装甲の格納がない状態のそれを持ってきたのだった。

 

 

「そんな…!!」

 

「情報共有出来てなかったこっちのミスです!!ここは任せて下がって!!」

 

「ですが…!!」

 

状態は多少は良くなったが、それでもまだ状況は悪いまま。

ユウは霧子に下がるように伝えるも、責任感を感じてしまった霧子はその場から引こうとせずに彼女は自身の拳銃を引き抜こうとしていたが、この数のロイミュードに対して霧子一人が加わったところでそれは完全な自殺行為にしかならない。

 

 

 

 

 

 

「親に何かあったら子供はどうなるんだよ!!」

 

「っ…!!」

 

そんな無謀にユウが吼えると霧子の動きが完全に止まる。

 

霧子自身や夫である進ノ介はある程度のことは覚悟はしていたが、もしも自分達に何かあれば子供がどうなるかなんて考えられない。

だが、この状況では動かなければいけないという責任感にも襲われて徐々に思考か停止しかけてしまったが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうそう。ユウの言う通りだって」

 

そんな声が聞こえてきたのと同時にロイミュード達に弾が当たっていく。

その言葉に我に返った霧子はその弾が飛んできた方向に視線を向けると、そこには白いバイクに跨った男がおり、彼はロイミュード達の中を突っ切っていくユウの真横へとバイクを止めてそのままバイクを降りていた。

 

「剛…っ!?」

 

「姉さん。お待たせ。で、なんでこいつが変身もしないでチェイスの武器使ってる訳?」

 

「しないじゃなくて出来なかったのよ!!」

 

このタイミングで現れたのは霧子の弟である詩島剛。

彼はバイクに乗りながら自身の武器であるゼンリンシューターをロイミュードを撃ち、そしてバイクを降りた今もロイミュード達に狙いをつけたままにしていたが――――

 

 

 

 

 

 

 

「遅ぇんだよ。ノロマが!!」

 

「ぐぇっ!?」

 

そんな状況にも関わらず、ユウは不意打ち気味に剛の顔面を普通に殴りつけていた。

 

ロイミュードを始めとした怪人相手に生身でもある程度抵抗できるユウは勿論力を加減はしていたものの、剛からしたら久しぶりの再会で殴られたことに普通に怒り始めていた。

 

 

 

「てめぇ…!!普通はここは感動の再会の場面だろうが!!」

 

「知るかボケ!!」

 

剛は反論しながらユウを殴ろうとしたが、彼は普通にそれを手で逸らしてから加減気味に殴り返す。

しかし、先ほどは不意打ちで当たっていたのだが、今回は真正面から殴ったことで剛も難なくそれを手で受け止めると、2人はそのまま喧嘩を始めてしまった。

 

「2人とも!!そんな事してる状況じゃ…!!」

 

「「「……っ!!」」」

 

思わず霧子は喧嘩を始めた2人に怒るが、そんな大きな隙を晒した2人にロイミュード達が一斉に襲い掛かっていくが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「「邪魔すんじゃねぇ!!」」

 

「2人とも!!」

 

「すまない!!遅くなっ…って何してんだアイツら…!!」

 

「いつもの喧嘩みたいだね」

 

剛とユウは喧嘩しながらも逸れの邪魔をしてきたロイミュード達に銃弾を浴びせると、近づいてきた相手には互いの武器で殴りつける。

そのタイミングで進ノ介とベルトさんの2人が戻ってきたが、ロイミュードに囲まれながらも2人で喧嘩をしていた2人を呆れた様子で眺めてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

「早さが信条とか言ってたくせに、盛大に遅刻かましやがって!!」

 

「それだったらまだ進兄さんとクリムもいないからセーフだろうが!!」

 

「働いてないお前とは違って、あの2人は現さんと一緒に調査に出てんだよ!!」

 

「そもそも主役は遅れて登場するもんだろう!!だから、押っ取り刀で来て、超完璧なタイミングだったろうが!!」

 

「バカかお前!!押っ取り刀ってのはゆっくり来ることじゃねぇ!!武士が刀を腰に差さないで手に持ってる切羽詰まった状況から来た言葉だよ!!」

 

「おっとりってゆっくりって意味だろうが!!」

 

「漢字だと”押して取る刀だ”バカが!!」

 

 

 

 

 

「2人して何やってるのよ…!!」

 

「あの2人、俺達に気が付いてないぞ…それでベルトさん、どっちが合ってるんだ?」

 

「…ユウの言ってる言葉の意味の方が正解だ。

それにしても、なんで2人はあんな状況でもロイミュードと戦えてるのかが実に不思議でならないね」

 

剛とユウは下らない口喧嘩をしていながらも、迫ってきたロイミュードを打ち負かしていく。

その光景に身内の恥だと泣きそうになっていた霧子を他所に進ノ介とベルトさんの2人は空気を呼んでかそれに割って入ることはなく、乱戦から離れようとするロイミュードがいないかを注意深く観察していたが、

 

「はぁ~!!早さが信条のお前が早いのは動きじゃなくて脳の劣化じゃねぇか!!」

 

「お前はいっつもそうやって頭の良さでマウントとりやがって!!

その癖、前に俺がチップス食いたいって言った時には俺にだけポテトチップスじゃなくて、フライドポテト持ってきたじゃねぇか!!」

 

「チップスはアメリカ英語とイギリス英語で意味が違うんだよ!!だからお前にだけはイギリス英語のチップスを渡しただろうが!!」

 

「頭が良すぎるボケは誰も理解できねぇんだよ!!」

 

口だけで喧嘩していた2人。

しかし、互いの事を武器で殴ろうとしたが、2人揃って首を傾けるだけで攻撃を躱すと互いの後ろにいたロイミュードを撃ち抜くと、一旦距離を取ると今度はユウの方が剛へと駆け出していた。

 

「俺が貸したTシャツを未だに返さねぇのはてめぇだろう!!」

 

「おめぇが勝手にいなくなったからだ!!それだったら俺はお前に12回ファミレスでランチ奢ったぞ!!」

 

ユウは剛の顔面目掛けて飛び蹴りを放ったが、剛はそれを軽く避けると再び背後に迫っていたロイミュードを蹴り飛ばしていた。

そして、剛はゼンリンシューターを構えると昔のことをネチネチと言いながら、そのままユウ目掛けて撃ち始めていた。

 

 

 

「俺は91回食堂の飯を作らされた!!あの時の料金、全部俺の奢りだぞ!!」

 

「しっかり数えてんじゃねぇ!!」

 

 

 

 

「お前、免許場でやったイベントで俺が出してた焼きそばをつまみ食いしまくったのはお前のはずだ!!」

 

「知るか…よ!!」

 

「とぼけるな!!」

 

 

 

「うぅ…剛…!!」

 

「霧子…とりあえず隠れてろ……な?」

 

ユウは攻撃を回避すると剛の撃った弾はロイミュードに命中していくが、そんな事に構うことなく彼も剛のことでしっかりと口と銃撃で反撃するも、それは剛の横にいたロイミュード達に当たっていく。

それに身内の恥を見せられた霧子が泣き始めると、進ノ介が彼女を近くの物陰に隠れるように促していた。

 

ユウと剛。

互いに譲らないこの状況で――――

 

 

 

 

 

「「全くお前って奴は…!!」」

 

「お前達!!いい加減にしろ!!」

 

2人は全く同じことを口走っていた。

流石に進ノ介が止めるように口走るとロイミュード達の周囲から一斉にシフトカー達が体当りで攻撃を始めていくと、2人は揃って進ノ介の元へと駆け寄っていた。

 

「進兄さん!!」

「泊さん!!」

 

「喧嘩するなら後にしろ!!」

 

「「……」」

 

 

「そうですよ!!ユウ君!!」

 

ユウと剛は進ノ介に声をかけたが、喧嘩していたことを一喝されて口を閉ざしてしまった。

内心では相手が悪いと思いながらも、流石に状況が悪かったと多少は反省したが、別の人物からユウへの追い打ちを掛けられることになり、彼らは声が聞こえた方向に視線を向けていた。

 

「あっ…本願寺さん!?」

 

「私を食堂に置いてっちゃうんですから!!りんなさんが軽減装置を持ってくれるまで動けなかったんですよ!!」

 

「やーい。怒られてやんの」

 

「自身を囮にして敵を引き付けるのは減点ですが、警察官よりも民間人を優先するのは良かったですよ~!!」

 

その声の主は重加速の中で動けるようになっていた本願寺と周囲には特状課の面々と友希那と燈まで揃っていた。

ユウは本願寺の言葉を聞いて先ほどの状況を思い出してハッとしたところを剛に揶揄われるが、本願寺はしっかりとそのフォローを入れると、ユウは揶揄ってきた剛にニヤニヤとした笑みを浮かべていると――――――

 

 

 

 

 

 

「それでは……仮面ライダー出動!!」

 

「後は俺達に任せろ」

 

「って訳で、変身出来ないユウはお役御免―――」

 

「だったら変身すりゃいいんだろ?」

 

「おいおい。何をふざけたことを…!!」

 

本願寺は出動の号令をかかる。

進ノ介はそれを聞いてユウに声をかける一方で、その声に今度は剛の方がニヤニヤとした笑みをユウに向けていたが、変身出来ない以上はここにいてもしょうがない。

だったら変身すればいいとユウはキッパリと言い返し――――

 

 

 

「来い!!」

 

ユウが声を挙げると本願寺達がいた後方から1台のシフトカーが何かを運びながらやってくるとそのままユウの手元に収まる。

何が何だか分からない特状課の面々だったが、進ノ介とベルトさんはその正体に気が付いた。

 

 

 

 

 

「それは…ルパンの!?」

 

「ユウ!!君に使えるのかね!?」

 

 

 

「生体認証いれてますし…昔に1回変身に使ったから大丈夫です」

 

その手元に収まったのはユウが使っていたブレイクガンナーをコピーし、かつてドライブと敵対し、共に戦ったこともある相手の武器。

だが、それは制作者である大怪盗”アルティメットルパン”ことゾルーク東条しか使えないはずのモノ。

それがユウの言葉に反応してやってきたことに驚いた2人を他所に、ユウは使ったことがあると口走ったことで進ノ介は笑みを浮かべていた。

 

「だったら、ひとっ走り付き合えよ!!」

 

「Start!! your Engine!!」

 

 

「了解!!」

 

「…チェイスのにならないならいいか…ついて来いよ!!」

 

―――シグナルバイク!!―――

 

進ノ介はユウに声をかけながらベルトさん―――ドライブドライバーのイグニッションキーを回してからシフトスピードをレバーに変形させてシフトブレスに装填。

 

それに合わせてユウもルパンガンナーのマズルを押し込むと、剛の方も進ノ介許可を出したことに加えて、ユウが魔進チェイサーにならないならば良いと言う考えに落ち着くとマッハドライバー炎を腰に装着。

 

そのままパネルをあげるとそこに自身のシグナルバイクである”シグナルマッハ”を装填してからパネルを下ろすと、進ノ介もシフトブレスのレバーを倒してユウも押し込んだマズルを放す。

 

「レッツ……」

 

 

 

 

 

 

 

「「「変身!!」」」

 

そして、剛の声に合わせるようにして3人が変身の言葉を叫ぶのだった。

 




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