忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
番外含めて200話も書いてたんですね……知らんかった……
そんな事は置いておいて…!!
今回は紗夜さんハラキリ未遂後からですね…!!
後数話で終わりそうですが……どう落とし前付けようか?
という事を考えながら投稿です


159-てうち・むねうち

紗夜の切腹未遂事件が繰り広げられたスタジオ。

今はその暴走していた彼女が着替えを終えて戻ってきたのだが――――――

 

 

 

「…紗夜さん。何をどうしたら切腹に行きつくんですか?」

 

「……気が動転してしまいました」

 

 

「それに”目には目を”っていうのはやられた側がやり返す例えですからね?自責で自傷しようとするのは意味が違います」

 

「…それだとユウがやり返さないとダメになってしまうわね」

 

「……気が動転してしまいました」

 

 

 

「………後、切腹する作法もですが服装も違います。死装束ではなく白の小袖に浅葱色の裃が正装です」

 

「えっ?でも、ドラマとかだと白い服着てるよ!?ね?りんりん?」

 

「確かに……」

 

「あこちゃん、燐子さん、それは見栄え重視にしてるからですよ」

 

「……気が動転してしまいました」

 

 

 

「………切腹未遂されるくらいなら、面倒押し付けられた逆恨みでナイフ向けられた方がまだ安心できますよ」

 

「ははっ…晴海さん。流石に冗談ですよ」

 

「……気が動転してしまいました」

 

「でも、おにーさんなら逆にやっつけちゃいそう……」

 

「紗夜さんに手荒な真似する気はないから簡単に取り押さえるくらいだよ」

 

「……気が動転してしまいました」

 

「「「「「………」」」」」

 

 

「えっと…………ポピパピポパポピパパピポパ?」

 

「……気が動転してしまいました」

 

「話聞いてねぇな?これ……」

 

紗夜は先ほどと同じように正座させられて懇々とユウに説教をされていたが、その内容は徐々に説教の軌道をそれていくも、紗夜から”気が動転していた”と同じ言葉だけが返って来る。

この光景を見た一同は現在も気が動転している状態になっていると訝しんでいる中で、ユウが意味のない言葉を口走っても同じ言葉が返ってきたのを見て確信に至った。

 

 

「あの~……紗夜さんがこんな状態で申し訳ないんですが……。マネージャーとして先ほど紗夜さんが言っていた事について詳しく聞かせてもらってもいいでしょうか?リサさんのこととかも……」

 

「あ~………ゆきちゃん、話しても良いかな?」

 

「そうね。紗夜がここまでやってしまったから、リサの事についてはもう隠すのは無理そうね……ユウ、私から話すわ。高松さんも一緒にいたのだけれど、一緒に説明してもらえるかしら?」

 

「ぇ……そうですね……。分かりました……」

 

そんな紗夜の状態を見た晴海がマネージャーとして先ほど紗夜が言っていた内容について改めて聞かれ、彼は隠すことも出来ないと友希那に確認を取ろうと視線を向けるとそれに気が付いた友希那が先日に起こった出来事について燐子達にも語ったが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのリサさんがそんな…………噂と正反対なことが起こってたなんて………」

 

「あの今井さんに限って……とても信じられませんが……氷川さんのアレを見たら……」

 

「えっ?じゃあ、ケガしたばっかりで紗夜さんから武器を奪って壊すなんてしたの!?凄い!!」

 

マネージャーの晴海と燐子はリサの行動が信じられないが、一方で紗夜の暴走がそれが原因ならばと納得できるような複雑な表情を浮かべていた。

そんな複雑な2人を他所にあこは大怪我をしたはずのユウが一瞬で紗夜の暴走を取り押さえたと言う事実に目をキラキラさせており、先ほどまでの警戒心が一気になくなっていた。

 

「もしかしてゲームのキャラみたいに傷跡が沢山残ってたり……!!」

 

「まぁ……それは……」

 

「確かにユウの身体に傷痕はあるわね………」

 

「見たい!!」

 

「ダメよあこ」

 

「えぇ~!?なんでですか~!?」

 

「ダメなものはダメよ」

 

警戒心が無くなったあこはユウに残っている傷痕を見てみたいと言い始めると、ユウは困ったような顔をし始める横で友希那が彼の代わりに答えてからあこの要求を拒否。

その事にあこは不満を漏らすも友希那は一切の効く耳を持たずにダメだと突っぱねていたのだが、彼女は言わなくていい言葉まで言っていたのをあこ以外は聞き逃さなかった。

 

 

「あの~……何で友希那さん?そちらの中島さん?でしたか?その方に傷痕があるって知ってるんでしょうか……?」

 

「確かに……!!晴海さんの言った通り…見たことがないと出てこないですよね?」

 

友希那はあこの要求を拒否する前にユウに傷痕が残っている事をハッキリと言ってしまった。

その言葉は見たことが無ければ出てこない発言だとツッコミを入れられて視線が突き刺さるが彼女はその視線の中へ顔色一つ変えることなく彼女達の疑問に答えていた。

 

 

「晴海さんもおかしなことを言うわね?燐子の言った通り、何度も見てるからに決まってるじゃない」

 

「なっ……何度も!?」

 

「もしかして友希那さんと中島さんは……その…恋人関係なんでしょうか?」

 

「晴海さん、違います。俺とゆきちゃんはそう言う恋愛的な関係はないですよ」

 

「えぇ~友希那さんだけ見たんですか!?ズルい!!あこも見たいです!!」

 

「ゆきちゃん、燐子さんは何度もなんて言ってないよ……?」

 

友希那の答えに燐子と晴海は驚きの声を、あこは自分が見たがっていた傷痕を友希那だけが見たことに再び不満を漏らすのを聞いたユウは友希那の答えにツッコミを入れていたものの、

今日の友希那の失言はこの程度で止まらない。

 

「……?でも、事実でしょ?それに私だけじゃなくて、高松さんも何度も見てるわよ?」

 

「「えっ!?」」

 

「ぇ……確かに……おにーさんのケガは何回も見てますけど……」

 

「うん。燈ちゃんもそれを今言わないで良いんだよ?」

 

「「なっ……何度も!?」」

 

「まさか恋愛じゃなくてそう言った爛れた関係!?」

 

「晴海さん。違います」

 

友希那はここで燈も巻き込み始めると釣られて失言する燈や晴海達にもツッコミを入れたが――――――

 

「それって……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那さんや高松さんと何度も何度もエッチなことしてるって事ですか!?」

 

「燐子さん?いきなり何言ってるんですか?そんな事したことないですが?」

 

「出たわね。ムッツ燐子……」

 

「むっつ燐子さんだ……」

 

「2人とも?なにそれ……」

 

「風紀が乱れる匂いがします…!!状況の説明を要求します!!」

 

「あっ……紗夜さんが復活した……!!」

 

「クッソめんどくさいな……この人達……」

 

「紗夜さん!!えっと!!」

 

燐子のぶっ飛んだ妄想が爆発し、その爆発に誘発して紗夜が再起動して状況説明を求め始めるというめんどくさい連鎖にユウが思わずボヤく。

そんな中であこが今まであったことを彼女なりの言葉で伝えていくと、紗夜の顔がみるみる青く染まり、全てを聞き終えた瞬間には彼女はユウに対して再びの土下座で謝罪し始めてた。

 

「中島さん!!バンドメンバーの度重なる無礼を謝罪いたします……!!」

 

「紗夜さん。気にしてないので頭上げてください」

 

「ですが、私からもお願いします!!治療費や慰謝料の話をしたいと思いますので、傷の確認をさせていただきければ…!!」

 

「慰謝料とかはノーサンキューで」

 

紗夜は謝罪してすぐに慰謝料や治療費を払うために程度を確認したいと言い始めるが、傍から見たら死んでもおかしくない状況だが、ユウからしたら飯食って寝ていれば治る程度のもので気にするほどのモノ。

ユウは出された提案を断ると、紗夜は更に頭を下げて文字通りにその額を床にこすりつけていた。

 

「今井さんの事件を庇ってもらった挙句、私が至らぬせいで怪我を負わせ、ムッツリスケベの白金さんや宇田川さん、大人でマネージャーの晴海さんからのセクハラ発言。全てはこちらの責任があります!!それにも関わらずその全てをタダで済まされては筋が通りません……!!」

 

「「「うぐっ……!!」」」

 

紗夜から正論を叩きつけられてしまったせいで燐子達は思わず呻き声を上げながら胸を抑え始める。

流石に彼女が言うように今回の一連の件でユウに一切の非はなく、Roselia側に全ての非がある状況でなんの償いもなく許されるのは筋が通らないと紗夜が頑なになってしまった。

 

だが、ユウとしては本当に何かをしてもらうことなど一切考えていないが、この気まずい状態をどうにかしようとまずは下げている紗夜の頭を挙げさせるべく彼女の肩を押してその身体を起こしていた。

 

「紗夜さん。俺は本当に何もいらないんです」

 

「ですが、それでは筋が通りません!!」

 

「筋を通すなら今まで通りにRoseliaで活動してください。俺はゆきちゃん達が音楽出来る環境がそのままならそれだけで十分ですから」

 

 

「……分かりました」

 

「なら、これで今回の件は終わりです。ほら立ってください」

 

紗夜が言う筋を通すと納得させるために出した条件は”今まで通りにRoseliaが活動を続ける”という事を切り出していた。

 

ユウとしては特に謝罪が欲しいわけではないのだが友希那が音楽を続けて欲しいという本心を紗夜が納得できるような形に言い換えただけ。

しかし、紗夜からすれば自分達が許される理由を求めていただけであり、それを聞いた彼女はその言葉に同意すると、ユウがハッキリと今回の件はこれで手打ちだとハッキリと宣言しながら彼女に手を貸してその場に立たせようとしたのだが―――――

 

「―――っ!!紗夜さん!!」

 

 

 

「なっ!?」

 

「いきなり突き飛ばした…!?」

 

「えぇ!?何してるの!?」

 

「手打ちって言ったじゃないですか!?…あれ?いない……?」

 

何を思ったのかユウは立たせようとした紗夜をいきなり床に突き飛ばしていた。

その行動に燐子とあこ、晴海から突き飛ばされた紗夜を目で追いながら不満の言葉が漏らす。

そして、一言文句を言おうと紗夜を突き飛ばしたユウがいる場所に視線を向けるがそこにユウの姿はなく―――

 

「ユウ!?」

 

「おにーさん!?」

 

「「「えっ!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで……中島さんの胸に……刃物が…刺さって………?」

 

彼の身体はどこから飛んできたのか分からないサーベルによって吹き飛ばされ、その身体はスタジオの壁にサーベル1本で磔にされてしまっていたのだった。




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感想評価は気分次第でお願いします。

この主人公の結末は―――?(期限:14章の最終話投稿日まで)

  • 救い?そんなの無いよ?
  • ご都合主義(弱)のGoodEnd
  • 超ご都合主義からのハッピーエンド
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