アンケートありがとうございました。
という事でサクッと導入です
オーロラカーテンを通ってゼロライナーの客室に戻ってきた友希那達だったが――――――
「えっ……?戻ってきた……?」
「アタシ達!?さっきまで荒野みたいなとこいたよね!?ほら!!靴とか髪にも土が付いてるし!!」
「えぇ…それにさっきの変な男もいなくなってるわよ……?」
燈達は先ほどまでいた荒野のような場所はずで、靴や髪についていた土が彼女達が見ていたことが現実だったという事を確かに証明していた。
そんな彼女達に対して――――――
「ほぉ………。おぅ………。…………おぉ!!こんな感じか…!!」
「おにーさん……?」
「ユウ、さっき出てきた銀色のヤツはなんな―――って、出したり消したりしてるわよ…?
「ユウ!!さっきのは何だったのか説明して!!」
「おっ!?姉さん…?どしたのそんな大声出して?」
「それはこっちのセリフ!!良いから説明!!」
「姉さん、ちょっと待ってね」
ユウは自分の手元で小さなオーロラカーテンを出して遊び始めていたが、事情がまるで分からない彼女達を代表してリサが彼を問い詰めようとしたものの、ユウも今は説明どころではなく彼女の言葉を軽く流していたのだが―――――――
「ちょっと!!どういうこ―――」
それは今のリサにはバッドコミュニケーションでしかなかった。
彼女はユウに説明を求めて彼の肩を掴もうとその手を伸ばしていた。
「説明する為に、ちょっとゆきちゃんの部屋に行ってて」
「えっ……?リサさんが消えちゃった……」
「どうなって――――――って、ユウ?どこに行くのよ?」
ユウはそんなリサに言葉を返すと同時にカーテンを出してリサを潜らせると、彼女は客室の中から完全に姿を消してしまっていた。
その事に驚いた友希那達だったが、ユウは平然と客室の外へ向かって歩き始めていくが友希那はすぐに彼を呼び止めてどこに行くか問いただした。
そして、返ってきた答えは―――
「ゆきちゃんの家。 姉さんがいるから」
「「えっ?」」
「姉さんはパスを持ってないから戻ってこれないでしょ?姉さんは3分後にゆきちゃんの部屋にいるはずだから」
友希那の家。
しかも、そこにリサがいるとまで言っていた事に2人は困惑していた目の前で、ユウは平然としながら理由までも答えたがまるで意味が分からない上に更に意味不明な言葉を重ねていく。
ますます意味不明になっていた友希那と燈だったが、言われた通りにユウの後ろに着いて行ってゼロライナーの入口をくぐると、そこと繋がったのは友希那は見慣れている家の玄関。
「ここまでは分かってると思うけど、今からゆきちゃんの部屋行こうか。俺が入っても平気?」
「えぇ…」
ここまでは友希那達も幾度となく経験していた何とも思わなかった。
そんな中で3人は玄関で靴を脱いでから友希那の部屋へと向かって行ったのだが、部屋の中を確認した。
「ユウ。リサがいないわよ?あなた居るって言ったわよね?」
だが、そこにはユウが居ると言ったリサの姿など影も形もなかった。
はずだった。
「――とかちゃんとせつめ……って。あれ?友希那の部屋…?なんで?」
「本当にリサが出てきた……!?」
「おにーさん…これは……?」
無人だったはずの部屋だったが、突如として銀色の壁が現れるとその中からリサが部屋に姿を現した。
この状況にはこの光景を見ていた友希那だけでなく、出てきたリサもまるで意味が分からないと困惑していたが、この中でユウだけは平常運転だった。
「姉さん。お帰り」
「ちょっとユウ!!おねーちゃんにちゃんと説明しなさい!!」
「うん。分かったから、靴脱ぎなよ。ゆきちゃんの部屋が汚れるよ?」
「脱ぐ!?ユウ、ちょっとみんなの前で服を脱ぐのは流石に恥ずかしいんだけど……」
「靴って言ってんだろ。痴女」
「ユウ……」
「うん。分かってる…ちゃんと掃除するから」
平常運転のユウの言葉を聞いた途端にリサはユウへの肩を掴んで体を揺さぶりながら問い詰めようとしたが、彼は平然とリサの失言を聞き流し、部屋を汚された事にジト目を向ける友希那を宥めてから、オーロラカーテンの現物を出しながら説明し始めていた。
「これは”オーロラカーテン”って言う…うーん…そう言う能力?システム?どっちだ……?」
「なんでユウがちゃんと分ってないのよ」
「いや、さっきいたカグヤ様の世界だとシステム化されてるんだけど、本来は人の能力だから…」
「それって……ユウが超能力者になったってこと……?」
「ゆきちゃん、俺の場合はどっちなのかハッキリしないんだよね」
ユウはカーテンの説明を始めようとしたのだが、自分のカーテンが能力なのか、システム化されたモノなのか。
どういったものなのかハッキリしていなかったのだが、彼女達からすればそんな所はどうでも良かった。
「おにーさん…えっと……そこはどうでも良いかと……」
「そうだよ!!なんでアタシは友希那の部屋に居て!!そこにユウ達がいたの!?」
今の彼女達にとってはどうしてああなったのか?と言う結果の理由だけが気になっていた。
ユウとしてはこの能力については当たり前すぎたのだが、彼女達は初めてで意味が分からない。
「これを通り抜けるだけで別の場所、別の世界、別の時間に移動できるの」
「「えっ……?」」
「それって……もうゼロライナーいらないじゃない」
「あそこで寝起きしてるからいらなくはないけど……?」
そんな彼女達に対して、ユウは物凄く簡潔に自身が出したカーテンがどういったものなのかを説明していた。
その言葉の意味が分からないのかリサは困惑の言葉を漏らしていたのだが、そんな彼女に対して友希那は思ったことをストレートに投げ込むと、ユウは苦笑いを浮かべていると、不意に彼はあることを思いついていた。
「別の世界に行ってみるか……」
「「「っ!?」」」
ユウは手に入れたカーテンを使って別の世界に行くと言い始めると、それを聞いていた3人は”ちょっと散歩に出る”程度の軽いノリで別の世界に行くと言っているユウに驚きの表情を浮かべていた。
そんな状態だったのだがここで流れが一気に変わっていく。
「ユウ!!アタシも行きたい!!」
「はぁ…?姉さん?なんで……?」
「だって!!友希那と燈は行ったことあるのにアタシだけ行ったことないし……!!」
「そんな特別良いもんじゃないよ?」
「リサ。そんなに期待するほどのものじゃないわよ。ユウ、私も行くわ」
「ゆきちゃん?言ってることがおかしいって気が付かない?」
「わ……私も……」
「燈ちゃんもかぁ……」
リサがユウに着いて行きたいと駄々をコネはじめ、それに便乗するように友希那達までもが一緒に行くと言い始めてしまう。
ユウとしてはこのまま放置しても良いのだが、したらしたで後から文句を言われ続けるのも察してしまった彼はあることを思いついていた。
着いてくると言ったがそれなら着いて来たくなくなるような事を言えばいいのだと――――――
「ユウ、どんなところなのよ?」
「どんな?まぁ………
ゴーストとかが普通にいる世界だけど?」
「「「はっ……?」」」
彼女達3人は心霊現象と言うようなものが苦手だという事を知っていたユウは着いて来たくなくなるような情報を伝えると、流石の3人もゴーストがいるなどと平然と言ってくることに思わず固まってしまった。
「あはは~………アタシはちょっと………」
「ユウ、私は行くわ」
「じゃあ……私も……」
「えっ!?」
ゴーストと聞いて怯んだリサは諦めようとしたのだが、友希那達はそれでも着いて行くと言ってくる。
その胆力には流石のリサもたまらず行くと言った友希那を揺さぶり始めていた。
「ちょっと!?2人とも!?ゴースト!!幽霊だよ!!」
「今のリサの方がよっぽど怖いわよ……。それに幽霊以上に危ないのなんて何回もあったわよ」
「それに……おにーさんなら幽霊もやっつけそうだし……」
「それもそうね。ユウならその位やるわね」
「うぅ………」
リサは2人を止めようとしたが、流石に幾度とない修羅場を見て来た上にその現場を潜り抜けてきた友希那達は今更幽霊程度ではビビらないどころか幽霊程度ならばユウなら倒せるとすら謎の信頼すら感じていた。
そんな2人の姿を見たリサは―――――――
「ア゛タ゛シ゛も゛い゛く゛~~~…!!」
「無理すんな」
「い゛く゛っ゛た゛ら゛、い゛く゛~~~…!!」
見たことない幽霊に怯えて号泣しながらも、ユウに着いて行くことを選んだのだった。
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