後日談という事で……サラッと書いておきました。
へいわですねー
後の事はおいおい考えますが………
どうしましょうかねぇ……
イマジンとの戦いやら何やらが終わってから数日が過ぎて、とりあえずはいつも通りの日常に戻ってゼロライナーの中で過ごしていた。
「おにーさん。ここの問題、合ってますか……?」
「ん?……うん。解き方も問題ないし、答えもあってるよ」
「良かった…」
いつも通りに過ごしていた彼らだったのだが、その中で少なくない変化があった。
「それにしても便利だね~。寝坊して遅刻確定のはずの友希那が大学に間に合う訳だ。アタシも使いたいなぁ~」
「パスの余りがないから無理。それとゆきちゃん……?バレないように使えって言ったよね?」
「………今のリサは大丈夫よ」
そこにはユウに関する記憶が戻ったリサもいた。
時の列車に関して知った彼女がここにいることは特に問題にすることはない。
それよりもその事に関して知らなかった頃に色々と疑われていた友希那の事をユウは指摘すると、彼女はそっぽを向いていた。
「それにしてもここも便利になったわね。スマホも通じる様になったのは助かるわ」
「ゆきちゃんと燈ちゃんがパス持ってて、勝手に来るから繋がんなくても困んなかったしね」
「マジで?ここ、スマホも繋がんなかったの?……まぁ、仕方ないかな?」
「まぁ、ゆきちゃんはもう少し注意してもらうにして―――」
彼の意識を逸らそうと友希那が別の話題を出して誤魔化し始めたが全く効果は無い。
だが、これから気を付ける様にと軽い注意でその事は終わったのだが、ユウは別の事が気になっていた。
「姉さん」
「ん~…何~?」
「くっ付きすぎてうっとおしくなってきたから離れて」
「ヤダ」
「……子供じゃないんだから……。
それに普通に1人掛けの椅子に座ってるのに背中にもたれかかられるの邪魔なんだけど?」
「今のユウからしたらアタシ年下だからね~、それにアタシは気にしないから~」
「俺が気にするんだけど」
「おねーちゃん相手に恥ずかしがってる―――。も~……お姉ちゃんに乱暴に引き剥がすのは良くないと思うな~」
今のリサはユウにベッタリとくっ付いており、それがうっとおしくなってきた彼が離れる様に言うも即座に却下の言葉が返ってきた。
そんなリサに対してユウはちゃんと説明しながら話したが全く効果がないどころか更に身体を押し付け始めて来る様子に痺れを切らしたユウは強引にリサを引き剥がすも、帰って来る不満の言葉に彼は―――
「姉さん」
「ん~なに~?」
「正座?」
「えっ?」
「聞こえなかった?正座」
「リサ、今のユウは結構怒ってるから言うとおりにしなさい」
我慢の限界を迎えてリサへと説教を始まってしまったのだった。
「姉さん。やり過ぎだよ。距離近すぎだよ」
「異議あり!!やり過ぎじゃないと思う!!姉弟なら普通だよ!!友希那達もそう思うよね?」
「知らないわよ」
「私も……」
ユウは最初に言いたいことを伝えたが、リサは姉弟ならばこの位の距離は普通だと異議を唱える。
明らかに姉弟と言えどもあの距離は近すぎるのだが、悲しいことに外野である友希那と燈には1人っ子の長女でこの距離が適切かどうかを判断することが出来ない中でユウが淡々と話を続けていく。
「うん。とりあえず言うけど、今の状態になるまで1人っ子で育ってきたんだよ?それなのにいきなり湧いて出てきた弟にこの距離感取れるね」
「まぁ~アタシとユウは姉弟だしね~。普通でしょ」
「そうじゃない気が……」
「リサ、事実を知る前にユウに恋愛感情向けてたわよね……?」
「うっさいそこ!!」
「ん?ゆきちゃん達何か言ってた?」
「ううん!!なんでもない!!何も言ってないからね!!」
ユウはある意味では当たり前のことを聞くが、リサは姉弟ならば普通だと言って強引に切り抜けようとしたが、外野の2人は以前の事を思い出して彼女の言葉を疑い始めるも、リサはそんな彼女達を言葉をかき消す程の声量で彼女達の言葉を遮って彼女の言い分を聞き始めていた。
「それにほら!!姉弟だったけど、今まで過ごせなかった分を取り戻さないと勿体ないじゃん!!」
「ん~………そう言われると納得出来る気がするような気になるけど、俺としてはこの時間に戻って姉さん見ただけで十分なんだけど?」
「アタシはちっともよくない!!」
今まで出来なかった姉弟の時間を取り戻す。
確かにそう言われればユウとしても納得出来なくはないが、ユウとしてはこの時間に戻ってリサの事を確認しただけでも十分だったのだが、リサの方はそうではなかった。
「アタシはユウとやりたいこととか、いろいろ考えてるんだから!!」
「やりたいこと……?」
「そうだよ燈。アタシも色々と考えてたんだよね~。このノートに纏めてあるんだ~」
「そう言えばリサ。松原さんや山吹さんに色々と聞いてたのはこれだったのね」
「あぁ、弟と妹がいるって言ってたの聞いたな……
まぁ……姉さんが納得するなら、多少のワガママに付き合うのも仕方ないのか……?」
「やった!!」
どうやらリサは弟妹のいる花音や沙綾に色々と聞いて、やってみたいことを考えていたらしい。
そう聞いたユウは姉を納得させるためにワガママに付き合っても良いと譲歩しようとしたのだが――――――
「それと、日菜にも色々と聞いてたわ」
「前言撤回。ワガママに付き合う前に内容の精査を行います」
「えぇ~!!」
「これは……仕方ない……のかな……?」
「日菜の案は怖いから聞きたくわいわね……」
日菜の名前が出ただけでユウは即座に前言を撤回して内容の精査を行う事を決めると、リサからは不満の言葉が漏れる。
しかし、友希那達は色んな意味で見せられない日菜の姿を何回も見てきており、ユウが考えを改めるのも仕方ないと納得していた。
そうして、リサのワガママノートの内容精査が始まっていくが―――――――――
「だぁあああああああ!!」
「ちょっと!!ユウ!!なんでノート投げるの!!」
「バカ!!こんなの見せられて投げるなって言う方が無理に決まってんだろ!!」
「2人とも落ち着きなさい。私達でも内容を見てみるわ」
最後まで目を通したユウはリサのノートを客室の隅へと投げ捨てる。
リサもこれには怒ったが、彼としても書かれた内容に対して問題があると怒りだす。
姉弟の喧嘩だが、流石にこれは不味いと珍しく空気を読んだ友希那がリサが纏めたノートの内容を確認し始めるが――――――
「リサ………」
「これは………」
「えぇ~!?なんで!?」
「驚きたいのはこっちの方なんですけど……」
「リサ、1つずつやりたいことを言って確認しましょう……。ユウもそれでいいわね?」
「分かったよ。ゆきちゃん」
2人も途中までしか読んでいないが、書かれていた内容にドン引きしていた。
その反応にリサは驚くも、友希那にしては珍しくマトモな対応でこの流れで話を進めていく。
「まず最初は……”弟と一緒に料理を食べる”…おにーさんのご飯食べましたよね?」
「確かにそうだけど、そうじゃなくて!!」
最初に出てきたのは料理を食べるというなんてことはない内容。
だが、この内容に関しては燈が言うように、ユウが作った料理をゼロライナーで食べていてこれは既にやったことがあったのだがリサ的にはまだ終わっていなかった。
「リサ?外で食べるよりユウが作った方がおいしいわよ?」
「それはそうかもしれないけど、そうじゃないの!!アタシが作ったの食べてほしいの!!」
「あ~……それはいつでも良いけど、ゆきちゃん達も料理とか覚えたら?」
「うっ……頑張ります……」
「私はいいわ。リサとユウが居るから」
「よしっ!!」
リサ的には料理を振舞われるよりも振舞いたいらしく、それをハッキリ言うとその程度ならばいつでもいいとユウはあっさりと了承した。
彼としても料理を作って貰うというのは、最近ではデネブ以外では店での食事以外になく、友希那達とは違って作ってもらうというのに新鮮さすら感じていた。
そんな事を考えつつも友希那に対して遠回しな言葉を投げるが全く伝わらないと、彼は完全い諦めながらも、当の友希那は次の内容に話を進めていた。
「次は……”弟とお出かけ”……普通ね」
「でも、リサさん……おにーさんと遊園地に行きましたよね?」
「燈~。それはそうかもしれないけど、アタシとしてはちゃんと記憶にないからなし」
「これくらいは別にいいけどね」
次に出たのも出掛けるという何とも普通な内容にユウも何も問題なくOKを出して次に進んでいくが、書いてあった内容が少し理解できなかった。
「次は…”プレゼント交換”……?リサさん…これってどういう……?」
「ほら!!誕生日プレゼントを貰ったりあげたりとかしたいじゃん!!」
プレゼント交換と書かれて疑問に思ったが、蓋を開ければ誕生日とかにプレゼントを送り合うと言うなんてことはない微笑ましい内容。
この程度なら何の問題もない筈だったのだが―――問題が発生した。
「俺、色んな時間を行ったり来たりしてたからその辺の感覚曖昧だから、誕生日とかの感覚が希薄なんだよね。体感時間で何歳って感じだし」
それはユウの感覚の問題。
彼は時間や世界を移動して生活してきた関係で、誕生日にプレゼントを渡すという感覚が完全に欠落していた。
普通ならばツッコミの1つくらい入りそうなものだが、事情を知ってる面々からすればツッコもうにもツッコめない。
「…だったら!!クリスマスとかでいいから!!」
「まぁ、この時間に残ってたらいいけど」
「やった…!!」
「私と高松さんは指輪を貰ったわ」
「友希那~?サラッとマウントとるのやめてくれる~?」
そんな中でリサが妥協案を通したのだが、その横で友希那がサラッとリサにマウントを取り始めていた。
ここまではまだまだ理解できるような内容だったのだが、ここから先がある意味で地獄だった。
「次は……一緒に寝る……?」
「ほら、姉弟って一緒の布団とかで寝るでしょ?あれやりたい」
「却下」
「なんで!?いいじゃん!!沙綾は妹とやってるって言ってたよ!!」
次の内容はユウは理由も聞かずに却下を告げた。
この反応にはリサも異議を唱えたが、ここで的確な指摘を入れられてしまった。
「それって小っちゃい子がやるやつで……少なくとも20歳のおにーさんでやることじゃないような……?」
「そもそも弟の方が年上ってのがあり得ないから!!」
一緒に寝ると言ってもそれは相手が子供で小さい時の話だと燈に言われてしまった。
確かに姉弟でやるにしても幼い子供や片方が幼い場合に限るもので、少なくとも19歳の女子大生と20歳の弟とでやるようなことではない。
当たり前の指摘をした燈だったが、リサから姉より弟の方が年上になる方があり得ないとある意味で納得の言葉を返されてしまった。
確かにユウは普通ではないが、ここで珍しく友希那が真っ当な意見を口走っていた。
「リサ、山吹さんは弟とは今もやるって言ってた?」
「うっ………………言ってた」
沙綾は今も弟と寝ているのか?
そんな当たり前の質問だったのだが、ここでリサは言葉を詰まらせる。
そうして何とか答えを返していたのだが、友希那の目は誤魔化せなかった。
「リサのこの態度は嘘ね」
「うっ……沙綾は弟が寝てる横で寝るって言ってたよ!!」
「それ、弟さんの了承を得てないわよね?」
「ぐっ……!!」
リサは嘘を答えていたのを友希那には分かった。
それを指摘された挙句に追い打ちをかけられてしまったリサはそれ以上の反論が出来なくなってしまった。
ここまで追い込まれてしまうとこれ以上はもう何を言ってもこれは通らない。
そして、通らないのはこれだけではなかった。
「次のはアウトに決まってんだろ!!」
「2人で一緒にお風呂……?リサ……あなた……」
「沙綾が―――!!」
「それは相手が小さいからって話よね?」
「ぐぬぬ……!!今日の友希那はまともな事しか言わない…!!」
一緒に風呂に入る。
これもリサの要望としてあったのだが、当然却下されてしまう。
すぐに反論しようとしたリサだったが、それを言い切る前に友希那の冴えた答えの前に大ダメージを受けていたが、リサはこれに関しては1つだけ切り返せる素材が残っていた。
「でも、レイヤとお風呂入ってるのは知ってるんだからね!!」
「リサさん。アレは介護じゃ……?」
「くそっ!!そう言われると全く反論できない!!」
「はい。そう言う事で姉さんの要望叶えるかの会議は終了します。
リサはレイヤの件を出したが、アレは一緒に風呂などと言う甘いものではなくただの介護なのは友希那も燈も知っていたし、現場すら見たことがあった。
それを知っている彼女達にそれを材料にしようにも全く効果が無く会えなく撃沈して、ユウはこれでこの話を終わりにしようとした。
「待って!!まだ残ってるから!!」
だが、リサの要望はまだ残っていると、異議を上げたのだが―――――――
「却下に決まってんだろ!!バーカ!!」
「なっ!?酷い!!なんでさ~!!」
「うるせぇ!!こんなの議論する価値もねぇ!!」
ユウは残った要望をまとめて却下していた。
リサは話合う事もなく却下されたことに文句を零したのだが―――――――
「何が”弟の初体験を貰う”、”弟との赤ちゃん”だ!!ふざけんな!!議論する価値なんてある訳ねぇだろ!!」
議論する余地すら残されていない程に却下するような内容でしかなかった。
友希那と燈はそこまで読んでいなかったが、これを聞いた途端にそれが書かれているページまで読み飛ばしていくと、本当に書かれていたのを見てリサへとゴミを見る様な視線を向けていた。
「リサさん……これは……」
「どうしてこんなこと書いてるのよ…」
「ヒナに、ヒナが男の子だったら紗夜にどんなことしてもらいたい?って聞いたら出てきたんだよ!!」
「あの子なら紗夜を相手に考えるなら……確かに言いかねないわね……」
「日菜さん……」
「やっぱり、氷川はまともなこと書かねぇな!!」
皆がリサがこんなことを書いた理由を聞いてみたが、その原因は案の定日菜だった。
その事をみんなが納得していた中で、日菜の名前を聞いて安請け合いをしなかったことを選んだ自分の選択を口に出さずに喜んだのだった。
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