忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます……!!
いやーイヴも巴やりましたね……
流石は美咲も含めて生身でゾディアーツとやり合った連中だ。面構えが違う

それにあの世界のバンドリキャラは”バンドリ”って言うか”蛮族”と言ったほうが良いのが多いですからね……
とまぁ、細かいことは置いておいて……本編です…!!



006_青・春・証・跡 / 連・鎖・災・難

 

「うぅ……申し訳ないです…」

 

「イヴちゃん?今までの事から危ないと思ったのは理解するけれどやり過ぎよ」

 

「チサトさん……申し訳ありません」

 

「謝る相手が違うわよ」

 

 

「イヴ、やり過ぎたな……」

 

「トモちんもだよ~?トモちんの全力パンチはコンクリ粉砕しちゃうの分かってるよね~?」

 

「それに蘭ちゃんもだよ!!なんでずっと黙ってたの!!」

 

「それは黙ってろってあのユウさんに頼まれたからで…それに、巴達がいきなり攻撃するなんて思ってなかったし―――」

 

「蘭!!言い訳しない!!」

 

 

「それに巴さんも若宮さんもあっちに比べたらマシだろ……?」

 

腕が斬り飛ばされる惨劇も有咲の活躍で何とか収束したが、この事態を引き起こした巴とイヴ、それに加えて事情を知っていて黙っていた蘭はそれぞれ身内から説教を受けるという目にあっていた。

そんな中で有咲が不意に放った一言で皆が蘭と同じように黙っていた弦太朗と、彼と一緒に居るユウの方へと視線を移したのだが―――――――

 

「あの……おにーさん…?えっと……弦太朗さん……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「前が……見えねぇ………」」

 

前が全く見えなくなるほどに顔がパンパンに腫れあがっていた。

 

「ユウ、あなたは自分が傷ついてどう思われるかちゃんと考えて行動しなさい。顔ので少しは懲りたわよね?」

 

「腕もだけど、顔は俺らが完全に被害者なんだけど……?」

 

「それはそうね。そっちの如月も山吹さんやら上原さんやらが散々ビンタされてたものね…」

 

「動くなって言われた通りにして、ああなったから仕方ねぇ……」

 

友希那は弦太朗の事は軽く流して、ユウに反省するように説教をしたものの、顔に関してはふざけた自己紹介など全く関係がなく、完全に被害者でしかなかった。

 

弦太朗も被害者だったが、彼は蘭と同じように黙っていたことで周囲の不満が爆発して当たられてしまったせいであるも、これに関してはユウの言う事を聞いて何もしなかったからと甘んじて受け入れていた。

 

 

「ゆきちゃん。俺の場合は……」

 

「ユウ~?口答えしないの~」

 

「リサ?ユウの顔はあなた1人が往復ビンタしたからこうなってるんじゃない……」

 

しかし、ユウの場合は弦太朗の様に複数人からの折檻ではなく、リサが1人で仕上げた物だった。

それについてはユウだけでなく友希那も声を挙げていたが、そんな事を言われてリサは声を荒げていた。

 

 

 

 

 

 

「それはユウが腕を切られてるのに怒らないから!!だからアタシが代わりに怒ってるんでしょ!!」

 

「ゆきちゃん達が怪我したら俺も怒るけど、俺が完全に相手を甘く見てたのが原因だし……?

それにほら、俺の腕はもうくっ付いてて何ともないからさ………顔がパンパンに腫れててで見えてないけど…」

 

「そう言う問題じゃない!!」

 

「リサ、本人が良いと言ってるんだから……」

 

「友希那も怒ってたじゃん!!」

 

リサはユウが大怪我を負ったにもかかわらず、相手に怒らないどころか何事も無かったかのように許しているのが許せずにユウに怒っていた。

そんなリサを友希那が宥めようとしたが、彼女は怒りの矛先をそのまま友希那へと向けるも、友希那はそんな怒りに対してジト目をリサに向け返し――――――

 

「私も最初はユウが治ったから許したと言った時は不満はあったけれど、リサがユウに往復ビンタしてるのを見てる最中にどっか行ったわ………」

 

「友希那もそこまで言わんでいい!!」

 

「アレは流石に……やりすぎかと……」

 

「燈まで!?」

 

リサの行動に引いていたと素直に白状し、それを見ていた燈までもが同意してしまって完全に味方が居なくなっていたことに不満がタラタラだった。

 

 

 

 

 

 

「あの~……」

 

 

 

「ん……?あ………」

 

「こっちの世界のリサね……」

 

「怒る気持ちは分かるけど……本人がもう許してるのに何時までも怒るのは可哀そうじゃ…?

それに、何時までも自分が怒ってる姿を見せられるのも気まずいって言うか…………」

 

 

「気持ちは分かるけど……これはこっちの問題だから」

 

「えぇ~……」

 

「ほら……別の世界の高校時代の自分も困ってるからこの辺で……」

 

そんなやり取りをしていた中であろうことかこの世界にいたリサが別の世界から来たリサに気まずそうな表情を浮かべながら声をかけて来た。

流石に自分自身に気まずそうに声をかけられたことでトーンダウンしていくが、言われた言葉にすぐに我に返って即座に拒否。

 

これには思わず困惑の言葉を漏らしていたが、ユウはそれに便乗するようにここで終わらせようとしたのだが、これがいけなかった。

 

 

 

「あぁ?」

 

「ぐぇ……」

 

「えっ!?ちょっと!!何してんの!?」

 

ユウの宥める言葉を聞くとリサは怒りのままに彼の顔面に足を置く。

これには高校生のリサもおもわずツッコんでしまったが――――――

 

「反省してないのかな~?マイブラザー?」

 

「OK……俺、超反省してる。マイシスター……だから足退けて」

 

 

 

 

 

「「「「えぇええええええええええええ!?」」」」

 

「アタシのきょうだい~!?」

 

「ぅ……」

 

「煩いわね……」

 

リサとユウの言葉には事情を知らない世界の面々が余りの衝撃に声を挙げ、事情を知る燈達はその声量に頭を抑えるカオスな状況だが、このやり取りがユウにとっては救いだった。

 

「向こうのリサさん!!兄妹って本当ですか!?」

 

「リサちー!!兄妹で動んなことしてるんですか!?」

 

「リサさんの家族がイケメンって良いなぁ~!!」

 

「ひまり、アタシは1人っ子!!兄妹言ったのはあっち!!」

 

 

「えっ!?えぇ~!?」

 

ユウがリサと姉弟であるが、今のやり取りと見た目から他の皆は”リサとユウが兄妹”と理解すると、興味津々と言った様子でリサの元へと詰め掛け、話を聞き出そうと躍起になってリサを取り囲み、リサの方は困惑し始めるとユウはその隙に彼女達の足元から燈達の元へと抜け出していた。

 

「ゆきちゃん、燈ちゃん。前が見えねぇ……」

 

「おにーさん。前が見えないって言ってるのに良く戻ってこれましたね……」

 

「燈ちゃん。それは声と気配で何となくだよ……」

 

「声はともかく気配って……いえ、ユウならやりかねないわね……」

 

「意外と何とかなる……」

 

顔がパンパンに腫れあがって前が見えないはずのユウが燈達も元まで問題なく戻ってきたことに軽く驚いていたが、ユウはそれより先に顔を何とかしようと近くにいる弦太朗に声をかけていた。

 

「弦太朗さん。フリーズ」

 

「俺が使ってるから待ってくれ……。メディカル使ってやろうか?」

 

「メディカルはいいです……。仕方ない普通に氷で冷やしてフェニックスボトル振って回復力高めるか。戦兎さんのとこから勝手に借りるか…」

 

「知らねぇもんが出てきたな…」

 

「別の世界のもんで持ってると回復力が高くなるんですよ。ゆきちゃん、氷貰って来てくれる?」

 

「分かったわ……」

 

ユウは顔の処置をしようとしたが、弦太朗が自身が考えていた処置をしていると聞くと、すぐに別の方法を使うべく、カーテンを展開して手だけを突っ込んでフェニックスフルボトルを手早く回収してから振り始める。

 

「ぁ…それ……前の……」

 

「何だ?燈は知ってんのか?」

 

「燈ちゃんとゆきちゃんの2人は俺に巻き込まれてこれの世界に行ったから知ってるんですよ。多分使えるから後で貸します」

 

「わりぃな…」

 

「ユウ、持ってきたわ……。それ……」

 

「ゆきちゃんありがと。これは戦兎さんのとこから無断で借りてきた」

 

「……窃盗よ?」

 

「後で返す。ゆきちゃんも見てたから知ってるだろうけど、向こうの世界救ったんだから借りるくらいで文句言ってこないよ。

あ~……アマゾン細胞とブラッド族の遺伝子が頑張ってるのが分かる……」

 

燈はユウが出したボトルを見て驚いていたが、弦太朗は理由を聞いてある程度納得したのか再び顔を冷やし始めると、ユウも友希那から氷を受け取ってからボトルと一緒に顔に押し当て始めると、体が治り始めるのを感じ取って何とも間抜けな声を挙げ始めていた。

 

「弦太朗、大丈夫……?」

 

「おう。大丈夫だ…少し腫れも引いてきた」

 

「良かった……」

 

 

「ん……?」

 

「えっ……」

 

「嘘………」

 

そんな状況でリサの輪から抜け出してきたのか誰からが弦太朗へと話しかけてくると、自分の状況を伝えると安堵したような声が漏れていた。

 

だが、燈達はその声が信じられず、治り始めたユウも一緒になって顔を上げて弦太朗に声をかけてきた人物を確認したのだが信じられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レイ……ヤ……?」

 

「えっ?私がどうかしたんですか?」

 

「ユウ。お前、レイのこと知って―――って、なんでそんな顔してんだよ?」

 

弦太朗に声をかけていたのはレイヤ。

しかし、自分達の世界のレイヤとはまるで違う状況にユウ達は困惑し始める様子に弦太朗とレイヤが不思議に思っていたが―――

 

「あの和奏さんが自分から立って人の心配をしてる……!?」

 

「えっ…!?」

 

「本当に凄い汚い部屋に住んでておにーさんのお世話されてる人と同じ……?」

 

「えっ…!?私の部屋、そんな汚くないよ?」

 

「ユウにお風呂だって入れてもらってる……あのレイヤが…………?」

 

「ちょっと待って!?そっちの世界の私!!どうなってるの!?」

 

 

 

「私……!!別の世界だとどんなことになってるの…!?」

 

「ユウ、ちょっと気になるから。お前の今までの事も含めて聞かせてくれよ」

 

 

「私と高松さんはもう全部聞いたわ」

 

ユウ達から飛び出してきた信じがたい言葉の数々に思わずレイヤはツッコミを入れてしまう。

流石に自分はそこまでだらしなくはないと否定していたが、その発言は弦太朗の興味を引いてしまい、レイヤも自分が別の世界だとどうなってるのか不安になってしまい、ユウに聞いてしまったが、弦太朗が言った言葉は完全に失敗だった。

 

「良いですよ。それじゃ、俺の今までの人生について………

 

 

 

 

 

 

 

 

エグイ部分も一緒に話しますね?」

 

「あ…いや。俺以外が気にしてるんじゃねぇかなって……。俺は外で顔冷やしてくるから……」

 

ユウは悪い笑みを浮かべて弦太朗の提案を了承した。

だが、その言葉でユウは悪い所も含めて話すと言い始めたことで弦太朗は自身のミスを悟ると、治療をすると言い訳をしてこの部屋から逃げ出そうとしたのだが――――――

 

「何だよ!?開かねぇ…!!」

 

「逃がしませんよ?そこはこのロックフルボトルで鍵をかけたのでこれ使うまで開けられませんよ」

 

「おい!!」

 

「それじゃ俺の半生を語りましょうかね……。ゆきちゃん達の世界での皆さんの死に方も含めて………あっ、泣いても喚いても止めませんので」

 

しかし、ユウ(悪魔)からは逃げられない。

こうして、今までの事についてユウは弦太朗達へと語り始める。

 

そして全てを語り終えた頃にはこの部屋は文字通りの地獄となっていたのだった。




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