忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます
アンケート協力ありがとうございました。
今回もいつもの3人珍道中で番外編はお届けいたしますが、彼らはどこの世界に迷い込んだんでしょうね……

答え合わせと同時に…どうぞ!!


Gast05-2_軋む会話にグリスを

響いてきた怒声に驚くユウ達。

 

「ちょっと待ってください。俺達は迷って…」

 

状況が分っていないが迷い込んだだけで説明して何とかしようとユウが声を挙げたのだが、声を挙げた人物はそんな言葉に聞く耳をもたなかった。

 

「都合よくうちの畑に迷い込むなんて信用できるか!!お前達、畑泥棒だな!!」

 

「それはごもっともだけど……」

 

掴みかかろうとしたその人物にユウは腕を掴み―――

 

「こんな女の子連れて盗みに来るバカがいると?」

 

「うおっ!?こいつ……」

 

 

 

 

「ん…その髭面……どこかで……」

 

掴みかかろうとしたその人物をそのまま軽々と投げると、そのままその人物は作物の植えられていない一角に落ちる。

そして、その人物は畑から顔を出して自身を投げたユウを睨みつけていたのだが、その顔の見事な髭にユウはどこかで見覚えがあるような気がするもまるで思い出せない。

モヤモヤし始めていたユウだったが、新たな乱入者によって状況が一変した。

 

「おい!!大丈夫か!!」

 

「カシラ…!!」

 

ユウによって投げ飛ばされた男に”カシラ”と呼ばれた別の男が急いで駆け寄ってくると、仲間がやられたことに怒りを覚えたのか怒りの表情をユウに対して向ける。

しかし、ユウはその男の顔を見て驚きの表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…!?猿渡一海(カズミン)!?ここはカズミンの農場か…」

 

「あぁ…?誰だてめぇ…」

 

「いや、…か」

 

「「カシラ~!!」」

 

「げっ…!!北都の三バカの赤羽に黄羽!?…って今投げたのって…三バカの青羽か…!?」

 

「なんで、てめぇの口から北都の名前が出てくんだよ……!!」

 

「カシラ、コイツヤバいですよ!!」

 

ユウは男の顔を見て思わず男の―――一海の事を口にしたが、その言葉を聞いた一海は怪訝そうな表情を浮かべたまま警戒心を剥き出しにし、そこから更にやってきた三羽ガラスの赤羽に黄羽が姿を現すと、ユウはここで自身が投げた男の正体が残りの三羽ガラスの1人である青羽であることを理解したが、目の前の4人はユウが口走った言葉で更に警戒心を上げていた。

 

だが、ユウはここであることが引っかかっていた。

 

 

 

 

 

 

「カズミンがいるのにスカイウォールが無い…?それに三羽ガラスは全滅してるはずなのに………」

 

「「「「……っ!!」」」」

 

猿渡一海がいる世界―――

スカイウォールと呼ばれる壁によって分断された世界で、あらゆるところからその断片を観ることが出来るはずにも関わらずこの場所からはスカイウォールの痕跡は欠片も見つけられない上、本来ならば消滅したはずの三羽ガラスが揃っていることも本来ならばあり得ない。

 

それを指摘すると4人は更に警戒を強めていくが、ユウはすぐに1つの結論に至っていた。

 

 

 

「戦兎さんが言ってた通りに新世界……?だから三羽ガラスも復活した……?」

 

「おにーさん……?」

 

「ユウ…?どういう事?何1人で納得してるのよ?」

 

ここはビルドの世界。

だが、それはユウが知っているモノではなく新たに創造された新世界であり、創造された影響で前の世界での出来事が無かったことになったことまで推測していたのは良かったのだが、一緒にこの世界に来てしまった友希那達は完全に状況が呑み込めずにおいて行かれてしまった。

 

「お前らさっきから何言ってんだよ……とにかく捕まえて聞き出さなきゃいけねぇのは分かった」

 

「話はするから落ち着けってカズミン」

 

「話は捕まえてから聞いてやるよ…」

 

置いてけぼりの友希那達に事情が分からない一海はとりあえずユウ達を捕まえることを決めた。

ユウとしては捕まえるなんてことをしなくても話すつもりでいたのだが、友希那達にまで手荒な真似をすると口にされた以上は手段を選んではいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!!みーたんだ!!」

 

「「……?」」

 

飛び掛かろうとしていた一海の後ろを指差してユウが友希那達には理解できない叫びを挙げる。

完全に小学生でしか引っかからないような手段だったのだが――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ!?みーたん!?みーたんどこ!?」

 

「「「カシラ~~~!!」」」

 

「みーたん~!!」

 

ものの見事に一海は引っかかり周囲を見まわしてみーたんと呼ばれた存在を探し始めていた。

流石の行動に三羽ガラスは自分達のカシラを止めようとしたのだが、一海はみーたんではない何かを見つけてしまった。

 

 

 

 

 

 

「あっ……?なんでガーディアン?なんでこんなとこにいんだよ………?」

 

彼らの目の前にいたのはガーディアンと呼ばれる機械の兵隊だが、本来ならばこんな場所にいるはずもないその存在に一海達はユウ達に向けたのと同じように怪訝な表情を向け始めたのだが――――――

 

 

 

 

「ゆきちゃん達!!伏せろ!!」

 

ガーディアン達が動き出したのを見たユウが声を張り上げると、友希那達は反射的にその言葉に従って地面に蹲って頭を守り始めると、ガーディアンはそのまま銃をある人物へと向けていた。

 

 

 

 

 

 

「あっ……?」

 

「「「カシラ!!」」」

 

銃口が向けられた相手はあろうことか一海。

向けられた本人もその理由が分からず声を漏らしていたが、三羽ガラスはその状況に声を挙げることしか出来ないまま、ガーディアン達はそのまま一海目掛けて発砲していた。

 

 

 

 

 

 

 

「カズミン!!ぐっ……!?」

 

「なっ!?てめぇ……!!」

 

しかし、銃弾が放たれると同時にユウは一海をそのまま突き飛ばした。

それによって一海は銃弾から回避することが出来たのだが、代わりにユウがガーディアン達の銃弾を受けて苦悶の声を漏らして膝をつく。

 

その光景に一海は唖然としていたが、三羽ガラスは一海の元へと駆け寄っていた。

 

「あの野郎……!!」

 

「カシラ!!」

 

「アイツらは後だ。まずはあのガーディアン共をぶっ潰す……」

 

一海はユウに助けられた借りを返すべく自分を狙ったガーディアン達を先に破壊することを決めたのだが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ…!!ベルトがねぇ!!」

 

「カシラ!!あそこに落ちてますよ!!」

 

「アイツの足元……!!」

 

 

 

「カシラは俺達がいないとなんも出来ないですからね」

 

「ここは僕達が!!」

 

「ってことでここで待っててください!!」

 

一海は懐に手を伸ばしたのだが、そこには自身が使おうとしていたベルトが無くなっていた。

流石にこの状況は予想していなかった一海は急いでベルトを探そうと周囲を見渡すと、彼が使おうとしていたベルトは一海を突き飛ばしたユウの足元に転がっていた。

それを見た三羽ガラスはそれぞれのボトルを取り出してそれを自らの腕に突き立てるとそのまま3人の姿は人のそれから変わっていく。

 

「姿が……」

 

「変わった……!?」

 

 

「久々のスマッシュだ…よっしゃいくぞ~ー!!」

 

「「おぉおおお!!」」

 

スマッシュへと変身した三羽ガラス。

それを見たガーディアンは標的を三羽ガラス達に変えて持っているライフルを乱射するが、3体ともその弾をものともせずに駆け出して、そのまま一海を撃ったガーディアン達を破壊しようと駆け出して戦闘が始まっていく。

 

「嬢ちゃん達、逃げろ…!!」

 

「そいつは置いてけ!!撃たれたそいつが助かるか分かんねぇ!!」

 

「こんな場所を……?逃げる前に撃たれちゃう………」

 

「無理ね。ユウが―――」

 

この戦いが繰り広げられる中で赤羽が変身したスマッシュ―――キャッスルスマッシュが友希那達に逃げるように声を挙げるが、彼女達のみを守るような遮蔽物は一切ないこの場所で逃げることなど不可能。

その上撃たれて助からないと考えていたユウを見捨てろとまで言われたが―――

 

 

 

 

 

 

「ある程度の弾は身体を抜けてる……」

 

 

 

 

「なっ!?」

 

「なんで撃たれて立ってるんだよ!?」

 

「アイツ、カシラのベルトを!!」

 

この状況でガーディアンの銃撃を受けて血まみれになったユウがふらつきながら立ち上がって見せる。

 

この場にいた全員がユウが立ち上がったことに驚いていたが、立ち上がったユウの手には一海が落としたドライバーが握られており、ユウは構うことなくその手に持ったドライバーを自身の腰に当てて装着していた。

 

ロボットゼリー!!

 

「カシラ!!アイツカシラのベルトのを使うつもりっすよ!!」

 

「止めろ!!それを使おうとしたら死ぬぞ!!」

 

「「なっ!?」

 

驚く一同を他所にユウはドライバーと一緒に落ちていたアイテム―――スクラッシュゼリーのキャップを回すとそのまま一切の淀みなくドライバーに装填してみせる。

慣れたような動きに関心しそうになったが、そのドライバーは普通の人間が使えるものではなく咄嗟に一海が声を挙げてユウを制止しようとしていたのだが、ユウは一海が言うような”普通”の人間ではなかった。

 

「変……身!!」

 

その言葉と共にユウはドライバーについていたレンチを勢い良く叩いて押し下げる。

それと同時に彼の周囲にはビーカーのようなパーツが展開されると、そこから溢れ出るほどの液体が湧き上がるとその液体はユウの身体に落ちて装甲パーツを形成していく。

 

 

潰れる!!

 

「おい…」

 

流れる!!

 

「マジかよ…」

 

溢れ出る!!

 

「なんで…!?」

 

その光景に戦闘をしていた三羽ガラスはユウの方へと視線を向けて動きを止めて声を漏らしてしまったが、そんな視線を集めながら――――――

 

ロボットイングリス!!

 

ブラァ!!

 

「変身しやがった……」

 

「てめぇら…全員纏めて…ぶっ潰す……!!」

 

一海の目の前でユウはグリスへと変身した。

その光景に驚いていた中でユウは一海を撃とうとしたガーディアンに向かって駆け出していくのだった。




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感想評価は気分次第でお願いします

アンケート答え合わせ
(5) SとA☆
→沙綾&有咲
(1) SとH(M)
→紗夜・日菜
(4) L&L
→リサ・レイヤ
(7) そんな人たちはいない。いいね?
→いつもの3人珍道中

ヒロイン候補達巻き込まれですね
まぁ、3人以外に参加されても最後に記憶を消させてもらいましたが……
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