忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
いやーやっと戦闘シーンですが、流石にこれは負傷コースですね

初華狙われるなんてどこが黒幕なんだろ~……
ってとぼけながらも初投稿です


125-Saltans in Inferno

 

レオソルジャーはそれぞれが剣を持ってユウ達に迫って来ていた。

 

「えっ……何あれ……?こっち来てる…!?」

 

「ちっ…!!」

 

その迫る攻撃をユウは初華を抱えたままの状態で攻撃を回避したユウだったが―――

 

 

 

 

「えっ…?腕が…っ!?」

 

「大丈夫、掠っただけだよ。銃が3人に剣が2体か……」

 

流石のユウも初華を抱えた状態では回避しきることが出来ず、彼女を抱えていた腕に小さな切傷が出来ていた。

その状況に困惑する初華だったが、それを構っていられるほどユウには余裕が無かった。

 

「ぐっ……!!」

 

「きゃああ!!」

 

レオソルジャーの攻撃を回避したユウに対して再び最初に撃ってきた黒服達がユウ目掛けて発砲し、その弾丸がユウの左腕を貫いた。

 

 

その状況に初華が絶叫するが、ユウは全く止まらない。

いや、止まった瞬間にハチの巣にされてしまうことが分かっていたユウには怪我してもなお止まることが出来なかった。

 

「カードにはもう余裕が無いし……その前に使う暇もないか…!!クソっ!!」

 

思わずユウの口から悪態が漏れだすが、訳の分からない人間とイマジン達の襲撃。

変身して戦えば一瞬で片は付けられるが、初華を抱えている状態では変身する時間もあるか怪しい上に、彼にはもうカードを無駄遣いできる余裕はない。

 

「やるしかないか……足に力を入れた状態でしっかり捕まってて」

 

「えっ?何を…!?」

 

こんな状況になったユウは覚悟を決めて初華に声をかけると、初華は言われるがままにユウにしがみ付くと彼は一気に方向転換し――――

 

「えっ!?」

 

「「「っ…!?」」」

 

一気に彼は銃を向けていた黒服へと向かっていく。

傍から見たら自分から銃弾に当たりに行くような愚行に初華はおろか、銃を向けていた黒服達ですら困惑して反応が一瞬だけ遅れてしまった。

しかし、ユウはその一瞬で黒服の1人に一気に距離を詰めていた。

 

「腹ががら空きだな…」

 

「……っ!?」

 

ユウは黒服が無防備になっている部分を指摘するような声を挙げると、黒服は咄嗟に自身の腹を守ろうと両手で腹を守ろうとし始めたが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バカが…釣られたな!!」

 

「!?」

 

ユウが声を出したのは相手の意識を誘導するためであり、その黒服はその言葉にまんまと釣られてしまったのだが、それに気が付いた時はもう遅かった。

 

「痛っ…!!」

 

「っ!?」

 

「落としたらこっちにもんだ…!!」

 

ユウは相手のスキを突いて初華の足で相手の腕を蹴るような状態になるように持ち上げる。

その完全に予想外の動きに黒服は持っていた銃を取りこぼしてしまったが、その隙に一瞬でユウは落ちていく銃諸共相手の顎を砕くような勢いで蹴り上げると、相手はその一撃で気絶するのを感じると即座にその崩れ落ちていく。

 

「えっ……」

 

「まず1人…」

 

その崩れ落ちる黒服を見た初華は困惑の言葉を零すと、ユウに抱えられたままの彼女の腹には先ほどまでその黒服の手に握られていた銃が落ちてきた。

 

「ひっ…!?」

 

「三角さん、お腹の銃を右手に渡してくれる?」

 

「えっ………?あっ……」

 

 

初華は自身の腹に落ちてきた銃をそのまま言われたままユウの右手に持たせると、仲間をやられた黒服が即座に復帰して再びユウに向けてその銃を乱射し始めるが、それよりも先に動き出したユウは駆け出し―――

 

「音出るけど我慢してね?」

 

「えっ……?」

 

 

 

 

「嘘っ……」

 

「人を撃ってしもうた……」

 

「えっ……人を……っ!?」

 

「こっちを殺すつもりの相手に殺さなかっただけ情けをかけてるよ。三角さん、今から手錠を撃って壊すよ」

 

ユウが初華にそう告げたのとほぼ同時にユウは奪った銃でこちらを狙っていた黒服の腕を撃ち抜くと、その痛みに耐えかねたのか残りの黒服はその銃を手から落としてしまった。

 

余りにも衝撃的な光景を前に祥子とにゃむが固まってしまったが、ユウはすぐに初華を地面に降ろしてから即座に左手に持ち替え、困惑する初華を他所に銃口を自身と彼女を繫いでいる手錠の鎖に押し当てながら発砲して強引に鎖を破壊して自由になることに成功した。

 

「あっ……取れた……」

 

「屈んで!!」

 

「きゃ!!」

 

自由になった初華はその事に感動したのも束の間、彼女の背後から迫ってきたレオソルジャー達が迫るが、その攻撃をユウが身を屈めさせることで強引に避けさせるとユウは即座に右腕で剣を払いのけてみせた。

 

「何度もごめんね!!」

 

「きゃ!!」

 

銃ではイマジンの戦闘員であるレオソルジャーにダメージが入らない事を知っていたユウは初華の身体を引いて位置を入れ替えるように移動し―――

 

「お前ら相手には情け無用だよな……」

 

 

 

 

「ユウ……」

 

「「「ひっ………!?」」」

 

そして、そのままレオソルジャーの腕を本来とは逆の方向に曲げて剣を強奪して、そのまま2体のレオソルジャーの首を跳ね飛ばした余りにもスプラッタな光景に初華だけではなく、にゃむと祥子も悲鳴を挙げてしまった。

傍から見たら奪った剣でそのまま人の首を情け容赦なく切り飛ばしたようにしか見えない光景を見れば悲鳴の1つもあげるのは普通であり、この場にいる友希那が悲鳴を挙げてないほうが異常だった。

 

そして、それ以上に異常だったのが、首を斬り飛ばされたレオソルジャーはその場に倒れ伏すこともなくそのまま小さな爆発をあげるとユウが持っていた剣諸共その痕跡の一切が消えてなくなってしまったのだった。

 

「さてと……残るは――――――」

 

「ユウ!!」

 

 

 

 

ユウは残りの2人をどうしようかと考えていると、咄嗟に友希那が叫びを挙げたのを聞いて振り返ると、そこには銃を落とした2人が負傷していない逆の腕でユウを狙って撃っていた。

しかし、ユウがそれに気が付いた時には既に遅く、彼は腹には弾丸が命中してそのまま身体を突き抜けていく。

 

「ぐっ……!!」

 

 

「ウッソ……全員やっつけてしもうた…」

 

それに痛みを感じて顔を歪めたユウだったが、即座に持っていた銃で反撃してそれぞれの腕を撃ち抜いたことで相手は完全に戦闘能力を失っていた。

これで戦闘が終わった。そう思っていたのだがユウは銃を構えたまま負傷した黒服へと歩み寄っていた。

 

「………」

 

「…ユウ!?ダメよ!!」

 

「友希那さん!?危なかですばい!!」

 

その姿を見た友希那は最悪の想像が頭を過ってしまい、彼を制止しようと駆け出す姿ににゃむが思わず叫んでしまった。

 

「ゆきちゃん、悪いけど落ちてる銃を拾ってくれる?あっ…ちゃんとハンカチ越しに拾ってね?」

 

「は……?えっ…えぇ……」

 

「ユウ?何を…」

 

「分解しちゃえばすぐに撃てなくなる…いや、パーツのどっかを奪っておけば組み立てられなくなるか……」

 

しかし、友希那の予想に反してユウは自分を襲った相手を手当てしようと言い出したことに呆気に取られてしまったが、友希那は困惑しながらも言われた通りに銃を拾い上げてそのままユウの元まで持っていって手渡すと、ユウは女達の目の前で流れるような手付きで奪った銃意外の銃を分解してしまった。

余りの速さに呆気に取られていた友希那だったが、ユウは残った1つの銃を黒服相手に突きつけた。

 

「答えろ。お前ら、三角さんが狙いか?」

 

「……」

 

「おい。殺すつもりで撃ってきた相手にここまで情けをかけてるんだ。答えないならこちらもこの程度では済ますつもりはないぞ?

 

 

もう一度だけ聞く。狙いは三角さんか?」

 

ユウは制圧した黒服を尋問するが、相手は何も答えない。

その姿を見たユウは即座に1人の顎を蹴り砕いてその意識を刈り取って脅しをかけながら最後に残った1人に銃を構え直すと、それに負けたのか相手は首を縦に振って答えていた。

 

「……命を狙った理由は知っているなら答えろ」

 

だが、その理由が分からなかったユウは目的を聞き出そうとしたが、首を横に振ってしまった。

 

嘘をついて黙っているのかそれとも本当に知らないのかは判断がつかない。

しかし、ユウとしては狙われていることだけを知れただけで十分だと判断するとそのまま最後の銃を彼の目の前で分解してしまった。

 

 

 

 

 

 

「今回は見逃してやるが、次に来たら問答無用で殺す……。でも、その前に雇い主に殺され

る方が先だろうから、寝てる2人と一緒にさっさとその雇い主からも逃げろ」

 

ユウは最後に残った相手を逃がすと告げると、意識の残った最後の1人は地面に落ちた銃のパーツをかき集めてから、意識を失った2人の仲間を引き摺ってその場から逃げ出していく。

 

「ユウ!?あなた…!!」

 

「……この位なら大丈夫…今はここを移動しよう。三角さん、今日は家に帰らないほうが良い。アイツらの仲間が見張ってる可能性がある……」

 

「えっ……」

 

「………」

 

 

 

「でも、ユウ?どこに行くのよ」

 

「距離的に言えば、にゃむちゃんの家かな。そこが一番安全だろうね。色々と聞かないといけないこともあるからね……」

 

「何がどうなっとっと……!?」

 

どういう訳か命を狙われてしまっている初華に何かを知っていそうな祥子に視線を向けながらこの後に向かう場所を口にしたが、この展開に巻き込まれてしまった上に更に厄介事に巻き込まれ続けるというのが決定してしまったにゃむは何度目か分からない困惑の声を漏らしてしまうのだった。

 




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