忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
なんでレイヤと日菜は記憶持ったままなんだ…?
はっ…!!
もしかしてダメ人間ほど記憶保持してるのでは?(違います
まぁ、個人差があるものだと程度に思ってもらえれば幸いです
という事で投稿なり!!


99ーLayDown

「どういう事…?」

 

「何言ってるかよく分かんないけど…。アタシはパレちゃんに誘われたからライブに見来たんだ~!!」

 

「パレちゃんって誰だよ…」

 

「それでゆーくんとリサちーは何してるの?」

 

「いや、勝手に話進めんなよ…」

 

紗夜とリサ、そして愛音やそよまでもが自身の事を完璧に忘れていた中で目の前のレイヤと日菜の2人がユウの名前を呼んだことにユウは驚きを隠せなかった。

 

だが、そんな彼の思いとは裏腹に日菜はユウとリサの2人の顔を交互に見てから2人に何をしていたのか尋ねたが、彼女はすぐにその答えを勝手に想像していた。

 

 

 

 

 

「あっ!!もしかしてデート?」

 

「違うっての。紗夜さんから逃げてたらこうなった」

 

「紗夜さんから…?」

 

「おねーちゃんからってどういう事?」

 

「って…!!ちょっと待って!?」

 

「リサちーどうしたの?」

 

日菜の妄想を否定してから先ほどまでの出来事を話したが、レイヤと日菜の2人は理解できずに首を傾げていた。

しかし、この展開に一番ついて行けてなかったのはユウと一緒にいたリサであり、彼女は思わず3人の話に割って入っていた。

 

「どうしたって、ヒナもレイヤもこの人と知り合いなの!?」

 

「えっ?そうですけど……」

 

彼と知り合いだったのかとリサは2人に問いかけると、レイヤはすんなりとその質問に答えていたのだが、その問いに逆に日菜は首を傾げずにはいられなかった。

 

 

「リサちー?何言ってるの?前にリサちーもゆーくんと会った事あるじゃん」

 

「えっ?」

 

それもそのはずで、日菜の記憶ではリサとユウは会ったことがあった。

その記憶は歴史が改変される前の記憶で実際に起こった出来事だったのだが、リサにはそんな記憶は一切なく、リサはその言葉を聞いて声を漏らした。

だがそんな困惑する彼女を他所に日菜は更に自身が憶えていることを何気なく話始めていた。

 

「おねーちゃんと一緒に家に来て、後から来た友希那ちゃんと一緒にご飯食べたでしょ?」

 

「あったね~。アタシの靴のヒールが折れたからヒナ達の家に行ったけど…」

 

「その時にゆーくんがリサちーを連れてきて料理してくれて、その後にデートまで誘ってたじゃん」

 

「はぁ?ヒナ…?何言ってるの?」

 

「いやいや、リサちーこそ何言ってるの…?」

 

 

 

「…中島さん?どういう事ですか…?これ」

 

「……どういう事って俺が聞きたいですよ」

 

 

「えっ…ちょっと!!何がどうなって…!!」

 

「落ち着いてください。ここだと人目に付きますから…」

 

「だったら私達の控室に……」

 

「案内お願いします。行きますよ」

 

日菜の言葉をリサは一切理解出来ていなかった。

自信を揶揄う冗談だとも思ったリサだったが、その事を語る日菜の表情は至って真面目なモノだったこともあって彼女の混乱はさらに加速していく。

 

そんな中で、人目を気にしたユウはリサの事を気にし始めると、レイヤが気を利かせて自分達の控室に移動することを提案し、彼はその提案に乗っかって彼女の案内に従ってdubの中へと移動するとその中にあったRASの控室へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レイヤさん、遅かったで―――って日菜ちゃん!?」

 

「パレちゃん、遊びに来たよ~」

 

「感激です~!!」

 

「日菜先輩、お久しぶりです…!!」

 

「六花ちゃんも久しぶりだね~!!他のみんなは?」

 

「ますきさんもチュチュさんも今は準備を終えて器材のチェック中です!!」

 

 

「えっと…何がどうなって…ヒナと全く話が噛み合わない…」

 

「とりあえず座って落ち着いて…」

 

控室に入って早々に日菜が自身の事を招待したパレオと学校の後輩であるロックに対して楽し気に挨拶を交わし始めていく。

そこだけは緩やかな空気だったのだがそんな空気になっているのを他所にユウはリサを近くにあった椅子に座らせてからそそくさとその場所を後にしようとしたのだが―――

 

「疲れた……」

 

「わっ!?レイヤちゃん!?どうしたの!?急にソファーに寝転がって!?」

 

「歩いてくるの疲れた……」

 

「レイヤさん~!!まだライブやってませんよ~!!衣装も着てないんですから~!!」

 

突如として疲れたと口にしたレイヤがだらしなく控室に備え付けられたソファーに寝転がり始めてしまった突然の行動に日菜は驚きの声を挙げたのだが、驚いていたのは彼女とロックの2人だけ。

部屋の隅で未だに混乱してるリサはレイヤの事に一切気が付いていないが、パレオとユウは至って冷静だった。

 

「あ~…レイヤさんの外行きモードが終わっちゃいましたか~」

 

「パレちゃん、どういうこと?」

 

「最近のレイヤさんは…その……最近だらしなくなっちゃってるんです…!!外行きの時は大丈夫ですが、人目が付かないとこんな感じで一気にダラダラモードに入っちゃうんです!!」

 

「あはは!!なにそれ…!?面白ーい!!」

 

日菜が知るレイヤはしっかり者と言うイメージだったのが今の一瞬で崩壊してしまった事が

面白かったのかパレオの言葉を聞いて笑っていると―――

 

 

「あはは…部屋も酷い時も多くて、隣のにゃむちゃんから”生活力0やさん”なんて言われてましたからね…」

 

「「「えっ……?」」」

 

「ん…?あぁ~……」

 

その言葉を聞いてユウも言葉を漏らしたのだが、控室の隅で自身の状況がまるで呑み込めていないリサ以外からは戸惑いの言葉が漏れていた。

ユウとしてはそんな反応を返されるとは思ってなかったのかその反応に疑問を持ったのだが、すぐに自身の言った言葉が失言だったことを理解したが遅かった。

 

 

 

「待ってください!!なんであなたがレイヤさんのお家のことやお隣の人と知り合いなんですか!?」

 

「ゆーくん!!どういう事!!」

 

「ちゃんと話すから落ち着いて…」

 

レイヤに関する失言にパレオが一気に詰め寄り、その後ろでは日菜がおもちゃを見つけた子供のような楽し気な笑みをユウに向ける。

彼はすぐに事情を話そうとしたのだが―――

 

 

 

 

 

「パレオ、レイヤは来たかし…ら…?ヒナ?」

 

「おい、リサさんもいるぞ…って誰だ?」

 

 

 

「面倒になったな…」

 

このタイミングで器材のチェックに出ていたチュチュとマスキングの2人が戻ってきてしまったのだが、反応から察するに以前にあった事のある2人もユウのことを憶えていない様子であり、彼女達からすれば知らない男が控室にいるという状況。

それを理解したユウは面倒なことになったとボヤいたが、パレオが一瞬で暴走した。

 

「チュチュ様離れてください!!この人、レイヤさんのストーカーです!!」

 

「なんですって!?」

 

「なんでそんな奴が控室にいるんだよ!!」

 

「話を聞いてください!!違いますから!!」

 

パレオはユウから事情を聴く前に彼の事をレイヤのストーカーと口走り、それを聞いたチュチュ達が一気に警戒心を剥き出しにしていたが、ユウはすぐに説明しようとしたのだがパレオは止まらない。

 

「じゃあ、なんでレイヤさんの部屋や隣人の方を知ってるんですか!!」

 

「俺は―――

 

「ゆーくん!!ちゃんと説明して!!」

 

「氷川、分かったから。俺は和奏さ―――」

 

「ゆーくん!!」

 

「……氷川。黙ってろ」

 

「ゆーくん!!」

 

「…おい氷川」

 

「ゆーくんってば!!」

 

「……」

 

ユウが自身とレイヤの事について話そうとしていたのだが、その度に日菜が空気を読まずに声を挙げ続けていた彼女はユウの怒りの琴線に触れてしまった。

 

「氷川」

 

「ゆーくん!!」

 

「お前がうるさいから説明できねぇんだよ!!」

 

「ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~゛!!」

 

 

 

「日菜ちゃん!?」

 

「あ゛っ゛///あ゛ぁ…///」

 

「「えっ……」」

 

「ちょっと日菜ちゃんを放してくださーい!!」

 

 

 

「なんか変な声出してるわよ…」

 

「ヒナってマゾなのね…」

 

うるさい日菜を黙らせるためにユウは彼女の元へ近づくと顔面を手で掴んでから、そのままアイアンクローで日菜の身体を持ち上げるとそのまま腕を揺すって彼女の頭を揺らし始めて悶絶して声を挙げていた。

 

自身の推しであるアイドルに暴行を働かれている姿にパレオが慌て始めるが、日菜の声はすぐに痛みに悶える様なモノから快感に喘ぐようなモノへと変わっていく。

その姿にマスキングとチュチュは困惑し始めると、ユウは日菜を下ろしていたのだが日菜は不満そうな表情を浮かべていた。

 

「ゆーくん///止めないでもっとやって~///」

 

「じゃあ黙ってろ」

 

「は~い///」

 

「ダメです!!日菜ちゃんに酷いことしないでください!!」

 

「パレちゃん!!すっごい気持ちいいから止めないで!!」

 

「日菜ちゃん!?」

 

日菜はユウがアイアンクローを止めたことに不満を漏らすと、ユウはそれを盾にして黙らせたのだが、パレオは日菜に対する行動に文句をつけたものの当の本人から声を挙げられたことに困惑し始めて完全にカオスになっていた状況だったが、ユウは強引に話を元に戻していた。

 

「俺が和奏さんの事を知ってる理由はストーカーじゃないです!!和奏さんの口から説明してくださいよ」

 

「…部屋の掃除とかしてもらってる家政夫さんだよ」

 

 

「「「「「家政夫!?」」」」」

 

「中島さん、今日はカルボナーラとクリームシチュー食べたい」

 

「了解です。シチューは圧力鍋で作るか…とりあえず和奏さん?ライブなんですから衣装に着替える準備をしてください」

 

ユウはレイヤの口から自身の事を説明させると皆がその言葉に驚いていたのだが、レイヤは空気も読まずに今日の夕飯のリクエストまでするマイペース振りを見せつけてる中でユウはライブの準備をするように忠告したのだが――――

 

 

 

 

「めんどくさい。中島さん。着替えさせてください」

 

「「「「「はっ…?」」」」」

 

レイヤが放ったその一言で控室は先ほど以上に混沌とした空気に包まれてしまうのだった。




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