忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
多分2025年最後の投稿ですと言ったな…?
アレは嘘だ…
流石にもう少しあっさりした状況で2025年を終わらせたかった……

前話まででおたえがぶっ壊れてしまいましたが、
ウサギ食べたショックで精神崩壊してたところにアマゾン式脅迫術が重なっておたえのメンタルが完全粉砕された結果
”ウサギ肉美味かった→好きな物はおいしい?→ウサギもバンドメンバーも好き→バンドメンバーも美味しい?”
と言う感じの地獄連想ゲームが始まってしまい、イマジンはポピパを襲って肉を集めて、それをおたえが食べるという地獄が出来てたんですね~

という事は一旦置いておいて本当に2025最後の投稿です


117-Afterparty of Regret

ゼロライナーに乗って過去に飛ぶユウだったが―――

 

「ユウ…なんで花園さんを!!あそこまでする必要はなかったわ!!」

 

「ゆきちゃん、落ち着いて」

 

「落ち着け?人を目の前で殺されるのを見て落ち着けってよく言えるわね!!あそこで花園さんを殺す必要はなかったはずよ!!」

 

その操縦席の中でバイクに跨ってゼロライナーを操縦する彼の横で友希那が彼がたえの首を撥ねた事について声を荒げていた。

 

流石に事情を知っているとは言えども目の前で人を殺す場面を見せられれば当然であり、友希那からすればあそこで彼女を殺す必要はなかったと思っていたのだが、ユウはそう思っていなかった。

 

 

「アレが最善だと思った。俺がああしなきゃ牛込さんと足が無くなってる市ヶ谷さんは確実に殺されてたよ」

 

「でも、殺さないで動けないように抑えつければ…!!」

 

「それをしてる間に過去に飛んだイマジンのせいで時間が無くなったら、もっと多くが消える。そうなったら元も子もないよ」

 

「それは……っ!!」

 

「それに、アイツがああなったのは俺が追い詰めすぎて精神的に壊れたのが原因だから…そのケジメはつけないと……」

 

ユウとしてはあの時はあの行動が最善だったと口にする。

だが、殺さない選択も取れたかもしれない最善策があったはずだと友希那が反論するが、それをしている最中に最悪を招くかもしれないという言葉に彼女は反論することが出来ずにいたところにユウは今回の件は自身が招いたことだと責任をとる為の行動だと言われると友希那は何もユウに言うことが出来ない。

 

「…っ!!高松さん!!あなたはどう思うかしら?」

 

「ぇ……?それは……その……」

 

 

 

「2人とも、命を取捨選択してるこの質問に対して正しい答えなんてないよ……。あるのはどっちが納得できるかって自己満足だけだよ」

 

「「………」」

 

「ユウ、もうすぐ着くぞ」

 

そこで彼女は一緒にいる燈の意見を求めたのだが、燈は困惑の言葉を漏らし始めて困惑し始めてしまったが、”正しい答えはなくあるのは自己満足だけ”と言う言葉によってゼロライナーの内部が沈黙するが、そんな中でデネブが過去に着くという言葉だけが静かに響くのだった。

 


 

 

 

 

 

 

 

「うっ……うぅ……!!」

 

「………」

 

文化祭の後夜祭が行われており、香澄達がライブをする予定だった講堂は既に撤収作業が完了して彼女達以外の姿はない。

そんな中ですすり泣くたえの声のみが静かに響き、たえが泣いている姿を同じバンドのメンバーが心配していた場所から少し離れた位置で席に座っていた有咲が席を立って出口に向かって歩き出す。

 

「有咲…!!」

 

「っ……!!」

 

香澄に呼び止められた有咲は一瞬だけ足を止めたが、すぐにこの場から離れようと再び足を動かそうとしたその瞬間――――

 

 

 

 

 

 

「おたえちゃん!?」

 

「何これ!?」

 

「おたえ!?」

 

「なんで砂が噴き出してんだよ!?」

 

泣き崩れるたえから突如として砂が噴き出していく。

そのあり得ない光景に有咲が足を止めてその光景を注視していると、たえから噴き出した砂はその場でイマジンの姿を形作っていく。

 

「ココが過去か……誰もいねぇな……」

 

実体化したイマジンは周囲を見渡してたえ達以外に誰もいないことを確認して呟くが、目の前にイマジンが現れたのを見た彼女達は状況を飲み込めずにいた。

 

「「なにこれ…」」

 

「ウサギ…?」

 

 

「香澄!!そんなこと言って……逃げろ!!そいつ凶器持って―――!!」

 

困惑しながら目の前に出たイマジンに対して言葉を漏らした沙綾達。

そんな中で有咲がツッコミを入れてしまったが、ここで有咲はイマジンの手に鎌が握られていたことに気が付いて逃げるように声を挙げたのだが―――

 

「逃がすかよ…!!」

 

「なっ!?」

 

 

 

「さっきは足だけしか切れなかったからな。今回はちゃんと真っ二つにしてやるよ!!」

 

実体化したイマジンはウサギの様なその場を跳ねると出口に一番近い有咲の目の前まで一足で跳んでいき、有咲の頭から真っすぐに持っていた鎌を振り降ろす。

そんな状況で有咲は自分の死を悟って走馬灯が頭の中を駆け巡っていき、目の前に迫る死を感じて身体が完全に硬直してしまい、死を待っていたが―――

 

「させるか…!!」

 

「うおっ!?」

 

「お前っ!!」

 

「向こう行ってろ!!」

 

死を目前にした有咲の身体は突如として後ろに引っ張られると、イマジンが振り下ろした鎌は彼女の顔の目の前を通り過ぎていき彼女自身には傷1つ出来ることはなかった。

 

その状況にイマジンは驚いた様子を見せると有咲の後ろから伸びてきた足がイマジンをステージの方まで蹴り落としていた。

完全に状況が呑み込めない有咲は後ろにそのまま倒れそうになるが、倒れる前にイマジンを蹴り込んだ人物によって倒れることなく引き留められていた。

 

「市ヶ谷さん!!大丈夫!?」

 

「なっ…!?お前誰だよ!?」

 

「あ~…うん。大丈夫じゃないね……」

 

 

有咲は会ったこともない男に自分の名前を呼ばれたことに驚いていたが、その男が彼女を見て一瞬で顔を逸らしたことが気になって彼女はそのまま視線をそのまま下に降ろしていくと、死の瞬間を越えた彼女はようやく自身の状態を認識した。

 

 

「なっ…!?なぁ~!?っ~~~~~!!」

 

「ごめん。見るつもりはなかったんですけど……とりあえずこれで前隠して……」

 

「っ~~~~!!」

 

有咲の身体には傷の1つすら付いてはいなかった。

しかし、無事だったのは有咲の身体だけで、彼女が着ていた衣装のシャツとリボンに加えて、その下につけていた下着まで綺麗に切り裂かれてその肌を晒してしまっていた事に気が付いた有咲は一瞬で顔が真っ赤に染まっていく。

 

それに気が付いた彼は自身が着ていた上着をそのまま差し出すと、有咲は上着をひったくるように奪うと自身の前を隠し始めていた。

 

「くそっ!!邪魔すんな!!」

 

「うるせぇ…とりあえず沙綾ちゃんとかあのバカを連れてここから離れてください」

 

「おい!!アンタ一体何なんなんだよ!!」

 

イマジンが吼えると彼はそのまま相手の方に向かって歩き出そうとした。

しかし、完全に理解できない状況が続いていた有咲は思わず声を張り上げていたのだが、その後の出来事が彼女の想像を超えてきた。

 

 

 

 

「ユウ!!」

 

 

 

「「「友希那先輩!?」」」

 

「一緒にいる人は誰……?」

 

「市ヶ谷さん…あなた達は早く逃げなさい……」

 

彼の後を追いかけるように友希那と彼女達が知らない2人―――燈とデネブがこの場にやってきた。

それは有咲だけではなく他の面々ですら予想していなかったことで思わず友希那の名を呼んでいると、友希那は彼女達に逃げるように忠告をしていたのだが、ここで有咲はやってきた友希那に違和感を感じ取っていた。

 

 

 

 

 

 

「あれ?友希那先輩、さっきまで制服だったよな……?」

 

羽丘と花咲川の合同文化祭が開かれており、そこのステージで友希那達Roseliaが飛び入りでライブを行っていた。

しかし、この場にやってきた友希那の服装は制服ではなく私服で会ったことに疑問を感じていた。

 

 

今は後夜祭が行われているが、そこに出ているには制服であることを義務付けらており、いくら生徒でも私服では校門の警備に捕まって入ることすら出来ない。

それは生徒会に所属している有咲は把握しており、友希那以外の2人はともかく羽丘の生徒である友希那が警備や他の学校関係者達の目を掻い潜ってこの場に私服でやって来ている意味が全く分からない。

 

 

 

「えっと…有咲さん達は逃げてください……」

 

「高松さんの言う通り。あなた達は早く逃げなさい」

 

こんな状況で有咲は頭を回して状況を理解しようとしていると、友希那ともう1人の人物―――友希那が高松さんと呼んだ人物から声をかけられる。

 

あなた達は逃げろ。

その言い方には友希那本人と一緒にいる高松さんは入っていないのはどういうことか―――

 

 

「ちっ!!未来からわざわざ過去まで追いかけてくるかよ……」

 

「当たり前だろ…これ以上時間をめちゃくちゃにされる訳にもいかないからな…」

 

 

 

「……っ!!」

 

そんな事を有咲は考えていた際に、先ほど彼女を襲ったイマジンと彼女を助けたユウの2人の会話が跳び込んできた。

そして有咲はこの非常識な状況を前にして目の前にいる友希那達が何なのか理解した。

 

「過去まで追いかける……友希那先輩も……?」

 

「……そうよ」

 

混乱していた有咲は非常識な状況を前に非常識な答えを口走ると、その言葉を友希那は肯定していたのだが、この非常識な状況で友希那に感じた違和感の正体もその言葉を信じるならば完全に腑に落ちる。

 

「有咲ちゃん!!大丈夫!?」

 

「有咲!!どうなってるの!?」

 

「香澄、私が分かる訳ないだろ……?」

 

そんな有咲の元へと沙綾と香澄とりみの3人が未だに泣き崩れるたえを引き摺りながらやってくるが、完全に常識外の状況を彼女達に使えることを諦めて逃げる前にユウへと有咲は視線を向けると、そこにはいつの間にか巻いていたベルトの横からカードらしきものを取り出してイマジンと対峙しているユウの姿があった。

 

「ここで終わらせてやるよ……!!」

 

「やれるもんならやってみろよ!!」

 

「ユウ!!俺が行く!!」

 

「分かった…来い!!デネブ!!」

 

 

「「「「えっ……!?」」」」

 

ユウがイマジンと対峙してベルトのバックルを操作すると周囲に待機音が流れ出す。

そんな状況で友希那達の元を離れたデネブがユウの方へと走り出すと突如として身体が光の玉に変わるとユウの身体の中へと消えていく光景にその光景に戸惑っていた有咲達だったが、ユウは何事もないかのように持っていたカードを裏返し――――

 

「変身……!!」

 

―――Vega Form ―――

 

変身の声と共に持っていたカードをベルトに装填するのだった。




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