さてと、この番外もそろそろクライマックスに向けて走っていきましょう…!!
えっ?亀が見つかってけどいいのかって?
日菜ちゃん(バンドリちゃん)がビーム出してたし良いでしょ?
まぁ……それは置いておいて……とにもかくにも本編だ!!
ユウ達の元にリュウタロスが合流し、数日が過ぎた――――――
「ユウ!!今度はこれ!!」
「リュウタ悪いけど、これから仕事あるんだけど?」
「えぇ~!!」
「リュウタ。仕事の邪魔したらアカンで?」
「その仕事の原因はお前だ!!バカ熊!!そのせいでデンライナーも直ってねぇんだよ!!」
「賑やかになったな……」
「そう……ですね……。それにしても………」
ゼロライナーに繫げたデンライナーの客室はユウとイマジン達によってとてつもなく賑やかになっていた。
その光景を少し離れた位置から燈とデネブが眺めていたのだが、彼女達はイマジン達とは別の方向に視線を移すと―――
「友希那~?大丈夫?」
「全身が筋肉痛で…………歩くのが辛いわ……」
その視線の先には全身の筋肉痛を訴えている友希那の姿があった。
彼女は先日にモモタロスとキンタロスを体を使わせて電王に変身したが、リサが彼女の事を支えてがなければ満足に動けない程にダメージを受けていた。
そんな彼女を他所に逆サイドでは更に言葉が白熱して言っていた。
「元々はクマちゃんが悪いんだからクマちゃんが働いてくればいいじゃん!!」
「実体化出来んねんから働けんのや……ユウ!!お前の身体が動きにくいのは目をつぶる!!体貸してくれや!!」
「それ、俺が働くのと変わんないから」
「それにクマが仕事したらもっともの壊しちまうだろ?」
「なんやとモモの字!!」
「わー!!クマちゃんが怒った~!!」
ユウの身体を狙うキンタロスを他2人のイマジンが茶化し、それに怒ったキンタロスが声を挙げる。
デンライナーではありふれた光景が繰り広げられていた。
しかし、それが通じるのは彼ら自身とその状況を知っていたデネブだけで―――――――
「煩い!!静かにする!!」
「おい。クマのせいでガキンチョの姉ちゃんに怒られちまったじゃねぇか」
「そうだよ。今回はクマちゃんが悪いんだよ?」
「いや俺だけのせいやないやろ?」
「みんなに決まってるでしょ!!」
「姉さん。デンライナーだとこれくらい普通だよ?」
「そんなの知る訳ないでしょ!!ユウは仕事に行く!!」
「羽沢さんの喫茶店修理行ってきまーす」
その喧しさに痺れを切らせたリサがイマジン達に声を挙げた。
イマジン達はリサに怒られた原因の擦り付け合いを始めるが、全員が悪いと即座に切って捨てただけでなく宥めようとしたユウにすらも声を挙げて彼を黙らせて仕事へと送り出していく。
「リサ、バンド練習の時間が……」
「中止だよ!!友希那もだけど紗夜も全身筋肉痛でマトモに動けないんだから!!」
「………」
「ハナクソ女みたいに手を出してくるわけじゃねぇけど ガキンチョの姉ちゃんおっかねぇな……」
「怒ってる声の方がおっきいよね~」
「言ったらアカンでリュウタ」
「キンタロスの言うとおりだ。ここは黙ってるのが正解だな」
「そこっ!!聞こえてるよ!!」
皆がリサの圧に呑まれそうになったが、そんな中でフラフラとしながら友希那が席から立ち上がって練習しようとするも止められ、イマジン達も小声でリサの事を話始めていたが一喝されたことで完全に動きを止めてしまった。
「ぁ……私、そろそろ……」
そんな中でこの場に居にくくなった燈は客室から出ていこうとしたが――――――
「それっ!!」
「っ…!?」
「あっ!!小僧!!てめぇ!!」
「へへっ!!じゃーねー!!」
リュウタロスは出ていこうとした燈に憑いてしまった。
これには誰も反応出来ずに、気が付いたモモタロスが声を挙げた時には燈の意識を押し退けたリュウタロスがそのまま彼女の身体を使って客室の外へと出ていってしまった。
「ふんふ~ん♪」
『何するの……?』
「何も考えてないよ?だって、あそこに居てもユウのおねーちゃんに怒られるだけだし」
『えっ…?』
「燈は何するつもりだったの?」
『えっと……石を拾いに……』
「……それ楽しいの?」
客室から逃げ出したリュウタロスは鼻歌交じりに街を歩いていたが、そんな彼に対して燈は体の主導権を取り返すこともせずになんで一緒に出てきたのかと問いかけている。
だが、返ってきたのは説教から逃げるためと言う何とも言えない答えに燈は困惑してしまっていたが、リュウタロスの方も燈のやることを聞いてそれの楽しさが理解できずに首を傾げていた。
互いが互いの事を余り理解できずに何とも言えない空気になるが、そんな中で燈は咄嗟に思いついた話へと切り替えていく。
『そういえば……一緒に来た仲間の……』
「亀ちゃんのこと?」
『探したほうが……』
「大丈夫でしょ。どうせ女の子と遊びたいからってフラフラしてるだけだと思うし。ユウがデンライナー直してから探せばいいんじゃない?」
『えっ………』
燈はリュウタロス達と一緒に行動していた最後の1体であるウラタロスの事を探したほうが良いのではないか?と提案したが、リュウタロスはウラタロスの事を一切心配していないどころか自分勝手に遊んでいるとまで言ってのけた事に燈は困惑してしまったが――――――
「ねぇねぇ!!アレ見て!!ダンスやってる!!」
『えっ………?ぁ……ホントだ……あこさんがいるから……部活かな……?』
「僕も混ざってくる!!」
『えっ……ダメだよ……』
「あっ……!!もう!!邪魔しないでよ!!」
リュウタロスはそんな状況でダンスをしている羽丘のダンス部を見つけると、自分もその中に混ざろうとし始めたが、流石にそれは不味いと燈はリュウタロスから主導権を取り返そうとし始めると、その身体の動きは一気に鈍り出していく。
それが不満のリュウタロスは燈に文句を言うが、燈はその言葉では退かなかった。
『ぇ……と……踊るのは良いけど……その……みんなの邪魔したらダメだよ……』
「えぇ~!!なんで~?」
『リサさんも前に入ってたらしくて……邪魔したのを知られたら……怒られちゃう』
羽丘のダンス部はリサの古巣だというのは本人から以前に聞いていた。
もしも彼女にそこに乱入したという事が知られてしまえば、逃げ出したことと含めて特大の説教は免れない。
その事を聞かされたリュウタロスは説教を受けることを考えると、燈の顔で嫌そうな表情を浮かべていた。
ただでさえ逃げ出している所に更に説教を追加されたくはないが、ダンスは好きなリュウタロスは我慢するのが嫌だった。
『邪魔しないならいいから……少し離れて……ね?』
「……分かった!!」
しかし、ここで燈が妥協として彼女達の邪魔をしないように離れてやるなら良いと許可を出すと、リュウタロスは満面の笑みを浮かべてダンス部から離れると、持っていた音源を流し始めると好き勝手に踊り出した。
『凄い……踊ってる……』
「たのしー!!」
リュウタロスは燈の身体でダンスをしているのが楽しいと口にし、燈も自身の身体でここまでダンスが出来ていることに驚いていたものの、人に迷惑が掛かるよりはいいと燈は自分を納得させてリュウタロスの気が済むまで数十分間踊らせ続けていた。
「あ~!!楽しかった~!!」
『終わった……』
「でも、胸が動いてちょっと痛い」
『っ……!!』
「さてと、次は何しよっかな~!!」
そうして、満足したのかリュウタロスは音楽を止めてその場に座り込むが、燈は自分で身体がそれなりの激しさでダンスをしているのを見ているだけでも疲れてしまうも、それ以上にリュウタロスが言った何気ない一言の恥ずかしさに完全に打ちのめされてしまっていた。
「ともりん~!!」
「誰?」
『あのちゃんって言って……私の友達……』
「へぇ~」
そんなタイミングで何故かは分からないが、愛音が燈の姿を見つけて彼女の元へと駆け寄って来る。
リュウタロスは彼女の事を知らないが、燈から話を聞いてあまり興味を示すような素振りを見せなかったが、愛音の方はそうではなかった。
「ともりん!!何あれ!?あんなダンス出来たの!?」
「まぁ……」
「それりっきーとかそよりんにも見せに行こうよ!!」
「はぁ?なんで…」
『変わって……』
愛音は先ほどのリュウタロスのダンスを見ていて、燈が躍っていたのをバンド仲間たちに見せようとニヤニヤしし始める。
それが癪に障ったのかリュウタロスは嫌そうな顔をし始めるが、流石にこれは不味いと思った燈はリュウタロスから強引に体の主導権を奪い返していた。
「えっと……内緒にして……欲しいな……」
「えぇ~!!なんでよ~!!でも、ともりんがそこまで言うなら……じゃあ!!これからRiNGでお茶してくれるなら!!」
「良いよ……」
『変わって!!』
燈は愛音にダンスの事を黙っているように伝えると、彼女は渋々と言った表情でそれを受け入れる代わりにRiNGでお茶と引き換えにしてきたが、リュウタロスがまた体の主導権を取り返してきた。
「行こ!!」
「……?なんかともりん、キャラ変わった?……まっいっか…!!」
燈から主導権を奪ったリュウタロスはそのまま愛音の腕を掴んで走り出したが、その豹変ぶりに愛音は不審がるも一瞬でそれは消し飛ばして彼女と一緒に歩き出したいったのだが―――
「あっ………」
「ともりん?えっ?ちょっとともりん!?力強っ!?」
リュウタロスは何かを感じ取ったのか愛音の腕を掴んだままその場から一気に駆け出し始めていた。
その行動にもだが、普段の燈からは想像も出来ないほどの力強さに愛音は驚かずにはいられない。
『ちょっと……どうして……』
「イマジンが居る…!!」
『っ!?』
「いま…?何?」
リュウタロスはイマジンの気配を感じ取ったことを伝えると燈は驚いていたが、それを聞いた愛音は全く意味が分からず首を傾げつつも、リュウタロスの力に負けてそのまま引っ張られて続けていく。
そうして、少し走ったリュウタロスは目的の場所に着いていた。
「いたっ!!」
「うわっ!?」
『えっ……あれって…』
「いたた……ちょっとともりん!!…って、初華ちゃんに八幡さんだ!!」
『まさか……』
だが、そこにはイマジンはいない。
愛音からしたら芸能人であり、燈からすれば以前にユウを兄と勘違いして騒動の中心にもなった人物――――――初華とそのバンド仲間の海鈴しかいなかった。
そうなるとリュウタロスが感じたイマジンの気配は初華か海鈴から出ていて、それはどちらかがイマジンと契約しているか今の燈と同じように憑かれているか判断に困る状況だったが、それも一瞬で消し飛んだ。
「「「―――!!」」」
「何あれ!?撮影!?」
「イマジンだ!!」
『友希那さん達が言ってたモグラみたいなのもいる……』
「僕たちが追いかけて来たヤツもいる!!」
「モグラにタコ!?」
初華の目の前に突如としてイマジン達―――モールイマジンとオクトイマジンが姿を表すと、
その姿を見た愛音は驚きの余り声を挙げる事に何ら不思議はない。
むしろ声を挙げていない燈”達”の方がおかしかったのだ。
「何ですかこれは……?」
「もう、女の子1人を相手にそんな大勢で詰め掛けるなんて誘い方がなってないんじゃないの?そんなんで女の子は釣れないよ?」
『えっ……?』
「三角さん?」
イマジンを前にしているにもかかわらず初華は何食わぬ顔で、大勢で彼女に向かってくるイマジンに苦言を呈していた。
それは普通に考えればあり得ない状況だが、今の彼女は普通ではなかった。
「亀ちゃん!!」
「リュウタ…!?思わぬ大物がかかったね」
「あれは立希さんの……亀?」
「はっ…?ともりんも初華ちゃんも何言ってるの?」
今の初華は初華ではなく、モモタロス達の仲間の最後の1体―――ウラタロスが憑いていた。
リュウタロスはそれに気が付いて声を挙げると、ウラタロスもリュウタロスに驚きつつも軽い空気感で手を振って答える。
当然理解が出来ない愛音は完全に置いてけぼりを食らっていたが、そんな中でウラタロス目掛けてモールイマジンの1体が詰め寄ってくるが、彼はそれを体を少しずらして躱してから海鈴の手を引いて一気にリュウタロス達の元へと駆け寄ってきた。
「えぇ~!?初華ちゃん!?」
「リュウタ、とりあえず逃げるよ。女の子にケガさせるのは僕のポリシーに反するからね」
「初華ちゃんもなんか違う!?」
「三角さん。いきなりのキャラ変更ですか?」
キャラが完全に崩壊している初華に愛音は困惑するが、初華の身体に入っていたウラタロスを襲ったイマジン達にリュウタロスは怒りを向けていた。
「亀ちゃん、アイツら倒すよ……」
「リュウタ?……あぁ、そういう……リュウタ、その女の子にケガさせたらダメだよ?それとなるべくだけど街も壊さないように気を付けてね」
「うん!!分かった!!」
「ちょっとどうなってるの!?初華ちゃんもともりんもなんかキャラも呼び方も違うし!!」
「どういうことでしょうか……?」
リュウタロスの言葉を聞いて、それだけでウラタロスは状況をある程度理解してOKを出していた。
完全に状況が分らず置いてけぼりの愛音と海鈴は完全に蚊帳の外。
そんな状況でもリュウタロスは何処からか取り出したベルトを腰に装着して、懐からパスを取り出していた。
「「ベルト……?」」
「燈、行くよ。答えは―――」
『うん……。お願い。リュウタロス……』
「分かった…」
いきなりベルトを装着したリュウタロス―――燈の姿に事情を知らない2人は首を傾げるも、それを気にすることもなく、リュウタロスは体の持ち主である燈に声をかける。
本来なら燈の返事を待つつもりはなかったが、友希那から話を聞いていた燈は既に覚悟を決めていて、リュウタロスにこの場を任せることを伝える。
その言葉を聞いたリュウタロスはそのままパスを手に構えを取り―――
「変身」
相手を睨みつける様にしてベルトにパスを通したのだった。
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