前回はぶっ飛んだ終わり方になりましたが、そこから更にぶっ飛ぶ方向に進んでしまった………
これはもうRoseliaがギャグ集団確定じゃ……
と思ってしまいましたが、突っ走るしかないので投稿です。
友希那から唐突に誘われたデート。
ユウは時間前に待ち合わせ場所である駅前で待機していたのだが――――
「ゆきちゃんがデート……プランは考えると言われたけど……不安だ……」
「失礼ね?何が不安なのかしら」
「おはよう。時間5分前だよ?」
「少し時間に余裕が出来たわね。早速行くわよ」
「どこに?」
「そこのカフェよ……」
「ほう……それっぽい場所だ……」
ユウは友希那が立てるデートプランが分からず不安を憶えていた所に、友希那が普段通りの私服姿でやってきたが、彼女は何やら意味深な言葉を呟くと彼の手を取って近くのカフェに入ろうとしたのだが――――――
「5分前に集まれて時間に余裕が出来たから、注文から店を出るまで15分。そこから電車で移動して食べ歩くわ」
「……うんうん。それで?」
友希那は店に入る前に店の滞在時間を告げてきたことにユウは困惑の言葉を漏らさずにはいられなかった。
だが、そんな彼を他所に友希那はこの後のスケジュールをユウに聞かれるとそのまま自信満々に教え始めていくが―――
「最初の目的地は市場で、そこでの食べ歩きが大体10分。そして、そこからまた移動して浅草のお寺を10分間散策…そこからまた移動で都内の動物園に15分。それから――――――」
「おい待て…!!」
「ユウ?時間が無くなるわ」
「うんうん。それはいいけど、今日の予定全部教えて?」
「これよ。メモに残したの」
口走ったそのスケジュールは余りにもハード過ぎる無いようにで思わずユウから待ったがかかると友希那は不思議そうに首を傾げていた。
そして、時間が無くなると彼を急かし始めたが、ユウは一旦落ち着いて今日の予定を全て確認しようと友希那に予定を尋ねるとすんなり友希那は今日の予定を書いたスマホのメモをユウに見せるが―――――――
「何これ?」
「予定よ。分刻みの予定だから時間が無いって言ったじゃない」
「移動時間が滅茶苦茶じゃねぇか!?これ普通の3倍以上速い速度で移動しないと行けないんだけど!?」
「こう頑張れば……何とか行けるんじゃないかしら?」
「公共交通機関は気合いでどうこうならないんだけど!?これが行けると思ったの!?」
彼女が立てていた計画は移動時間の計算が滅茶苦茶で、実行する前から完全に破綻していたのは明らかであり、流石のユウもこの破綻している計画にツッコミを入れざるを得なかった。
しかし、それをツッコまれた側であった友希那はこれが出来ないのかと首を傾げると、彼女の口からは完全にユウの想定していなかった言葉が飛び出した。
「前に燐子が考えた物なのだけれど……?」
「何やってんだよあの人!?てか、なんでゆきちゃんは燐子さんが考えたプランを知ってるの!?」
「………リサとあなたが出掛けた時に……みんながそれぞれでプランを考えたことがあったのよ」
「あっ……あの時か……」
「その時に出してきたプランなのだけれど…。なんでもデートスポットを巡る効率を重視したデートプランと言っていたわ」
「なんの効率!?あの人はデートをタイムアタックか何かだと思ってるのかよ!?」
「そのメモはページが分かれてて、次のページには22時からホテルに入ってニャンニャン?してから2日目の予定までビッシリ入ってるわ。
燐子が言ってたニャンニャン?の意味が分からないけれど…」
「何考えてんだよマジで!?」
とんでもない計画をビッシリと練っていた燐子にユウが完全に困惑しながらツッコんでいたが、そのタイミングで友希那は駅前に設置されていた時計に視線を向けると、その表情が若干だが歪んでしまっていた。
「ユウ、この言い合いで燐子の計画が破綻したわ。時間が過ぎてしまったわ」
「最初から無理に決まってんだろ!!」
「最初から出来ないと決めつけるのはダメよ」
「出来る要素が欠片も無いんだよ!!」
「そう……?」
彼女は全く空気を読まずに計画が破綻したことを告げてきたが、そもそも論としてこの計画自体が実現不可能なものだと改めてツッコミを入れた。
そして、少しだけ冷静になったユウは友希那が”みんなで考えたという言葉を思い出して、すぐに考えを切り替えていく。
「ゆきちゃん…もしかしてだけど紗夜さんとかあこちゃんのもある……?」
「えぇ、あるわ。今回はそっちはやめておいたのだけれど…」
「……一応見てもいい?」
「紗夜のがこれよ?」
「……待って?紗夜さんのもスケジュールが分刻みで燐子さんのと変わんないんだけど?」
「紗夜の方も移動が多いけれど、相手の好感度を上げる効率を重視して考えたと言ってたわ。真面目な紗夜らしく夜になる前には解散になっているけれど」
「てか、こっちも燐子さん程じゃないけど移動時間で破綻寸前だよ?Roseliaの人達はデートをタイムアタックか何かと勘違いしてる?」
ユウは別の人のプランを見せてもらうことにしたが、友希那が燐子の次に出してきた紗夜の計画も燐子と同レベルに時間がシビアすぎてほぼ間違いなく破綻するようなスケジュールを組んでいたことにユウは完全に慄いた。
そして、友希那は余り参考にならなかったと自身では考えていたあこのデートプランと自身の考えたプランをユウに見せ始める。
彼も先ほどまでの流れであまり期待せずにそのプランに目を通すと自身の目を疑ってしまった。
「ゆきちゃんは猫カフェで……あこちゃんは午前中のカッコいいモノを探して、午後はネットカフェで隣同士のブースに入ってゲーム?
うわぁ……2人とも趣味全開だけど、さっきまでと比べるとすっげーマトモ~…」
「ユウ、こんなのでいいのかしら?」
「さっきに比べたら全然マトモだよ……」
あろうことか友希那とあこが考えたプランは自身の趣味が全開だという事を除けば、先ほどの2人に比べても余程デートらしいプランを考えていた事実にユウは驚きを隠せず、そんな反応を見た友希那もこんなもので良いのかとユウのことを疑っていたが、彼の返事を聞いて少しだけ自信がついたのか嬉しそうな表情へと変わっていく。
「なら、猫カフェに行きたいわ」
「あ~……ごめん。それは止めた方が良いかも……」
「えっ……」
「あはは……俺、人間辞めてるから猫とか犬とかそう言うペットにするような動物に避けられるんだよね」
自信がついた友希那はユウを猫カフェに連れて行こうと嬉々とした声色で彼を誘ったが、ユウはその言葉に申し訳なさそうな表情を浮かべて断ると、ショックの余り彼女の表情は一気に凍り付いてしまった。
だが、彼が口にした理由を聞いた友希那は凍り付いてしまった表情から一変して一気に悲しそうな表情へと変わっていく。
「ゆきちゃん、行こっか?猫カフェ。行きたいんでしょ?」
「でも、ユウは……」
「俺はいいから。ゆきちゃんが行きたいところに行きたいんだよ」
「私が行きたいだけの所でユウが楽しめないのはダメ……ってなんでそんな驚いた表情してるのよ?」
「いや、デートプランであんなギチギチプランを選ぶゆきちゃんがマトモな理由で断ったことに驚いてる。ほら猫カフェ行くよ?」
「……ダメよ。猫に避けられるユウは楽しくないわよ」
「……それじゃ、少しだけ行ってその後は別の所に行こう」
「そうね……。場所は調べてあるわ。電車で行けば開店時に間に合うから行きましょう」
友希那の行きたい場所に行くと言い出したユウだったが、彼の事情を聞いた友希那はそれを断ろうとしたが、彼が出してきた少しだけいるという提案と自身の欲望に負けてしまった友希那はユウに言われた通りに2人で猫カフェに向かって行くのだった。
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