忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます
前章で一気に人の記憶から消えました主人公さんですが……
最初なのに全く出てこない事案が……
主人公さん食ったのは誰だ…?という事で投稿です


Kapitel-14
147-秘密の花園。それは何者?


 

都内某所・とある個室――――――

 

 

 

 

 

 

 

「今井さん、随分と急な呼び出しですね」

 

「あこもりんりんとゲームしようと思ってたからビックリしちゃった。でもリサ姉、友希那さんがいないよ?」

 

「だって呼んでないもん」

 

そこに集まっていたのはRoseliaの面々。

彼女達はテーブルを挟んで向かい合うように座っていたが、この中にはバンドのリーダーであるはずの友希那の姿が無いことを不思議に感じていた一同だったが、そもそもリーダーがバンドの集まりに呼ばれていないという状況に一同は不自然に感じないわけがなかった。

 

「どういう事……?」

 

「りんりんも知らないの?」

 

「どういう事でしょうか?」

 

「まぁ…早速本題に入るけどさ~……」

 

リサの事を疑問に感じ始めていた一同だったが、ここで彼女達を呼び出したリサが前置きも一切なくいきなり本題を切り出した。

 

 

 

「最近、友希那の様子おかしくない?」

 

「友希那さん?そうかな?」

 

「う~ん。前々からちょっと様子おかしいかな~って思ったことはあったけど、数日前くらいからかなりハッキリとした感じかな?」

 

「そうですか?分かりませんが……本人には…?」

 

「燐子、聞いても絶対に答えないからみんなに聞いてるんだよ?何だろ?歌ってるとき以外は何か別のことを考えてるよな感じがね~」

 

友希那の様子がおかしい。

前々からその兆候は感じていたのだが、ここ数日で一気に表にそれが出てきていると幼馴染であるリサは感じ取っていたものの思い当たる節はない。

だが、本人に聞いたとて答えが出ないことが分かっていたリサはこうしてバンドのメンバー達を集めて話を聞くことにしていたのだが、燐子とあこの反応は芳しくなかったのだが―――

 

 

「………」

 

「紗夜さん?どうしたんですか?」

 

「いえ……何もありませんよ」

 

「嘘だね。紗夜、何か知ってるの?」

 

紗夜だけは何か思い当たる節があるのかリサの言葉を聞いて黙っていたが、それをあこに見つかってしまうとリサが紗夜を詰め始めるも紗夜は答えに困り始めていた。

 

「……えぇ、思い当たる節はありますが」

 

「紗夜、教えて?」

 

「それは……出来ません」

 

「紗夜さん、なんでダメなの?」

 

「宇田川さん。湊さんのプライベートな問題だからよ」

 

「プライベート……。そう言われると、気になっても聞くのは………」

 

だが、紗夜はそれを友希那のプライベートと言って話すのを拒否すると、燐子も内心では気になってしまったものの、バンドメンバーのプライベートに踏む込み過ぎるのは良くないと言って紗夜を支持し始める。

そうなるとこれ以上は何も出来ないとなりかけたのだが――――――

 

 

 

 

「だけど紗夜。それでいいの?」

 

「どういうことですか?」

 

リサが紗夜に質問したが、彼女はその言葉の意味が分からずに思わず質問で返していた。

だが、この質問から流れが徐々に変わり始めていた。

 

「紗夜が友希那のことについてさ、プライベートだからって言って何も言わなかったとするじゃん?」

 

「えぇ。プライベートだから話さないと言いましたね」

 

「確かに今はプライベートな問題だけどさ~。本当にそれでいいの?」

 

「すいません。何が言いたいのか分からないのですが……?」

 

リサは真面目な顔を紗夜に向けるが、紗夜はその表情の真意が読み取れない。

どうすればいいか考えていた紗夜だったが―――

 

「もしも、友希那のこれが長引いたせいでRoseliaの活動に影響が出たら、それってプライベートの問題じゃすまないよね?」

 

「それは……っ!?確かにそこまでくるとバンドの問題と言っても問題ないかもしれませんが……流石にこちらから勝手に寄っていくのもどうなのかしら……?」

 

彼女から出たこの言葉で話の流れが一気に変わった。

確かにプライベートならば踏み込むべきではない。

しかし、それが長引いたせいで歌に影響が出ればそれはもはや友希那一人だけの問題ではなく、Roseliaの問題だと話をすり替え始めていた。

 

紗夜もその言葉を聞いてバンドの問題だと言う考えを持ち始めると、いくらバンドメンバーと言えどもプライベートの尊重するべきと言うマトモな考えの間で板挟みになってしまったのだが――――

 

 

 

 

 

「そうですね。演奏に支障が出るというならばそれはもうバンドの問題です。でしたら話さない訳にはいきませんね」

 

「氷川さん?プライベートの問題と言ってたのは…?」

 

「それは仕方ない部分です。実際に私も湊さん達のアレを見てから内心落ち着かなくて、このままではいつか演奏に支障が出そうですからバンドの問題です」

 

「じゃ、話して?」

 

あろうことか紗夜はリサの言葉に流されてしまった。

流石の燐子も紗夜の身代わりに疑問を呈していたが、屁理屈で理論武装をした紗夜を相手に彼女の言葉はあまりにも弱すぎた。

本来ならばそこで更に燐子は意見すべきだったのだが、彼女自身も興味があったこともあってそれ以上紗夜に対して何も言うことはなく彼女の話を聞くことにした。

 

 

 

「そうですね。アレは少し前のことです。桐ヶ谷さん達がライブをしていた日です」

 

「あっ!!ろっかとあのん達も一緒だった奴だ!!あこ、ろっかから話聞きましたよ!!紗夜さんと友希那さん達も打ち上げにいたって言ってました!!料理もすっごい美味しかったって!!」

 

「あこちゃん、今は氷川さんの話を聞くから…後でね?」

 

 

「……話を戻します」

 

紗夜が思い当たる出来事である先日にあったRiNGでのライブの事を話始めるが、あこもその話を知っていると声を出すも、燐子によって宥められると紗夜はそのまま話を戻していく。

 

「宇田川さんの言うように私とその場に居合わせた湊さんも打ち上げに呼ばれました。その途中で湊さんと高松さんの2人で一緒に席を外し戻ってきたのですが――――」

 

「「「ですが……?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「男性の方を連れて戻ってきました」

 

「あこもそう聞きました!!」

 

「えぇ……!?」

 

「うん。紗夜、ごめん。聞こえなかった。もう1回言ってくれる?友希那と燈が何だって?」

 

「ですから、男性と一緒に戻ってきた。と言いました」

 

「あこも驚きましたけど、ろっかも言ってたから間違いないよリサ姉!!」

 

紗夜は先日の打ち上げに友希那と燈が自身の知らない男性―――ユウと共にやってきたことをそのまま伝えると話を知らなかった燐子は驚きの声を挙げてしまった。

 

しかし、リサの方は今の言葉が聞き間違いだと断定してもう一度聞き直したが、言い直した紗夜の言葉に加えてあこの言葉もあって、最初に聞いた言葉は聞き間違いではなかったと頭を抱え始めてしまった。

 

「嘘だ!!友希那が男!?あり得ない!!紗夜もあこも…アタシを騙そうとしてる…!!」

 

「今井さん、落ち着いて……」

 

「落ち着けないよ!!それよりなんで燐子はそんなに落ち着いてるの!!」

 

「いえ、十分驚いてますが…今井さんが驚きすぎて逆に冷静に……」

 

慌てるリサは落ち着いていた燐子に詰めたものの、彼女が焦り過ぎているせいで帰って冷静に慣れたという悲しい理由だったのだが、リサ達はそこから更にヒートアップして行ってしまっていた。

 

「てか、待って?友希那と一緒にいたって…もしかして彼氏!?そんなのアタシは絶対に信じないからね!!」

 

「待ってよリサ姉!!それだと燈が一緒にいるのが変だよ!!」

 

「まさか友希那が二股されてて、それがバレて修羅場ってこと…?それって、友希那と燈の純情を弄んで…許せない!!」

 

「待ってください。まだ話は終わって――――」

 

 

「どうなんですか氷川さん……!!」

 

紗夜の話が終わる前にリサ達がヒートアップしていき、燐子もそれに当てられて興味津々と言った表情を紗夜に向け始めてしまって話を続けられるような状況ではなくなってしまったが、紗夜はとりあえずこの場を冷やそうと話に割り込まれたことを不満に思いながらもその質問に答えていく。

 

「3人で険悪な空気になっていませんでしたね 。

恋愛感情と言うのはよく分からないですが、湊さんの事を愛称で呼んで、高松さんからは”おにーさん”と呼ばれていて親しそうに見えましたが……」

 

「なっ!?」

 

 

 

「紗夜さん―――」

 

「どうせ次にどんな人だったか聞かれると思うので先に言いますが、顔はかなり整っていて、湊さんと友好的な事からも音楽活動についての理解もかなりある様子でした。

……思い出すと、雰囲気は今井さんと近いモノを感じましたね」

 

「えっ!?リサ姉と…!?」

 

 

 

「あの……」

 

「白金さんも?何か?」

 

紗夜の口から明かされる無いようにリサとあこがいちいち大げさなリアクションをするせいでなかなか話が進まない。

若干イライラし始めた紗夜だったが――――――――

 

「氷川さんの話を聞く限りだと……問題になるとしたら、友希那さんが片思いしていて…その男性を優先してRoseliaの活動が疎かになる可能性がある…という事ですか……?」

 

「……湊さんがそうなる可能性は殆どないと思いますが……」

 

癖の強い燈と一緒に居られる時点でかなりコミュニケーション能力も高く、音楽第一の友希那と一緒にいる時点で音楽活動に対しての理解もある。

そして、その3人での一緒に居て険悪な空気になっていないという紗夜の言葉を聞いた燐子は疑問を口にしたが、それはすぐに紗夜によって否定された。

 

そうなると何が問題なのかがまるで分からずに燐子は首を傾げてしまったが、その疑問を口にしたことで紗夜が問題に触れるタイミングがやってきた。

 

「湊さんよりも問題があるのは男性の方です」

 

「どういうことですか……?」

 

 

「彼、大怪我をした状態で来たんですよ」

 

「「「えっ……!?」」」

 

 

 

 

 

「……本人曰く、肩を鎌で斬られたと言ってました」

 

「ひ……氷川さん……?」

 

「あはは……紗夜さん?そんな冗談みたいなこと言ってあこ達を揶揄おうとして……」

 

「いえ、服にも斬れた様な跡があったのでおそらくは……」

 

紗夜は友希那達が一緒にいたユウの状態を口にした途端、それを聞いた3人が絶句した。

流石に冗談めいた状況にあこですら紗夜を疑っていたが、彼女の顔は冗談を言っているように一切見えず、彼女が言ったその言葉に偽りはおそらくない。

そうなると――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「それ絶対にマトモな人じゃないじゃん!!絶対に人に言えないような危ない事やってる人だよ!!」

 

 

「あこ、ちょっと気になってきた…!!」

 

「あこちゃん、危ないよ……」

 

「そうだよ!!あこもそのまま悪いことさせられて…もしかして友希那と燈も無理やり悪いことをさせられて………!!」

 

 

 

「その方が危ないことをしているという事は否定出来る要素はありませんが、湊さん達が加担しているのは無いかと思います。

でなければあんな親し気に話したりできないと―――」

 

「これからどうなるか分からないでしょ!!

こうなったら、友希那とその人を一緒に居させないようにする…!!」

 

「リサ姉!!あこも手伝うよ!!」

 

「あこちゃん…危ないから……」

 

「紗夜も協力してもらうからね!!」

 

「……バンドに支障が出ない範囲でなら」

 

ユウが人に言えないような事をしている危険人物でそんな2人と友希那と燈は一緒にいると言う最悪の結論に辿り着いてしまった事でリサ達が完全に暴走し始めて、友希那達とユウの円を斬ろうと決意した。

 

そんな暴走するリサ達の結論を紗夜は完全に否定することは出来ず、暴走する彼女達に流されてしまうのだった。

 

 




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オマケ:ですかうんたぁ(14章開始時
1章:そよ・立希・睦
2章:なし
3章:愛音・七深
4章:蘭
5章:なし(あこの髪)
6章:立希姉・つぐみ
7章:ましろ(+レイヤの生活力・そよの尊厳・にゃむの部屋)
8章:瑠唯・透子・レイヤ・有咲・薫・つくし・モカ・マスキング
9章:リサ×2(現在・過去)
10章:なし
11章:香澄、たえ
12章:なし
13章:沙綾、チュチュ、祥子
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