今回で終わるかと思ったんですが…終わりませんでした!!
次の話で終わるので許して…許して……
でも、やりたいことの布石は打てたからOKです
という事で投稿です
「はっ…!!何匹目だ?数えるのも面倒だけどな…!!」
バグスターの大群の中に飛び込んでいたユウはマグナムを乱射しながら実体化させていたソードでバグスターを両断しバグスターが炎を上げながら消滅し続けていた。
倒した数は数えていないが、バグスターを相手に数を倒した数など気にしている状況ではない。
「でも、増殖するよりも早く減ってるな…」
そもそも増殖する相手に数は関係なく、全て倒したかそうでないかの2択でしかないのだが、ユウがバグスターを殲滅する速度は増殖する速度を遥かに上回っていた。
数を数えても仕方ない事は分かっているのだが、目に見えて減ってきていれば数を数えたくもなる。
無意味と分かりつつもユウは残っているバグスターの数を数え始めていた。
「それにしても数が多いな…残ってるのはまだ100超えてるか?ソードでちまちま斬っても良いけど、後ろに抜けられたら怖いな…」
「はっ!!」
しかし、残っている相手の数に対してソードとマグナムで敵を倒している合間に相手が抜けていく可能性を危惧したユウは即座にソードのパネルのAボタンをタップして、氷剣モードへと切り替えてからバグスターを一閃。
斬られたバグスターは先ほどのような炎ではなく氷に包まれると完全に凍結してその場で動きを止めていた。
「さてと…これでフィニッシュいけるかな…!!」
凍結されたことで完全に動きを止めたバグスターを見たユウは即座にソードのBボタンを連続でタップしてからそのまま剣を地面に突き立てると、突き立てられたソードを起点としてバグスターの大群がいる地面へと凍結が広がっていくのだが、それだけでは終わらない。
「えっ……?」
「凍っちゃった……」
「ゆきちゃん、燈ちゃん、危ないから下がってて?」
ソードが地面を凍結させたが、あろうことか地面だけでなく地面に触れていたバグスター達の足から凍り始めていきこの一撃でユウに向かっていたバグスターの足が凍り付いて動きを止め、レベルの低いバグスターは凍結が足だけに留まらず全身が凍結して完全に動きを停止させていた。
「あーあ…これで殆ど終わっちゃったよ…。後はリボルの反撃受けないようにすれば終わりだな」
一部は反撃できる個体もいるものの、動けない状態ともなれば苦戦する方が難しい。
ユウはこの一撃で自身に向かっていたバグスターの攻略の殆どが終わってしまったことを感じながらもユウはそのままマグナムで動けなくなったバグスターを撃ち始めていく。
そうして淡々と相手を処理を始めて、ユウだったが―――
「ヤバいなあれ…」
ユウはレーザー達の方向に視線を向けてそう呟いていた。
「貴利矢!!まだ分離できないの!?」
「それに前はもっと早かっただろ!!」
「あの時と違ってエム達が居ねぇんだから仕方ないだろ!!」
「じゃあどんくらいかかるんだよ?エリア内のエナジーアイテムも無くなる寸前だぜ」
「前相手した時の感じからすると、もうちょい…って感じなんだけどな…!!」
レーザー達はゲムデウスから美咲を分離しようとしていたのだが、まだに分離出来ておらず、パラドクスからはゲームエリアからかき集め続けていたエナジーアイテムが底をつくという最悪の状況を告げられてしまう。
かなり危機的な状況になっていたが、それでもバグスターと患者の分離と言う難題をやり遂げなければいけない。
その焦りが判断を誤らせてしまった。
「なら急がないと!!」
余裕が無いとポッピーがゲムデウスに向かって飛び出してしまった。
「おい!!待てポッピー!!」
「レベル1じゃないお前が行っても意味ないだろ!!」
だが、レベルXのポッピーでは患者である美咲を分離できない。
それが分からない彼女ではないはずなのだが、今の状況に焦ってしまった彼女を誰も責めることが出来ない。
「………!!」
「ほっ…!!」
そしてゲムデウスは持っていた剣を振るって斬撃をポッピーに飛ばしたが、彼女はそれをジャンプで躱していた。
しかし、それがゲムデウスの狙いだった。
「えっ…!?」
「あの構え…!!グラファイトの…!!」
「ポッピー!!避けろ!!」
軽く振るった斬撃を囮にポッピーが跳んだのだが、ゲムデウスはそれを狙っていた。
空中で動く手段がないポッピーに対してゲムデウスが剣を構えたが、その構えはパラドクスと同じバグスターであった戦友――――グラファイトの必殺技”激怒竜牙”の構えと同じ。
その技の力はパラドクス達も知っており、それを放つのはゲムデウス。
考えられる破壊力は本家であるグラファイトと同等かそれ以上であることは確実。
その攻撃でポッピーが倒されてしまえば自身のウイルスに感染している友希那と燈が今以上に危険な状態になることは確実で彼女としてもそれは避けなければいけない状況で、ゲムデウスから斬撃が放たれたのだが―――
「ポッピーの下!?」
「着地狩りかよ!?」
「ダメ!!避けられない…!!」
その斬撃が飛んだ先ははポッピーの下。
そこは彼女が着地するであろう場所であり、今のポッピーにはそれを回避する術はなく、彼女は自身が大ダメージを負う事を覚悟した。
「ったく、しょうがない……」
「あれ……?」
突如として彼女達にそんな言葉が耳に届いたが、着地を狙った攻撃がポッピーに当たることはなく彼女は無傷で着地していた。
しかし、あの攻撃は完璧にポッピーの着地タイミングと一致しており、状況を考えればポッピーが無傷なのはあり得ないのだが、今の彼女は一切のダメージは無いことに疑問を感じていたが、その答えは簡単だった。
「ゲムデウスにポーズは効かない……なら、その攻撃にもポーズが効かないのは当然だよなぁ?」
この状況の原因はユウ。
彼は自身がバグスターを倒し終えたのだが、跳んでいたポッピーの姿と彼女の着地地点に迫る攻撃を見た瞬間に即座にポーズを発動。
それによってポーズの効果でポッピーの動きが空中で止まり、効果を受けない攻撃が彼女の足元を通り過ぎてからポーズを解除することで彼は攻撃を躱させていた。
咄嗟の機転で危機を乗り越えたポッピーだが、ゲムデウスはこの行動に驚きを隠せずに困惑しているとレーザーが自身のアームユニットで射撃を繰り出しながら牽制すると、パラドとユウも3人でゲムデウスに向かって2人でその両腕を抑えこんでいく。
「ユウ、やるじゃねぇか!!」
「あのボッチの絶版おじさんには出来ない」
「クロノスの野郎をそこまで馬鹿に出来るのはお前位だぜ?」
「協力プレーならではの使い方ですよ」
「ふっ…だったらここからは協力プレーだな」
「貴利矢さん!!」
「よっしぁ!!決めるぜ!!」
ゲムデウスの両腕を抑え込みながら話すパラドクスとユウ。
その言葉に納得したパラドクスはそのまま協力プレーが始まり、最初の協力はバグスターの分離のためにレーザーへのお膳立て。
そして、この最大のチャンスにレーザーも勝負をかけた。
自身のガシャットをドライバーのキメワザスロットに装填して腰を落として構えて集中する。
そして、その集中力が最大になったタイミングでレーザーはホルダーのスイッチを叩く。
ガシャットの音声が響くと共にレーザーが2頭身の身体で跳び上がり、そのままゲムデウスに向かって跳び蹴りを放つ。
拘束されている時点で攻撃は当たる。
それで分離できればいいが、最悪を考えて拘束していた2人は動いた。
「行くぜ!!ユウ!!」
「おうよ!!」
「「せーの!!」」
「……!?」
ゲムデウスを拘束していたパラドクスとユウはレーザーが飛んでくる方向に向かって全力でゲムデウスを放り投げてみせた。
レーザーの蹴りをそのまま受けるよりはこちらから更に投げて激突させた方が威力が出ると言う咄嗟の判断によるものだったが、完全にこれには予想外のゲムデウスは驚いたような素振りを見せるが、防御する時間すら残されていなかった。
「おりゃああああああ!!」
「……!?」
レーザーの跳び蹴りがゲムデウスに直撃し、そのままレーザーがパラドクスとユウの背後にに着地。
それと同時にゲムデウスにノイズが走るとそれに少し遅れる形で美咲の身体が宙に放り出されるのを見て拾おうとしたユウだったが―――
「…ゼ…ッ……パン……!!」
「「うおっ!?」」
だが、美咲を回収しようとしたユウとその横にいたパラドクスの2人に対してゲムデウスが謎の光弾を飛ばして攻撃するが、2人はそれを前に転がって咄嗟に躱すとそのままゲムデウスに拳を1発叩き込んで見せた。
しかし、それはある意味では失敗だった。
「やっば!!」
「あのまま落ちたら怪我する!!」
ゲムデウスの攻撃を止めたのは良かったのだが、未だに美咲の身体は宙に放り出されたままであのままではケガは免れない状況になっていたのだが――――
「2速!!」
レベル1での役割が終わったレーザーがレベルアップする音を響かせるのだった。
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