忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます……!!
さてと、楽奈のお祖母ちゃんであるオーナーが誰得なツンデレムーブをかましてましたが……
マジでこのツンデレムーブは需要あるのか……?
内心疑問ですが、ここから一気にクライマックスだぜぇ……!!
という事で投稿です。


169-未来に向けてのサヨナラを……

「ユウ、説明しなさい」

 

オーナーが観念した姿に友希那達は未だに状況が分らずに困惑するが、そんな中で友希那は思わずユウに説明を求めるとユウはハッキリと今の状況を説明し始めた。

 

「ゆきちゃん。

このババアは俺に対して死ね死ね言ってたけど、実際はそんなつもりは欠片もない上に無理して口の悪く誤魔化してたってこと」

 

「えっ……?そうなんですか……?」

 

「燈ちゃん。俺が最初のこの時間から消えた時は傍から見たら何ともないただの三歳児だよ?

いくら理由があったとは言え、そんな相手を消そうとしたり、殺すことの手助けをすることに何の感情も抱かない方がおかしいんだ」

 

「アンタの言うとおりだけど、この口調は元々だ」

 

「マジか……。元の口が悪すぎるだろ?」

 

「喧しい…」

 

ユウは詩船のことについて話すと彼女もそれに殆ど同意したが、口調だけはもともとのものだと言われたユウは思ったことを口にしてしまうと、詩船もそんなユウに言葉を返す。

 

そんな中で友希那は空気が読めなかった。

 

「ユウ……あなた、花園さんの首を切り落としてたじゃない。あれ、思い出すだけで怖いわ……」

 

「アレはあいつが沙綾ちゃん達を食い殺そうとする被害減らすためだよ。

元はと言えば俺が追い込み過ぎたのが原因だったし、イマジン契約したことも含めて流石に悪いことしたとは思ってるよ」

 

「アンタ、花園相手になんてことを…と思ったが、元の時間に戻って何事もないなら私から言うことはないね」

 

友希那は詩船とも関係のあったたえの一件を持ち出したが、彼女としてはもう終わったことであるその件は軽く流していたのだが―――

 

 

 

 

 

「もう終わった過去の事より、問題はこの後に起こることについてだ」

 

「「「この後……?」」」

 

詩船が語った言葉に友希那と燈だけでなく、楽奈すらもその言葉に反応してしまった。

この後に何が起こるというのを確信している様な詩船だったが、それはユウも同じだった。

 

「残ってる最後のイマジンだ。なんせ私達と同じようにデンライナーを持ってるからね。最もこの世界線で作られた物じゃないけどね」

 

「「えっ…!?」」

 

「出てきたイマジンはネガの世界――まぁ、自分の時間から逃げ出したやつなんだよ。俺がこの世界に来る前にいた世界で俺がこの世界に来たのに便乗してきやがったんだよ」

 

「来てしまったもんはしょうがない。それで…アンタはどうするんだい?」

 

最後のイマジン―――

いや、正確に言えば今まで出てきたイマジンは自分達がいた世界を逃げ出して来た存在であり、この世界にやってきたのはユウが戻って来たのに便乗してやって来てしまった存在であった。

そして、その原因を作ってしまったユウは既に覚悟が決まっていた。

 

「……最後に残ってるイマジンを倒す。それだけだ」

 

「……アンタ、カードの残りが1枚だけだろ?」

 

「出てきたら最後の1枚を使って何が何でも倒す……それが責任でしょ?」

 

「なっ!?ユウ!?」

 

 

 

 

 

「最後……次で終わり……」

 

「そうなればリサ達もだけれど、ユウがもう傷つかなくてよくなるのね……」

 

ユウは最後に残ったイマジンを倒すと口にすると、燈と友希那の2人はこれでユウや周囲の面々が危険に晒される事が無くなると安堵していたが、そんな2人とは対照的にデネブは驚き、詩船の表情は曇っていくが――――――

 

「おにーさん。その……終わったらみんなでお祝いしませんか……?」

 

「そうね。それに私はユウが居なかった間に出来なかったことを色々としてみたいわ」

 

 

「なっ……!?」

 

「……?」

 

「オーナー?」

 

そんな詩船とは対称的に友希那と燈は戦いが終わった後の事を呑気に話し始めていたが、最後のイマジンを倒す為に最後に残った1枚を使うと言う本当の意味を彼女達はまるで分かっていない様子に驚愕するも、友希那達はそんな詩船に対して首を傾げていた。

 

「湊。高松。アンタたち2人とも最後のカードを使う意味が分かってるのかい?」

 

「最後のカードの意味…?」

 

「それって…どういう……?」

 

 

「………」

 

「オーナー?さっきからどうしたんですか?」

 

流石の詩船も驚きの余り2人にその意味を問い詰めるが、彼女の予想通りに友希那達は最後のカードを使うという意味をまるで分かっていないという事実に絶句したが、すぐにユウに視線を向けていた。

 

「アンタ……説明してないのかい?」

 

「……そういえば、ゆきちゃんには説明の途中で終わってたな」

 

「どういうつもりだい?」

 

「まぁ……2人は知らなくてもいいことだから」

 

 

 

「……?」

 

「ちょっと待ちなさい。2人で話を進めないでもらえるかしら?」

 

詩船とユウの2人で話がどんどん進んでいるが、全く話に着いて行けない友希那。

その理由はハッキリと説明することは出来ないが、ここで話を聞かなければ後悔すると本能的に察して思わず待ったをかけていた。

 

「ユウ、最後の1枚を使うと何があるの……?」

 

「ゆきちゃん……。それは……」

 

「えっ……?」

 

ユウは友希那に詰められると珍しく彼は言葉を詰まらせる。

普段ならば見ることのない状況に燈も驚いていたが、そんな彼女を他所に友希那はユウに詰め寄っていくも、彼は彼女に答えない。

 

 

「ユウ…もう隠すのは無理だ…」

 

「デネブの言うとおりだ。私が言ったことが原因になってるけど隠すのは諦めな」

 

「……それはそうだけど」

 

 

「……湊。最後のカード使うってのは―――」

 

そんな彼の態度を見ていたデネブと詩船はこれ以上隠すのは不可能だと判断したが、それでもユウは言葉を詰まらせるのを見た詩船は最後のカードを使うその意味を友希那に語ろうとしたが――――

 

 

 

 

ガコン――――――!!

 

 

 

 

 

「ぐっ!?」

 

「うおっ!?」

 

「「きゃ…!!」」

 

その言葉を遮るように室内が大きく揺れると、たまらず皆が近くのモノにしがみ付く。

だが、もここはデンライナーの客室でそこが大きく揺れることなどありえないのだが、その原因はこのデンライナーではなかった。

 

「ユウ!!外だ!!」

 

「ちっ…!!」

 

 

 

 

 

「何あれ…!?」

 

「電車……?」

 

「色違いのデンライナー……あれがアンタが連れてきた奴かい…!!」

 

「ぶつかって来るぞ!!捕まれ!!」

 

そこにあったのは友希那達が見たことのない電車だが、それは今彼らが乗っているデンライナーの色違いであると詩船が口にすると、その電車はデンライナーへ向かって体当りを仕掛けると、衝撃がデンライナーの車内を襲った。

 

「ババア!!デンライナーの装備は?」

 

「炒飯野郎から渡された時から戦闘車両が4両と客車が2両。最も私も楽奈も戦闘車両なんて動かせないけどね」

 

「……普通に考えればこれで戦うなんてそうそうないか…!!」

 

今いるデンライナーで迎え撃つ事を考えたユウだったが、戦闘車両が使えるか分からないと言われてしまった。

だが、冷静になればデンライナーその物で戦うということ自体が稀なことで詩船達が使うことがないと言われても仕方ないと割り切ったユウは――――――

 

「デネブ。デンライナーの操縦は任せていい?」

 

「それはいいが、ユウ…!!どうするつもりだ…!!」

 

デンライナーでの戦闘をデネブに任せることを決めていた。

その言葉にデネブは了承しながらもユウがどうするかを尋ねると彼はとんでもない事を口走っていた。

 

 

 

 

「呼んだゼロライナーに飛び移る。それで2対1で戦うだけだよ」

 

「「なっ!?」」

 

「無茶だ…!!」

 

「デネブ。ネガデンライナーの中身が前と一緒ならデンライナー単体で戦うのは厳しいからやるしかないよ」

 

「むっ……」

 

あろうことかこの状況で無人のゼロライナーに飛び移って戦うと言い始めていた。

流石に無謀すぎる考えに皆が止めようとしたが、ユウは体当りをかましてくるネガデンライナーの中身について触れるとデネブはそれで完全に言葉を失ってしまった。

 

「これで2両であれと中のイマジンを同時に倒せれば最高だけど、イマジンが生き残ったらゼロライナーから降りて戦う。

デネブは相手の車両ぶっ壊したらゼロライナーと連結して時の砂漠から出てくれればアイツは時の砂漠から逃げられなくなる」

 

「ユウ……!!」

 

「それが俺の責任だから……」

 

「………分かった…!!」

 

デネブはユウの言葉を聞くと先頭車両にある操縦席に向かって走り出す。

それと同時にユウもベルトを腰に巻き、腰のカードケースを開けて残っている最後の一枚を確認し、ゼロライナーの走行音が聞こえてきた客室の後ろに歩き出していく。

 

「ゆきちゃんも、燈ちゃんもここに居て……」

 

「おにーさん……怪我は……?」

 

「もう完全に塞がってるから大丈夫だよ」

 

「ユウ…」

 

「ゆきちゃん。これで全部終わらせてくるから……」

 

ユウは心配そうに視線を向ける友希那と燈に声をかけると、申し訳なさそうな表情を詩船に向けるが、詩船は呆れたような表情を返していた。

 

「ババア。悪いけど2人は頼んだよ」

 

「最後の最後で私に面倒事を押し付けて……

まぁ、覚悟を見せた男に何を言っても無駄だってのは知ってるから何も言わないよ。それと年寄り扱いするんじゃないよ」

 

「孫がいる時点で年寄りだよ」

 

ユウは詩船に応えてから再び友希那と燈の2人に視線を向け直していた。

 

「ゆきちゃん、燈ちゃん……

 

 

 

 

 

 

 

 

さよなら……」

 

そう言い残してユウは客室を飛び出してから外へと繋がる扉を開けると、並走していたゼロライナーのコックピットへと飛び移っていくのだった。




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