忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
さーてと、逃げよう…
という事で本編行く前に関係が無い特別編です
こうでもしないとこっちのSUN値が直葬されるので…
まぁ、今回は…比較的穏便に終わりそう…かなぁ……
と思いながら投稿です


Kapitel-Gast04
Gast04-1_Bugな奴らがやってくる


ある日の昼下がり―――

ユウは友希那と燈の2人と共に日用品の買い出しをするために街に繰り出していた。

 

 

「おにーさん、大丈夫ですか……?」

 

「大丈夫だよ?燈ちゃんも手伝ってくれてありがとね。荷物重くない?」

 

「いえ……おにーさんの方がたくさん持ってますし……。それにしても沢山買いましたね……」

 

「古いタオルを雑巾代わりにしてデネブさんが掃除してるから少し多めに買っておかないとね」

 

「ユウ?私には気を遣わないのかしら?」

 

「ゆきちゃんは運動―――というか体力は付けたほうが良いよ?買物も落ち着いたからご飯食べてから帰ろうか?」

 

「はい……」

 

「そうしましょう……」

 

「どこかいいか考えてくれると嬉しいかな?……あれ…?」

 

「燈ちゃん?どうしたの……?」

 

買い物も落ち着いたことでどこかで食事をしてから帰ろうとしていた。

3人はどこで食べようかと話をしながら歩いていたが、不意に燈が何かに気が付いたようで声を漏らすと、その言葉をユウが聞き逃さずに彼女に問いかけると、その問いに燈は空いていた腕であるものを指差しながら答えていた。

 

「あのトラック、凄くフラフラしてるなって………」

 

「危ないね……」

 

「ドライバーの脇見とかかな…?」

 

燈が指した先にあったのはのは車道を走る1台のトラック。

それは燈達の方へと向かってきていたが、その運転は安全とはかけ離れた危険なもので流石のユウもその運転に対して呑気に考えていた。

 

だが、異変は突然起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おにーさん…!!あの車…!!」

 

「対向車線に突っ込んだ!?って回避運動もしてない!?」

 

突如として燈が指さしたトラックが反対車線へと飛び出してきていた。

それだけでも問題なのだが、そのトラックは一切の回避行動を取っている様子もなく燈達の方へと向かって来ていた。

それだけでも驚きなのだが、ユウの目にはそれ以上に危ないものが見えてしまった。

 

 

 

「ハンドルに頭を…運転手の意識がない!?やばい…!!」

 

「えぇ…!?」

 

「ちょっとユウ!?」

 

突っ込んできていたトラックの運転席ではドライバーがハンドルに身体を突っ伏すような形に倒れて意識を失っていた。

それを見つけたユウは一瞬の判断で友希那と燈を抱えて全力で走りだしていた。

 

突然のユウの行動に燈は戸惑っていたが、彼の常人離れした身体能力は人2人と荷物を抱えた状態にもかかわらず、彼らはほんの一瞬の間に安全圏まで離脱することが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。

彼ら”だけ”は―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ…!?」

 

「トラックが……!!」

 

「あそこに居たら巻き込まれてたな……」

 

危険を回避したが彼らがいたその場所には燈が見つけたトラックが突っ込んで建物に突き刺さっていた。

 

これだけでも惨事なのだが、自体はこれでは終わらない。

 

 

 

「っ!?バス!?ブレーキ!!…ダメだ!!ハンドル切ったら転倒するぞ!!」

 

 

建物にトラックをバスが迫っていた。

ユウはそれを見てブレーキと叫んだのだが、バスは彼の言葉が通じずに急ハンドルで回避しようとしたのだが、回避が間に合わずに出入り口がある左前方部がトラックに衝突すると、彼が言った通りにバランスを崩してそのままバスの車体が横倒しに倒れてしまった。

 

 

 

「最悪の連鎖だな……」

 

「うそ……」

 

 

 

「2人はここに居て?」

 

「えっ……?」

 

「あっ…私も手伝います……!!」

 

「…でも、とりあえずはここに居て?頼むときは声かけるから」

 

完全に悪夢のような負の連鎖が目の前で起こってしまった事に燈は驚愕していたが、ユウはすぐに抱えていた彼女達と荷物を下ろすとその場で待つように伝えた。

しかし、燈はその言葉に反して自分も手伝うと口にするが、とりあえずは待機するように伝えてから惨状の現場へと振り返って駆け出していた。

 

 

 

 

 

 

「まずはトラック…!!外傷は少なそうだけどやっぱり意識が無くなってた!!

頭を打ってるかは分からないけど、とりあえずは運転手を引き釣り出す…!!」

 

彼は手始めにこの惨状を引き起こす原因になったトラックへと駆け寄っていく。

そして、運転席を覗き込むとそこには彼が最初に見たのと同じ様にハンドルに突っ伏すような状態になっていた運転手を見つけると、ユウは即座に運転席の扉を破壊して運転手を運転席から下ろしてその場に寝かせると彼は即座にトラックのエンジンを切ってから今度は倒れたバスへと駆け寄っていた。

 

「バスの方は出入口上になって倒れて……フロント叩き割って出すしかないか…!!」

 

ユウは横転したバスを見ると出入り口が上になっていることを確認すると何の躊躇もなく前方のフロントガラスを叩き割って横転したバスの中を確認すると、常人ならば目を覆いたくなるような悲惨な状況がそこに広がっていた。

 

 

 

 

 

「こっちの方が酷いな…ケガ人も多いし、全員がまだ息してるのが余計に酷い……!!」

 

「うぅ……」

 

「このまま放置したら圧死する可能性もあるか……」

 

流石は休日のバスと言うべきかそこに広がっていたのは人が折り重なって怪我をしながらうめき声を上げており、しかも、彼の目と耳ではここに折り重なっている人間は重傷者が複数人いるが全員が未だに生きているのが分かる普通ならば耐えられないような光景が広がっていた。

 

本来ならば安全を確認してから慎重に救出しなければならないのだが、このままでは人に押しつぶされて圧死する人間が出るのは確実。

ならば彼のすることは―――

 

 

 

 

「全員引っ張り出すしかない………!!」

 

 

全員を即座にバスから出して少しでも圧死のリスクを減らすこと。

それを決めたユウは即座にバスの手すりを足場にしながら中に入り込むと、そこから片腕で1人ずつ持ち上げるとそのままバスの中から飛び出しては中に入って人を出していく。

 

それを繰り返すこと十数回。

ユウはバスの乗客全員を出すことに成功したが、問題はまだまだ残っていた。

 

「ちっ…!!怪我人の処置に手が足りない!!」

 

怪我人の数に対して圧倒的に人手が足りていなかった。

 

動いているのはユウだけで、周囲の人間はその場から逃げる様に立ち去るか遠巻きに見ているだけで手を貸そうとしない。

それどころか物珍しさから不用意に近づいてスマホのカメラを回そうとしている人間までいる状況にユウはそんな人物からスマホを取りあげ―――

 

「邪魔だ!!」

 

そのスマホを片手で握り潰して見せると、その人外染みた行動に周囲の人間がクモの子を散らすように逃げ始めるとその場にはユウ達と怪我人だけが残されてしまったのだが、変なことをする人間が消えたと考えを切り替えてユウは動き出そうとした。

 

 

 

「…荷物持ってきて!!」

 

 

 

 

 

 

「っ!?あの人、立希ちゃんの……」

 

「あれは………奥沢さんに瀬田さん………!?」

 

「ちっ…!!知り合いがこうなって固まったか…!!」

 

ユウが友希那達に買ってきた荷物を持ってくるように頼んだのだが、最悪なことにバスの中には彼女達の知人が怪我をしている姿に固まってしまった。

流石にこの状況では時間が惜しいとユウは買ったものを使おうと荷物を取りに行こうと振り返る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらよ…!!」

 

「うぉ!?」

 

だが、振り返ったユウの目の前には買い物袋が迫ると彼は即座にそれを取って中のモノを確認したが、それは彼らが先ほどまでの買い物で買った荷物達。

 

誰かが投げたのであろうが今は誰かなど全く気にする余裕はない。

ユウはすぐに怪我人たちの元に向かおうとしたのだが―――――

 

「意識ないのは俺達がやるから、お前はバスから出した意識ある怪我人からだ」

 

「こっちは任せて…」

 

「分かりました!!」

 

ユウは誰かから指示を出されると、顔を確認することも無くその指示通りに怪我人の元へと駆け寄るとそのまま状態の聴き取りをしながら慣れた手つきで処置を始めていく。

 

そうして十数分の時間が経った頃から続々と救急車がやってくると処置を終えた患者達を続々と運び始めていき、そしてそこから更に少しの時間が経った頃には最後の患者が運び出されていく。

 

「はぁ~…精神的にめっちゃ疲れた……」

 

 

「お疲れさま」

 

「ふぃ~お疲れさん。それにしても何とかなったな……」

 

 

「やっと終わったか」

 

ユウが地面に座り込むとその背後からは男女の声で労いの言葉がかけられると、それに遅れてユウに荷物を投げてきたであろう人物の声が聞こえると彼は座り込んだまま上体を逸らして背後の人物たちに声をかけていた。

 

「…まぁなんでもいいですけど何でいるんすか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラドと貴利矢さんにポッピーさん…いや、今の姿だと仮野の方が良いかな?」

 

本来この世界にはいるはずのない者達に―――――――




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