忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
ようやくラストバトル決着……!!
細かいことは言わないので本編どうぞ……!!

色々と言いたいことがあるので、詳しくは後書きを確認してください



174-戦いの終着駅

 

「はっ…!!」

 

「…っ!!ヤバ―――!!」

 

ネガデンガッシャーをアックスモードへと組み替えたネガ電王がゼロノスの目の前に迫って頭上から斧を振り下ろした。

最初は受け流してから反撃しようと考えたゼロノスだったが、その攻撃に嫌なものを感じたゼロノスは即座に後ろに飛び退くと、彼が退く前にいた地面に斧が叩きつけられると、そこを中心にして巨大な砂煙が立ち上がり、地面が大きく抉り取っていた。

 

 

 

「多少振りにくいが……悪くないな」

 

「地面叩いただけでこれか……大振りをマトモに受けたらヤバいな」

 

「なら、一撃で死ぬ恐怖に怯えろ!!」

 

抉れた地面を前に一撃の強さに驚いていたゼロノスだったが、そんな彼を見たネガ電王は一気に駆け寄ってその斧を振るい始めるとゼロノスは平然と回避していくが―――

 

「ちっ…!!それなりに早くなった……!!」

 

「大分これの扱いに慣れてきたな……もう少しだけペースを上げていくか……」

 

「回避だけじゃ追いつかない……!!」

 

扱いに慣れたのかネガ電王が振るう斧の速度が上がっていき、流石に回避だけでは対応出来なくなったゼロノスは回避をしつつも剣で攻撃を防ぎ始めていくが、速度は徐々に上がっていく。

 

そして、回避よりも防御する回数が多くなった時にゼロノスはあることに気が付いた。

 

 

 

「斧の速度が上がる代わりに威力が落ちてきてる……っ!!コンパクトに振ってる分力が入ってないのか…!!」

 

「気づかれたか……。お前にこれはもう通用しないな…」

 

ネガ電王の攻撃速度が早くなっていたのだが、それは斧を振る動きが小さくなっていただけで速さの代わりに斧に力が伝わらずに威力が落ちていた事に気が付いたゼロノス。

 

そして、それを見抜かれたネガ電王はすぐに後ろに飛び退いてゼロノスとの距離を開けていくと、斧にしていたネガデンガッシャーを分解して別の形態へと切り替えていく。

 

 

「やはり剣が一番使いやすい……」

 

「剣か……」

 

ネガ電王は斧から剣へと組み替えると剣を肩に担ぐようにして構えると、ゼロノスもそれを見てすぐに構え直しながら思考を回していた。

 

おそらくは剣の速度では先ほどの様に防御をし続けることは不可能で確実にどこかのタイミングで攻撃を受けるだろうが、その攻撃は先ほどまでの斧の一撃に比べれば攻撃力は低い。

 

それならば攻撃を受けてでも反撃してダメージを交換していくような戦いを仕掛けていける。

そう考えたゼロノスだったが、その言葉にネガ電王が剣を突き刺そうとゼロノスに迫ったが――――

 

「剣で防いでどうした?」

 

「反撃するにしても流石に見極めていかないとな……」

 

「流石に俺様の邪魔をしてるだけあって運だけは―――。いや、運だけじゃなくてそれなりの力もある」

 

が、それでもノーガードでの全ての攻撃を受けていく訳にもいかない。

ゼロノスは冷静にその突きを剣で受け止めてから横に受け流すと、ネガ電王はバランスを崩すことなく彼の横を抜けて再びゼロノスを賞賛し始めていたが、その言葉を簡単に聞き流していた。

 

 

「……運が良かったら最後のカードなんて使う前にお前は消えてる」

 

「減らず口を…!!」

 

「今度はこっちからだ…」

 

その態度が気に食わなかったネガ電王だったが、今度はゼロノスが剣を構えて一気に距離を詰めて構えた剣をネガ電王へと振り下すも、ネガ電王も持っていた剣を横へと振り抜いていた。

 

 

 

 

 

 

「「ちっ……」」

 

「このままではどちらもダメージを受けるな」

 

振られた2本の剣は互いの肩と腹へと命中し、互いの装甲がその剣を受け止めることで互いの動きが止まってしまう状況に陥っていた。

 

「どうする?これでは俺もお前も攻撃が当たるが?」

 

「ダメージ覚悟で攻撃すればいいだろ……!!」

 

「俺様の攻撃に耐えられると?だったら受けてみるんだな…!!」

 

互いにダメージを受ける状況で互いが同時に剣を引くと斬られた箇所から激しく火花を散らし出す。

 

 

 

「「ぐっ……!!」」

 

互いの攻撃によって苦悶の声を漏らす2人だったが、その言葉が漏れた程度で2人は止まることはない。

攻撃の痛みに仰け反った2人だったが即座に体勢を立て直して互いの剣を振るい合う。

 

 

 

「ここまで殺意を剥き出しに迫って来るか…!!」

 

「……ちっ」

 

「コイツ…!!」

 

互いの剣が相手を斬りつけていくのは同じだが、違ったのはその剣の振り方。

 

ネガ電王は相手の攻撃を捌きながらもカウンターで細かく攻撃を加えていくのに対して、ゼロノスは相手の攻撃を身体で受けながらネガ電王へと剣を叩きつける様に振り抜いていく。

 

そんな状態での剣劇が幾度となく続いていき、互いにダメージを受けていく。

しかし、ネガ電王は攻撃のダメージだけではなく完全に捨て身になったゼロノスの威圧感に飲まれ始めて精彩を欠き始めていた。

 

 

 

 

「これで……!!」

 

「……」

 

「倒れろ…!!」

 

そして、ゼロノスの圧によって焦ったネガ電王が剣を振るうも、それは先ほどまでの細かく攻撃していたものと違い、相手から距離をとる為に力任せに振るわれた強引な攻撃。

 

いつもの攻撃と違って力の入った大振りだが、今までのゼロノスは攻撃を防がないとタカをくくっていたネガ電王はこれで仕切り直せると思っていたのだが―――

 

「……」

 

「なっ!?避けた!?運が良い―――」

 

「違うな。実力だ……」

 

ゼロノスはその大振りの攻撃を受けることなく躱していた。

今までと違う行動にネガ電王は困惑するも、先に違う行動を取ったのはネガ電王であり、その行動に対処出来るか出来ないかは彼が叫んだように運によるものなどではなく、ただの実力だとゼロノスがその言葉を切り捨て――――

 

「らぁ!!」

 

「がっ!?」

 

ゼロノスがネガ電王を渾身の力で斬り付け、その攻撃を防御も出来ずに直撃したネガ電王は大きく後ろに吹き飛ばされていく。

 

この攻撃で大ダメージが入ったのは確実。

このまま追撃すれば勝てると考えたゼロノスは追撃を仕掛けようと足を踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ……!!」

 

だが、ゼロノスは踏み出した足から地面に崩れ落ち、地面に膝をついてしまった。

 

「後……数発は攻撃を叩き込めると思ったんだけどな……!!」

 

「少し前まで死にかけてた体で俺様の攻撃を受け続けていた事は褒めてやる。俺様のギリギリだったが、最後の最後で状況を甘く見たな……」

 

絶好のチャンスを前にしたこの状況で、今まで攻撃を耐えていた小さなダメージが一気に噴き出してしまったのだ。

 

ネガ電王が言うように今のゼロノスは死にかけていた状態からの病み上がりだったが、まだ攻撃に移るだけの体力が残っているはずだった。

彼としても身体のことは分かっていたが、攻撃できるという考えも油断から来る甘いモノではなかったのだが、ゼロノスが1つだけ見落としていたモノがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「冥途の土産に教えてやる。お前は最後のカードを使ったことで精神的に限界だったんだよ」

 

「…そこは考えてなかったな」

 

「これで勝負は決まりだ……」

 

最後のカードを使ったことへの精神的なダメージ。

 

ゼロノスも最後のカードを使うことについては覚悟は決まっていたはずだったのだが、覚悟をしていても精神的なダメージが無くなる訳ではない。

そして、その精神的なダメージを見誤ったことがこの状況を招いてしまったという事をネガ電王からその言葉を聞かされたが、ゼロノスは素直にその言葉を受け入れていた。

 

そして、勝負はこれで決着がついたとネガ電王は宣言しながらパスをベルトに翳そうとしたが―――

 

 

「違うな…。これじゃない…」

 

ネガ電王は何を思ったのかパスをベルトに翳す前に動きを止めると、デンガッシャーに手を伸ばして剣をその場で分解していた。

まるで意味が分からない行動だが、ネガ電王には直感的にナニカを感じていた。

 

 

 

 

「今のお前に今まで使った剣も斧も銃も対応される。ならば―――ロッドなら対応できまい……」

 

ネガ電王は今まで使った武器では対応されるという謎の直感を感じ取り、今までの戦闘で使ってなかったロッドへとデンガッシャーを組み替えると、改めてネガ電王はパスを取り出した。

 

「動きを封じて完璧に勝つ……これでこそ完全勝利だ!!」

 

―――Full Charge―――

 

「ウラタロスさんのか……」

 

パスをベルトに翳して音声が響き渡るとネガ電王はロッドを投げ槍の要領で構えた。

 

 

 

ロッドを投げて敵を拘束し、そこに蹴りを叩きこむ―――

 

 

 

機動力を失った今のゼロノス相手に拘束をする意味は薄い様にも思えるが、そんな相手を拘束すれば先ほどの様に回避をされることなく確実に攻撃を当てられる。

 

このタイミングで攻撃を確実に当てるという事を重要視したネガ電王は自身が使った事ないこの技を選んだのだ。

そして、この技についてはゼロノスも知っていた。

 

「知ってる技だと……?では、これはどうだ…!!」

 

ネガ電王はその場で上に飛び上がり、構えたロッドを下にいるゼロノス目掛けて投げつけると、そのロッドを追いかけるようにネガ電王が飛び蹴りの構えをとっていた。

 

「跳んでから投げるのなんて見たことないけど――――――」

 

確かにこんな動きはゼロノスの記憶にも残っていないし、ロッドで完全に拘束する前にキックを見せた意図も分からない。

だが、1つだけ分かっているのは――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「その技の捌き方は知っている…!!」

 

「なっ!?」

 

ゼロノスはその場で横に転がって自身に向かってきたロッドを避けると、ロッドは彼が元々いた場所に突き刺さった状況にネガ電王が驚いていた。

 

ネガ電王の技はロッドで相手を拘束するが、ロッドの先端が当たらなければ拘束されることはないならばロッドを避ければいい。

 

言う事は単純だがそれをするのは難しい。

しかし、ゼロノスはそれをこなして拘束されるという状況から抜け出して見せたが、まだ状況は変わらない。

 

「避けたところで無駄だ…!!」

 

ロッドの拘束は避けた物のはネガ電王が何とか強引に身体を捻って蹴りの方向をゼロノスの方へと修正したことで本命の蹴りはまだ残っていたのだが―――――

 

 

「教えてやるよ…。ロッドの拘束はまだ生きてるぞ?」

 

 

 

「なっ!?」

 

ゼロノスはネガ電王が投げたロッドを掴んで全力でそれを投げ返す。

流石にネガ電王もこれは予想外であり、強引に身体を捻っている今の状況でロッドの投擲を避けることが出来ず、ロッドはネガ電王に突き刺さった。

 

「ぐっ…!?動けん…!!」

 

「……」

 

自身のロッドが刺さったネガ電王は自身の技のせいで空中で動きが止まってしまった。

 

勝利を確信した状況で自身が動けなくなってしまい、状況が完全にひっくり返ってしまった事を認識したが、それに気が付いた時にはもう遅かった。

 

 

―――Full Charge―――

 

 

 

 

動けなくなっていたネガ電王の下ではゼロノスがベルトからカードを抜くと、剣へと装填してそのまま逆手に剣を構える見慣れない体勢をとっていた。

訳の分からないゼロノスの構えだが、動けなくなっていたネガ電王にそれを気にする余裕はなく、未だに動けない身体をなんとか動かそうと足掻こうとしたが、その身体は全く動かない状況でゼロノスは腕に力を籠め―――――――

 

 

「らぁあああ!!」

 

 

「なげ…―――!?がっ…!!」

 

ゼロノスは渾身の力で持っていた剣をネガ電王に投げつけていた。

まさかの行動に驚いたネガ電王だったが、驚きの声を挙げる前に投げられた剣はネガ電王の胸を貫き、動けないネガ電王はその場で絶叫するもゼロノスの攻撃はまだ終わらない。

 

 

 

 

 

「言葉を返す……これで決まりだ……!!」

 

 

その言葉と共にゼロノスもネガ電王と同じように跳び上がり、そのまま跳び蹴りをネガ電王へと向かっていくとネガ電王に突き刺さっていた剣の柄へと叩きつける。

 

剣の重さとゼロノスの跳び蹴り。

その2つがネガ電王の拘束を破壊するとそのまま2人は地面に向かって落ちていき、落ちたその先で大爆発を起こしていた。

 

 

 

 

 

そして、爆発はすぐに晴れていくが、そこに立っていたのは――――――

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……!!はぁ………!!ネガ電王の爆発の衝撃でベルトが外れたか……!!」

 

ゼロノスの変身が解けたユウだった。

どうやら今の爆発でベルトが外れてしまったらしいが、彼は地面に立っていた。

これで戦いが終わったとユウは後ろを振り返っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やられたか」

 

「お前も変身が解けたか」

 

「ネガタロス。お前の負けだ」

 

「確かに俺は負けた」

 

振り向いたその先ではユウと同じように変身が解けたネガタロスが地面に横たわっており、

明確に勝者と敗者がハッキリと別れる構図になっており、ネガタロスも負けを認めていた。

 

 

 

 

 

 

「だが、この戦いに勝者はいない。どちらも負けだ……」

 

「……ゆきちゃん達の時間が残るならどうでもいい」

 

しかし、ネガタロスは最後の最後でユウの勝ちを認めてないと言い出した。

 

勝っても負けてもカードを使った時点で消えることが確定していたユウはネガタロスから見てば最初から負けており、自身が勝つか引き分けかの結末でしかなかったと負け惜しみの様に口にしたが、ユウからすればどうでも良いことだと切り捨てる。

 

「ふんっ……先にあの世で待ってやる…」

 

その言葉を聞き終えたネガタロスの身体が崩壊していき、最後にはネガタロスの身体は完全に砂になって砂漠の中へと消えていく。

 

その姿を静かにユウは見送ると彼は再び振り返る。

 

 

 

 

「最後のカードを使ってから消えるまで少しだけなら猶予がある……。

ゆきちゃん達の前では消えたくないけど、消えるならゆきちゃん達がいる時間かな………」

 

そして、消えることを覚悟していたユウは自身が消える場所を求めて、友希那達がいる現代へと戻ろうとこの場にゼロライナーを呼び寄せたのだった。




誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。

最終回ですが、前にとったアンケートでバットエンドどグッドエンドで同票だったので………
両方とも書いてやんよ……!!
どっちから書くかは気分次第ですが……待っててください
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