いやー……アンケートは接戦でしたね………
そうして選ばれたのは”学校”でした
ライダーで学校……
後は分かるね?
ということで最後のオマケはこいつらだぁあああああああああ!!
って感じで投稿です
ある日の羽沢珈琲店。
今日の彼はここで休日の珈琲を嗜もうとしていたのだが―――――
「ユウさん!!少々お時間よろしいでしょうか!!この問題なんですが、答えが合ってるか自信がなくて……」
「若宮さん……英語ですか…」
「あの……すいません……私も……」
「つぐみさんも…?
若宮さんの方は問題ないですが、つぐみさんの翻訳は間違ってます。
単語だけで見れば合ってますけど文法で見ると意味が変わるんですよ」
「ユウさん!!次は私の方もお願いします!!」
「二葉ちゃん?なんで高校でフランス語が出てくるの?これも問題ないけど」
珈琲を飲みに来たはずにも関わらず、彼はそこのバイトの学生達の勉強を教えていた。
リサの伝手で働かせてもらっているユウはつぐみや同じく働いているイヴやつくしに対して休日に勉強を教えることについては特に問題にしていなかった。
のだが――――――
「うわ~ん!!分かんないよ~!!さ~や~!!」
「はぐみ、今度の小テストヤバいって言ってたんだから頑張んないと……ユウさん!!こっちもお願いしまーす!!」
「ひーちゃん、あこの全然分かんない……!!」
「ここは……えっと……蘭~!!」
「………巴」
「これは………モカ」
「ゆ~さ~ん。こっちの方もヘルプで~す」
「はぐみさんに沙綾ちゃんとあこちゃん達はいつの間に来たの?」
気が付けば羽沢珈琲店の従業員だけでなく、同じ商店街の仲間の沙綾にはぐみ、幼馴染達が揃って勉強し始めていて、分からないところをユウが教えるという突発的な勉強会へと発展していた。
「物理学者に医者。俺どっちかといえば理系なんだけどな……」
「ユウさん。すいません。この問題―――――何を見てるんですか?」
「沙綾ちゃん?
あぁ……この前発表された外科手術の医学論文だよ。……まぁ、数値データが間違ってるからこのまま手術したら患者の容体が悪化する可能性高いから全く使い物にならないけどね」
「えっ……?えぇ~……!?」
「えっと……勤めてる病院は……弦巻?マジか……。修正データ送ってやるか……」
「凄い……流石ユウさん…!!」
医者に物理学者等に勉学を教わっていた彼の得意分野は理系科目であるが、聞かれる内容の殆どが文系の問題ばかりという現状に愚痴を溢しながらも、合間に読書感覚で学術論文を読んでその不備を指摘データを纏め始める。
そんな姿に沙綾が目を輝かせていたタイミングで羽沢珈琲店のドアが開いた。
「あっ……おにーさん。いた……」
「ここにいたのね?」
「ユウ~!!」
「リサさ~ん、さんしゃいーん」
「友希那さん?」
「ちょっと……?いくら後輩の実家だからって静かに入らないとダメでしょ?」
入口からは燈と友希那にリサの3人がやってくると、ユウの姿を見て店に相応しくない声量でリサが声を挙げる様子をユウが窘めた。
だが、そんな言葉を気にすることなくリサは彼が座ってる席まで行くと、その頭に抱き着いていた。
「……いきなり飛びつかれると珈琲が零れるでしょ?」
「ユウがそんなことする訳ないじゃん」
「はっ……?」
「「「「「なっ!?」」」」」
「「「えっ……!?」」」
「リサ姉、またやってる~」
「てか、ユウ?なんではぐみとつぐみを名前で呼んでるの?」
「店の手伝いで、名字呼びだと分かりにくいでしょ?」
ユウに飛びつくリサの姿に殺気を放つ沙綾にそれに驚く他の商店街の面々、そして慣れたのか大した反応を示さないあこに別れて混沌に包まれ始めていたが―――
「後は時と場所を考えなよ」
「もう。弟のクセに生意気だぞ~」
「「「「「えっ………?」」」」」
「あこ…?どういうことなんだ…?」
「お姉ちゃん。リサ姉はいっつも言ってるんだよ~。おねーちゃん、ここ教えて~」
「これは頭の病気だから気にしないでください」
リサは皆の前でユウの事を弟扱いし始めたことで完全に空気が混沌に包まれ、あこは完全に慣れたのか対して気にしないで自ら勉強に戻っていく。
そんな中でユウはリサを引き剥がしてから友希那達の方へと視線を向けていた。
「ゆきちゃん達は雑誌の取材じゃなかったの?」
「取材は終わったわ。だからもう土日の仕事はないわ」
「練習もあこのテストが近いからオフにしてるからね~。だからあこの勉強の応援するために差し入れ買いに行こうって誘いに来たんだよ」
「私はたまたま会って……」
「私はリサに連れてこられたわ。でも、ユウ行くわよ」
仕事も終わってユウを連れ出だそうとするリサに巻き込まれた燈と友希那だが、最近よくあるパターンであったのか特に気にするような素振りも見せない。
「……そうだね。俺もそろそろお暇しようかな。つぐみさん。会計ここに置いておきますから。今度の仕事の時にお釣りはお願いします」
「はい!!ありがとうございました!!」
ユウは珈琲代をつぐみのいるテーブルに置いてリサに連れられるようにして店を後にし、そのままリサと友希那に腕を引かれて燈がその後ろについて街を歩いていた。
「燈ちゃんは勉強は大丈夫?」
「ぇ……はい。あのちゃんと勉強もしてたので……」
「まぁ、心配するような成績じゃないもんね……ね?ゆきちゃん」
街を歩いていた彼らだったが、ユウは友希那の顔を見ながら成績の話をすると―――
「ユウ。あなたが成績云々言えるのかしら?」
「少なくともゆきちゃんよりは勉強は出来るけど………?」
「そもそもあなた、学校に通ってないから成績はおろか学歴も何もないでしょ?」
「いや、1年もなかったけど学校行ってた時期はあったよ」
「それっておにーさんが何歳の時ですか……?」
「戦兎さん達の直後…9歳で高校3年生と一緒の授業に出てて、殆どの科目で成績は2番か3番だったよ?歴史は壊滅だったけどね」
「なっ…!?」
「凄い……」
友希那は”ユウが学校に通っていない”と言うとんでもない火の玉ストレートを投げ込んでいた。
いくら医学や物理学などのさまざまな知識があるとは言えども、ユウは学校を一切卒業していないため学歴と言うものが皆無。
それを一切の躊躇いなしに口にした友希那だったが、ユウが学校に通ってた時の年齢と成績に驚かずにはいられなかった。
まさか自身の倍の年齢の人達と同じ授業を受けて成績はトップなどと言うとんでもない成績を聞かされればこうなるのも納得だったが―――
「でも、そんなんじゃ友達出来なかったでしょ?」
「それはゆきちゃんにも言えるんじゃない?」
「………私にはリサがいたわ」
「バンドメンバーとかバンド関係以外は?」
「………………バンド以外に時間をかける必要はないわ」
「スゲェ言い訳……」
「私も……あのちゃん以外はそんなに……」
「アタシは部活とかいろいろ友達はいたけどね~」
「私は良いのよ。ユウはどうなの?」
あろうことかここでリサがユウに”友達がいない”とトンデモナイ追撃の一言を投げつけていた。
それに対してユウはその話題を友希那へと受け流すと、バンド絡み以外での友人がいないことをとんでもない暴論で正当化しようとはじめ、燈も流れ弾で落ち込む中でリサだけは平然と友人がいることでマウントを取り始めると、友希那も何とか持ち直してユウに話を持っていく。
学校に碌に通えずに歳も離れている。
それならば友人はいないと彼女も思っていたのだが――――――
「普通に友人扱いする人はいたよ?非公式のだけど部活にも入ってたよ?」
「いや~。部活まで入ってるって青春だね~」
「なっ!?」
あろうことか彼には友人がいたと返された挙句に部活にも入っていたという事実が友希那を襲っていた。
「ユウ。連れていきなさい」
「アタシもユウが行ってた学校って気になるな~」
「わ……私も……」
ここで友希那はユウに彼が通っていた学校に連れていくように強請り始め、それにリサと燈も便乗し始め、ユウに期待の目を向け始めると、彼は少しだけ考える様な素振りを見せ――――――
「まぁ……あの学校は緩いし……いいか……」
「やった…!!」
「おにーさん?何時から行くんですか……」
「特に決めてないけど…明日にでも…」
特に問題らしいことは起こらないだろうと彼は何気なくOKを出されると、これにはリサも満面の笑みで喜び始め、友希那も口角が上がる。
そんな2人を他所に燈はいつ行くのか確認すると、ユウとしては明日でもいいかと流そうとしていたが―――
「今からよ」
「ゆきちゃん……?」
「アタシも今からがいいかな~?ね?燈?」
「えっ……?はい…?」
「仕方ないか……」
友希那とリサの2人は今すぐにでも行きたいとユウに強請り始め、燈もリサの勢いに負けて返事を返してしまった。
こうなってしまったら逆に長引かせるのは面倒が増える。
そう考えたユウは彼女達が言ったように今から行くという事でその場でオーロラカーテンを展開して移動させることで自分達がいた世界から別の世界に渡る。
そうして彼らが最初に目にしたのは―――
「「「学校だ……!!」」」
「久々だな天高………あれ?新・天ノ川学園高校って名前が変わってる?」
目の前にあったのは学校の正門。
3人は学校に驚いていたが、ユウは学校の名前が微妙に変わっていることを疑問に思いつつも何食わぬ顔で正門の中に入ってすぐの守衛室へ向かい―――
「すいません。3年B組の如月弦太朗とその担任の大杉忠太先生をお呼びいただけますか?」
彼がこの学園で出会った生徒と教師を呼び出したのだった。
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相手は彼女達を――――――?
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知っている!!
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知らない!!