忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
さてと、今回でやっと番外編で変身できる前までやってきました。
今回の相手は……これと戦うってマジで?
いけるの?
と思いましたが、初投稿です


Gast04-5_極限のOperation

「ちっ…!!どうしてゲーム病が…!!いや、まずは確認が先か!!」

 

「レーザー早く来いよ!!」

 

「自分、結構なおっさんだから走るのが結構きついんだけど?」

 

「ユウ君。友希那ちゃん達置いていっちゃったけど…」

 

見舞いに行った海鈴の事を聞いたユウ達は病院に駆け出していた。

その際に友希那達を置き去りにしてしまっていたが、今回に限って言えばいない方がユウとしては有難かった。

 

 

 

「いない方が良いですよ。最悪の場合、2人も感染する場合もあり得ますし」

 

「確かにゲムデウスウイルスだったら感染する可能性もあるけど、ドンだけ確率低いと思ってんのよ?っと見えてきたぞ!!」

 

そんな話をしてる間に目的地の病院に辿り着くと、4人は速度を一切落とすことなく病室のある階にたどり着くと、そのまま病室まで駆け込もうとしたのだが、部屋の前にはある人物がいた。

 

 

 

 

「あっ…」

 

「おや…?」

 

「あれ?海鈴ちゃんに瀬田さん?」

 

「あなた達は…さっきの見舞いに来た人達ですね」

 

「君たちが……?」

 

「倒れたって立希ちゃんから聞いたけど……?」

 

「立希さんが…?いえ、倒れたのは私ではなくて奥沢さんが急に胸を抑えて苦しみだしてしまって…」

 

「今は落ち着いているようだが……」

 

ユウ達が入ろうとした病室の前には立希との通話が切れたきり連絡が取れなくなっていた海鈴が車いすに乗り、同室である薫が心配そうな表情を浮かべていた。

この光景を見て聞いていた状況と違っていたことにユウは疑問に思ったが、とりあえずは状況の確認が最優先だと話を聞くことにして問いかけると、どうやら倒れたのは海鈴ではなく同室の美咲。

 

彼女は肩を負傷していてそこが痛み出して苦しみだすならば納得出来るが、胸を抑えたと言う答えはユウの頭の中で悪い方向に予想が向いていく。

 

そんな中で貴利矢が冷静なまま立希から聞いたあることを確認することにした。

 

「自分、君のお友達から変なこと聞いたんだけど?なんでも身体にノイズが走ってるとかなんとか」

 

「確かにそう言いましたが、目の錯覚だと……」

 

「私もそう見えたよ?本当に錯覚だったのかな…?美咲の様子を見に―――」

 

 

 

 

「私達も医療関係者なの。あなた達は部屋に入らないでここに居て?」

 

「ユウ、ついて来い」

 

「この感じは確実にゲーム病だね…」

 

「問題はどのバグスターがついてるかですけど…」

 

「それはこれから確認する」

 

貴利矢は立希が口走った言葉について確認を取った途端に、ポッピーは入口にいた薫達に部屋に入らないように告げてからそのまま病室に乗り込んで貴利矢が懐からゲームスコープを取り出すと美咲の事を診察し始めたのだが、モニターに出てきた情報に驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

「マジかよ…!!ゲーム病の感染なのは分かるけどそれ以外の情報が出てこねぇ……」

 

「画面が砂嵐…エムの時と一緒だよ」

 

「スコープの故障って訳じゃねぇな…ポッピーとパラドの情報は問題なく出てくる」

 

だが、分かったことは美咲がゲーム病に感染していることのみで、モニターに移るのは砂嵐のみでどのウイルスに感染したかなどの情報が一切不明。

スコープの故障を疑った貴利矢はポッピー達にスコープを向けるとハッキリと彼らの情報が出てきたことでその線を切り捨てて考察を始めていた。

 

「前にあったネビュラバグスターみたいな変化した奴らか?」

 

「パラドの線がありそうだな…こうなると血液検査した方が確実だけど、CRなんてある訳もないし、流石に器材を借りれるとは思えねぇしな…」

 

「バグスターのワクチンはあるけど、流石に虱潰しで使う訳にもいかないよね?ユウ君は何かない?」

 

「俺が同じのに感染すればほぼ確実に抗体は出来るだろうけど、そこから人間用ワクチンにするなんて時間はないし……。やりたくはないけど、奥沢さんの負担を無視してバグスターユニオンになって実体化した後に分離するのがベターだと思うけど、主治医の貴利矢さんはどう思います?」

 

「最悪はそれで行くとして他にも出来ることも考えた方が良いな…」

 

原因不明のゲーム病と言う厄介な代物に頭を悩ませていた。

器材も何もない以上はバグスターユニオンとしてウイルスを実体化させた後に分離させる事が患者に負担をかけることになるものの今取れる手段の中ではベターだと言うユウの具申を聞きつつも他の案を模索することを考え始め始めていた。

 

 

「海鈴!!なんで電話に出ないんだよ!!」

 

「立希さん、すいません。落ち着いたら連絡しようと思ったので…」

 

 

 

「おにーさん……!!」

 

「はぁ……はぁ………!!ユウ……」

 

「やぁ…友希那ちゃん?脇腹を抑えて息が上がっているようだが、大丈夫かい?」

 

「これが…大丈夫に…見える……かしら……?」

 

このタイミングでユウ達が置いて行った友希那達が追いついて病室の前までやって来ていた。

 

元気な高校生たちに対して大学生1名は今にも死にそうな表情を浮かべていたが、これは日頃の運動不足が原因の為そこまで気にすることはない。

 

友希那達も来たことで薫達が病室に入ろうと歩き出したのだが―――――

 

「悪いんだけど、部屋に入らないでちょっと離れててくれるかな?」

 

「彼女は新手の感染症の可能性がある。俺達はもう抗体があるから感染の心配はないから平気だけど、近づくと君たちも感染する可能性があるから」

 

「ごめんね?ワクチンを打てば終わるんだけど、原因が特定出来るまで打てないから外で待っててくれる?」

 

 

 

 

「立希さん。折角ですから車いす押してください」

 

「何が折角だよ…でも、ここに居てもしょうがないなら行く」

 

ユウが部屋に入ろうとする彼女達を声で止めると、その理由を医師である貴利矢が説明をしながらポッピーのお願いをすると、見た目に反して凄く真面目な態度に海鈴たちは素直にその指示に従う事にしていた。

 

「すまないが私はここに残るよ。美咲が心配だからね…」

 

「友希那さん……?」

 

「待って……息が上がって……動けない……」

 

「瀬田さんは怪我人で抵抗力が落ちてるかもしれないのでダメです」

 

「でも……!!」

 

「自分も感染してそのままパンデミックでも起こしたいんですか?」

 

「くっ……。こう言われると仕方ないね……」

 

 

 

 

 

しかし、一方では薫は美咲が心配だといってその話を断り、友希那は息が完全に上がって動く余力すら残っておらず燈に寄り掛かって息を整えていた。

そんな彼女達に対してユウは厳しい態度で正論をぶつけると苦々しい表情を浮かべながら、ゆっくりと歩き出して病室から離れていった。

 

「息が整うまで……待って……」

 

「あれ?立希ちゃん達がもう感染してたりは……」

 

「今の奴らにウイルスの感染はない。俺が診たからな」

 

「おもちゃの聴診器……?」

 

 

 

「あっ!!モニターに出てきた!!」

 

 

「マジかよ!!」

 

「こいつは……!!」

 

その姿を見た燈は今離れた薫達が既に感染している可能性が過ったのだが、既にパラドがウイルスに感染していないことをスコープを使って確認していて、感染しているのはこの場に残る美咲1人だけで、パンデミックと言う最悪には至っていないだけでも安堵していたタイミングでスコープのモニターに情報が表示されたのだが、そこに表示されたのは誰にとっても予想外。

 

美咲が感染したバグスターの正体は―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲムデウス……!!」

 

ゲムデウス。

ゲームのラスボスとも呼べる強さを持つウイルスであり、彼らも撃破するのに手を焼いた最悪の敵。

その結果に一気に緊張が高まると同時に自体は急変した。

 

 

「あぁああ!?がっ!?」

 

「奥沢さん…っ!?」

 

「身体にノイズが…!!ちっ!!一気に増殖して来やがった!!」

 

「ダメ!!ワクチンが効かない!!」

 

美咲は突如として苦しみだし、身体にノイズが走り目が赤く発光する。

それはウイルスが身体の中で増殖しているサインであり、美咲のゲーム病が進行したことの証。

そして、ポッピーが以前に自身で生成したゲムデウスワクチンを美咲に投与するも進行が止まる様子はない最悪の状況だったが、この時不思議なことが起こった。

 

「えっ…?病室にいたのに…外になってる……?」

 

「瀬田さん達が……いないわ………」

 

 

 

「パラドがゲームエリアに飛ばしてくれたのか…!!」

 

「2人ともごめんね!!」

 

「えっ…うわっ…!?」

 

「なにこれ……?何を浴びせたのよ?」

 

美咲を中心にして周囲の風景が病室から開けた山の中へと変わっており、更に不思議なことにこの場にいるのはユウ達4人と感染している美咲、そして近くにいた友希那と燈の姿しかなかった。

 

周囲への被害を防ぐためにパラドがこの場にいた全員をゲームエリアへと転送していたのだ。

しかし、突然のことに戸惑った友希那達だったが、そこにポッピーが何か粒子のような何かを彼女達へと浴びせていた。

訳が分からない2人だったがそこにポッピーがトンデモナイことを口走った。

 

 

 

 

「ごめん!!2人に私を感染させてゲーム病にしたの!!」

 

「「えっ……」」

 

「ポッピー!?何してるの!?」

 

「前にゲムデウスワクチンを生成して散布したでしょ?

今の私はゲムデウスワクチンを生成してた時のウイルスから培養されてるから、今の私のウイルスは気休め程度だけどゲムデウスワクチンとしての効果もあるの!!」

 

ポッピーが友希那と燈をゲーム病にしたという言葉に、本人たちは思わず言葉が漏れてしまった。

 

それもそのはずで同じゲーム病にかかっている美咲があんなに苦しんでいるのを見せつけられている状況で同じ状態にしたと言われれば困惑するのは仕方ないがこの感染はある意味では友希那達を守るためにした致し方ない処置であった。

 

その事に対しての追及をする前にその時がやってきた。

 

 

「あぁあああああああああああ!!」

 

 

 

「来るぞ……!!」

 

「赤い…ゲムデウス……マキナビジョンの社長が変身した奴か?」

 

「ユウはその時は病院で患者の相手してたな」

 

先ほどよりも一段と苦しそうな声を挙げる美咲。

彼女の身体に走るノイズはより一層激しくなっていくと、途端に彼女の身体はノイズに包まれて感染していたゲムデウスはその姿を現したが、姿を見せたのは通常のゲムデウスではなく身体が朱く染まった”ゲムデウスマキナ”と呼ばれた個体だった。

 

「ゲムデウス……心が躍るな…!!」

 

「私達が倒さなくっちゃ!!」

 

―――ときめきクライシス ―――

 

かなり危険な相手であることは間違いないのだが、パラドは自身のガシャットを手で弄ぶ横で、ポッピーはどこからか取り出したバグルドライバーⅡをいつの間にか巻いていたベルトのバックルに装着してガシャットを起動し―――

 

「ユウ、ほれ」

 

「白衣?ったく…!!」

 

何故か貴利矢はどこからか取り出した白衣をユウに投げ、彼もそれを受け取るとすぐにそれに袖を通していた。

 

その光景を見た貴利矢は笑みを浮かべながら自身の白衣の下から2人のバグスターが使っているドライバーを1つずつ(・・・・)取り出してユウに見せていた。

 

 

「ユウ、どっちが良い?」

 

「……それ貴利矢さんには使えないでしょ?」

 

「自分も一応はバグスターだぜ?」

 

「人間に戻りかけでしょ?こんなのもう選択権無いでしょ?」

 

完全に選択肢の無い問いを出されたユウは差し出された1つを手に取ると、選ばれなかった方を持った貴利矢と同時に装着すると、一緒に渡されたライダーガシャットを手に取り―――

 

「ユウ、乗って来いよ?」

 

「当然でしょ?」

 

 

 

―――爆走バイク ―――

 

―――仮面ライダークロニクル ―――

 

ゲムデウスに対抗すべく、貴利矢とユウは2人で同時にライダーガシャットを起動するのだった。




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