忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
とりあえずここからが……ハイライトだ……

違うね。ここまでがある意味で導入ですね
まぁ、そんなことはさておいて……どうぞ…!!


003_青・春・証・跡 / 妙・案・提・言

弦太朗の家に来た友希那、リサ、燈の3人。

彼女達はそこにいた蘭に驚いたが色々と話を聞こうと考えたがその話に持っていくとっかかりが見いだせない。

それは蘭も同じだったのか何を話したらいいか考えてしまい言葉が出ない。

 

互いに話に詰まってしまった彼女達は―――――――

 

 

 

 

 

 

 

「……私達はどうして遊んでいるのかしら?」

 

彼女達は女子4人でテーブルを囲んでゲームに興じていた。

色々と話を聞きたいのにこんなことをしているのにはちゃんとした理由があった。

 

「知り合いですけど……別の世界の人だと何話せばいいか分かんないですし……」

 

「私もそれは思った……。そっちの燈ってのは知らないですしね……」

 

「それにクッションになってくれそうな男連中は料理と風呂に行ったしね~」

 

友希那達は蘭と互いに知り合いだが世界が違う。

そんな相手はどうやって話しを切り出せばいいのかなんて流石のリサも分からず、クッションになるようなユウと家主の弦太朗は料理と風呂に消えてしまった。

 

そんな中でリサはゲームと言うクッションを挟んで場を和ませながら会話をすることを思いついて実行に移していたが、このゲームには話を切り出すためのとっかかり以外の理由もあった。

 

 

 

「真剣に話すとアレだから、ゲームしながら軽い感じで話したほうが良いって思ってね~」

 

「ですね………。真剣に話すとなると色々と………」

 

「そうね。食事前に話すのは憚られるような状況が多々あるわね………」

 

「湊さん達どんだけヤバいもん見てたんですか……」

 

「遊んでないとメンタルダメージやばいしね~。真面目に話すと蘭が食欲無くなるか最悪ゲロるよ?」

 

「そんなにですか…?」

 

友希那達の世界で起こったことを話すとなると真面目に話そうとすれば、それを聞いた蘭へのメンタルへのダメージが計り知れないと思ったリサなりの気遣いの表れでもあった。

 

 

 

「まぁ、アタシなんて2回も死んでるらしいしね~」

 

「はぁ…!?ちょっと待って!?どういうこと!?」

 

「ね?こんな話、真面目に聞いてられないっしょ?そういうこと……とりあえず、置いてあった麻雀やってみよ!!」

 

「リサ、やったことないわよ?」

 

「アタシも~。同じ柄のヤツを揃えたり、順番に揃えたりするくらいしか知らなーい」

 

「私も……あのちゃんがマンガ読んでたのを見たくらいで……」

 

「私は弦太朗とお爺さんと一緒にやったことありますけど、点数の計算が…アプリ入れればいっか…」

 

そうして身の上話をしながら麻雀へと興じることになった。

 

 

「友希那~。ここにルールの本があったから置いておくね~」

 

「サイコロ振って…親は湊さんか…ここから4つずつ取って14枚になったらいらないのを1つ捨てて―――」

 

「ありがと。――――――同じのを揃えるのよね?なら…これかしら……」

 

「じゃあ、美竹さん。なんでここにいるのかしら?」

 

「まぁ、前に巴達と喧嘩した後に親と喧嘩してそのまま家出したんですけど、そしたらお爺さんに気にいられて顔見世に来てる感じですね」

 

「ナルホドね~。でも家出して男の家に転がり込むなんて大胆だね~」

 

「リサさん、それカンです。最初は警戒してましたけど、今思うとそれやってた自分がバカみたいでしたけど…。

次湊さんです。てか湊さん達と一緒に居たあの男の人は誰なんですか?」

 

「えっとリサさんの弟…です」

 

「マジ……?」

 

「マジだよ~」

 

「おにーさんは色んな世界で過ごしてたらしくて…、他の世界だと警察だったり医者だったりしてたらしいです…」

 

「それに体感年齢はもう20歳って言ってたわ」

 

「なにそれ…てか年上の弟…?ややこしいですね」

 

牌を置いては会話をとぎれとぎれに繰り返す4人。

蘭の事とユウの事、そして互いの世界での基本的な事件の起こり方について軽く話していたが、4人はルールを確認しながらゲームを進めていくがそんな状態で再び話は動き出す。

 

 

「それよりもリサさんなんて2回死んだって言うのが気になるんですけど?」

 

「あ~それね~。アタシも知ってるだけだから友希那と燈に聞いた方が良いかな~」

 

「私達の世界の事は話したわよね?」

 

「人間との契約完了して過去に行くって奴ですよね?」

 

「現実時間と過去の時間でリサは銃で撃たれて殺されてるのよね。しかも現実世界はユウの目の前でよ」

 

「うわ……きついですね……」

 

「いくら敵を倒せばなかったことになるとはいえ辛かったわ」

 

「私は…その……後は目の前で人間が生きたまま焼かれたりしたのを見た時が……」

 

「アタシも話聞いた時メンタルにきたな~。まぁ、その後に言われたユウが弟って事で全部ぶっ飛んだけど」

 

「それに美竹さんも私達の世界の過去で殺されたわよ?」

 

「……マジですか……?」

 

「頭を割られて中身が飛び散って…それを香澄さんが必死に集めてました…」

 

 

 

「……流石に真面目に聞いてたら精神やられますねこれ…」

 

今度は友希那達の世界での出来事のことについて深堀し始めていく。

だが、ゲームをしている片手間という事もあってか蘭は精神を保ったまま軽く聞き流す程度に話を受け止めてられていた。

 

 

 

 

「正に脳漿炸裂ガールね……」

 

「「「ロン!!」」」

 

「えっ……?」

 

この空気の中で友希那はそんなつまらない言葉を口にして牌を置いたその瞬間に他の3人から上がりを告げる言葉が出る。

3人同時なんてちょっと運が悪い程度に思っていた友希那だったが――――――

 

「友希那~。アタシは国士無双って役満だよ…」

 

「リサさん。それ13面待ちだからダブル役満で64,000点ですよ」

 

「えっ!?マジで…?因みに燈は?」

 

「えっと、この混一色って奴ですよね?」

 

「違う。それ緑一色と四暗刻単騎のトリプル役満で……えっと、96,000点 …」

 

「えっ……?」

 

「因みに蘭は……?」

 

「字一色・四槓子・大四喜*1・四暗刻単騎待ちで6倍役満で……192,000点です」

 

「えっと………?つまり……?」

 

「25,000点から開始なんで……合計で352,000点持ってかれて…-327,000点で飛び…まぁ、湊さんの負けですね」

 

出てきたのは一撃でゲームを終わらせる火力が3連打に、友希那は信じられないと言った表情でテーブルの上を呆然と見つめるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃―――――――

 

「……うん。デザートのシャーベットは何とか間に合ったな……」

 

「ユウ~。風呂挙がったぞ」

 

「了解です。弦太朗さん、ホットプレートってありましたよね?」

 

「確かあったはずだな……出しておくぜ」

 

「あー。なかったらフォーゼのファイヤーで鉄板を温めて貰うことになったのに……」

 

「それ笑えねぇぞ…?あったぞ」

 

ユウは皆の分の料理を作っていた。

そんな中で風呂から上がった弦太朗が呑気にキッチンにやってくると、ユウはすぐに頼みごとをすると彼は快くそれを聞き入れてモノを探し始めていたが、ユウはここで冗談を飛ばしていた。

 

「どーもです。まぁ、フォーゼの件は流石に冗談ですよ。普通に元の世界に戻ってホットプレート持ってきます」

 

「冗談に聞こえねぇっての……で、今日は何作ったんだよ?」

 

「大阪風お好み焼きですね。ちゃんと大阪風って言わないと広島派閥と戦争になるんで」

 

「だな……。広島の時に大阪との違いをめっちゃ語られたのは憶えてるぜ…」

 

「まぁ、大阪風も広島風も出来るようにネタだけは用意したんで後は適宜焼いて行けばいいでしょ」

 

「てか、足りるのか?友希那がいるだろ?」

 

「なんでゆきちゃん…?まぁ、食べ盛りの男子高校生がいるんで、まず余ることはないと思いますけど……」

 

「………?」

 

今日のメニューを聞いて弦太朗は昔の事を思い出しつつ、ユウの方もそれを聞いてどちらも出来る様に準備は終えていると伝える。

それだけで、弦太朗はますます腹が減ってきたが、食事の量について気に掛けるもそこで足りなくなるという事はないとユウの言葉を信じて彼はとりあえず冷蔵庫に入っていたお茶を飲み始める。

 

「なぁ、お前殆ど料理終わってんのになんで向こうに混ざってないんだよ?」

 

「料理終わったのはホントついさっきですよ。それに女だけの中に俺がいたら話しにくいこともあるでしょ?」

 

「そんなもんか?」

 

「そんなもんですよ」

 

 

「なぁ、校長とダークネビュラに入った後どうしてたんだよ?」

 

弦太朗の素朴な疑問に答えながら、ユウは彼から差し出されたお茶を受け取ってそのまま口をつけると、弦太朗は自分達と別れた後のことについて気になってしまい深刻な表情で聞き始めていた。

しかし、そんな彼への答えは飄々としたものだった。

 

 

「あぁ、入ったって言ってもすぐに校長が爆発して、そのエネルギーのせいですぐに別の世界にぶっ飛んで人間辞めました」

 

「人間辞めるってサラって言うなよ……!?」

 

「まぁ、色々ありましたけどボチボチ楽しかったですよ。この世界は俺がいた中ではトップレベルに平和でしたけど」

 

「ここで平和ってマジかよ…?」

 

「寝る前にでも話しますよ」

 

「てか、1泊する流れなんだな。構わねぇけど」

 

とんでもない事を話しているのだが、男同士での他愛ない話をするような空気になっているこの空間にはツッコミなどおらず、、食事のための最後の準備を進めていく。

 

そんな中―――

 

「なぁ、明日って予定あるのか?」

 

「いや、ないっすね。時間が伸びたら最悪カーテン使って時間戻って帰るのでなんかあるんすか?」

 

 

 

 

 

「いや、この世界の友希那達と会ってかねぇか?」

 

「なにそれ。クッソ面白そう。乗った!!」

 

「よっし!!じゃあ、こころのヤツに頼んでみんな集めてもらうか!!」

 

「マジか~。弦巻……マジパネェ………」

 

ちょっと友人同士でラーメンを食べに行くのを決めるような軽いノリで、別の世界の友希那達と会うというとんでもなく大きな事を決めたのであった。

*1
ダブル役満。ルールによっては役満の場合もある




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