おはよーござます!!
さーてと、混沌としてきましたが…
燃料はジャンジャン投下しないとね!!
と言うことで投稿です
「くぅ~!!何とかなった~!!まさか食材のストックが殆どなくなったからカフェを閉めることになるとは……」
「はい!!お疲れ様です!!」
「戸山さんが戻ってこなかったら大変でしたよ」
「えへへ~…そうですかね~」
「はい。珈琲…ミルクも入れてありますから」
「わぁ~!!ありがとうございます!!」
沙綾と立希が戦闘不能になって危機に追い込まれたRiNGのカフェ営業だが、沙綾達と入れ替わるように復活した香澄によって危機的な状況を乗り越えることに成功した。
そして、客が殆どいなくなったカフェではカウンターに座る香澄にユウが珈琲を入れて渡していた。
本来ならば立場が完全に逆なのだが、ユウの動きが完全に板についていたのもあってその事について誰もツッコむことはなく、香澄は珈琲を受け取って口をつけ始めたタイミングでユウはあることを指摘していた。
「こうなった原因は…戸山さんが変なことを考えて固まったせいなんですよ?」
「うっ…だって~…さーやが…」
「沙綾ちゃんは何も悪くは…悪く…いや?ほんとにそうか…?」
ユウが言うように元々は香澄が仕事が出来ない状況になったことが全ての始まりなのだ。
それが無ければユウは何事も無く―――はなさそうだが、少なくとももっと早い時間に食事にはありつけるはずだった。
そのことを指摘すると香澄の口からは沙綾の名前が出てきた。
人の事を出しに言い訳をしようとしていたと考えたユウはそれを窘めようとしたものの、先ほどまでの沙綾の姿を思い出して完全に言葉を詰まらせていく。
「それに!!あのさーやが!!バイト来るのに男の人にあんなくっ付いてくるなんて思わなかったんですよ~」
「…うん。まぁ…沙綾ちゃんも変なことはしてましたけど、戸山さんが変なことを考えて固まった事には変わりませんからね?」
「うぅ~…ごめんなさい…」
「まぁ、終わった事ですから気にしてはいませんけどね?」
香澄の言葉を聞いたユウは沙綾に責が無いとは思えなくなってしまった所で、香澄が素直に謝罪してきた姿を見たことでユウは完全に香澄の事を許すと、カウンターで用意していたものを持って、ある意味で一番の功労者達の元へと向かっていった。
「接客手伝ってくれてありがとね。燈ちゃん、愛音ちゃん」
「いや~…私が変なこと言ったからりっきー達が固まっちゃったのが原因ですから…」
「いえ…その…役に立てたか分かりませんけど…」
「ううん。あんなことで固まった2人の方が悪いし、接客してくれるだけでも大助かりだったからね?後、これはお礼のパンケーキだよ」
「おいしそう…」
「わぁ~!!ありがとうございます!!ユウさん!!」
彼が向かった先にいたのは同じくカウンターに座っていた燈と愛音。
ひどく疲れた表情を浮かべていた彼女達を労うが、そもそもと言えば愛音が変なことを言ったのが沙綾と立希が行動不可になってしまった原因でもあるのだが、彼としては仕事中に固まって動かなくなってしまった事の方が問題があると愛音を責めることをせず、礼代わりに作ったシンプルなパンケーキを差し出すと、それを受け取ったと2人はウキウキとした表情でそれを食べ始めていた。
「甘くておいし~!!これならこの後の宿題も頑張れそう!!」
「そうだね…あのちゃん…」
「普段からそれなりに料理はしてるから、そこそこ自信はあるからね」
「ユウさん!!私も食べたいです!!」
「戸山さんの分もありますから」
「はーい!!」
ユウ手製のパンケーキに舌鼓を打つ2人の姿に香澄が待ちきれないと言った様子で催促し始めると、そんな姿に笑みを浮かべながらすぐに香澄の分のパンケーキを渡すと彼女はすぐにそれを一口食べると――――
「おいし~!!」
「ですよね!!」
「それは良かったです」
「でも…勝手に作ってよかったんですか…?お店のですよね?」
「店長さんに頼んでOK貰ってるから、気にしないでいいよ燈ちゃん」
一口だけで完全に香澄の胃袋を落としていた。
そんな余りにもおいしそうに食べる香澄達の横で、燈は勝手に食べていることについて気にし始めていた。
そんな心配をしている彼女にユウは笑みを浮かべて答えると、燈は安心した様子で再び食事を続けて、一息ついたところで愛音が何気なく話を始めていた。
「そういえば、Roseliaの友希那さんは今日は一緒じゃないんですね?」
「あぁ…ゆきちゃんは泊まりでMV撮影してるよ」
「友希那先輩…?どういうこと!?」
「戸山さんは知らないんだ…。俺、戸山さんが言ってる友希那先輩の親戚なんだよね」
「えぇえええええええええええ!?
でも、友希那先輩と全然似てないですよ!!どっちかと言えばリサさんのお兄さんって言う方が信じられますよ!!」
「あはは~…そっか~…。とりあえず、店長さんと話してくるね?」
「はーい!!」
愛音はいつも一緒にいた友希那の事を訪ねられてユウも何気なくそれに答えるも、友希那の親戚設定を唯一知らなかった香澄は驚きの声を挙げてリサの家族だと言われると、一瞬だけ表情が固まったものの、すぐに平静を装って香澄の言葉に答えると一端落ち着こうとして凛々子と話すと言って逃げるようにカフェから出て行ったユウだったが―――
「ユウさん…」
「あっ…沙綾ちゃん」
出てすぐの所にいたのは意識を取り戻した沙綾。
ユウは沙綾の事が心配になって声をかけようとしたが、彼女の眼には既に光はなくなっていた。
「どういう事ですか…?」
「えっ?」
「燈ちゃんにあんな花言葉のシロツメクサを渡したり…私には友希那先輩とは”幼馴染”って言ってたのに…。今は親戚って…」
「花冠を送ったのは昔を思い出して作ったのを押し付けただけで他意はないよ…?」
「でも香澄達に友希那先輩については嘘ですよね…?それに何で嘘を…?」
沙綾は今の話を聞いていた。
だが、香澄達に話した内容と自身に話した内容が全く違うことを問いかけていた。
確かに沙綾には”幼馴染”と説明したが、その事を覚えていたことにユウは気が付いたが沙綾は嘘をつかれたということにショックを覚えたが、彼は何かを感じてすぐに彼女に説明し始めていた。
「うん。戸山さん達には親戚って言ったね」
「それじゃ私に嘘をついてたんですか?」
「そうだね…嘘をついたよ…。戸山さん達に…ね?」
「えっ?なんで?そんな嘘を… ?」
ユウはあっさりと嘘をついていたのを認めていた。
だが、嘘をついたのは香澄達に対してとハッキリと口にしたことで沙綾がどうしてそうしたのかが理解できなかったのをユウは簡単に説明を始めていた。
「紗夜さんの妹に前に一緒にいるところを写真に撮られて、それを広められたんだけど…その時に親戚って嘘をついたんだよ」
「なんで…そんなことを…?」
「ほら、一緒にいたとしても”幼馴染”よりも”親戚”って言ったほうが追及されにくいでしょ?」
「そうかもしれないですけど…」
「まぁ、納得しろっていうのが無理だよね…」
ユウの言葉を聞いて沙綾は納得出来るような出来ないような複雑な気持ちになってしまい、思わずそれが顔に出てしまっているのをユウに指摘されてしまうが、指摘した本人も彼女の気持ちが分かるように諭しながら、彼女に本当のことを語っていた。
「沙綾ちゃん」
「…なんですか?」
「本当のことを知ってるのは…ゆきちゃん以外だと、沙綾ちゃん”だけ”なんだよね…」
「えっ…?」
「嘘かもって疑ってるかもしれないけど…、あの紗夜さんとかあこちゃんに燐子さん…Roseliaの面々だって知らない。沙綾ちゃん”だけ”しか知らないんだよ」
「私…だけ…?」
「うん」
「そう…なんですね…」
ユウの言葉を沙綾は信じられなかったが、本人たちを除けば”沙綾だけが知っている。”という言葉に彼女は反応し、思わず聞き返すとユウは笑みを浮かべながら沙綾に答えると、沙綾の顔が赤く染まっていく。
それを見たユウは持っている中で一番有効だと思われる札を切った。
「後ね。ゆきちゃんなんだけど、沙綾ちゃんが俺達の本当の関係を知ってることは知らないから…これは…2人”だけ”のヒミツだよ?」
「…2人…だけ……」
沙綾だけが知っている秘密。
それだけでも彼女にとっては相当の破壊力があったのだが、沙綾が本当の関係を知っているということを友希那は知らない。ユウと自分の”2人だけ”しか知らないと言う言葉に沙綾の胸がときめいてしまい、彼女は意識が再び遠退いていく感覚に襲われていく。
しかし、今回のは先ほどのような花言葉を知った時のような喪失感によるものではなく、自分だけが秘密を共有しているという優越感と、自分にだけ笑みを向けられていることへの充実感によるもので――――
「ふにゅ~~~」
「沙綾ちゃん!?」
沙綾は力を失ってへたり込みそうになるが、ユウは抱きかかえる形で彼女の身体を支えたが――――
「あっ…幸せ…」
彼女の脳は幸せの余り、今の状況を処理できずに再び意識と吹き飛ばしてしまった。
ユウは意識を飛ばした沙綾の顔を見て、何故幸せそうな表情をしてるか全く理解できないものの、カフェの在庫の説明と沙綾を早退させるための提案をすべく、彼女を背負った状態で1階にいる店長―――凛々子の元へと向かっていくのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。