列車バトルから1話置いてから……やっとラスボス戦開幕です!!
ラスボスがいきなり出てきたと思われますが、色々と今までの話で臭わせる発言やら描写はいれてたんですよね…気がつかれなかったかもしれませんが…
とまぁ、おいておいて…本編どうぞ…!!
友希那達が真実を知ったのと同じ頃――――
時の砂漠に1人で降り立ったユウは完全に破壊されたネガデンライナーがある地点までやってくると、そのまま周辺に散らばっている残骸や爆発によって燃えている炎を避けながら先頭車両に視線を向けていた。
「そろそろデネブとババアが話してるかな……。バイクも粉々になるまで壊れてれば直すのは不可能だな……。一緒に死んだか……?」
今のネガデンライナーは修理不可能だという状況一瞬だけ安堵しつつ、目の前の光景に最後のカードを使わないで済むかと淡い期待を持ちながらも、この場所に生きたイマジンの匂いを感じたことですぐにイマジンの匂いを嗅ぎ始めていた。
「倒したギガンデスの匂いが残ってるけど、近くにいる……。
デンライナーと一緒に死んでくれればカードを使わなくて済んだのに……まぁ、最初から期待してないけど……。まずは残骸の上に―――」
その淡い期待も一瞬で砕け散ってしまったが、そんな状況でもユウは何も気にすることもなく、不安定な砂地よりも多少は足場がしっかりとしている残骸に飛び乗ろうとしたが―――――
「―――っ!!」
彼が飛び上がろうと足に力を籠めようとしたタイミングで残骸で死角になっていた場所からはユウに向けて殺気が放たれる。
咄嗟に反応して跳ぶ方向を上から横へと変えて別の残骸の影に飛び込んだユウだったが、彼がいたその場所に小さな残骸が駆け抜けていく。
残骸が飛んでくること自体は未だに燃えている破壊された車両の一部が爆発でもすれば飛んでくることは考えられるが、その破片には殺気など宿る訳もない。
それがあるという事は――――――
「こそこそ隠れて残骸を投げつけくるなんて、余裕が無いな………猿山の対象、ネガタロスさんよ…!!」
「猿山じゃない。悪の組織だ……」
最後のイマジンがユウに攻撃を仕掛けたという何よりの証拠。
ユウは最後のイマジン―――ネガタロスの名前を呼ぶと相手は残骸の影から姿を現した。
最後のイマジンを前にしたユウは相手の姿を一瞥すると彼もまた残骸の影から姿を出してネガタロスと相対していた。
「この世界に来る前と言い……お前は散々、俺の邪魔をしてくれたな……」
「邪魔だ……?そんなつもりは欠片もないが?
それにしても、士さんが来たからって”
「腰抜けだと……?お前何を……」
「RiNG―――って言っても分からないか…カマキリのイマジンと戦ってた時に正面から出てこないで、隠れて俺のカードを1枚撃ち抜いただろ」
「ふっ……悪の組織としてお前の強さを警戒しただけだ」
「警戒するの遅すぎたな…。猿山の大将やってる間抜けなお前がこの世界で何かやったのはそれだけか」
「組織のトップとは小さいことで動いたりしない。
それとお前を追い詰めるために、お前と接触した女――――――いや、ずっと一緒にいた女2人と関係ある人間と俺の手下たちを契約させていたのさ」
ネガタロスはユウに視線を殺気を向けるとユウはそんな相手を煽り返し、その答えにネガタロスは怒りを覚えるも、ユウは以前にマンティスイマジンとの戦いでカードを撃ち抜いた犯人だというと突きつけられる。
それをあっさりと認めたが、それだけでなくネガタロスは友希那や燈の関係者達を狙い撃ちにして契約者に仕立て上げているという事まで暴露したが、それはユウを刺激するだけにしかならなかった。
「………そうか。なら、お前をここで殺す」
「だが、俺様と違ってお前は変身出来ないだろ?」
「変身出来ない……?」
「あぁ、お前の持っているカードは残り1枚で使えば存在が消える。
カードを撃ち抜くときにケースの中が見え―――」
ユウはこの場で殺すと口にするが、ネガタロスは余裕を見せてか自身のパスを見せながらユウのカードが残り1枚しかないことを口にするも、その言葉を最後まで言い切ることはなかった。
「……」
「ぐっ…!!」
喋ることに意識が向いていたネガタロスに向かってユウは足元に転がっていた残骸を相手の手に向かって蹴り飛ばすと、それは正確に命中してその手からパスを零れ落とさせる。
完全に予想していなかったネガタロスは動揺したが、その隙にユウは一気に距離を詰めてパスとは反対方向にネガタロスを蹴り飛ばしていた。
「貴様…!!」
「しゃべり過ぎだ……」
蹴り飛ばされたネガタロスはそのまま地面に転がってしまうと、ユウがマウントを取ってその拳を相手の顔面へと叩き込んでいた。
「俺様相手に……!!化け物が……!!」
「俺に比べたらイマジンなんて大したことないけど、この世界じゃ十分に化け物だ……!!」
ネガタロスは人間の見た目をしているユウに圧されていることに悪態をついたが、そんな言葉を聞いたユウはその言葉に同意しながらも相手を見下しながら再び拳を叩きこみながら煽り続けていた。
この世界はもともと戦いなどとは無縁とも言える様な世界では、他の世界では存在しているイマジンもここでは異物でしかない。
そして、そんなイマジンを今殴りつけているユウはどの世界にも存在してはいけないイマジン以上の化け物だと認めつつも無表情のまま拳を振り上げる。
「顔が黒いせいでダメージが入ってるか分かんないけど……このまま死ぬまで殴るか……」
しかし、イマジンの見た目のせいで攻撃が効いているのかユウが疑問を持ってしまったが、とりあえず殴り続ければその内に死ぬと余りにも恐ろしい言葉を呟きながら2発目の拳を振り下ろした。
「がっ!?…ぐっ!?」
「爆はt――――!!」
彼の拳がネガタロスに突き刺さったのと同時に周囲にあった残骸の1つが爆発し、反応が遅れたユウと動くことが出来なかったネガタロスの2人はそのまま吹き飛ばされて時の砂漠の中を転がっていく。
「運がないな……」
その爆発に巻き込まれたユウだったが、ダメージ耐えながらなんとか立ち上がってネガタロスを探しだすとその姿をすぐに捉えていた。
「本当にお前は運がないな……」
「ちっ……!!まだ生きてやがる……」
「それだけじゃない。俺様を吹き飛ばした爆発がお前が不意打ちで吹き飛ばしたパスの所まで運んでくれた。
そして、パスはもう俺様の手の中だ」
だが、運の悪いことに爆発で吹き飛ばされたネガタロスは先ほどユウが不意打ちで叩き落したパスと全く同じところに飛ばされ、すぐにパスを回収して余裕の態度を見せ始める。
今の一瞬で苦労が水の泡になってしまったユウも、すぐに反応してカードケースを開いたが、ネガタロスはパスを持ったまま動く素振りを見せるどころか余裕すら見せ始めていた。
「このままお前の列車を奪ってしまえば終わり―――と言いたいが 、俺様は奪ってここから出るまでの時間と体力が無駄で、お前は最後の1枚を使えば消滅する。……だから取引と行こうじゃないか?
お前、悪の組織―――ネガタロス軍団に入って俺様の下につけ。
そして、俺をここから出した後は俺様の邪魔をしない限り、お前と周りにいた女達には手を出さないから好きにすればいい」
「……」
「どうだ?カードを使わず、俺様の下でお前は生き残れる。悪くない取引だろう?」
余裕のネガタロスは敵対しない間は友希那達とユウの命の保証を条件に、自身の下について時の砂漠からネガタロスを開放する事を要求してきた。
条件を呑めばユウは条件付きとはいえども、友希那達と一緒に生きていけるが、断ればカードを使うことになってユウの存在は消える。
命を盾にした取引を前に普通の人間ならばそれに負けてしまってもおかしくはないのだが――――
「断る。
あの2人―――いや、姉さんも入れてみんなが生きてる世界にイマジンも俺みたいな化け物もいらない」
「ほう……だが、カードを使って俺様と戦えば、勝敗に関わらずお前が消えるのは分かっているだろ?」
「魔皇力にネビュラガス。コズミックエナジー、溶原性細胞 、ヘルヘイム、バグスターウイルス、ナノマシン。
世界に害悪しか撒き散らさない俺はむしろ消えた方が良い……」
ユウはその取引を鼻で笑って蹴り飛ばしてみせるが、ネガタロスもその答えが分かっていたのか対して驚いた様子も見せることはなかった。
だが、この勝負はネガタロスからしれ見れば、どう転んでも消滅するユウとの戦いなど明らかに不毛なものでしかなかったが、ユウからしてみれば自身の中にある危険物諸共に消えてしまったほうが良いと覚悟が出来ていた。
その覚悟の前にこれ以上の問答は不要だった。
「そこまで覚悟が出来ているなら仕方ない。ここまで邪魔をしてくれた礼だ。消えかけのお前を俺様の手で殺してやる」
「違うな……殺すのは俺だ……お前はその消えかけに殺されるんだ……」
ネガタロスはどこからか取り出していたベルトを腰に巻くのを見たユウはケースからカードを取り出して―――――――
「……変身!!」
最後のカードをベルトに通した。
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