忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーごぜぇます
これで本章終了!!
とりあえず、最後の爆弾ぶん投げる形になりましたが―――
仕方ないね!!
という事で投稿です!!


132-Profecto amata est.

 

ユウ達の目の前でイマジンが過去に向かったのを見た彼らはチケット片手にゼロライナーの客室へと飛び込んでいく。

 

「ユウ、お帰り…なんだそのケガ!?どうしたんだ!?」

 

「デネブ、イマジンが出たのよ。これからゼロライナーで過去に行くわ」

 

「だったら俺が運転するからチケットを…ユウは休んでくれ」

 

「ありがと……任せた」

 

「おにーさん…!?」

 

「大丈夫、さっきの乱闘した直後にこれだから気疲れしてるだけだよ。あのイマジンもさっさと片付けないと…」

 

ユウは持っていたチケットとパスをデネブに渡すをユウに変わってデネブが運転席へ走っていくと、ユウはそのまま座席に座り込んでしまった。

その姿に慌てる燈をユウが宥めていたが、それを見ている友希那の目は鋭かった。

 

「ユウ。リサに銃を向けられた時から暴力的過ぎるわよ。リサに銃を向けられて怒るのは分かるけれど」

 

「……そうだね。流石に姉さんが殺されそうになったのを見てから気が立ってたんだよ」

 

「もう終わった事だからこれ以上は言わないわ。だけど、あなたが自分から進んで人を殺す姿なんて見たくないことだけは覚えておいてちょうだい」

 

 

 

「……善処するよ」

 

「ユウ、着いたぞ!!」

 

「それじゃ、行ってくる……!!」

 

ユウの変化に気づいた友希那の言葉にユウはリサが襲われたことに気が立っていたことを認め、デネブの言葉を聞いたと同時にユウはそのまま空を走るゼロライナーから飛び降りて、建物の屋上に着地してすぐに建物の中に飛び込んでイマジンの気配がする方へと駆け出しながらその場所を確認し始めた。

 

 

 

「病院……?病院で日は三角さんの誕生日…………そう言う事か!!」

 

どうやらユウが降りたのは病院で、初華の誕生日。

それだけでユウの中では全てが繋がり、彼がイマジンの気配がするフロアまで降りてきた。

 

 

「止めろ…!!」

 

「この声…!!豊川さんのお爺さん…!!」

 

そして、フロアについたユウの耳に飛び込んできたのは男の―――いや、祥子の祖父の叫び声。

ユウはその声が聞こえてきた方向に駆け出していくと、床には身体があらぬ方向に曲がったり身体の一部が粉砕された人間が倒れており、その先にいたのは武器を振りかぶったとするイマジンの姿と、その武器から何かを守ろうとしていた祥子の祖父の姿。

 

それを見たユウは即座に駆け出していた。

 

「死ね…!!」

 

「っ……!!」

 

 

 

「させるk―――がふっ!!」

 

「なっ!?」

 

振り抜かれたイマジンのロッド。

普通の人間ならば当たればほぼ即死するその攻撃が祥子の祖父に向かって振り抜かれた。

その攻撃を見た祥子の祖父は何かを庇ったままの状態で意識を失ってしまったが、その攻撃は間に割って入ったユウの脇腹に直撃すると、骨が砕ける様な鈍い音を響かせながら壁まで一気に弾き飛ばされていく。

 

「もう追いついて来たか……」

 

「がふっ!!ごふっ…!!」

 

「変身する前にもう瀕死か」

 

 

 

「舐め……んな……」

 

「ほう。今のを受けて立つか……」

 

 

壁に叩きつけられたユウは口を手で押さえると、肺にダメージが入ったのか抑えた手の隙間から夥しい量の血を吐き出しながら咳き込んでからゆっくりと立ち上がると、それを見たイマジンは感心したような声を挙げるとユウはそのまま懐からベルトを取り出して腰に装着していた。

 

「このまま変身して戦えば死ぬぞ?」

 

「知る…か……ごふぅ…!!」

 

イマジンは瀕死のユウがこのまま変身しても死ぬと警告するも、彼は自身の血で汚れた手でカードケースからカードを取り出したが、もはやまともに戦えるような状況ではない。

だが、ユウはこの場で止まる訳には行かなかった。

 

 

 

「へ゛ん゛し゛ん゛!!」

 

―――Charge And Up ―――

 

「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

「ふっ…!!」

 

自身の血に溺れながらも叫びと共にカードをベルトに通してそのままゼロフォームへと変身すると同時に駆け出してイマジンに殴り掛かっていく。

しかし、その拳は簡単に左手の鉤爪によって弾かれて身体が大きく仰け反ったが―――

 

「らぁ…!!」

 

「なっ!?ぐっ…!!」

 

 

「ユウ!!大丈夫か!?」

 

「ユウ…!!」

 

「その人…祥子ちゃんの………」

 

弾かれた勢いを使ってそのまま回し蹴りでイマジンの腹を撃ち抜いてそのまま壁をぶち破って病院の外へと蹴り出すと、入れ替わるようにデネブ達も追いつき、そこで気を失っていた祥子の祖父の姿に驚いていたが、それ以上の驚きが待っていた。

 

 

 

 

「オギャー!!オギャー!!」

 

 

 

「この声…赤ちゃんの……!?」

 

「そこのお爺さんの方から聞こえてくるが…」

 

「豊川さんのお爺さんの方から……」

 

「まさか……!!」

 

突如響く赤子の鳴き声に友希那達は驚いたが、その声の発信源は祥子の祖父。

正確に言えば彼の腕の中から聞こえてきた声に燈は急いでそこまで駆け寄ると、その腕の中には赤子がおり、彼女は慣れない手つきで抱き上げてその顔を覗き込んだ。

 

「やっぱり、初華ちゃん……」

 

 

「……デネブ」

 

「分かった!!みんなは任せろ!!」

 

祥子の祖父が守っていた赤子は間違いなく燈達が知っている初華だった。

彼は自分を盾にして彼女を守ろうとしていたのを見ると、この場をデネブに任せてゼロノスはそのままイマジンが落ちて言った壁から飛び降りていく。

 

「来たか…!!」

 

「あぁあああああ!!」

 

ゼロノスが飛び降りたがそこに待ち構えていたイマジンは武器であるロッドを構えると、ゼロノスもそのままゼロガッシャーをサーベルモードに組み上げると渾身の力でイマジン目掛けて叩きつける。

 

「「ぐっ……!!」」

 

 

 

「ぬんっ!!」

 

「がふっ…!!」

 

イマジンは攻撃を受け止めた衝撃から、ゼロノスはケガのダメージからと違いはあれども2人からは苦悶の声が漏らしたが、ゼロノスはそのまま押し返されてしまい地面を転がってその仮面の下を血で染めていく。

 

「ふん……武器が壊されたか……」

 

「ごふっ…!!がはっ…!!」

 

この状況はイマジンにとっては最大のチャンスだったのだが、イマジンは自身が持っていた武器に視線を向けると、そのロッドは先端の鉄球が切り落とされているのを見て即座にロッドを捨てて地面に転がったゼロノス目掛けて寄るとその腹を足で踏みつけて抑え込んだ。

 

「捕まえた…!!」

 

「ぐっ…!!」

 

「武器が無くなろうとも俺にはこれがある…!!」

 

「がぁ!?……らぁああ!!」

 

「なっ!?弓!?ぐっ!?」

 

武器であるロッドを失ったイマジンだったがその右手に残る鉤爪でゼロノスの胸から顔にかけて滅多切りにしていくが、即座にイマジンの腹にボウガンを打ち込んで後退りさせると何とか立ち上がって再びサーベルへと組み替えて近づいて行くと斬る動きをするゼロノスだったが、イマジンは咄嗟にそれを妨害しようとゼロノスの足を踏む付けるが、彼は完全に予想外の動きをしてみせた。

 

 

 

 

 

「ぐぅううう!!」

 

「なっ!?自分の足諸共俺の足を…!!」

 

ゼロノスは踏みつけたイマジンの足と自身の足をサーベルで突き刺して、完全にその場に縫い付ける。

完全に常軌を逸したその行動にイマジンはその行動に驚いていたが、これでゼロノスに武器はなくなり、イマジンには鉤爪が遺される。

これならば攻撃の面で言えばイマジンが圧倒的に有利な状況でそのまま爪を突き立てようとしたが、ゼロノスはそのまま爪を受け止めると、その拳をイマジンの顔面を殴りつける。

 

「ぐっ!!だが―――!!」

 

「…まだ!!」

 

「なっ!?ぐっ!!」

 

顔面を殴られたイマジンはその攻撃に耐えたのだが、ゼロノスの拳は1発だけで止まらず、また殴るとイマジンは声を挙げるが、ゼロノスはそのまま顔面を殴りつけていく。

 

「ぐっ!?がっ!?ごっ!?ぎゃ!!」

 

「殴る………殴る………殴る………殴る……殴る……殴る……!!」

 

イマジンが声を漏らすが、それに構わずゼロノスは相手を殴ると宣言しながらイマジンの顔面を殴り続けると、その速度は次第に上がっていき―――

 

 

「―――殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る…」

 

「ごっ!?がふ―――!!」

 

「殴る!!」

 

 

「ぐっ…!!」

 

最後には間髪なく怒涛のラッシュに変わっていき、イマジンもたまらず声をあげる。

そして、ダメージが溜まったのかゼロノスに突き立てようとしていた爪の力が弱まると全力で殴りつけてから足に刺さった剣を引き抜くと、イマジンはたまらずそのまま後ろに倒れこんでいく。

 

それを見たゼロノスはそのままイマジンにマガがると、ベルトのカードを引き抜いて剣にカードを装填した。

 

―――Full Charge ―――

 

 

「…トドメだ」

 

「がっ!?なっ…止めろ……!!」

 

ゼロノスがそう呟くと同時に彼はその剣をイマジンの腹部を貫くとイマジンは声を挙げる。

だが、それだけで終わらずゼロノスはそのまま腹に突き刺した剣をそのまま胸の方に刃を走らせようとするとイマジンはその刃を止めようと剣の刃を持って抑えつけようとしていたが、イマジンに突き立てられた刃は徐々に上へ上へと押し上げられていき――――

 

「はぁ!!」

 

「っ―――!?」

 

最後は刃を抑えていた腕諸共頭の先端まで両断し、イマジンは最後に声を挙げることも出来ずにそのまま爆散してその姿を完全に消滅させていった。

 

「……ぐっ。ごふっ!!戻らな……きゃ……」

 

その爆発を至近距離で受けたゼロノスは何とか立っていたが、今までのダメージが噴き出してその場で膝をついてその仮面の下に何度目か分からない血を吐き出すと、剣を杖の様にして身体を支えて立ち上がると、そのままよろめきながら病院の中にいるデネブ達の元へと歩き出し、中に入った途端に壁に身体を預けながら必至に皆がいる場所まで這い上がっていくと、彼女達の姿を見つけて安心すると向こうもゼロノスの姿に気が付いたようでそのまま彼に駆け寄ってきた。

 

「ユウ!!こっちは無事だ!!1体だけ敵が来たがなんとか倒したぞ!!」

 

「ユウ、なんで変身したままなのよ?」

 

 

 

「あれ…燈ちゃん…?そこ子は……?」

 

「ぇっ……初華ちゃんです……。寝ちゃいましたけど……」

 

「そっか……」

 

ゼロノスはデネブの言葉に驚いたが、燈の腕の中で寝ている赤子が初華だと聞いて完全に安心しきったのかそのまま壁に寄り掛かってベルトを外して変身を解除したのだが―――

 

 

「ユウ!?」

 

「おにーさん…!?血が…」

 

「あはは……三角さんを庇ったらやっちゃった……」

 

「大丈夫か!?しっかりしろ!!」

 

「燈ちゃん、ちょっとこっち来て?」

 

「ぇ…?はい……」

 

変身を解いたユウは口から夥しい量の血を吐き出していた事もあって口から下が真っ赤に染まった無惨な姿を晒していた。

その余りにも衝撃的な光景に皆が驚く中でデネブはすぐにユウに肩を貸して何とか立ち上がらせると、ユウは燈の事を呼ぶと言われるままに彼女はユウの元へと歩み寄っていく。

 

そして、近づいてきた彼女を見たユウは血で染まった手を来ていた服で拭うとそのまま燈の腕に抱かれた赤子の初華の頭を撫でていた。

 

「おにーさん……?」

 

「形はどうあれ、父親が身体を張って守ってくれるくらいには愛されてて良かったな」

 

 

「ユウ!!しっかりしろ!!」

 

「高松さん、三角さんを戻したら私達も帰りましょう!!」

 

初華の頭を撫でながら語りかけたユウだったが、その言葉を言い切ると電池が切れたかのように意識を失って力が抜けていく。

その光景を見たデネブと友希那は急いでゼロライナーに戻ろうとして、燈に初華を置いてくるように伝えると、燈は困った表情を浮かべながらユウが居た部屋にあった無事なベビーベッドに初華を置くと先に行った友希那達を追いかけようと病室を出ようとしたのだが―――

 

「何か落ちてる……?」

 

彼女は床に何かが落ちてるのを見つけると、何気なくそれに近づいてそれを拾い上げていた。

 

「ピックかな……。あのんちゃんとかそよちゃんが使ってるけどよく分かんないな……裏に何か描いてある……」

 

そこに落ちていたのは楽器の演奏で使うピック。

特に柄の無い単色のそれは燈にはどの楽器で使うものかまでは分からずに首を傾げたが、柄が無いと思っていた裏面には何かが描かれているのに気が付いて彼女はそのまま何気なく裏返したのだが、彼女はその刻まれた言葉に衝撃を受けてしまった。

なぜなら―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ……?なんで……?RiNGの名前が…………?」

 

彼女が拾い上げたピックの裏面に刻まれていたのはこの時間にはまだ存在するはずのないRiNGの名前が刻み込まれていたのだから。

 

 




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次章―――
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復活のS
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