忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーごぜーます!!
事件の予感だと思ったのに………壊れちゃたですぅ……
祝え!!再誕の瞬間である!!という事で投稿です!!

ガルパ9周年おめでてぇ!!



135-S & U/Return & Rebirth

 

「うわぁああああああああ!?」

 

「「えっ……?」」

 

「上のカフェから…!!」

 

突如としてRiNGの中に悲鳴が響く。

その声に凛々子と沙綾が困惑していたが、ユウはその悲鳴の発信源が2階のカフェからと言うのを一瞬で聞き分けていた。

 

「先に行きます!!」

 

「えっ!?」

 

「ちょっと待って…!!」

 

2人の静止を無視してユウが駆け出していく。

しかし、彼は素直に階段に向かってはいなかった。

 

「どこ行くの!?」

 

「なんで植木に…?」

 

ユウはRiNGの中央に植えられている植木目掛けて駆け出していた。

その奇行に沙綾達が困惑していたがユウは跳んだ。

 

「えっ!?木を駆けあがって…!?」

 

「跳んだ!?」

 

ユウは階段ではなく植木を駆けあがると、そのまま木を蹴って一気に2階まで駆け上がる。

その光景に呆気に取られていた沙綾達だったが、ユウはそのまま一気にカフェに向かって駆け出した。

 

 

 

「待て!!逃げるな!!」

 

「カフェから出てきた……?逃げてる…?」

 

それと同時にユウが見たことのない人物がカフェから飛び出し、その後ろから鬼の形相をした立希が追いかける光景を疑問に感じたが、立希に遅れて愛音もカフェから出てくると立希が追いかけている人物の先にいるユウを視界に捉えていた。

 

「すいません!!逃げてる女の人を捕まえてください!!」

 

「了解…!!」

 

ユウは愛音の言葉に即座に反応するとそのまま逃げていた相手の足を払って転ばせてから、流れる様な動きでそのまま腕を捻り上げながら地面に押さえつけていた。

 

「お前…よくも……!!」

 

「うわー!!りっきーストップ!!腐っても店員でしょ!!」

 

「愛音!!放せ…!!」

 

 

 

 

「えっ!?ちょっと何やってるんですか!?」

 

「俺もよく分かんないんですよね…。反射的に捕まえましたけど…」

 

立希が鬼の形相でユウが拘束している女に当たろうとしていたのを愛音が羽交い絞めにして抑えようとしていた。

そのタイミングで凛々子が遅れてカフェの前までやってきたが、完全に状況が呑み込めずに困惑していたところに悪い知らせが飛んできた。

 

「逃げたこの女の人!!暴行の現行犯です!!」

 

「「えぇ!?」」

 

「突き飛ばされたそよりん達が倒れちゃって!!」

 

 

 

 

「ちょっと!?何で抑えるの止めて―――きゃ!!」

 

「凛々子さん!?」

 

あろうことかユウが抑えていた相手は暴行の現行犯。

そしてその被害を受けたのはそよ達と言う言葉を聞いたユウは犯人の拘束を解いてそのまま立ち上がると、犯人はそのまま急いで立ち上がて凛々子を突き飛ばして逃げようとしたのだが―――

 

 

「逃がすわけないだろ?」

 

「―――――――!!」

 

「えぇ!?」

 

「首絞めてる……!?」

 

ただの小物が魔王(ユウ)から逃げられる訳もなかった。

突き飛ばされて尻もちをついた凛々子を見てユウは犯人の背後からそのまま首を絞め上げる。

その光景に周囲は唖然としていた中で犯人はすぐに抵抗しようとしていたが、すぐに犯人は力が抜けて、意識まで手放したのを確認したユウはすぐに拘束を緩め始めていた。

 

「ちょっと…!?この人首絞めて殺して…!?」

 

「愛音ちゃん、ただ意識刈り取っただけだよ。1分くらいで起きると思うけど、このまま拘束したいから―――」

 

「ユウさん!!ガムテープ!!下から投げます!!」

 

「沙綾ちゃん、ありがとう!!」

 

 

 

「うわぁ……なんか手慣れてるみたい……」

 

「店長さん?俺は手錠をかける方が慣れてますよ…!!はい。終わり!!」

 

「えっ?」

 

ユウはすぐに下を覗き、沙綾が投げてきたガムテープを捕るとそのまま急いで犯人の手足と口をガムテープで抑え始めていく。

しかし、周囲はユウのその慣れているかのようなその淀みない動きに凛々子が軽く引いていたが、ユウはそれに小言を返しながらもすぐに拘束を終えるとすぐに下を覗き込んでいた。

 

「沙綾ちゃん、悪いけど―――」

 

「聞こえてましたから警察呼んでまーす!!」

 

「了解。それじゃ、後お願いします!!」

 

沙綾はユウが頼もうとしていたことを既にしていると言われたことですぐにこの場を離れるとそのままカフェに駆け込んでいく。

 

そこには愛音が口にしていたそよ以外にも1人倒れていて、意識があったのは彼もよく知っている人物だった。

 

 

 

 

 

 

「燈ちゃん!!」

 

「おにーさん…!!そよちゃんと初華ちゃんが…!!」

 

「触っちゃダメ!!俺が診るから!!」

 

「えっと……その―――」

 

「落ち着いて?責めてる訳じゃないから…」

 

 

 

「ともりん!!大丈夫!?」

 

カフェの中にいたのはオロオロしていた燈。

彼女はユウの姿を見て安心したのか横にいたそよに手を伸ばそうとしたが、ユウが声を挙げたことでビクンと震えながら動きを止めるとすぐにユウが倒れていたそよと一緒に倒れていた初華の2人の元へと駆け寄っていたが、燈はオロオロしているばかりで話を聞けそうになかったのだが、このタイミングで愛音が戻ってきたことでユウはすぐに動き出した。

 

 

 

「愛音ちゃん、ここで何があったの?なんでそよちゃんと三角さんの2人が倒れてるの?」

 

「えっ?そう言えばなんで私の名前を……」

 

「それはいいから早く!!」

 

「えっと…さっきの人が初華ちゃんのファンで―――」

 

「プライベートで迫られたのをそよちゃんが止めようとした?」

 

「はい。それであの人が怒ってそよりんを突き飛ばしたらそのまま初華ちゃんと頭をぶつけたらそのまま……」

 

「脳震盪か……」

 

突き飛ばされたそよがバランスを崩してそのまま初華と2人で仲良く頭を打ったことで仲良く意識を飛ばしてしまった。

傍から見たら大したことが無いように見えなくもない脳震盪だが、頭を打って意識が無くなっている時点で軽症と言える様な状態ではない事はユウはよく知っていた事もあって2人の観察を続けていた。

 

 

「…2人とも腕の脈拍は正常で呼吸もあるけど、因みに頭ぶつけてからどの位経ってる?」

 

「えっと……3分は経ってないですね」

 

「これは救急車呼んだほうが良いかも……数分間の意識消失は重傷の可能性があるから…」

 

「「えっ!?」」

 

脈も呼吸も問題はない。

しかし、脳震盪による数分間の意識消失と言う重傷の可能性があり、ユウはすぐに救急車を呼ぶことを推奨すると、それを聞いた燈と愛音の2人は驚きの声を挙げていた。

 

 

「「う~ん」」

 

「そよりん!!」

 

「初華ちゃん…!!」

 

「頭打ってるから揺らしたらダメだよ。愛音ちゃん、氷持って来てくれる?」

 

「はい…!!」

 

だが、この2人の声に倒れていた2人は魘される様に声を挙げ始めると、それを聞いた2人はすぐに駆け寄ろうとしたが、ユウの言葉を聞いて気持ちを抑えて何とかその場に踏みとどまるが、じっとしていられそうになかった愛音にユウが声をかけると愛音はそのままキッチンの方へと駆け出していく。

そんな彼女と入れ替わるように2人から魘される様な声が止まると、そのままゆっくりとその場で目が開き始めていた。

 

 

 

「あれ……なんで寝てるの…?」

 

「何が……?」

 

 

「2人とも大丈夫!?」

 

「燈ちゃん、落ち着いて。意識は戻って来てるけど、このまま落ち着かせてから病院に連れて行ったほうが良いね」

 

「はい……」

 

意識を取り戻したのは良かったが、意識がボンヤリとしているようのを見たユウは2人を病院に連れて行くことを伝えると不安そうな表情を浮かべながら2人を見つめるとユウが体を乗り出して2人の顔を覗き込む。

 

すると、意識がハッキリとし始めたのか徐々にその目が開いていき、覗き込んでいたユウのことを捉え始めていく。

 

「目がハッキリと開いて来てる…大丈夫……?」

 

「うん……」

 

「頭がまだちょっと痛いけど……」

 

徐々に回復しているように見える2人に燈が安堵して声をかけ始めると、今度はハッキリとした言葉が返ってきたことで彼女は完全に安堵していた。

しかし――――――

 

 

 

 

「っ…!!なんか凄く嫌な予感がする……」

 

「えっ……?」

 

ユウはそんな2人を見て嫌な予感を感じ取り言葉を漏らすと燈は意味が分からずに首を傾げてしまった。

しかし、彼が感じ取ったその予感は正しく、燈に応えた時のハッキリした声とは打って変わって、ユウに向けている視線はねっとりとした視線に変わり始めていくも、ユウ達はそれに気が付かないまま、2人の意識は完全に覚醒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~おにーちゃんだ~……!!」

 

「パパ…?」

 

「「えっ……」」

 

だが、覚醒したはずの2人だったが、明らかにユウに対する態度が壊れていた。

そよは彼の事を一時期呼んでいた”パパ”になっており、初華もユウのことを”おにーちゃん”と呼び始めていた。

完全に予想外だった状況にユウと燈の2人は完全に固まってしまいそのまま動けなくなってしまったが、こんな不意打ちを喰らえば当然ともいえる反応であったが、そのままそよと初華の2人は起き上がり―――

 

 

 

「パパ~!!」

 

「おにーちゃ~ん!!」

 

「ぐえっ…!!」

 

「えっ…?えぇ!?」

 

そんな固まってしまったユウに対して突如として抱きついてそのままユウを押し倒す。

流石のユウもこれには反応出来ずにそのまま押し倒されてしまったが、そんなユウに構うことなくそよと初華の2人は嬉しそうな表情を浮かべながらユウの体にしがみ付き、燈もいきなりすぎる急展開に声を挙げて驚いてしまった。

 

 

「お待たせしました~!!氷持って来ま――――――えっ!?そよりんと初華ちゃんが押し倒してる~~~!?」

 

「あっ…あのちゃん!?」

 

そして、そんなタイミングでユウに頼まれて氷を持ってきた愛音だったが、目の前で繰り広げられていたトンチキ過ぎる状況に完全に状況について行けなくなってしまい、持ってきた氷をそのまま床にぶちまけてプルプルと震え始めてしまうのだった。

 




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