忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
前回の3つの出来事
1つ!!気絶した主人公が椅子に縛られた状態で意識を取り戻す
2つ!!日菜の性癖によって初華と手錠で繋がれる
3つ!!にゃむ、日菜、友希那達との関係を暴露した結果、祥子と日菜が暴走し、紗夜とリサの脳が破壊されてしまった!!

今回は温度差がなかなかにカオスだな!!
これ収拾がつくのか分からんで……
不安になりながらも投稿です



124-Ostium calamitatis apertum est.

 

祥子や日菜が部屋から追い出されて、リサが友希那の言葉に脳を破壊されて意識を失った。

そんな混沌とした状態になったが―――

 

「お疲れ様~!!」

 

「彩さん、今回はコラボを受けてくれてありがとうございました!!これから編集しますけど、これは面白い動画になりそうですね~!!」

 

「ううん!!私も楽しかったよ~!!リサちゃんが倒れた時はどうしようかと思ったけど何とかなったね!!私の方も動画になったらちゃんとアップするからね!!」

 

「はい!!」

 

そんな混沌とした状態になったにもかかわらずにゃむは何とか予定していた撮影を終えて満足顔を浮かべていたのだが―――

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、ユウさんが家事だけじゃなくてメイクまで出来るとは思いませんでしたよ~」

 

「ホントだよね!!それに予定では自分のコスメ紹介だけだったのに、勢いでメイクして感想聞いた時にダメ出しだとは思わなかったけど……」

 

そして、その視線は不意にユウへと向けられて2人の口から言葉が漏れると、ユウはその言葉を聞いて困ったような表情を浮かべて言い訳を始めていた。

 

「いや?2人のメイクが悪いわけじゃないですけど、メイクと髪のセットもしないとって……」

 

「いやいや!!普通はその後にヘアセットし始めるのはおかしいですからね!?」

 

「あはは…確かに……。でも髪を変えたのに合わせて同じ道具でパターン変えたのは驚いちゃったよ!!」

 

ユウはにゃむと彩が動画をとっている最中にメイクをしていたのだが、あろうことかそこにダメ出しをした挙句にメイクとヘアセットまでも実践して見せていた。

最初はダメ出しを受けて不満そうな表情を浮かべた2人だったが、目の前で魅せられた技術を前にその不満は一瞬で吹き飛んで他にもアレコレと質問攻めにしてしまった2人はある一角に視線を向けていた。

 

 

 

 

 

「まぁ……そのお陰で犠牲者達が出てますけど……」

 

 

 

「これが若宮さんの髪型ですか……」

 

「これを毎日は大変ね……」

 

「ファンの皆さんからはイヴ編みって言われてるけど、友希那ちゃんも紗夜ちゃんも似合ってるよ!!」

 

 

 

 

 

「うぅ~……ちょっと恥ずかしい……」

 

「そうね……私まで巻き込まれたわ……メイクは本当に凄いのが癪ね…」

 

「りんりんとちさ先輩。あこと3人でお揃いだね!!」

 

 

 

 

「ムーコはサキコと一緒の髪型じゃん」

 

「違和感……」

 

「そうは思わないけど、にゃむち的にはいつものムーコの方が良いかな~」

 

この会議室にいた殆どの面々がこの撮影―――もとい、ユウの毒牙にかかってガチガチにメイクを施されて満足そうにしているモノや羞恥を感じながらもその技術に納得してしまったものなど十分にカオスな状況に陥ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして時は経ち、彼女達は解散したころにはすっかり日は落ちてしまったが、ユウはにゃむと共にそのまま事務所を後にした。

 

「いや~!!本当に助かりました!!ユウさんが居なかったら時間が本当にヤバかったですから撮影のライトとか重くて~!!」

 

「お役に立てたなら良かったよ。もう手伝いはいらないんだよね?」

 

「はい。荷物は置いて行っていいって言ってくれましたから、明日のオフでスーツケース買ってから自分で取りに来ますから。それにしてもレイヤ先輩は今頃海の上ですか…」

 

「デッキの手すりから落ちてないと良いけど…」

 

「そこまでは流石に…いや、やりそうですね……」

 

帰ろうとしたユウだったがそこに来るときに持っていたにゃむの荷物はない。

いったん事務所に預けて後日本人が取りに来ると言うことになったことでユウはこれで完全にお役御免になったものの、レイヤ(ポンコツ)の事について下らないことを話始めていたのだが、そこにいたのは2人だけではなかった。

 

 

 

 

「あの~……」

 

「ウイコ?どうしたの?」

 

「えっと……さっきのメイクとか…私と手錠で繋がってる状態で良く出来たな…今もだけど……」

 

「氷川の奴……手錠の鍵を持ってないとか何やってんだよ……。忘れたとかシャレにならんぞ……」

 

 

 

 

「日菜だけれど…。前に”手錠で繋がれてお持ち帰り”とか前に言ってた様な気がするわ」

 

「計画犯!?てか覚悟決まり過ぎ!?」

 

 

「なんなんですのこれ……」

 

ここにいたのはにゃむだけではなく、未だにユウと手錠で繋がったままの初華がいた。

彼女も最初は警戒していたのだが、先ほどまでの暴走を真横で見せられたこともあって精神的には距離を置こうとしているのは明白であり、それに気が付いていたユウは彼女のことに一切触れることなくこの場にいない日菜に対して愚痴を零す。

 

その言葉にユウと初華の腕を隠す肉壁として友希那と、彼女達から少しだけ離れた位置にいてやり取りに呆れる祥子と言う纏まり皆無の一団が形成されていた。

先ほどの会議室とは違った意味で空気が混沌とし始めるが、そこよりももっと重要な問題は残っていた。

 

「それで…ユウ達のその腕どうするんですか?早く外さないと……その……お風呂とかトイレとか………」

 

「あっ……!!それは…流石に恥ずかしい……」

 

「っ!?ユウ、今すぐ外しなさい!!」

 

「方法が無いんだよね。手錠を力ずくで壊しても良いけど、それをやると三角さんが怪我する可能性もあるから出来ないね…」

 

「他にもあるでしょ…!!色々と…!!」

 

それはユウと初華が繋がっている手錠を外すこと。

これが出来なければどこでも2人は繋がったまま行動する羽目になってしまい、最悪の状況が待っていた。

流石にそれは看過できない友希那はすぐに外すようにユウに言うが、初華が怪我をする可能性がある為却下したが、それでも引き下がらない友希那にユウも少し考えて始めていた。

 

 

「最善なのは氷川がカギを持ってくるのを待つのが一番確実だけど、何時になるか分からないってなると……

そうなると俺がピッキングで外すってなるけど……流石に最近やってないから左手一本で外すのはすぐには厳しいかな~…」

 

 

「この男の口からサラッと犯罪行為が出てきましたわよ…」

 

「ウイコ仕方なくない?てかそれ言いだしたら、最初にロープで手足を縛り上げた方が問題でしょ?」

 

「にゃむさんの言う通りですわね……。まずは家に帰ってからですわね……」

 

ユウは事態の収拾案を考えてはいたが、その中に出てきた単語に祥子が過敏に反応するとにゃむが祥子の元まで歩み寄りながらも、自分達の方が先にヤバいことをやってることをツッコまれるとそれ以上何も言えなくなった。

 

とりあえずはどうしようも無いと諦めた祥子。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその空気は一瞬で破壊されてしまった。

 

「ん……?何あれ?……黒スーツにサングラス?」

 

「何かの撮影かな……?」

 

 

 

 

「……っ!?アレは……」

 

「豊川さん……?どうかしたのかしら?」

 

彼らが見たのは謎の黒服達。

余りにも街からは浮いているその集団ににゃむと初華は何かの撮影か何かを疑い始めていたのだが、その集団を見た祥子はその集団に対して驚きの表情を浮かべていたのに友希那が気が付いたのだがそれを指摘できない。

そして、にゃむ達は自分達は全く関係ないとすら思っていたのだが――――

 

 

 

「っ……!!三角さん!!ごめんね!!」

 

「きゃ!!」

 

 

「なっ!?いきなり何しよるとですか!?」

 

「なっ!?何なんです――――――!!」

 

 

 

「地面が……光った?」

 

ユウはこの一瞬で何かを感じ取ると、そのまま自身と繋がった初華とを脇に抱えて強引に抱えるとそのまま後ろに飛び退いた。

突然のユウの行動に初華が驚きの声とにゃむと祥子からも困惑の声を挙げたのだが、その直後にユウ達が飛び退く前にいた地面が僅かに光ったのを友希那がハッキリと見ていた。

 

この状況が訳が分からなかったのだが、ユウは今何が起こったのかをハッキリと理解できていた。

 

 

 

 

「…目の前の連中が撃った弾が地面に当たって出た火花だよ」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

「場所的に狙いは三角さ―――ちっ!!」

 

 

 

「きゃあああああああ!!」

 

今、目の前の集団から銃で撃たれた。

そして、弾丸が命中したその場所から考えれば相手の標的は初華であると伝えようとしたユウだったが、その言葉を遮るように今度はユウに対して目の前の集団がユウの足元に発砲するが、彼は初華を抱えたままそのままその場にいた友希那達から離れていく。

すると彼らはユウと彼が抱えた初華の事を狙い続けていた。

 

「ちょ!?ユウさん!?なんが起こっとるとですか!?」

 

 

「ゆきちゃん!!2人と一緒に隠れて!!」

 

「えぇ…。2人とも…」

 

「これは……一体……」

 

「ウイコ!!何しよっと!!もう!!こっちたい!!」

 

状況について行けない一同だが、ユウの言葉を聞いた友希那はすぐに言われた通りに近くに身を潜めようとするも、祥子は目の前の光景に固まって動けなくなってしまった。

だが、それを見たにゃむが彼女を強引に押してそのまま近くの建物の影に隠れようと移動する。

 

「数は…見えてるので5人か…!!でも―――」

 

「きゃああああ!!」

 

「三角さん、ちょっと静かにして…!!」

 

その状況でユウは初華を抱えたまま飛び交う銃弾の中を疾走しながらも、

なぜ初華が狙われてるのかを考えようとしていたのだが――――

 

 

 

「なっ!?何なんですの!?」

 

「なんか変なの出てきた!?」

 

 

 

 

 

 

 

「イマジン…いえ、何か違うわね…」

 

「―――レオイマジンの奴か……確か、レオソルジャーとか言われてたっけ…」

 

この状況で彼らの目の前には友希那ですら見たことのない化け物―――ユウの記憶ではレオイマジンに付き従っていた戦闘員である”レオソルジャー”と呼ばれた存在が3体がそれぞれの得物をかまえると、弾幕の間を縫いながらユウと初華の元へと駆け寄っていくのだった。

 





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