忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

224 / 234
おはよーございます
ここからは番外編じゃー!!
とりあえず、色んな番外に移るための導入から……
この主人公。
また人間辞めてるよ~


本筋ではない。特別な章
000_旅支度


「ねぇねぇ~ユウ~」

 

「姉さん?どうしたの?」

 

一連の事件が終わってからしばらくが経った。

そんなユウはリサと2人で街の中を並んで歩いていたが、そんな中で不意にリサから声をかけられた。

 

「アタシとか友希那達からすれば”アタシの弟”ってなってるけどさ~。色々と大丈夫なの?」

 

「勝手に別世界に飛んだりするかもしれないけど 、これからはこの時間を拠点にすることにするつもりで、今はババアと戸籍云々をやってるとこ」

 

「へぇ~……」

 

 

「ババアだけじゃなくて、ゆきちゃんと燈ちゃんも手伝ってくれたお陰で商店街の店とかCiRCLEとかRiNGの仕事を手伝ってるのもそれの一環だよ」

 

リサはユウの現在について気になって聞いてきたが、彼は特に問題だと思っておらず平然と彼女の疑問に答えるも、ユウはふとした事が気になってしまった。

 

「てか、姉さんは事務所のスタジオで練習でしょ?後2時間だけど、準備しないでのんびりしてていいの?」

 

「まだまだ時間は余裕あるし~…」

 

リサはこの後にRoseliaの練習が入っているのにゆっくりする時間があるのかと気になったユウだったが、彼女もそれに対して何気なく答えるも、すぐにおかしなことに気が付いた。

 

 

 

 

 

「って、あれ?アタシの予定なんて教えてないはずなのに何で知ってるの?」

 

リサはこの時間を楽しむためにユウには自身の予定を一切伝えていなかったはずなのにも関わらず、彼はこの後の予定について聞いてきた。

 

ある程度予想していたとしても、時間まで言い当てられる訳がない。

流石におかしいと思って聞いたリサだったが、ユウからは予想外の答えが返ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆきちゃんのお世話も個人契約のマネージャーって扱いだからね。Roseliaの練習スケジュールはある程度覚えてるよ」

 

「はぁ!?アタシ聞いてないんだけど!!」

 

「言ってないからね。それに事務所には行かないようにしてるから」

 

「なにそれ!!」

 

あろうことかユウは仕事の一環として友希那の個人マネージャーと言うことまでやっていると始めて姉に打ち明けたのだが、姉はそれに大層ご不満なようでユウの腕をグイグイを引っ張ってくる。

だが、その程度では全く動じないユウは彼女のそれを平然をスルーすると、リサは何か悪いことを思いついたらしく、ニヤニヤとした笑みを浮かべ始めていく。

 

 

 

「じゃあ、今日からはアタシのマネージャーね!!それなら一緒に居れる時間増えるし!!」

 

「う~ん…。傍から見たら今の俺ってそれなりの数の仕事してるよ?しかも、それを言った直後に更に増やしてくるとか。姉としての自覚ある?」

 

「なんでも出来る自慢の弟だからね!!大体友希那と一緒だから手間なんてそんなに増えないから!!」

 

「はぁ……仕方ないなぁ……。ゆきちゃんのついでだよ」

 

「うん!!それじゃ最初の仕事でみんなに紹介するから、今日は事務所一緒に行くよ!!」

 

 

 

「……姉さんが俺を弟扱いするの見られると、周りがクソめんどくさいことになるのが確定してるから行きたくないんだけど?」

 

「そこは……ほら!!おねーちゃんに任せなさい!!……てかさ~。オーナーをババア扱いって、ユウも相当だよね~」

 

あろうことかリサは友希那の世話に次いでリサのマネージャーまがいの仕事まで増やそうとしてきたが、姉の楽しそうな笑みを見たユウは面倒なことになることを分かっていながらも早々に諦めて姉に素直に従うことを選んでしまった。

 

それに満足したリサはすぐに話を切り替えて詩船の事を年より扱いしていることについて触れたのだが、これが余りにも衝撃的な答えが返ってきた。

 

 

 

 

「まぁ、室町時代とかも行ってたりしたからね。この時間の文献調べたら、俺の事も載ってたし、オーナーから見ても俺は過去の人物で今を生きる人間って面倒なことになってるからね」

 

「なにそれ!?」

 

ユウが過去に行ったことがあるのは知っていたリサだったが、そんな時代にまで遡っていて文献まで残っていると言われた衝撃に頭がクラクラし始めたが、ユウはスマホを取り出してすぐに1つのページを彼女に見せつけていた。

 

「ほら、この文献」

 

「これ…鬼退治とか書いてあるけど…?これ、感想に”赤、青、黄色、紫の鬼が寝返って悪い鬼たちを倒す内容の当時の創作物”って書いてあるけど…?」

 

「実話だよ。このページにデネブさんが描かれてるよ」

 

「うわっ……これ、マジでよく見たらデネブじゃん……」

 

「んで、この小さいのはデネブの契約者の侑斗さん。んで、こっちで鬼の首をあり得ない方向に曲げてる絵が俺ね?

後昔のモノが残ってるって言うと、桐ヶ谷さんの実家の呉服屋に行ってネズミの駆除をしたんだけど、そこの屋根裏に登った柱に俺が刻んだ文字があったよ」

 

「うわぁ……………。マジで過去の人じゃん」

 

自身の弟が過去の文献に描かれていて、この時代に爪痕を残している。

そんなあり得ない事実を叩きつけられた衝撃に完全に言葉を失ってしまったリサだったが、それもスマホからの音で一瞬で弾け飛ぶことになってしまった。

 

「―――ごめん。ゆきちゃんから電話だ……。もしも―――『ユウ。急いでゼロライナーに帰って来てちょうだい!!』ゆきちゃん?どうしたの?」

 

友希那からの電話に出たユウだったが、彼女はユウの言葉を遮って慌てた様子にただ事ではない事を察したのだが、その後に続いた言葉が更に衝撃的なものだた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『変な人達がいるのよ!!呑気にお茶を飲んでるわ…!!』

 

「はぁ…?」

 

ゼロライナーに乗り込まれた。

それ自体については同じ時の列車が奪われたことがあることも考えればそこまで驚くことではないのだが、その侵入者は時の列車を奪う訳でもなく”客室で呑気にお茶をしばいている”なんて言われれば、それは確かに異常すぎる事態なのは明らかだった。

 

「とりあえず姉さんも一緒とすぐ戻るから、じっとしてて」

 

『えぇ!!』

 

友希那はユウの言葉を聞いて早々に電話を切るとユウはすぐにリサの手を掴んで近くの扉へと歩き出す。

 

「ユウ、今のって…」

 

「ゼロライナーに侵入者。

まぁ、デンライナーだと散々あったから今更だけど…」

 

「ちょっとそれって…」

 

「大丈夫だって」

 

ユウはリサを安心させようと声をかけながら、近くの扉を通じて2人でゼロライナーへと戻っていくと、そこには友希那と燈の2人が入口の廊下から客室の中を覗き込んでいた。

 

「おにーさん……」

 

「ユウ、アレよ」

 

「マジでお茶してるんだけど……ヤバい連中?」

 

2人はすぐに戻ってきたユウに状況を伝えてから後ろに下がり、入れ替わるようにして姉弟で客室の中を覗き込むと、確かにそこには茶をしばいている人影があったのだが―――

 

「知ってる人だから挨拶してくる」

 

「ちょっとユウ!?」

 

ユウはその人影に覚えがあり、怯える彼女達を他所に平然と茶を飲んでいる人物達の元へと歩いていく。

 

「やっと来たか」

 

「人の住処で何やってんすか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カグヤ様」

 

「このカグヤ様を待たせるとは、貴様も随分とゴージャスになったものだな」

 

「勝手に来たのはそちらでは……?バトラーさんも平然と俺達の分のお茶を入れなくていいですから」

 

客室にいたのはこことは別の世界の仮面ライダー。

仮面ライダーレジェンド―――鳳桜・カグヤ・クォーツと、その付き人であるバトラー。

 

その2人に平然と対応しているユウだったが、客室の入り口では警戒しながら友希那達が中を伺っていた。

 

「ユウ……一体何者なのよ?」

 

「カグヤ様はカグヤ様だ」

 

「カグヤ様はカグヤ様だよ。ゆきちゃん」

 

「「「意味が分からない……」」」

 

「カグヤ様、酔狂でここに来たわけではないでしょう?」

 

「察しが良いな。オーロラカーテンシステムについてだ」

 

「ユウ、説明しなさい」

 

「ゆきちゃん、全部要件済んでから後で話すから後でね」

 

ユウ達の説明に全く意味が分からない友希那達だったが、そんな彼女達を他所に平然と男たちは話を続けていた。

 

「貴様はハンドレッドがオーロラカーテンシステムへと攻撃を仕掛けた時、貴様は身を挺してゴージャスに守ろうとしたな」

 

「まぁ、7歳くらいのガキの妨害だったから攻撃は当たりましたけどね」

 

「だが、そのお陰で直撃は避けられて完全破壊は免れた…が、貴様はその時に起こったシステムの暴走に巻き込まれた」

 

「この世界は大丈夫そうですけど、バカデカいエネルギーに接触したり、不意なタイミングで別の世界に飛んだりするようになりましたね。

自分の意思でカーテン出せないですけど」

 

「貴様の対処も方法は確率はすぐに出来た。

だが、貴様は不意に巨大なエネルギーに触れて別世界へと移動し続けるせいでそれが出来なかったが、ようやくここで見つけたと言う訳だ」

 

ここで明かされたユウが色んな世界に渡り歩く事になっていた原因が明かされる。

システムの暴走と言うタネだったが、それを破壊から守ろうとした子供が巻き込まれると言うあんまりすぎる理由に周囲は何も言えなくなっていたのだが、ユウは平然としているのを見たカグヤ様も平然とした態度で懐からあるものを取り出した。

 

「ウォッチですか…」

 

「ジオウの世界に行ったなら知ってるか…これを体内に収めて少しすればシステムは完全に停止して――――――」

 

男2人が淡々と話を続けていた。

これでユウの問題の1つが解決しようとしたが、すんなりとそれは終わらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それではダメだ」

 

「「「っ!?」」」

 

「この声…マジか…」

 

「カグヤ様も想定外だ」

 

不意に響く声に友希那達は底知れぬ威圧感を感じて震え上がったが、ユウはその声に聞き覚えがあり完全に驚愕してしまった。

 

この事に関与してくるなどまるで想像していなかった男達は驚いていると、彼らの周囲の景色はゼロライナーの客室から一瞬で切り替わっていた。

 

「なっ…荒野…?」

 

「えっ?何これ!?」

 

「どういうこと……?」

 

突如飛ばされたのは時の砂漠の様に殺風景な荒野。

当然だが、憶えの無い友希那達は完全に状況が呑み込めないが、男達は気配を感じる方向へと視線を向けていた。

 

「いや~…久々に感じるけど、この圧はキツイなぁ……!!」

 

「初めて会ったが、これほどの威圧感とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最低最悪の魔王・オーマジオウ……」

 

このタイミングであろうことか最低最悪の魔王こと、オーマジオウが乱入―――もとい、自身の元へとユウ達を移動させていた。

 

「目にも止まらぬ速さとは……

 

「このウォッチ……ほう……確かにこれを使えば不意な世界移動はなくなるな」

 

「カグヤ様ならこの位は当然だ。これで問題は解決だ」

 

とんでもない大物に驚いていたカグヤ様だったが、オーマジオウは一瞬でユウの手元からカグヤ様の出したウォッチを奪い取ってから自身の身体のスロットにウォッチをはめ込んでウォッチを調べた。

確かにオーマジオウから見てもこれでユウが世界を旅することが無くなることを確信していたが、それで終わる魔王ではなかった。

 

「だが、それでは完璧ではない」

 

「……なに?どういう事だ?」

 

「オーロラカーテンを使えなくするのは問題の解消しているだけで真の解決ではない」

 

「………流石、魔王・オーマジオウだ。その問題を一瞬で見抜くとはゴージャスなライダーだ」

 

「当然だ」

 

「これは解消でいずれ解決に―――」

 

これを使えば世界移動が消える。

だが、それは消しただけで処理をしていない。そう指摘にされたことカグヤ様もその言葉には理解を示しながらも、これから解決へと導こうとすることを伝えようとしたのだが――――――

 

 

 

 

「ふんっ……」

 

 

「ぐぁ……!!」

 

「「「「っ……!?」

 

「頭の中にイメージがあるだろう。その通りにやってみろ」

 

オーマジオウはカグヤ様が出したウォッチを一瞬でユウの体へと埋め込んでいた。

 

突然の事にユウは声を漏らすが、周囲はその圧に全く動けなかった中でオーマジオウが平然とした態度をとっていると、その言葉を聞いたユウは言われた通りにすると状況が完全に一変した。

 

 

 

 

「……なっ!?ユウが消えた!?」

 

ユウの目の前には銀色の幕が現れると、それがユウの身体へと移動して彼の身体はその中を潜ると、そこから姿を完全に消していた。

 

その事に友希那は圧から解放されて消えたユウを探し始めたが――――――

 

 

 

 

 

 

「ここだよ」

 

「なっ!?いつの間に後ろに!?」

 

ユウは友希那の後ろに一瞬で移動していたが、荒野にはユウが移動したような痕跡は一切ない。

普通ならばありえない状況なのだが、この状況を見ていた2人だけこれが何なのか分かっていた。

 

 

 

 

「これは……オーロラカーテン……どういう事だ……」

 

「あのウォッチにディケイドの力を少しだけ入れた。それだけだが、あれで完璧にオーロラカーテンを使える」

 

「そう言う事か。カグヤ様の要件はこれで済んだ。カグヤ様の世界に来ることがあるなら歓迎しよう」

 

今のは世界を移動するためのオーロラカーテン。

それをユウが出して彼の意のままに操って友希那の後ろに移動していた事が不思議だったカグヤ様だったが、オーマジオウがその理由を語るとディケイドならば当然だと一瞬で納得してカグヤ様は自身のオーロラカーテンシステムを使って、付き人のバトラー共々この場所から姿を消していた。

 

そうして残されたユウ達だったが、ユウはまたカーテンを使ってオーマジオウの前まで移動していた。

 

「ありがとうございます。魔王様」

 

「……構わん。

 

 

それとウォッチと一緒にオルフェノクの記号もいれたが、貴様の場合はブラッド族とアマゾン細胞、それとゼロワンのナノマシンと魔皇力が常に記号を万全の状態に保持するからオルフェノクになることはない」

 

「なんつう危ないもんを……」

 

「それとアマゾン細胞もだが、エグゼイドの技術で溶原性細胞の感染力を抑えていたようだがそれも私が治した。

身体能力はそのままに、アマゾン細胞が溶原性細胞へと変異する事も、他者に移る可能性も完全になくなった」

 

「リプログラミングで弄りました。完全に消そうとすると体が崩壊しそうだったので出来ませんでしたが…魔王様が言うならそうなんでしょうね」

 

あろうことか今の一瞬でこのオーロラカーテンだけでなく、新たに入れられたものと今まであったのもを弄繰り回されてユウの身体は完全に改造されていた。

 

その改造は彼にとって悪いことではなく良いことでしかなく、普通ならばこんな都合のいい事しかないなど疑わずにはいられないが、それを行ったのが最低最悪の魔王ならばヘマをする訳がないという絶対の信用がユウにはあった。

 

「では、俺達も戻ります」

 

「貴様の事は見ていたが、随分と愉快な旅立ったな」

 

「そうですね。出来事だけ見れば悪い事ばかりでしたけど、良いこともありました」

 

「ふっ……。後は頭に浮かんでるとは思うが、ライダーの力を上手く使うと良い」

 

 

「………ゼロノスのカード……どれだけあるんすか?」

 

「詳しい数は知らんが、貴様がいくら使っても尽きることはない程にはある」

 

「そうですか。それでは…失礼します」

 

そうして、ユウはオーマジオウに挨拶を交わしてから友希那達の元へと歩いていくと、新たに手に入れたオーロラカーテンを使って自分達の時間へと戻っていくのだった。





誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。

リザルト
・ユウは”オーロラカーテン”、”オルフェノクの記号”を手に入れた!!
・ユウのアマゾン細胞が変化し、人に感染しなくなった!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。