風邪ってお年玉もらえました。
新年早々寝込んでしまって投稿できませんでした!!
なんて運の悪い年明けなんだとも思いましたが、初投稿です。
「はっ……?」
「「えっ……?」」」
カードをベルトに装填したユウはゼロノスへと変身すると、そこから更にベガフォームへと姿を変えていく。
その光景に唖然としていた有咲達だったが、そんな彼女達を他所にゼロノスはイマジンを指差していた。
「最初に言っておく…今の俺は…
か~な~り、強い!!」
「ふざけんなよ!!」
ゼロノスの挑発めいたその言葉に怒りを覚えたイマジンは持っていた鎌を振り上げると、そのままゼロノスへと一息に飛び掛かって斬りかかっていくが、その直線的な動きはゼロノスに見切られていた。
「甘い!!」
「遅いんだよ!!なっ!?」
その言葉と共に肩の銃口からの砲撃がイマジンを襲い、爆風が周囲を包んでいく。
しかし、イマジンはその爆風の中を自慢の跳躍力で突っ切ってくるが、その飛び出した先ではゼロノスがサーベルを握りしめて待ち構えて―――
「ぬんっ!!」
「ぐがっ!?」
渾身の力を込めて跳んできたイマジンを叩き落す。
その威力にイマジンが声を挙げて地面を転がっていくと、再び自棄になってゼロノスへ跳ぶがその度に肩の砲門に撃ち抜かれて情けなく床を転がっていく。
そして幾度かそれを繰り返し、ゼロノスはそのままサーベルを構え直していく。
「諦めろ…」
「ちっ!!だったら!!」
ゼロノスは相手に声をかけたのだが、その言葉を聞いて冷静さを取り戻したのかイマジンは再び跳んでいく。
しかし、その相手はゼロノスではなく―――――
「こっちに来た~!?」
「これで撃てな―――なにっ!?関係ない人間がいて撃つのか!!」
イマジンはゼロノスから有咲達に標的を変えた。
それはゼロノスは射撃を躊躇すると考えての行動だったが、ゼロノスは全く躊躇う様子はなく肩の砲門をイマジンに向けていく様子に逆にイマジンの方が戸惑いを見せていると、その訪問から放たれた弾は全てイマジンに命中して彼女達から離れるように吹き飛ばされていく。
「…今の俺が外す訳がないだろ…!!」
普通ならば有咲達を巻き込むのを躊躇して撃てない。
そう考えていたイマジンは有咲達を狙ったのだが、ゼロノスは今の射撃に絶対の自信があり、その自信通りにイマジンだけを狙い撃ってみせた。
その一撃だけで完全に流れを変えたゼロノス。
これで相手が折れればいいのだが―――
「ちっ!!ここでやられる訳に行くかよ!!」
「待てっ!!」
諦めの悪いイマジンは吹き飛ばされた状態から体勢を立て直し、壁に足を着くとまた跳ぶと今度は有咲達の横を通り抜けてそのまま講堂の外目掛けて逃げ出していた。
「今、後夜祭の最中よ!!」
「ちょっと何か来てる…えっ?」
「バイク!?バイクが勝手に走ってる!?」
このまま行くと後夜祭に出ている生徒達に被害が出ると友希那が声を挙げると、どこからともなくゼロノスのバイクであるゼロホーンが運転者もいない状態で講堂の中まで走ってくるとそのままゼロノスの横に停車すると、すぐさまゼロノスはバイクにまたがっていた。
「追いかけるぞ……!!」
『デネブ変わって』
「しかし……過去の学校という事は……」
ゼロノスはそのまま追いかけようとしたのだが、そのタイミングで彼の中からユウがデネブに変わるように催促してきたが、デネブの方が今の状況を気にして変わるとに難色を示していた。
『確かに過去のゆきちゃんや姉さんがいるかもしれないけどそれを気にしてる場合じゃない』
「それは……」
『それ以上にバイクなら俺の方が乗りこなせるし、バイクを降りて追いかけるにしてもゼロの方が速く動けるから』
「……分かった」
過去の友希那達に会う可能性がある。
デネブはそれを危惧していたのだが、自身以上にバイクを乗りこなせて変身している時の走力も自身の方が追跡に適していると正論を言われた事でこれ以上反対することが出来ずにそのままゼロノスはベルトからカードを引き抜くとそのままカードを裏返してから再びベルトに装填した。
「「「錆びた…!?」」」
「高松さん、私達も追いかけて、後夜祭の方へ行きましょう」
「はい……」
「やべぇ!!こっち来るぞ!!避けろ!!」
その言葉と共にゼロノスの身体からデネブが飛び出して近くにいた友希那の中へと入っていくと、ゼロノスの緑色の装甲が剥がれて赤錆色へとその身体の色を変えていた。
その光景に香澄達が驚いていたが、この状況に有咲はすぐに状況を理解するとすぐさま彼女達を通路から客席側へと突き飛ばしたことで彼の進路を塞ぐものは何一つなくなり―――
「行くぞ…!!」
その言葉と共にフルスロットルでバイクを発進させると、有咲が突き飛ばした通路ではなく客席のど真ん中を飛び越えてそのまま廊下へと飛び出していくのだった。
その一方―――
後夜祭の方は盛り上がっていた。
「リサ姉、楽しかったね!!」
「そうだね~」
「それにしても紗夜さんが後夜祭に来るとは思わなかったな~」
「ヒナがいるからね~。まぁ、友希那は後夜祭に興味ないからさっさと帰っちゃったけど」
リサとあこの2人は友希那以外のバンドメンバーがいることを気にしつつも緩い空気で後夜祭に参加して楽しんでおり、2人が所属しているダンス部の時折会話をしながら紗夜と燐子が生徒達に囲まれているのを眺めていたのだが――――
「なんやあれ~!?」
ロックが突如として声を挙げたことで緩い空気が突如として終わりを告げる。
周囲の生徒達は急にロックへと視線を向け始めたのだが、そのタイミングで生徒達の中心となっていたキャンプファイヤーの目の前に何かが着地すると、周囲の視線はロックから一気にそれへと移り変わっていく。
「ウサギ…?」
「いや、亀っぽくない?身体の模様とか…これもなんかの仕込み…?」
「こころ達ならやりそうかも…!!」
「あこ?これはハロハピ趣味とは違うでしょ?やるならヒナでしょ?」
そこにいたのはゼロノスから逃げてきたイマジンだったが、周囲はその見た目と登場の仕方に羽丘の生徒会長が日菜であることも重なって、これも後夜祭の仕込みだと思い込んでいたのだが―――
「日菜さん?これは……一体……」
「えっ?あれって燐子ちゃんがやったんじゃないの?」
「「えっ…?」」
「なんですかあなたは!!」
羽丘と花咲川の生徒会長同士が顔を見合って困惑し合っている状況でこれが仕込みでもなんでもないと周囲に伝播していくと、そんな中で皆を代表するような形で紗夜が無謀にもイマジンの方に向かって歩み寄っていく。
「ここは関係者以外立ち入り禁止で―――」
「うるせぇ!!」
紗夜は部外者立ち入り禁止だと注意しようとしたが、それより先にイマジンが持っている鎌を紗夜の首目掛けて振り抜いていた。
常人ならば反応出来ずに首を切り落とされるような速さのそれだったのだが――――
「―――っ!!」
常人ならば反応出来ないが紗夜は天才の日菜程ではないものの、一般人に比べれば身体スペックは高く、イマジンが武器を振り抜いたのに反応したのか即座に後ろに退いていた。
しかし、今回はそのスペックの高さが彼女にとっての悲劇だった。
「……っ!!」
「おねーちゃん!!」
「紗夜!!」
「お前が動くから首落としそこねただろ。そのせいで苦しむ羽目になっただろ?」
「――――――!!」
「おねーちゃん…!!おねーちゃん!!」
イマジンの武器は紗夜の首を完全に切り落とす軌道で、直撃していれば痛みや苦しみを感じる間もなく絶命するはずだったのだが、紗夜がそれに反応して飛び退いてしまった事で完全に首を斬り落とすことが出来なかった。
その結果、紗夜は喉を切り裂かれて呼吸すらままならない状態になって苦しみ始め、それを見た日菜は完全にパニックに陥って、紗夜を呼びながら自身の手で出血を抑えようとその傷口を手で覆いはじめる。
そんな地獄のような光景を前に、生徒達の多くは恐怖から逃れようと逃げ惑う者や恐怖で動けなくなってしまった者へと別れて行く。
「氷川…さん……?」
「紗……夜……?」
「リサ姉!!逃げなきゃ!!」
「逃げられる前に消さないとな…!!」
「リサ姉!!」
その中でも燐子とリサは後者で、恐怖の余りその場にへたり込んで動けなくなってしまい、あこは近くにいたリサを逃がそうと必至になって彼女の腕を引っ張っていたが、体格差も会ったせいでリサは殆ど動かない。
その状況でイマジンは紗夜を放置して標的をリサへと切り替えて彼女の目の前へ一瞬で距離を詰めていた。
「ダメっ!!」
「邪魔だ!!」
「うわぁ!?」
「ぁ……」
「……同じやり方じゃ芸がないな」
あこが反射的にリサを守ろうと掴んでいた彼女の腕を放して前に立ったが、イマジンの手によって簡単に投げられてしまい無様に地面を転がっていく。
その状態になってリサはやっと逃げようとしたのだが、もう手遅れて既にイマジンに捕まってしまい、イマジンは持っていた鎌を振り上げるも、紗夜と同じでは芸がないと鎌を下ろしていた。
これで死の恐怖から解放された。
リサは楽観的にそう考えてしまったが――――
「丁度いい火があるじゃねぇか…」
「えっ……?」
イマジンはそのままリサを上空へと放り投げ、投げられたリサは状況が分らず間抜けな声を挙ると、彼女の身体が地面に向かって落下していくが、リサの落下する先にあったのは激しく燃え上がっているキャンプファイヤー。
「友達と同じように苦しみな!!」
「っ!?」
井桁型に組まれているそれにぶつかれば衝撃で崩れて木に圧し潰され、それの中に落ちても燃えている木の中からは逃げられない。
もし、リサの運が良ければ炎の外に落ちるかもしれないが、キャンプファイヤーの周囲には装飾のための蝋燭が立てられており、確実に彼女は焼かれて死ぬ。
そんな恐怖にリサは声が出せずに余りの恐怖で目を閉じてしまったが――――
「うっ…!!……あれ?」
身体が何かにぶつかる感覚を感じたものの、何時まで経っても身体が焼かれる感覚がない。
それを不思議の思ったリサは恐る恐る目を開けると――――
「へっ……?」
「今回は死なせなかった……!!」
彼女は炎に落ちる前にバイクで跳んだゼロノスによって受け止められて炎から逃れたのだった。
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