バッドエンドでございます!!
色々ありますがこれは誰も救われない最悪なエンドですね!!
ちゃんとグッドエンドも書きますが、バッドエンドの結末…という事でどうぞ!!
Wow-Wow-Wow…
――――――最後の戦いから1月の時が過ぎた。
それはおにーさんが私達の目の前から消えてしまってからの時間。
「――――――――?」
「………」
「ちょっ―――と――――…」
「…………」
「ちょっと!!ともりん!!」
「わっ……!?あのちゃん……?なんで叫んで……」
いきなりあのちゃんから大声で呼ばれた事に驚いてしまった私はあのちゃんを見ると、あのちゃんは頬を膨らませて不満そうな表情を浮かべていた。
「もう!!練習やるからって、さっきから何回も呼んでたよ!!でも、ともりん反応しないんだもん!!」
「えっ……?」
あのちゃんの言葉を聞いた私は周りを見渡すとそこはRiNGの受付前。
いつの間にか来ていた立希ちゃんとそよちゃんに楽奈ちゃんが私の事を見ていたことに気が付いたが、不意にあのちゃんが私の顔を覗き込んできた。
「ともりん。最近変だよ?なんか急にボーっとし始めちゃうし…」
「えっ?」
「……愛音の言う通りだな。燈、最近様子が変わったと思う……」
「燈ちゃん、何か急に遠くを見てたと思ったら急に悲しそうな顔になったりしてるよ?」
「そう……かな……?」
「燈、話聞こうか?」
あのちゃんだけでなく、そよちゃんや立希ちゃんにまで心配をかけてしまった。
確かにおにーさんがいなくなってしまって色々と考えてしまってるかもしれないけど、この事を3人に話しても誰にも理解されない。
今になって、おにーさんはいつもこんな風に感じていたのかな?って理解出来てしまったようで悲しい気持ちになってしまったが、おにーさんからしたら自分の事を憶えていた友希那さんや私はある意味では心の支えにはなっていたのか?とも考えてしまう。
そうなると、この場にいる楽奈ちゃんは私と同じ状況にはあるが――――――
「ともりにも色々ある」
「楽奈、何言ってんの……?」
「楽奈ちゃん?流石にそれでともりんの状況は納得出来ないよ…?」
「………」
おにーさんとも関りが殆どない楽奈ちゃんは私の事を考えて言ってくれているのは分かるけど、それが立希ちゃん達に伝わっていないのはこの状況を見ただけで分かってしまう。
ある意味では楽奈ちゃんらしいとは思って少しだけ安心したが―――
「ともりん、今日は帰って休んだ方が良いんじゃない?練習に集中できないとりっきーに怒られるよ?」
「……怒りはしないけど」
「ホント立希ちゃんは燈ちゃんに甘いね……。でも、私も今日は練習よりも休んだ方が良いよ?」
「燈がこれじゃしょうがないから練習は中止にしよう。スタジオ入る前だからキャンセルしてくるから」
「私は飲み物買ってくるね~」
「大人数でいても燈ちゃんが気にすると思うから先に帰るね?燈ちゃん、お大事に」
流石に楽奈ちゃんのその言葉だけでは3人は納得してくれず、今日の練習は私のせいで中止になってしまい、立希ちゃんがスタジオを借りるのをキャンセルするために受付に向かい、あのちゃんも飲み物を買いに行くと言って離れ、そよちゃんは私に気を使ったのかすぐに帰っていく。
そんな中で私もそよちゃんに遅れてRiNGの外へ出て呆然と街の様子を眺めていた。
そこには楽しそうにしている学生の人達や、忙しなく働いている大人達の姿があり、前みたいに人が傷つく事件が起きない―――いや、最初からそんなこと事体がなかったかのような時間が流れていた。
確かに街では事件がたくさん起きていたが、その事が残っているのは私達の記憶の中だけにしかなく、今までのことは夢だったのではないかと言う錯覚に襲われてしまった私はおにーさん達の列車に行こうとRiNGのスタッフ用の扉を開けた。
「行けない……………パスはあるのに……」
でも、扉を開いてもスタッフ用の通路が見えるだけで列車の中には繋がらず、何度も扉を開けては閉じるのを繰り返す。
それでも結果が変わらずに通路しか見えない事実が更に夢だと錯覚させてくるが、アレが現実だったという事を思わせるのは服の中に仕舞っているパスの存在だけ。
「おにーさん……。こんな気持ちだったのかな……」
変わらない人に変わらない街。
世界は何も変わらない中で自分だけが変わってしまったのか?
自分だけがこの世界では異物なのではないか?
そんな不安に駆られてしまい、おにーさんがいなくなってから何度も感じてしまったことをまた口に出していた。
「ともり……」
「楽奈ちゃん……」
「デネブはもう自分の所に帰った……」
「ぁ………」
そんな私に楽奈ちゃんが現実を叩きつけて来る。
おにーさんが消えてから少し経ってからデネブさんは人を探すと言って、列車に乗って私達の前からいなくなった。
頭ではその事を憶えていたのだが、どうしてもあそこにおにーさんがいるんじゃないかとあり得ない期待をしてしまう。
でも、もうおにーさんはいない。
楽奈ちゃんに改めてそれを言われて悲しい現実に目の前が真っ暗になりそうになる。
「ちょっと!!ともりん!!また扉パカパカしてる!!ダメだよ!!そんなことしちゃ!!」
「あ……あのちゃん……ごめんなさい……」
「楽奈ちゃんもともりん止めてよ!!」
「………ともりが気が済むまでやらせた方が良い」
「もう!!」
そんな私達の所にあのちゃんが駆け込んでくると私を扉から離されて、止めなかった楽奈ちゃんと2人で怒られてしまった。
私は素直に謝ったが、楽奈ちゃんはそれを軽く聞き流すと2人揃って、何も変わらない街へと連れ戻されていくが――――――
「あっ……」
「あれってRoseliaの紗夜さん達だ……!!こんにちは!!リサさんと友希那さんがいないですけど今日は3人だけですか?」
そこにいたのは紗夜さん達Roseliaの3人。
しかし、そこにリサさんと友希那さんがいないことをあのちゃんは指摘していたが、それを聞き流しながら紗夜さんと燐子さんの2人が私の腕をそっと引きながら、私にだけ聞こえる様な声で囁いてきた。
だって、私は知っているから。
「高松さん。湊さんの様子を見に行くのに着いて来てください」
「心が病んでしまって……その3人だと心細くて………」
おにーさんがいなくなってしまったことで友希那さんの心が完全に壊れてしまった事を――――――
「………」
ユウがまた居なくなった。
私の大切な人が2回も消えた。
もう会う事すら出来なくなってしまった。
私にはそれが耐えられなかった。
「友希那……?入るよ……?」
「………」
部屋のベッドの上で呆然と天井を眺めていたが、外から
「友希那……」
「………」
「部屋の掃除……するね?」
彼女は私の言葉を聞くことなく、部屋の中を動き回るがそれに一切反応することはない。
私はユウが居なくなってしまったことですべてに絶望して心が壊れてしまった。
「何があったか教えてもらえなかったけど、1月前の夜に友希那が燈とかオーナーに連れられて帰ってきたけど、心が壊れて声が出なくなったって言われても信じられないよ………」
私は彼がいなくなってしまったせいで声が出せなくなってしまった。
それで大好きだったはずの歌を歌う事が出来なくなった。
一番歌を聞かせたかった彼がいなくなったせいで、大好きな唄い方すら記憶から薄れてしまい、気持ちが完全に枯れ果ててしまった。
―――全てがどうでもよくなってしまった。
「よし、掃除終わり…。友希那。次はご飯食べよっか……。おばさん達がいないからアタシが卵雑炊作ったよ……?ほら、口開けるよ~……」
無理やり体を起こされた口にドロドロとした何かを流し込まれる。
「ちょっと失敗して出汁入れ過ぎちゃって濃いかもしれないけど……」
何かを言ってるが、口の中にはドロドロした何かが流し込まれるが全くと言っていいほどに
味のしないドロドロとしたモノを無理やり流し込まれもすれば不快感を憶えるのだろうが、その事について何も感じられずにされるがままに口に何かを流し込まれていくも、呑み込まれなかった一部は口から外へと漏れ出して着ていた服を汚していく。
「あぁ~……友希那。口をタオルで拭くね…」
それに気が付いたのか彼女の手によって口を拭われるが、目の前のこの人は一体何がしたいのかまるで分からない。
それが口元を拭き終わると持っていた料理を机の上に退かしてから再び寄ってくる。
「友希那、服汚れちゃったから着替えるよ……。ベッドのシーツとかも変えないと…」
「……」
そう言ったソレは私の身体を起こして汚れたベッドを掃除しようとし始めようとしたのだが、私が手にしていたモノを見た途端に動きが止まってしまった。
「友希那?そのタオルに血が付いてるよ?」
「……」
「乾いてるみたいだけど…友希那のケガ…じゃないよね?」
私の手には1枚のタオルが握っており、ソレが言うようにこのタオルには血が付いている。
そして彼女の言うようにその血は私のものではない。
このタオルについている血はユウのモノで、消えてしまった彼が遺した数少ないモノ。
これがあるから全てがどうでもよくなったこの世界で息を吐いてただ生きていけているのは、かろうじて理解出来ていた。
「血が付いたままだと汚いよ?」
――――――今なんて言った?
ユウの血が汚い?
その血はユウが自分を犠牲にして流した血を?
何も知らない
全てがどうでもよくなっていた私は久々に熱を感じた。
これは怒りだ。
何も知らずに時にはユウを傷つけたリサに対する怒りだ。
「洗濯するから貸して」
そんな私の怒りに気が付いていないリサは無情にもソレを取りあげると、そのまま下げた食器と共に部屋を出ようと私に背を向けた。
「………ユルサナイ」
「友希那?今…いや、気のせいかな……」
久々に声が出たが、目の前にいるリサは自分に都合が悪かったその言葉を気のせいだと切り捨てた。
その言葉を聞いた私は体の中から今までに感じたことのない熱を感じ、気が付けば―――――――
「熱い…友希那もそう……えっ?」
間抜けな声を挙げる
「―――――――――……?」
目の前が
RiNGで紗夜さん達3人と私の4人は友希那さんの家までやってきた。
「高松さん。湊さんの事をお願いします……」
「紗夜さん、なんでみんなで行かないんですか?みんなで励ましたほうが良いですよ!!」
「あこちゃん……。でも、みんなで行っても友希那さんも困っちゃうから……」
「白金さんの言う通りです。返事が来ませんが、今日は湊さんの両親がいらっしゃらないので今井さんが湊さんと一緒にいるはずです。
高松さんが様子を見に行って大丈夫そうなら私達も行きましょう」
着いて早々に紗夜さんが私に家の中へと入るように頼み始めたが、Roseliaでも意見が分かれてどうするか話始めていたが、高校生の反論に大学生2人が常識的な意見を投げてその話はすぐに纏まった。
どうやら、私が1人で様子を見に行くことになったが、リサさんが既に中にいるらしい。
私は緊張しながら呼び鈴を鳴らしたが、返事がないがあの状態の友希那さんが外に出るとは思えない。
私は返事を待たずに玄関の扉に手をかけたが―――
「―――っ!!」
扉のノブに手が触れた瞬間に嫌な何かを感じ取った。
この感覚は前に感じたイマジンの気配―――とも違うもっとおぞましいナニカ。
だが、それが何なのか私には分からない。
扉を開く手がいきなり重くなった。
「ともり……?」
「い……いえ……なんでも……」
あこさんが不思議そうに首を傾げていたが、私は意を決して扉を開けて中へと入っていったのが――――――
「――――――っ!?これ……この匂い……」
玄関を潜ると同時に感じた寒気と匂い。
この寒気の正体は分からないが、この匂いの正体は知っている。
この匂いは――――――
「血の…………匂い………」
「高松さん……?」
時間が修復されてなかったことになったも含めて、今までに何度も感じたこの匂いは間違いなく血の匂い。
だが、そんなものが友希那さんの家でするはずがない。
その事実に訳が分からなくなってしまった私だったが後ろから聞こえてきた燐子さんの声で我に返り、恐怖に震えながらもカバンの中に入れていたおにーさんの形見の1つを握りしめてゆっくりと家の中へと上がって、友希那さんがいるであろう2回の部屋までゆっくりと歩いていく。
しかし――――――
「……匂う」
友希那の部屋に近づくにつれて、玄関で感じた血の匂いが濃くなっていく。
普通ならばあり得ないが、体で感じる子の感覚は嘘じゃない。
私をゆっくりと友希那さんの部屋の扉を開けた。
「ひっ……!!リサ……さん……?」
そして、開いて最初に目に飛び込んできたそれを見た私は悲鳴を漏らしてしまった。
そこにあったのはリサさんの横顔だったのだが――――
「頭だけ……っ!?」
本来ならば彼女の顔の下にあるはずの胴体がなく、首から赤黒い血がタラタラと漏れる様に流れていた。
あり得ない……首の下がないなんてあり得ないのだが、私の目は間違いなくリサさんの首から下が無くなっている光景が焼きつく。
だが、事実を確認しないといけないと思った私は少しだけ開けた扉の中から部屋の中を覗き込んだが―――
「ぁ……………」
部屋の中には首から上がないリサさんの身体があったのだが、なかったのは首から上だけではなかった。
「手の指が……ない……?噛まれてるみたい……」
リサさんの遺った手から指がない。
余りマジマジと見たくはないが、その指があったところの断面はまるで何かに紙千切られたかのよう。
ここでこうなっているという事はこれをしたのは――――――
「友希那………さん………」
「高松さん」
部屋の主たる友希那以外ありえない。
思わず私が名前を呼ぶと、部屋の中から私を呼ぶ友希那さんの声が聞こえた。
怖くて怖くて仕方ないが、このままではどうにもならないことが分かっていた私は意を決して部屋の中へと入って友希那さんの姿を見たが―――
「血が………」
「リサのよ」
友希那さんは血で真っ赤に染まっていた。
その事を震えながら指摘したが、友希那さんは何事も無かったかのように答えていた。
その言葉を聞いて訳が分からなくなってしまったが、それと同時に違和感を感じていた。
「友希那さん…口に何を…入れて……」
今の友希那さんは口の中に何かを入れながら話していた。
考えたくはないが、その中身にはある程度の予想は出来ていたし、友希那さんもそれを見せようと口の中からそれを手の中へと落としていった。
だが、その手の中に納まっていたのは私の予想からかけ離れたものだった。
「これ?
リサの目玉よ」
「……っ!?」
友希那さんが見せた手の中のそれは丸いそれは昔に映画か何かで見た眼球と全く一緒でそれを見た私の身体は完全に固まってしまったが、友希那さんは平然とリサさんの顔の方へと歩いていくとそのままその顔を足蹴にし、リサさんの眼球が収まっていた部分を見せつけていた。
「色々言われて怒ってしまってこうしてしまったけれど、ユウと遺伝子が近いからかしら、指はとても美味しく感じられたし、飴みたいに舐めてたこの眼球もとても愛おしく思うわ」
友希那さんはリサさんの眼球を愛おしそうに見つめながら語るが、頭の中ではどうして友希那さんがそうなってしまったのかパニックになりかけていた。
だが、カバンの中で握っていたおにーさんの形見を強く握りしめた時の思い当たることを思い出していた。
「おにーさんが言ってた……人を食べる怪物………。治したけど、おにーさんから人に移る可能性があるって……」
「恥ずかしいけれど、ユウがいなくなって寂しかったの。それで彼の血が付いたタオルに顔を埋めたのよ。こうなってしまったのを知ったのはさっきだけれど、運が良いわね。
ユウと一緒になれたのだから」
「……っ!?」
友希那さんは嬉しそうな表情を浮かべながら言っていた。
その笑顔に怖いものを感じて握る手に力がこもるが、そんな私を無視するかのように友希那さんはゆっくりと私の方へと歩き出してくる。
「高松さんもユウの所へと連れて行ってあげる」
「ひっ…!!」
私をおにーさんの所へと連れていく。
そう言いながら友希那さんは私を部屋の外へと突き飛していく。
「ぐっ………!!」
突き飛ばされた私は部屋のドアも巻き込んで廊下へと押し出されてしまったが、感じる痛みに耐えられず上手く動くことが出来ずに呻き声を上げてしまう。
だが、そんな私に友希那さんがゆっくりと近づいてくるがその体に熱を帯びて熱気が出ていて私はその熱をハッキリと感じていたが、そうして友希那さんが私の目の前に立つと、右手を大きく振り上げ――――――
「高松さん。サヨナラ……」
私への別れの言葉と共に振り下ろされる。
訳が分からない。
友希那さんの手が私にゆっくりと近づいてくるような錯覚していることと、友希那さんのその手が当たれば間違いなく私が殺されてしまうこと。
「うわぁあああああああああああああああああ!!」
「……」
私は絶叫しながらカバンの中で握りしめていたそれを取り出して友希那さんの胸に突きつける。
友希那さんも自身に押し付けられているそれの正体が分かって無言になっていたが、必死だった私は止まれなかった。
「ぁぁぁあああああああああ!!」
「ぐっ…!!」
友希那さんが苦悶の声を漏らし、その背中には銀色の刃物が飛び出して人間のモノとは違う真っ黒の血が流れだしていた。
私が友希那さんの胸の押し当てた物の正体は、前におにーさんが使っていた”ファンガイアスレイヤー”と呼んでいた武器で、私は自分が生き残るためにそれを友希那さんの胸に押し当ててからボタンを押して飛び出した刃で友希那さんの胸から背中を貫いた。
友希那さんは自身の胸に手を当てると胸から流れる血と刃が刺さった感覚を感じて自身の状況を理解したようだったが、その姿を見た私も徐々に冷静になり始めて状況を理解し始めていく。
「ぁ……」
「高松さん!!今の音は何です………っ!?」
「高松さ―――」
「「ひっ!?」」
生き残るために自身を襲ってきた友希那さんを手にかけてしまった。
必死になっていた私は自分がしたことを正しく理解すると恐怖で震えて声を震わせていると、突き飛ばされた時の音が外まで聞こえていたのか紗夜さんが真っ先に部屋の前までやってきたが、目の前に広がっている光景に完全に言葉を失い、後から来た2人も余りの恐怖に悲鳴を挙げる。
凄惨すぎる現場に皆が固まってしまうが、そんな中で私によって胸を貫かれた友希那さんは自身から流れた黒い血で塗れた手で私の頬に優しく触れていた。
「高松さん……」
「えっ……?」
友希那さんは私に声をかけてきた。
だが、その声からは恨みや怒りの感情が一切感じられない優しい声色だった。
普通ならばあり得ない状況に私は困惑しながら友希那さんの顔を見てしまったが、そこには先ほどの声色と同じ様に一切の怒りなど感じられず、私に対して申し訳な誘うな表情を浮かべていた。
「じぶんではできなかった………。あなたをまきこんで……ごめんなさい……」
「ゆきな……さん……?なん……で………」
「あなたにひとを……ころさせないため………
ああでもしないと……あなたは……こうしてくれないと……思ったから……」
申し訳なさそうな表情から出た謝罪の言葉。
そして、その後に出た言葉で友希那さんの狙いに気が付いてしまった。
最初から友希那さんは私を殺すつもりなどなかった。
友希那さんはいなくなってしまったおにーさんを追いかけるつもりで自分で命を絶つつもりだったが出来なかった。
自分で死ねないなら誰かに殺してもらうしかない。
だから、おにーさんの血を使って人を食べる化け物になって私を襲うことで自分が殺されるようにしていたんだ。
「ほんとは……わたしだけ……リサは………そうするつもは……なかったの……でも…これで……ふたりで……ユウの所に………」
「ゆきな……さん……」
友希那さんの身体から力が抜けていき、私の頬を触っていた手は重力に従って下に落ちて、身体も支えることが出来なくなったのか私の方へと力なく倒れこんでいく。
「あり……がと…………」
そうして、友希那さんは最後の最後に感謝の言葉を呟くとその身体から完全に力が抜けて身体が私の横へと滑り落ちていき――――――
「湊さんの……か……身体が……溶けて……」
友希那さんの身体は完全に溶けて、着ていた衣服だけと流した血のように真っ黒なドロドロした何かだけが遺された。
「みなと……さん……」
「ゆきなさんが………とけちゃった……」
「あこちゃん……なにが……おきて……?」
Roseliaの3人は目の前の状況がまるで分からずに力なくその場に座り込む。
そして私は持っていた刃とそこに残っていた友希那さんの黒い血を見た私は――――――
「う…………ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーッ !!」
持っていたおにーさんの形見を床に落とし、狂ったように叫び声をあげた。
175-愛した人のいない世界
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
最終回はハッピーエンドも書いてやんよ!!(多分こっちが正史になりそう