忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
前回ラストは変なことになってましたが、今回は軽いノリでお届けします
という事でどうぞ!!


Gast04-4_気分はホップステップダイビング

 

「ユウ、やるじゃないか……!!」

 

「嘘だろ!?これで決まらないのかよ!!パラドもこの格ゲー初めてだろ!?」

 

 

「「指が見えない……」」

 

病室を後にしたユウ達一行は病院に向かう途中で見つけたゲームセンターに場所を移して格闘ゲームで火花を散らしていた。

その光景をユウの後ろで眺めていた友希那達だったが、2人の指先は彼女達の目では追えないほどの速さで動いて、画面の中では互角の戦いを繰り広げていたのだが―――

 

 

「初めてだけど、驚いてる場合か?」

 

「うおっ!?パラド、なんだそれ!?」

 

「さっきやってた奴の技を見て出来ると思ったら出来た。多分ここから繋がって…」

 

「ちょ!?まっ!?あぁ~!!負けた!!」

 

「ユウ、まだまだだな」

 

このゲームの勝敗はユウの一瞬のスキを突いたパラドに軍配が上がった。

勝負がついたことでユウはパラドの方に視線を向けると、勝負に勝ったパラドはニコニコと笑みを浮かべてから、ユウにリベンジさせようとその笑みは挑発気味なものへと変わっていく。

 

「どうした?これで終わりか?」

 

「くっそ…流石にパラドは強いな…リベンジしてぇ…」

 

「おう。来いよ」

 

 

パラドはユウにリベンジをさせようとし、彼は思惑通りにリベンジを仕掛けようとしたのだが――――

 

 

 

「ダメダメ!!パラド、3回やったんだから、次は私のゲームの番だよ!!」

 

「そうだった。そう言う約束だったな……」

 

「仕方ないか…」

 

そんな2人にポッピーが割り込んで来ると、ユウはその言葉を聞いて悔しそうな表情を浮かべながらリベンジを諦めた。

パラドの方も若干不満そうだったが、ユウに勝った事でそれも多少は和らいでいるようですんなりとユウをポッピーに譲り渡していたのだが、それを見ていた友希那達に貴利矢が不思議そうに見つめていた。

 

「あれ?2人はゲームやらないのか?」

 

「九条先生…。私はやらないです……」

 

「私もバンドメンバーに連れられて行くことはあったけれど、自分からはやらないわ。それにしてもユウは楽しそうね」

 

「そうですね……」

 

飛んできた友希那達が応えたが、そんな事よりもユウが楽しそうにゲームをしている様子に2人は若干驚きながらもその光景を眺めていると、ポッピーがユウの腕を引いて別のゲームの所まで移動していくのに友希那達も着いていき、あるゲームの前で止まっていた。

 

「ダンスのゲーム…?」

 

「やっぱりポッピーは音ゲーだよな」

 

「やっぱり…?パラド…だったかしら?それはどういうこと?」

 

「ポッピーは”ドレミファビート”って音ゲーから生まれたバグスターだからな…って、ユウ達の横空いてるレーザー。ユウ達の横の同じ奴が空いてるからやってくる!!」

 

「おう。行ってこい。折角なら同じ曲でスコア勝負でもして来いよ」

 

「それは面白そうだな…!!」

 

 

 

ポッピーがやりたいと言ったのは音楽ゲームで、その中でもリズムに合わせて足元のパネルを踏んでいくモノ。

そこに乗ったポッピーに対して、ユウも同じ様にゲームの筐体の上に立って2人分の料金を入れて曲を選び始めているとパラドもユウ達の横で空いていた同じゲームをやりに行ってしまった。

その光景を見た友希那はあることが気になっていた。

 

 

 

 

 

 

「ユウは音楽は出来ないって言ってたのに、リズムゲームなんて出来るのかしら?」

 

「音楽は知らねぇけど、ユウはゲームなら問題ないし、なんだったらブレイクダンスも普通に出来るぞ?」

 

「「えっ……?」」

 

「ほら、もう始まるみたいだぞ?」

 

 

 

「これ、氷川さん達の曲だ……」

 

「えっ?この曲の人と知り合いなの?」

 

音楽が出来ないユウがリズムゲームなど出来るのか疑問に感じていたが、そんな2人に更にとんでもない爆弾が投下されて2人は困惑していると、貴利矢はゲームを始めるユウ達の方を指差した。

そこには3人が並んで同じ曲を選んでゲームが丁度始まるタイミングだったが、流れてきた音楽はパスパレの曲だったことに驚いていていると、3人は殆ど同じタイミングで動き始めていた。

 

 

「ポッピーもパラドも余裕かよ!!」

 

「ふっ!!とぉ!!やぁ~!!まだまだ余裕だよ~!!」

 

「普段やらないけどこういうゲームも面白い…!!」

 

 

 

「画面が凄い勢いで流れて…チカチカしてる……」

 

「まるで滝みたいな勢いね…それに、本当にユウがリズムゲームが出来てる………」

 

ゲームの画面に流れるアイコンはまるで滝の様に流れ続けるも、ゲームをしていた3人は雑談を挟む程度には余裕を見せているが足元は忙しなく動き続けている。

何ともアンバランスな光景はゲームを殆ど知らない友希那達からはアンバランスすぎるものだと感じていた。

 

しかし、彼らがいるココはゲームセンターで友希那達以上にゲームに精通している人間の集まる場所。

例え自分がやるゲームのジャンルが違えども、彼ら3人の動きを見ればその凄さは一目瞭然であり、ポッピーの派手な衣服の事を含めて周囲からの視線が3人に集まるのは必然でも3人はゲームにしか頭が行っておらず周囲の事などまるで気にしないまま1曲が終わった。

その結果は――――

 

「やった~!!全員フルコンボ!!ミスなしだよ!!」

 

「ユウに負けた!!精度の差が出たな…」

 

「精度判定はしょうがない部分だろ。初見フルコンボでも普通は難しいからな?」

 

「…だな、ポッピーのはどんなスコア―――」

 

当然の如く3人はミスなく1曲を終え、判定の差でユウに負けたパラドは若干悔しそうにしていたが、初見プレイでは精度云々を言う前にフルコンボすら難しいとパラドを宥めるとそのままポッピーのスコアを見たが、それを見た2人は完全に固まってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「ポッピーなんだそれ!?」

 

「初見プレーで最高精度外したのが一桁かよ…!?」

 

「いえ~い!!よし、これもう1回出来るみたいだから同じ曲やろっと!!よ~し!!今度はパーフェクトいっくよ~!!」

 

あろうことか初見プレーのポッピーはほぼ理論値のスコアを叩きだしていた。

パラドどユウはそれに驚いていたが当の本人はピースしながら満面の笑みで2人に向けると笑いながら同じ曲を選んで2回目が始まる。

ユウもパラドも2回目という事もあって最初よりもスコアを上げたのだが―――

 

 

 

「やった~!!パーフェクト~!!よ~し、次のゲームに行こ!!」

 

ポッピーは宣言通りに理論値のスコアを叩きだして見せると、2人の腕を引いてゲームの筐体を降りて友希那達の元へと戻ろうとしていた。

 

その行動は完全に周囲の目を集めていたのだが、彼女達はそれを気にすることなく歩いていく。

 

「みんな~!!お待たせ~!!」

 

「凄かった……」

 

「この位は余裕だよ!!」

 

「あんな動いて何で平気そうなのよ…」

 

「バススターだからね!!」

 

「ユウ!!次のゲームしようぜ!!」

 

「ん~…それも良いけど、一旦外の空気を吸わせてくれ。少し休まないと流石にパラドと連戦はキツイ」

 

「ったく、仕方ないな」

 

「みんなで一旦外に出ますか」

 

ゲームを楽しんだとポッピー達だったが、それを見ていた友希那達は憑かれている様な素振りすら見せない彼女に驚いていたものの、自分が人間ではないという彼女の言葉を聞いて友希那達は深く考えてもどうしようもないとそれで納得することにしてしまった。

ユウは疲れを感じたのか少しだけ気分転換を兼ねて店の外の空気を吸いたいと告げると、貴利矢の一言で皆で一度ゲームセンターの外に出ることにした。

 

「ん~!!外の空気も気持ちいいね~」

 

「おいおい。へばるの早いぜ?」

 

「パラドとガチでやるならめっちゃ集中しないといけないから疲れるんだよ」

 

「へへっ…なら次のゲーム考えてやるか」

 

 

「でも、3人共凄かったです……」

 

「完全に皆からの視線を集めてたわよ」

 

「ホント、ありゃみんな見てただろうな」

 

外に出て太陽の光を浴びて気持ちを落ち着かせ始めるユウとポッピーの2人に対してパラドはまだまだ余裕そうにしながら次のゲームを考え始めた。

 

そんな余裕そうな態度にゲームをしているのを見ていた友希那や貴利矢は完全に保護者の視線になっていた。

何ともゆるい空気になっていたが、それも長くは続かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?…立希ちゃん?」

 

「燈!!」

 

外に出た燈は慌てた様子で走っていた立希の姿を見つけると、彼女もまた燈の姿を見つけると一目散に駆け寄ってその肩を掴んでいた。

 

「燈!?何でこんな所に!?それにその周りの人達は誰!?」

 

「私達の知り合いよ。ゲームセンターに居たから外の空気を吸いに来たのよ」

 

「湊さんの…でも、どうしてここに?ゲーセンなら花咲川の方にも」

 

「えっと…さっき海鈴ちゃん達のお見舞いに行ってその帰りだったから……」

 

立希は友希那と燈の話を聞いたが、燈の話を聞いて身体をビクリと震わせていた。

明らかに不自然なその動きに皆が気が付いていたが、その事は皆を代表する形で貴利矢の方が口を開いていた。

 

 

 

「えっと、立希ちゃんで良いのかな?その海鈴ちゃん絡みで何かあった訳?」

 

「アンタには関係ない」

 

「立希ちゃん、この人お医者さんで…海鈴ちゃん達の事助けてくれた人だから……」

 

「この人が……!?」

 

貴利矢の言葉に対して立希は警戒して何も語ろうとしなかったのだが、燈の言葉を聞いた途端に態度をいきなり変え始めると、彼女は何があったのか話始めていた。

 

「えっと、さっき海鈴の奴から電話が来て、見舞いに来いって言われたんですけど。急に電話の向こうで苦しそうに倒れる様な音が聞こえたと思ったら電話が切れた切り繋がんなくなって…」

 

「苦しそうに倒れる…?」

 

「それに変なこと言ってて…」

 

「変なこと……?」

 

 

 

 

 

 

 

「身体にノイズが走ってるとか意味不明なことが聞こえてきた」

 

「「「「!?」」」」

 

立希からの話を聞いたが、それ状態に貴利矢達4人は憶えがあった。

その症状は間違いなく――――

 

 

 

「間違いない。ゲーム病の症状だ!!」

 

「パラド、勝負はお預けだ!!」

 

「ちっ!!盛り上がってたのにシラケるぜ…!!」

 

「私達も行こう!!」

 

ゲーム病。

この世界には存在しないはずの病気の症状であり、それを聞いたユウ達はゲームセンターを後にして急いで先ほど見舞いに行った病院まで戻っていくのだった。

 

 




誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします

アンケ協力ありがとうございました。

結果は1本と2本と曖昧な問題の結果
12vs13とかなりの接戦でした
そういうことであの人には2本使ってもらいましょう
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