忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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ガルパ9周年おめっと!!
前回のあらすじ
復活のよそ―――やったね!!娘()が復活したよ!!
しかも今回は妹のおまけ付きで!!
と言うある意味でヤベー!!状況になってますが気にせず投稿です


136-ここは混沌の中心也!!

ユウの常識外れのスペックの暴力でRiNGで起こった小さな事件が解決したが、彼はテーブル席で向かい合うように凛々子と座っていた。

 

「店長さん、申し訳ないです。犯人取り押さえるにしても、意識を狩るまではやりすぎました。警察にも注意されてましたし」

 

「それは気にしてないですよ?それよりも植木を駆けあがって2階に上がるなんてスタントマンみたいな事をされたせいで固まった衝撃の方が強かったので…」

 

「面目ないです。急いだほうが良かったと思ったので……」

 

「いえ、その急いでくれたおかげで被害が広がる前に解決してたので、これ以上私からは言うことはないのですが……」

 

だが、その責任者という事もあって凛々子が責任を被って警察の注意を受けさせてしまったのを申し訳なく感じてしまっていたのだが、彼女としては警察から注意されたこと以上に、人が木を駆け上がると言う衝撃とそれによって事件が迅速に解決したと言う事実が上回りそこまで気にしていなかったのだが――――

 

 

「ですが、中島さん?これからの方が大変では……?」

 

 

 

 

 

 

「えへへ~パパ~」

 

「おにーちゃん」

 

「はぁ……どうしよ……これ……」

 

ユウ達は事件が終わった後にも関わらず状況が悪化してしまっていた。

彼はテーブル席で凛々子と向かい合っていたのだが、その両サイドをそよと初華にベッタリと張り付くような形で座っていた。

何とも言えないカオスが形成されていたが――――――

 

「………ちっ。またカップ割れた」

 

「沙綾先輩、2人がベタベタしてるのを見て気分が良くないのは分かりますけど、落ち着てください。今ので割ったカップ4個目ですよ?」

 

「そよりんと初華ちゃんが…これ楽奈ちゃんが”おもしれー”って言いそうだよね」

 

「愛音もそれは思ったけどいたらいたで面倒になるからやめろ」

 

「おにーさん大丈夫かな……」

 

だが、それを見てバイト中の沙綾は力加減を間違えてカップを粉砕し続け、完全な外野になってしまった愛音がこの光景を面白がり始めるをの立希が釘を刺すというとんでもない状況に燈が心配し始めていたのだが、その心配は現実のものになってしまった。

 

 

 

 

 

「長崎さん、おにーちゃんが嫌がってるから離れた方が良いんじゃ……」

 

「はぁ?パパが嫌がってるのは三角さんの方じゃないかな?」

 

「ひっ…!!……おにーちゃんは私の方がいいはずだもん」

 

「なんですって…!!」

 

初華とそよがユウを挟んだ状態で彼を取り合いを始めてしまった。

ムッとした表情をした初華に対して、そよが威圧感たっぷりの睨みを向けたことで初華が小さな悲鳴を挙げながらユウの身体を引っ張ってその後ろに隠れながらも、なんとかアピールをし始める。

混沌とした空気に包まれ始めるRiNGだったのだが、この状況に更なる混沌へと叩き込む存在が現れた。

 

 

 

 

「初華ー!!」

 

「あっ…祥ちゃん」

 

「高松さんから連絡があって、あなたが事件に巻き込まれたと聞いたのでバイトを早退させてもらってやってきま………え?」

 

「祥子ちゃん……?」

 

「そよ!?どういうことですの!?」

 

 

 

「ちょっとともりん!?祥子ちゃんに連絡したの?」

 

「うん……良かれと思って……」

 

「あの状況で……?」

 

このタイミングでやってきたのは初華と同じバンドで燈達と以前にバンドを組んでいた祥子。

彼女は燈が善意で祥子へ状況だけを説明しており、彼女もそれを聞いてバイトを早退して一目散にここまでやってきていた。

しかし、祥子待っていたのは初華とそよが同じ男にベッタリとくっついているという余りにも衝撃的過ぎる光景に彼女は目頭を抑えながら何とか目の前の現実を理解しようと努めていたのだが―――

 

 

 

 

「おにーちゃん祥ちゃん、どうしたのかな?」

「パパ……祥子ちゃん大丈夫かな?」

 

 

 

 

「パパ……おにーちゃん…!?」

 

 

 

「祥子ちゃんが頭抑えてる…どうしたんだろ……?」

 

「祥ちゃん、頭痛いのかな……?」

 

 

 

 

「初華はお爺様の……そのお兄様という事はあの方は私の伯父?それにそよのお父様?いえ、という事は私はそよの従姉妹という事に……何がどうなってますの……!!」

 

「うん。相当頭が痛いんだと思うよ」

 

「「何言ってるんだろ……?」」

 

そんな祥子に対して2人からの無自覚な攻撃が突き刺さり、彼女はその現実が理解できずに両手で頭を押さえながら外部には漏らしてはいけない情報するまでも口走っていた。

幸いなことに周囲にはその言葉を聞き取ることは出来ていなかったが、ユウは彼女の呟きを聞き取っていて苦笑いを浮かべながら応えると、再びそよと初華が睨みだす。

 

「それで、年増は早くパパから離れて欲しいんだけど?叔母さん」

 

「そっちこそ離れた方が……おにーちゃんが困ってるから……」

 

 

 

 

「年増って…同い年だろ……」

 

「まぁまぁりっきー……あっ、sumimiのページに誕生日載ってる!!初華ちゃんって6月26日生まれなんだ~。あれ?そよりんの誕生日って5月の27日だから、1ヵ月だけそよりんが年上だよね?」

 

 

「ちょっと立希ちゃんに愛音ちゃん!!どっちの味方なの!!パパから離れて!!」

 

「むっ……自分年増が離れるって言ったのに……!!おにーちゃんはこっち…」

 

 

 

「凄い、巨乳サンドイッチだ……!!」

 

「愛音、お前、何言ってんだよ…」

 

「でも、祥子ちゃんのバンドメンバーって睦ちゃん以外みんなおっぱいおっきいよね?」

 

「……愛音の気のせいだろ」

 

 

「うん。色々と言いたいことはあるけど、その本人を挟んで喧嘩しないで貰える?」

 

ユウを挟んでそよと初華がデットヒートし始める。

そこに外野の冷静な援護も突き刺さる中で2人はそれに対して彼の腕を引っ張りあい、彼の腕は双方の胸に挟まれるように収まっていく光景を見た愛音がとんでもない事を口走るも立希はツッコミながらも思うことがあったのかいつものキレがない。

そんな状況で当の本人はそれに対して全く反応することもなく極めて冷静な反応を返したことでユウを取り合っていた2人は彼に不満の表情を向けていた。

 

「でも……おにーちゃん……。長崎さんが……!!」

 

「三角さんが…!!それとパパはどっちの味方なの!!」

 

 

 

「喧嘩しないで仲良くしようとする方かな……とりあえず2人とも離れなさい」

 

「「……嫌!!」」

 

「それなら2人とも嫌いになっちゃうかな~」

 

 

「嫌……嫌ぁ!!おにーちゃん……!!」

「嫌!!パパ……!!捨てないで…!!」

 

「だったら分かるよね?」

 

 

「「うぅ………!!」」

 

不満顔で詰め寄る2人だったがユウは慣れた様子で対応していくが、彼の言葉を聞いた2人はみるみる顔が青くなっていくのを見たユウはトドメと言わんばかりに笑みを向けながら問いかけると、2人揃っておずおずと腕を放していた。

 

「はい。よく出来ました。それとお店で騒がしくしたんだからまだやることあるよね?」

 

「ごめんなさい」

 

「凛々子さん、お店で騒いですいませんでした」

 

「えっ……いえ……私達しかいないから大丈夫だけど……」

 

 

 

 

 

 

 

「りっきー、あれって新手の洗脳とかそう言うのじゃない?」

 

「……それ、私も思った」

 

「あのちゃんも…立希ちゃんも……そこまで言わなくても……」

 

手を放した2人はユウに促されるままにカフェで大声を上げたことを凛々子に謝罪させていたが、その光景を見た凛々子はユウの慣れきっていたその手際の良さと先ほどまでと一変して素直になっているそよ達にドン引きし、愛音と立希に至ってはその手腕を洗脳とまで言って引いていたが、ユウはそんな中で話を続けていた。

 

「店長さん、伺いたいのですが、この後の営業は…?」

 

「そうですね……あんなことがあった後なので 今日のスタジオレンタルは中止ですね……」

 

「それでしたら、スタジオの1室だけ借りてもよろしいでしょうか?豊川さんにも説明しないといけないと思いますので……」

 

「そう言う事でしたら大丈夫ですよ。鍵はすぐに用意しますから」

 

 

 

 

「ユウさん!!ここじゃ駄目なんですか?」

 

「沙綾ちゃんが言うようにここでも良いけど、あれだけパニックだからここでバンド活動とかの秘密を言っちゃうこととか考えるとね?」

 

 

 

「それを聞いた愛音とかすぐに口を滑らしそうだな……」

 

「りっきー酷くない?」

 

「そんな訳だから防音性が高いことが望ましいって訳」

 

ユウは凛々子に話をつけてスタジオの一室を借りて、そこで祥子に今までのことを話すことにした。

だが、ここではダメなのか?と言う沙綾の指摘を受けるが、幸いユウ以外の耳には届いてはいなかったものの、祥子が先ほど話してはいけない秘密を口から漏らしてしまっていた事を考えるとここで話す訳にも行かないとそれらしい理由をつけて一同を納得させる。

 

「燈ちゃん、悪いけど一緒に着いて来て?と言うよりは豊川さんと一緒に着いて来て?」

 

「ぇ……わ……分かりました……」

 

「ゆきちゃんにも連絡する案件だな……これ……。

 

そよちゃんと三角さん「むぅ……!!」あぁ……初華ちゃんはここで飲み物飲んで待ってて?終わったらそのまま病院まで行くから」

 

「「は~い……」」

 

そうしてユウはこの中で祥子と初華の本当の関係を知っている燈の手を借りて、祥子をスタジオまで案内して、そこでこれまでの経緯を伝えるのだった。

 

 




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