忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
軽く主人公の設定バラシが入ります!!
…軽く?めっちゃヤバイ状態じゃねぇか!?
って思いながら投稿です


Gast04-2_混ざり者

 

悲劇的な事故と思わぬ再会が同時に起きた翌日、ユウ達の姿は病院の廊下を歩いていた。

そんな最中でユウは服の袖を横を歩いていた友希那に引っ張られていた。

 

「ゆきちゃん、どうしたの?そんな心配そうな顔して?」

 

「あなた、瀬田さん達に会って大丈夫なの?」

 

「あっ……おにーさんの事を…」

 

「まぁ、憶えてなくてもいいよ。事故の処置した後の経過も気になってたし」

 

袖を引っ張られたユウが友希那に視線を向けると彼女は何とも複雑そうな表情を浮かべていたが、友希那の言うようにほぼ確実に美咲達はユウのことを忘れており、そんな相手に会うことを心配していたが、そんな友希那に対してユウは小さく笑ってそれに答えた。

 

「おい、ユウ」

 

「貴利矢さん。いきなり首元引っ張らんで下さい」

 

それで友希那は話を終えたのだが、今度は彼は首根っこを掴まれて後ろに引っ張られる。

突然の行動にユウは貴利矢に怪訝な表情を浮かべていたのだが、貴利矢は居心地の悪そうな表情を浮かべ―――

 

 

 

 

 

 

 

「あの子の俺に対する態度も処置してくんない?」

 

「………」

 

貴利矢はそう言いながら友希那達を一瞥すると、友希那は貴利矢の事を不審な人物を見る様な視線を向けていた。

その光景を見てユウは再会した後の事を思い出していた。

 


 

「これがタイムマシンねぇ~…」

 

「殆ど電車にしか見えない……」

 

「ユウ!!こっちのゲームで勝負しようぜ!!」

 

 

 

「パラドはブレないな…。とりあえず紹介終わったらなんかゲームで買って相手するから」

 

「よっし!!」

 

「ユウ、この人たちはなんなのかしら?」

 

「別の世界…?でおにーさんの知り合い…ですよね?」

 

「高松さん、それは見れば分かるわよ。どういう人たちなのかって意味よ…」

 

事故現場での処置を終えてユウ達は場所をゼロライナーに移していた。

その中をマジマジと見つめる貴利矢達を他所にパラドだけはゲームがしたいと通常運転を見せていた。

その余りにもズレている反応に友希那は思ったことを口に出していたが、そんな2人のやりとりを見たユウは貴利矢達3人を見て――――

 

 

 

 

 

 

「えっと…凄い分かりやすく言うと”病原菌”…?」

 

「「えっ……?」」

 

「ども~。歩く病原菌でーす!!」

 

「「えぇ~……」」

 

「…っておい!!思わずノリツッコミしちまったじゃねぇか!?」

 

ユウ的には友希那の知能でも分かるような簡単な紹介をしたのだが、あのユウが何をどう考えて人のことを病原菌と言っているのかまるで理解出来ない。

余りにも酷い紹介に友希那達が困惑の言葉を漏らしているとあろうことかその中で貴利矢がノリよく自分の事を病原菌と自己紹介した後にユウにツッコみを入れるという行動に友希那達は戸惑っていた。

 

そんな空気の中でユウは貴利矢に対して困ったような表情を浮かべながら応えていた。

 

「だけど、バグスターって言っても相手に伝わらないでしょ?」

 

「それでももっと言い方あるだろ?性格とかよ!!」

 

「ゲーム好きのパラドに…貴利矢さんは胡散臭い監察医で、キャラ作りのポッピー?」

 

「ユウ、胡散臭いは余計だろ!?」

 

「白衣にアロハシャツ姿の貴利矢は胡散臭いでしょ?それとこの姿では明日那って呼んで」

 

「レーザーが胡散臭いし、ポッピーのそれもキャラ作りだろ」

 

 

「「なにこれ……」」

 

「だったら……!!」

 

ユウが改めての紹介にもツッコむ貴利矢とクールに刺を刺す明日奈。

そして、その言葉に唯一まともな紹介をされたパラドがツッコむというカオスな空気が生成されていく中で、明日奈が動いた事で更に空気がカオスになっていく。

 

 

 

 

 

 

 

「コスチューム…チェ~ンジ!!」

 

「えっ…!?」

 

「なんの光…!?」

 

クールな印象の明日奈が突如として声色が軽い物へと変わり、その場でくるくると回り始めると彼女の身体が光り出す。

 

その突飛な行動に友希那と燈は驚いていたが、その光が収まった後にそれ以上の驚きが友希那達を待っていた。

 

 

 

 

 

 

「いえ~い!!」

 

「おにーさん、女の人の髪がピンクになって…!!」

 

「どうなっているの………!?」

 

光が収まって友希那達が明日奈がいた場所を見るが、そこには先ほどのクールな女性など影も形もない。

その代わりにピンク髪にカラフルな衣装を身にまとったハイテンションな女が友希那達に手を振っていた。

 

「明日奈は世を忍ぶ仮の姿。私はポッピーピポパポ。よろしくね~」

 

 

 

 

「ポピパパピポパ…?言いにくいわね……」

 

「友希那さん、名前が違うんじゃ…?」

 

「ちょっと~!!友希那ちゃん?で良いのかな?私の名前が全然合ってな~いよ~!!」

 

「高松さん……。なんて言ったかしら?」

 

「えっと……確か…ポッピー…あれ?…ピポポポ?ピパパポ…?あれ?」

 

「ポッピーピポパポ!!ポッピーでいいよ!!」

 

本来の姿に戻ったポッピーが自己紹介をしたが、余りの変わりように友希那達が全くついて行けておらず名前すらちゃんと覚えられない始末。

しかし、いきなりここまでキャラが変われば誰だってそうなるとユウがフォローを入れていた。

 

「それでおにーさん…さっき言ってたのはどういう…?」

 

「私が説明するね!!私達はバグスターなの!!」

 

 

「バグ…?なに……?」

 

「ポッピー、全く説明になってないよ?バグスターって言うのは人にも感染するコンピュータウイルスのこと。

?なんでコンピュータウイルスが人にうつるかはそう言うもんってことで納得して?

それで、最初に生まれたバグスターがパラドと後から生まれたポッピーは人の姿をしてるってだけだよ」

 

「訳が分からないわ……」

 

「バグスターも人もそこまで変わんないからな。

俺も色々あって人間からバグスターになってまた人間に戻ってる途中だし」

 

「人と同じ……。そうなんだ……」

 

「うっわ。貴利矢さん訳わかんないことになってますね」

 

ユウの説明に完全に混乱する友希那だったが、燈は何とか状況を飲み込んで人と一緒だという事だけを理解してそれ以外の理解を放棄した。

それでユウの方も貴利矢の今の状態を聞いて訳が分からないとケラケラしていたが、そんな彼に貴利矢が笑って答えていた。

 

 

 

 

 

 

「うっせぇ。それを言ったらユウの方が訳分かんねぇっての。檀正宗と戦う前にボロボロの状態でいきなり空から降ってきたし」

 

「ボロボロ…!?ユウ、どういうこと!?」

 

貴利矢の告白に友希那が血相を変えるとユウの肩を掴んで揺さぶり始めていた。

ボロボロで空から降ってくるなど普通に考えたらあり得ない状況だが、ユウとしてはケロッとした状態でその時のことを話始めていた。

 

「ゆきちゃん、前に来た主任は憶えてる?」

 

「確か……メロンの人よね?後はクルミとドリアン。後はバナナがあなたを助けてたわね?」

 

「そのメロンの世界でクルミがドリアンが作った爆弾でバナナを爆弾で爆殺しようとしてた時に、俺が桃に首元切られながら爆発に巻き込まれて気が付いたら空から貴利矢さん達の前に落ちてただけだよ」

 

「おにーさん?だけって言わないんじゃ……」

 

「両手足が複雑骨折に全身に裂傷に全身火傷完全に死にかけてた状態で相手の首筋に飛びついて相手をブチギレされて追い返してたからな。

 

それでコイツの治療しながら調べたら人間の遺伝子情報じゃないのが沢山あってよ。

ネビュラガスに似た構造は分かったけど。後は全然分かんねぇし、肉とか動物性タンパクを接種したらすぐに傷口塞がるしよ」

 

「正確に言えばネビュラガスじゃなくてエボルト―――ブラッド族って言う宇宙人の遺伝子ですよ」

 

余りにも凄惨な状態での登場からのユウの身体の一部について笑って修正したが、貴利矢はそれを聞いて完全に諦めた表情をして呆れていた。

 

「バグスター以上に人間辞めてるだろ…。なに入ってんの?」

 

 

「魔皇力にブラッド族の遺伝子でしょ?

そこからスウォルツのクソ野郎にアマゾン細胞ぶち込まれてからの……コズミックエナジーを注ぎ込まれ、ヘルヘイムに適応して――――――。それでバグスターウイルスに感染してからリプログラミングでアマゾン細胞のデメリットが消えて―――」

 

「あ~…もういい!!なんかよく分かんなくなってきた」

 

貴利矢は軽いノリでユウのことを聞いたが、軽いノリではすまなくなるレベルの重たいカウンターが飛んできたことでその話を強引に打ち切った。

それでユウの方も構わないと思ったのかそこで話を終わらせてから今度は彼が質問を飛ばしていた。

 

「で、貴利矢さん達はどうしてこっちに?」

 

「エニグマって機械を使った事件があってな…」

 

「エニグマ…あぁ。最上魁正が作った並行世界融合するってやつか…ビルドの世界にいた時に資料で見たな……」

 

「知ってるなら説明は省くけど、俺と実際に並行世界に行ったパラド、それのお目付け役でポッピーの3人が衛生省からそれの調査を任されたら急にエニグマが動き出して気が付いたらさっきの事故のあった場所の路地裏に倒れてたって訳」

 

 

「貴利矢さんは医者だろ…。てか、バグスターって言うなら自称神はどうしたんです?」

 

ユウは貴利矢達がこの世界に来た理由を聞いて理解はしたが、それとは別に理解できないことがあって頭を抱えてしまったのだが、その疑問については貴利矢の方はある程度理由は推察していた。

 

 

「純粋な人間には危険だからバグスターから戻りかけの俺と完全体バグスター2人を付けたって感じだろうな。それとその自称神は色々あって俺がな」

 

「あ~…なるほど…」

 

 

 

「ゲンムは殺した所で死なないだろ?」

 

「パラドの言う通りかも……なんか気が付いたらアンドロイドとかになって復活してそう」

 

「別の世界で王様になってたりしてな!!」

 

 

「「「あっははは!!」」」

 

貴利矢の推察と自称神の成り行きに男3人はその男の事を考えてバカみたいに笑い始めるのだった。

 


 

 

昨日のことを思い返していたユウはすぐに我に返ると、友希那はおそらくは昨日の話に思うことがあるのだろうと思い至ってその事を軽く伝えることにした。

 

「あ~…まぁ、病院にバグスターがいるのが心配なんでしょうね」

 

「俺は人間に戻りかけだし、完全体の2人から感染することは無いんだけどな」

 

「まぁ、3人が来てること自体がバグみたいなもんなんで何があるかは分かりませんね…

 

そうだ。エニグマのデータあるなら世界線の情報もあるだろうから少し時間あれば3人を帰せるかもしれないです」

 

「そいつはいい知らせだな…折角だからユウの考えに乗ってやるよ。もう病室みたいだしあの子達の知り合いの容態を確認するか」

 

「そうですね」

 

理由を聞いて理解はしたが納得していないと言った貴利矢に対して、ユウは明るい話題を繰り出して意識をそらそうとしたが、その事はあっさりと見抜きつつもあえてユウの話に乗ることにした彼は友希那達の知り合いで事故に巻き込まれた3人が入院している病室の前に辿り着くと友希那を先頭にして病室の中へと入っていくのだった。




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