忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます()
執筆中にお気に入りが増えてる…!?
原因は沙綾?いや、違う……ガルパのエイプリルフールのロリ…!!
そうだ!!ロリが全てを解決する…!!
と言う妄想垂れ流しながら投稿です


12話-花咲ブルーム

 

沙綾からパンを押し付けられたユウは公園のベンチに座ってそれを朝食として食べ終えていた。

 

「よし…朝食も食べた。後はお店が開く時間まで待たなきゃいけないけど、戻ってもなぁ…」

 

だが、彼が買物をしようにもそもそも店が開いていないし、今更ゼロライナーに戻る意味も無い。

それに加えてユウには買い物以外にもやることはあった。

 

 

 

 

「――――あの人を探そうにも手掛かりもないしなぁ…」

 

彼は誰かを探していたが、それに対しても全く手掛かりはなく八方塞がりの状況に陥っていた。

そうなれば――――

 

 

 

 

 

「とりあえずは携帯の使い方覚えないと…。色々出来るみたいだし…えっと…紙の説明書はっと…。

 

これで調べたりできるのは便利だなぁ…。俺が知ってるのは電話とメール位だったのに…」

 

ユウは友希那に渡されたスマホと付いてきた説明書を取り出すと、説明書を眺めながらたどたどしい手付きでスマホの操作を覚えていく。

 

 

そして。操作確認を始めてからしばらく経った頃、ユウは不意にあることを思いついた。

 

「うわっ…もう12時廻ってるじゃん…。あっ…そういえば、ゆきちゃんのバンドはプロって言ってたけど、調べれば出て来るかな?

えっと…確か…”ろぜりあ”…っと…おっ出た!!写真も一緒に出てくるのか!!どれどれ…?」

 

ユウはスマホを使ってRoseliaについて調べることを思いつき、調べてみると大量の情報が雪崩れ込んできたが、その中にあった1枚の写真には――――

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…ゆきちゃんと一緒に写ってる…?まさか…知り合い…!?」

 

ユウが探していたある人物が一緒に写っていた――――――――

 

 


 

ユウがスマホで調べものをしていた頃―――

彼にパンを押し付けた張本人の姿は生徒会室にあったのだが…

 

 

 

 

 

 

「ほへぇ~…」

 

 

 

 

 

 

「りみ、沙綾が壊れちゃってるよ?」

 

「うん……コロネももってきてなかったから…」

 

「今日はずっとこれだったぞ?」

 

「さーや~…」

 

「おい、突くなって…」

 

教室に入って来てから今までの間、心ここにあらずの状態に陥っていた。

その光景を始めて見た別のクラスのたえとりみは”沙綾が壊れた”と口にするが、一緒のクラスの有咲はそれを否定することなく沙綾を放置していると、香澄が沙綾を突き始めたも―――――

 

 

 

 

 

「ほへぇ~…」

 

沙綾は香澄の事を気にする様子もなく惚けていた。

流石にこれは異常事態だと4人で固まって小声で会議を始めていた。

 

「さーや、どうしちゃったんだろ?」

 

「香澄の絡みもスルーって…マジでどっかぶっ壊れたんじゃねぇか?」

 

「だよね?頭かな…?」

 

「ちょっとおたえちゃん…流石にそれは…」

 

「でも、沙綾のアレは異常だろ?ぜってぇなんかあったんだって…」

 

「有咲?何かって…何?」

 

「知らねーって…」

 

4人で沙綾について話始めるが、彼女達が答えを導き出せる訳もなくすぐに暗礁に乗り上げてしまった。

だが、そのタイミングで第三者が生徒会室の扉を開けていた。

 

 

 

 

 

 

 

「あー、市ヶ谷さん達いたね~」

 

「お疲れ様です!!」

 

「奥沢さんに若宮さん?どうしたんだ?」

 

「茶道部と剣道部と華道部の部活動の報告書を提出しにきました!!」

 

「放課後は若宮さんが仕事でいないからね~。で、4人で固まって何やってんの?」

 

「壊れた沙綾に対する対策会議中だ」

 

「なにそれ?ハンコを押して…終わりっと…」

 

このタイミングで生徒会室に入ってきたのは部活で部長をしているイヴと、彼女からの書類を受け取るために一緒にやってきた美咲。

沙綾を除いた4人で固まって有咲達に呆れながら書類に判を捺してそそくさと資料をしまい込んで仕事を素早く片付けた美咲はそのままイヴと一緒に生徒会室を後にしようとしたが、ここでイヴは何かを思い出したかのようにポピパの面々に話を振っていた。

 

「先日ヒナさんから連絡が来たんですが…ユキナさんが殿方と逢引していたそうですよ!!」

 

「えぇ…!?」

 

 

「あい…びき…?」

 

「ハンバーグのお肉買ってたの?」

 

「香澄もおたえも全然ちげーよ!!デートだよ!!デート!!」

 

「…っ!!」

 

「沙綾ちゃんが反応しとる…!?」

 

イヴの口から出たその言葉は女子高生のポピパの面々を驚かせるには十分すぎる破壊力を秘めており、先ほどまで惚けていた沙綾ですらイヴの言葉に反応を示すほど。

 

そんなイヴの話に香澄が一番に食いついていた。

 

「ねぇねぇ!!デートってどんなことしてたの!!」

 

「尾行していたヒナさんが言うにはショッピングモールで買い物してたみたいです!!スマホを買ってから食事をしてたらしいです。

その際に尾行がバレて、ユキナさんがデートしてると聞いたリサさんが追い掛け回された状態から逃げられたそうです!!」

 

「日菜さんとリサさん以外にも美竹さんとか…高松さん達とかもいて包囲網敷いてたらしいよ?」

 

「ヒナさんから聞いた話によれば、ユキナさん達が洋服屋の試着室に飛び込んだのを見たリサさんがその部屋を開けたら消えていたそうです!!まさにニンジャです!!」

 

「ニンジャはともかくとして…あの日菜さんから逃げるって相当ヤベーな…」

 

友希那が先日のユウとの買物を”デート”と言い、イヴが日菜が尾行していた際に見ていた内容を語る。

やはり彼女達も女の子と言うべきかデートについて思いっきり食いついていたが、有咲はそれ以上に友希那を連れて日菜達の包囲網を潜り抜けて逃げ切ったと言う事に衝撃を覚えていた。

 

そして、その中でいつもよりもテンションが上がっているたえから思わぬ言葉が飛び出した。

 

 

 

 

 

「ねぇ?写真とかないの?」

 

「はい!!ヒナさんが撮ったのがありますよ!!」

 

「見せて…気になっちゃった」

 

「おたえちゃん…流石にプライベートの事だから不味いんじゃ…」

 

「でも、りみりんも気になるでしょ!!」

 

「うぅ…それはそうだけど…」

 

「プライベートだから不味いのは分かるけど……私も気になるな……」

 

「ですが…」

 

「若宮さん見せてもいいんじゃない?」

 

たえは友希那がデートしている写真があるかと尋ねると、イヴは何の悪気もなく素直な答えを聞いて写真を見せて欲しいと頼みだした。

だが、いくら気になるとは言ってもプライベートに踏み込み過ぎるのは不味いと良心的なりみの意見が出てきたが、有咲すら気になっている状況に完全にりみも流されてしまっていた。

 

その中でイヴはどうすればいいか迷ってしまうが、そのタイミングで美咲が助け船を出していた。

 

「花音さんから聞いたけどパスパレとかAfterglowにMygo!!!!!に湊さん以外のRoseliaにも画像が流れてるんでしょ?どうせ彩先輩がみんなに話しちゃって広まるだろうから今更じゃない?湊さんには申し訳ないけど…」

 

「…っ!!そうですね!!アヤさんならみんなに話しそうですね!!」

 

「うわっ…先輩になんて失礼なことを…。いや、あの人ならやりそうだな…」

 

 

 

「…これです!!」

 

美咲の説得を聞いたイヴはスマホを取り出して、すぐにスマホに日菜から贈られた写真を出して彼女達に見せ始めていた。

 

「「「「ホントに男の人といる…!?」」」」

 

「あたしも始めて見たけど…背高いね~180くらいありそう…」

 

「そうですね…ユキナさんとカスミさんが同じくらいの身長ですから、大体その位でしょうか?それにどういう関係か気になります…!!」

 

「確かにどういう関係なのかも気になるね~。それにこの人…誰かに似てるような気がするなぁ…」

 

「美咲ちゃん!!この人、リサさんに似てない?」

 

「そう言えば…リサさんに雰囲気似てるかも…!!」

 

「サアヤさんはこれ見てどう思いますか?」

 

ポピパの4人が写真を見て驚きの声を挙げていた、横で美咲とイヴは写真2人の関係を考え始めると何を思ったのかイヴが沙綾に話を振った。

 

 

―――いや、振ってしまった。

 

 

「っ…!!ちょっとよく見せて…!!」

 

「「「「「「えっ…」」」」」」

 

沙綾はその画面を見た途端に先ほど惚けていたのが嘘かのような機敏な動きでイヴからスマホをひったくって画面を見つめていた。

余りの急変ぶりを見た面々は驚かずにはいられず固まってしまい、一気に室内が静まり返る中で沙綾が言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「この髪…この目…間違いない…ユウさんだ…!!」

 

「「「「「えぇ~~~~!?」」」」」

 

「おい…沙綾…この男の方…知ってんのか…?」

 

「うん。友希那さんの幼馴染らしくて、朝に会って色々話したんだ~。えへへ~」

 

沙綾の口からは出てきたのは一緒にいる男の名前。

まさかの事態に他の面々は驚きの声を挙げるが、沙綾はその声を完全に無視して画面を注視している状況で意を決した有咲は彼女に確認するとデレデレしながら沙綾は質問に答えていた。

 

これは明らかな異常事態。

そうなれば―――

 

「はい!!山吹さん以外集合!!山吹さんはちょっと待ってて!!」

 

美咲の鶴の一声で沙綾を除いた全員が生徒会室から飛び出して、先ほどの4人と同じように小さく円になって会議を始めていた。

 

 

 

 

「市ヶ谷さんあれ…」

 

「間違いねぇ…沙綾の奴、あの写真の男に朝に会って…惚れてるな」

 

「「「えぇ~!?」」」

 

「なんと…!!」

 

朝から今までの惚けた表情と先ほどまでの短いやり取りで美咲と有咲は沙綾の確信に迫っていた。

その事言葉を聞いて他の面々が驚く中で生徒会の2人は話を続けていた。

 

 

「今朝に会って惚れるって…ちょろすぎるでしょ…?」

 

「性格とかの内面は分かんねぇけど、顔は悪くねぇんじゃねぇの?」

 

「有咲…面食い?」

 

「ちげーよ!!」

 

「あはは…おたえちゃんから面食いなんて単語が出るのが予想外だけど…でも、沙綾ちゃんはどうするの?」

 

「りみ、どうするもこうするも私達に何も出来ないだろ。まぁ、ポピパの活動に支障が出ない範囲で応援するくらいじゃね?」

 

「えぇ~!!有咲、さーやの恋だよ!!応援しようよ!!」

 

「ですが、サアヤさんの恋愛に部外者の私達が手を出すのは無粋ではないでしょうか…」

 

「そうだよ。うちの兎も放置してても恋愛してるよ?」

 

「おたえ…そうなの!?」

 

「人と兎を一緒にするのもどうかと思うけど、向こうから相談されるか明確にバンドに影響が出るまで沙綾にこの話は無しってことで」

 

「「「「「異議なし」」」」」

 

「んじゃ、そろそろ教室に戻りますか…」

 

こうして生徒会室前の廊下で沙綾対策会議を終えると、教室に戻ろうと声をかけるべく美咲が生徒会室の扉を開けて中にいる沙綾に声をかけようとしたが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?山吹さんがいない…?」

 

沙綾がいるはずの生徒会室に彼女の姿はなく、そこには開け放たれた窓とイヴのスマホだけがその場に残されていたのだった。





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