忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
おかしいな……
前回まではクッソゆるゆるだったのに一気に叩き落してくるのこっわ……

癒しはガルパの方で来るサンリオコラボに期待しながら投稿です。


103-Memory lapse

 

「Good!!美味しいわよ!!」

 

「はい!!どれもとってもおいしいです!!」

 

「ん~!!シチューおいし~!!」

 

「お代わりください!!」

 

「あぁ~!!レイヤさん。口の周りにシチューが着いてますよ~」

 

ユウとマスキングの2人で準備した夕食を食べていた一同。

和気藹々と言った空気で食事をしていたのだが―――

 

 

 

 

 

 

 

「「はぁ……」」

 

「ゆーくんもますきちゃんも2人とも、食事中にため息つかないでよ~。気分壊れちゃうよ~」

 

 

料理をしていた2人は溜息を溢してしまった事を日菜に注意されてしまった。

 

日菜の言う通り楽しい食事中に溜息を零されれば空気が悪くなると言われると確かに一理あるが、その原因は料理前に話していた味比べの結果。

 

メイン以外の料理を1皿作ってどっちがおいしいか判定してもらったのだが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですよ~勝負の結果は3対3の引き分けだったんですから」

 

 

 

「引き分けって言っても…ねぇ?」

 

「こっちは1つだけしか作ってないのに、相手はシチューとパスタを作る片手間でやって引き分けの理由が材料の好き嫌いってのがな……

チュチュとパレオは”生のタマネギが入ってなかったから”ってそりゃねぇだろ…」

 

「氷川も”味か濃かった”ってくっそしょうもない理由で負けを言われたのがムカつく…」

 

「そう考えると真面目に味を見てたレイ達3人が入れたそっちの勝ちですよ…」

 

「いやいや、好き嫌い関係なく満場一致で完全勝利しないと…」

 

その結果は6人の判定が綺麗に別れて引き分けと言う結果に終わった。

それだけでもユウとしては不本意だが、マスキングの方も引き分けた理由が単純な好き嫌いと言うしょうも無い理由であったことには肩を落として落ち込んでいた。

 

そんなゆるい空気が食卓に流れていたのだが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、本題に入りましょうか?リサ」

 

「ん…?チュチュどうしたの?」

 

「ワタシとマスキングが楽屋に戻った時の事について聞きたいのだけれど?」

 

「えっ…?」

 

チュチュが放った一言がこの空気を一撃で粉砕していた。

彼女の言葉を聞いたリサは困惑の言葉を漏らしていたのだが、チュチュはそんなリサに更に畳み掛けるように話をしていく。

 

 

「控室に戻った時、かなり様子が変だったわよ」

 

「そういえば、控室に入って来た時も様子がおかしかったですね」

 

「えっと……あ~…それは…」

 

先ほどまでの周囲から見た様子を口にされたことで、リサは先ほどまで事を思い出して言葉を詰まらせ始めていったのだが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですよ!!リサ先輩と日菜さんが見たことない(・・・・・・)男の人と来た時は驚いちゃいました!!」

 

「ロックは会ったことあるんじゃ… いやロックは…倒れてた時だから顔見てないのか…?

でも、あたしも日菜さん達が見たことない(・・・・・・)男と一緒にいた時は驚いたぜ」

 

 

 

「「「えっ…?」」」

 

ユウのことを始めて見た。

 

ロックが言った言葉ににリサだけでなく日菜とレイヤも驚きの声を挙げていたが、周囲は何故3人がそんな反応をしているのかが全く分からずに首を傾げていた。

 

「レイヤもヒナもどうしたのよ…?」

 

「あの~…?私、何か変なこと言いましたか…?」

 

 

 

「いや~…六花ちゃん?流石に冗談にしては笑えないよ~」

 

「ロックもますきも何言ってるの……?会った事あるでしょ?」

 

「レイ、憶えてねぇぞ?」

 

「ねぇ…六花?本当に会ったことないの…?」

 

「えっ?リサ先輩…?レイヤさんの部屋で倒れてた時だったと思いますけど…その時は起きたらもういなかったと思いますけど……」

 

 

 

「六花ちゃん?エッチなパンツを見られたからって酷過ぎると思うよ?」

 

「日菜先輩!?その!!パンツは関係無いです!!それにいつ会ったって言うんですか!?」

 

日菜とレイヤはロック達の言葉を信じられないと言った様子で顔を見ていたが、リサはロックに改めてユウのことについて確認したもののやはりロックは彼の事は記憶にないと口にすると、ロックの対応が酷過ぎると日菜が苦言を呈すると、ロックは顔を真っ赤にしながら言葉を返していた。

 

しかし、この対応には流石の日菜も怒ったような口調で声を荒げ始めていた。

 

 

「ひまりちゃんと燈ちゃんがウェディングドレスの撮影をしてた時に一緒にいたでしょ!!」

 

「えぇ!?居ませんでしたよ!?男の人なんて会場のスタッフだけだったはずですよ!!」

 

「酷い!!

ひまりちゃんが撮影できたのはゆーくんが会場を予約してたからなのにその言い方は酷過ぎるよ!!」

 

「待ってください!!アレは友希那さんが予約してたんじゃ…!!」

 

「六花!!友希那がライブハウス以外の場所を予約できるわけないでしょ!!」

 

「ちょっと落ち着きなさいよ!!ロック1人相手に年上2人がかりで詰め寄るのはやりすぎよ!!それにリサはミナトユキナをさりげなくバカにしてるわよ!?」

 

事情を知らないチュチュからすればロックが先輩2人からいわれのない理由で詰められている様にしか見えず、すぐにヒートアップする3人を空気を読んでチュチュが間に割って入ったのだが、それでも日菜が止まることはない。

 

「チュチュちゃん!!会った事あるのに初めて会うって言う六花ちゃんの方が酷過ぎるでしょ!!」

 

「日菜ちゃん?ロックさんを見てる様子では本当に憶えないようですが…?」

 

「このままじゃ一生話は平行線ね…ヒナ、何か会ったことあるって証拠はあるのかしら?」

 

チュチュが割って入っても未だにヒートアップしている日菜がおかしいと感じて、パレオですらロックの方に肩入れし始めていくが、チュチュは冷静になりながらもやんわりとロックの事を擁護していた。

 

だが、今回のロックに対しては確実な証拠が残されていた。

 

「撮影の最後にみんなで写真撮った時に一緒にいたでしょ!!六花ちゃんも最後の集合写真は持ってるでしょ!?ちゃんと見なよ!!ゆーくんも一緒の写真に写ってるから!!」

 

「撮りましたけど、その人がいる訳が……!!えっ…?なんで……?」

 

ロックは日菜に言われた通りにあの時の写真を確認すると、確かに日菜の言う通りロックとユウが一緒の写真に収まっている。

それもただ単純に写りこんでいる様なものではなく、誰がどう見ても一緒になって写真と言う確かな物的証拠を叩きつけらえたチュチュとパレオはロックに怪訝な表情を向け始めていた。

 

 

「ロック、明らかにハウスキーパーが写真に写ってるわよ?」

 

「ホントにロックさんはパンツ見られたからの恨み言で…」

 

 

「違います!!きっとそれは…会場のスタッフかその人と似てた人がたまたま……!!」

 

「違うよ!!ゆーくんは燈ちゃんの方を手伝ってたんだよ!!」

 

「だけど、どう見てもロックさんと彼が一緒に写真に写ってますよ?それも写り込んでいるという訳でもなくて一緒に撮っているとしか思えませんが?」

 

 

 

「ちょっとハウスキーパー?あんたの話なのに何で黙ってるのよ?」

 

「ゆーくん!!ちゃんと言いなよ!!」

 

「まぁ、式場のスタッフではないですし、燈ちゃんの方は手伝いましたよ?」

 

 

 

「えっ…?どうなっとるんや……?」

 

確実な物証を見てチュチュとパレオの2人はロックが仕返しに他人扱いしているとすら思い始ているが、ロックからすればその撮影にユウが居たという記憶などない。

何とかロックはあり得そうな可能性を上げるものの日菜が真実を彼女に叩きつけ、今まで黙っていたユウに改めて確認するとユウは興味なさげに聞かれたことを素直に答えると、その答えを聞いたロックは自分の記憶が信じられず頭を抱え始めてしまった。

 

その姿はまるで――――

 

 

 

「さっきのリサさんと同じようになってますね…」

 

「リサの様子が変だったのってこれが原因ってこと?」

 

「そうそう!!リサちーもゆーくんと会ったことないって言ってたんだよ!!」

 

「ヒナ、ストップよ。リサからこうなった経緯を聞きましょう?」

 

「えっ…うん…」

 

ロックが慌てふためく様子は先ほどのリサと似ていた。

その様子からチュチュとパレオはリサがおかしかった原因を推測すると、日菜がそれを肯定すると、一旦はリサの口から話を聞こうとチュチュが提案すると、リサは昨日から起こったことを自分なりの言葉で説明し始めた。

 

 

 

 

 

 

「―――――――つまり、ミナトユキナの様子が変でトモリに話を聞きに行ったら、トモリ以外は誰も憶えていないこのハウスキーパーの存在が出てきて、サヨと街を歩いていたら偶然発見して捕まえようとしたと…」

 

「それで転びそうになったところを助けてもらったら鬼の形相をした紗夜さんが追いかけてきたから、そちらの男性にお姫様抱っこされた状態で紗夜さんから逃げ切ってdubの前まで来て、日菜ちゃんとレイヤさんに会った…って、人を抱えたまま工事現場の足場を飛び移って壁を飛び越えるってマンガの話ですか?」

 

「ホントなんだって!!それで、ヒナ達に会った時にヒナから初めて会うはずなのに何度もあってるとか言われて…!!」

 

「…で、どうなのよ」

 

「確かに人一人抱えて紗夜さんから逃げましたね」

 

「とりあえず、マジっぽいわね……」

 

リサが今日までにあった経緯を話したのだが、完全におかしなものを見る様な視線を向けられてしまっていたのだが、残念なことにリサが語ったことに何一つ間違いは言っていない。

 

それもこれも途中で出てきたユウの現実離れした行動のせいであり、チュチュが張本人であるユウに確認を取ると彼は紗夜から逃げてきた事を肯定すると、リサへの疑いを持ったままとりあえずはある程度は正しいのだと考え始めていた。

 

 

 

しかし、その話を聞いた日菜はとんでもない爆弾を投下した。

 

 

「リサちーなんて、歩道橋の上でヒール折れて階段から落っこちたところをゆーくんがケガしてまで助けてもらったのに初めて会ったって言ってるだよ!!」

 

「そんな事が!?ですが、日菜ちゃん?そんな事があったら普通は覚えるはずです!!忘れるなんて到底できませんよ!?」

 

「ケガしてまで助けてもらうってそれは人としてどうなのよ…?」

 

日菜は歩道橋から落ちた時にユウに助けてもらったことをぶちまけた。

普段の日菜がこんなことを言えば冗談か何かとしか思われなかっただろうが、先ほどのロックの件もあって彼女の話に嘘だとは一切疑われてすらおらず、チュチュとパレオも流石にそんな行動をされたら忘れる方が難しいと、リサの事を信じられないと言ったような視線を向け始めてが――――

 

 

「あれ…?確かに前にヒールが折れて歩道橋の上から落ちたけど、ケガしてなかった…あれ…?そう言えばなんであんな所から落ちて怪我してなかったんだろ…あれ?何がどうなって……?」

 

 

「ちょっとどうしたのよ!?」

 

「おそらくは精神的なストレスからきてる過呼吸ですね?落ち着かせるために場所を移ってもらった方が良いかと。本当なら俺が運んだ方が良いんですが、それをすると更にパニックになると思うので……」

 

「でしたらパレオがスタジオまで連れて行きます~!!ロックさんも!!」

 

「お願いします」

 

「こっちはマスキングの方に移るわ…」

 

リサは日菜からの言葉を受けてその時のことを思い出したが、確かに歩道橋の一番上から落ちた記憶はある。

 

しかし、彼女自身がどうやって助かったかと言う大事な部分の記憶が完全に抜けていて、リサはその言葉を聞いて思い出そうとするものの日菜の言葉と自分の記憶が信じられずに先ほど以上のパニック状態に陥って呼吸が乱れていく。

 

その様子に慌てふためく一同を他所にユウはリサの状態を見てすぐに彼女の状態を診断すると、その言葉を聞いたパレオがリサを支えながらロックを引き連れてリビングを後にする。

ここでリサに関しては一度打ち止めになり、今度はマスキングの方に話が移っていくのだった。




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