忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーごぜぇます
さーてと、ここまでが楽しい時間でしたが、そろそろ空気変えてえなぁ……
よし!!
という事で色んな人に爪痕を残しながら、これ以上の爪痕も刻むために投稿です


009_青・春・証・跡 / 別・自・爪・痕

日菜が別の世界の自身精神的に大ダメージを受けていたが、そんな彼女はユウに引っ付いていたリサ達を強引に引き剥がし始めていた。

 

「リサちー達!!ストップだよ!!」

 

「「ヒナ!!邪魔しないで!!」」

 

「煩い!!リサちー達のせいであたしの心はボロボロだよ!!」

 

「「それアタシ関係ないよね?」」

 

「うがー!!良いから離れろー!!」

 

ユウに引っ付くリサ達を日菜は先ほどの話の鬱憤をぶつける様に力を込めて纏めて2人を引き剥がす。

これで解放されたユウはサラッと日菜の方へと移動していた。

 

「氷川、助かった」

 

「大丈夫!!さっきグロい話でメンタルやられた後に別の世界の自分の事を聞いたことの八つ当たりだから!!」

 

ユウはリサ達を引き剥がした日菜に礼を言ったのだが、彼女はメンタルを保つためのただの八つ当たりだったとの言葉に思わずユウは苦笑い。

 

「なんか……すいません」

 

「ユウ、なんで日菜に敬語を?」

 

「いや、こっちの氷川は何もしてないし、それに不憫すぎて……可哀そうに見えてきた」

 

「そう……ですね……」

 

そんな彼は日菜に敬語を使い始めてしまっていたのだが、友希那達はユウに敬語を使われ始めた日菜に哀れみの表情を向け始めるも、その想いが彼女に届くことはなかった。

 

 

 

 

「日菜、今度の休みに私と散歩をしましょう」

 

「嫌だよ!!おねーちゃんは好きだけど、絶対にエッチな趣味に巻き込むでしょ!!」

 

「…………そんな事はないわよ……」

 

「嘘だっ!!じゃあ、なんでスマホに通販で犬の首輪のページ開いてるの!!」

 

「………白鷺さんへのプレゼントよ。ただ、犬に抜ける前に自分でつけて確かめるだけよ」

 

「紗夜ちゃんの趣味のためにうちの犬をダシにしないでもらえるかしら?」

 

普段からは想像出来ないほどにキラキラとした笑みを浮かべた紗夜に絡まれてしまったが、その内容も余りにも日菜にとっては生々しく思わず大声で拒否し始めるが、彼女はとんでもない言い訳を口にすると千聖からすらも攻撃を受けていた。

しかし、一番可哀そうな状況なのは日菜であることに間違いはないのだが、ユウにはどうすることも出来なかったのだが、ここで彼は発想を変えることにした。

 

「そういえば和奏さんの方も話が聞きたいって言ってましたね……」

 

「あの~……。それは……」

 

「ユウ?どうしてレイヤの事を?」

 

「いや、氷川は助けられないから、ここは被害者を増やして辛さを分かち合ってもらおうかと」

 

「おにーさん…それは……ちょっと……」

 

「あんまりじゃないかしら?」

 

「流石にこれで終わると氷川だけを虐めてるみたいで可哀そうだからね?

ちょっと別の世界の恥ずかしい部分とか話すだけだからさっきみたいになりはしないし、ゆきちゃんと燈ちゃんも見てた部分ばっかりだから平気だって」

 

ユウはダメージを受ける人数を広げることを考えていた。

流石にそれは不味いだろうと燈達が止めようとしたが、先ほどの自身の話をした時のような惨劇にはならないとユウは燈を宥める。

確かに燈や友希那が知っている人の生き死にに関わる部分は全て話していたし、他の話はこれに比べれば大した内容ではないことは2人も把握していたこともあって彼女達は揺れていた。

 

「あの~……やっぱり話を聞かないってのは……」

 

「無しに決まってるでしょ!!あたしがこんな目に遭ったの見てから逃げるなんて許さないよ!!それにレイヤちゃんはもう色々言われてるか手遅れだよ!!」

 

「……確かに手遅れね。話してあげた方が良いわね…」

 

そして友希那と燈もユウの考えに乗ってしまい、先ほどとは全く別の意味での辛い思いをする話が始まってしまった。

 

 

 

「…と言ってもレイヤに関しては殆どさっき言った通りだけれど……」

 

「いや…流石にそれは………」

 

「これ、レイヤの部屋よ?」

 

最初はレイヤに矛先が向いた。

しかし、既に話していた内容がほぼ全てであったと伝えられたが全く信じられないレイヤだったのだが、ここで友希那は彼女の汚部屋の証拠写真もセットで見せると完全に動きを止めてしまった。

 

「うわっ……食べ終わった食器がそのまま詰まれてるわね……。私も1人暮らしだけどここまで酷くないよ?」

 

「これは…」

 

「あんまりです!!流石にレイヤさんがこんな部屋な訳が…」

 

 

「私のベース……ホントに私の部屋だ……。でも、別の世界の私があの人にお風呂を入れてもらってるなんて…信じられない……」

 

 

その画像を覗き込んだまりなを筆頭にその部屋に対して思い思いの言葉を言うが、流石にこれがレイヤの部屋とは信じられないと言った表情だったのだが、当の本人はその写真に写り込んでいたベース(商売道具)の存在を見つけてしまい、先ほどまでの話が真実だという事に気が付いてしまった。

 

だが、汚部屋を見せつけられた彼女だったが、まだ風呂に入れてもらっているという事のが嘘だと信じて疑わなかった。

 

これがある意味でレイヤに残された精神的な生命線であったのだが――――――

 

「ユウ。レイヤの尻の右側にホクロがあるのよね?」

 

「正確には臀裂―――尻の割れ目の左だけどね。まぁ、殆ど隠れてて見えないけど」

 

「「「えっ……!?」」」

 

「そんなの…私知らない……」

 

 

「レイヤさん!!失礼します!!」

 

「ちょっと!!イヴちゃん!?ズボン引っ張らないで!!」

 

「弦太朗!!」

 

「千聖!!俺は見てねぇぞ…!!見てねぇからな!!」

 

それは一瞬で砕かれた。

ユウはあろうことか本来なら見ることのないはずのホクロの位置を何気なく語る姿に皆が驚くが、当の本人であるレイヤは自身も知らないことを語られて恐怖に慄いていた。

しかし、本人ですら知り得なかった情報を出されても、それを確認するまでこれが真実だと言う保証はどこにもない。

そんな中でイヴは気になったのかレイヤのズボンを掴んでずらそうとする光景は全に襲っているようにしか見えないが、弦太朗はそれを止める事が出来ず彼女達から目を逸らしていたが――――――

 

 

「……っ!!ありました!!レイヤさんのお尻にホクロがありました!!」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「嘘……」

 

「待って?もしかして私達も……?」

 

「丸山さんは俺と殆ど関わりないからそう言ったのはないですね。月島さんも働かせてもらってるだけですからそう言うのは……」

 

「「やった……!!」」

 

イヴの言葉がユウの言葉が真実だという事を決定づけてしまった。

彼女の言葉を聞いたレイヤは別の世界では”男に風呂に入れられている”という恥ずかしすぎる言葉が真実だと叩きつけられたショックで真っ白に燃え尽きたかのようにそのまま椅子に崩れ落ちていく。

その光景を前にもしかしたら自分達もそう言った部分があるのかと震え始めたのだが、彩はユウとそこまで関係が無く、まりなも仕事だけでしか関係が無いと聞かされていきなり安全地帯に立たされたことに喜びの声を漏らしていた。

 

「そうは言っても氷川以外のパスパレの皆さんは大人しいもんでしたよ。

佐藤さんが喧嘩吹っ掛けて来た時に若宮さんとチャンバラしてから、みんなで仲良く紗夜さんと燐子さんが作ったテスト受けたくらいですよ」

 

「チャンバラ…なるほど、動きが硬かったのは私の動きをそちらの世界と一緒に考えたんですね…!!後で手合わせお願いします!!」

 

「動きについてはそうだけど、宇田川さんまでくるのが想定外でした。手合わせについてはケガしないように竹刀とか木刀なら……」

 

「はい!!」

 

 

「あの…テストっすか……?」

 

「ユウは5教科中の3教科が満点で1番だったわ」

 

「しかも、おにーさんのテストだけ日本語じゃなかったんですよね……」

 

「日本語以外でテストっすか……!?」

 

Tehtävänanto oli kirjoitettu englanniksi(テストは英語とフランス語、), ranskaksi ja myös tällä kielellä, jota nyt puhumme(それに今話してる言語で出されましたよ).」

 

「ユウ、それ何語…?」

 

「ゲンタロウさん!!これはフィンランド語ですよ!!テストの問題がフィンランド語とフランス語と英語で出されたと言ってます…!?」

 

パスパレとの接点を聞いて驚いた。

流石にいきなりフィンランド語が飛び出してくるなど彼女達からすれば完全に想定外で、イヴも聞き取れはしたがいきなりすぎるそれには一瞬だけ反応が遅れてしまうほどの衝撃を彼女達に与えていた。

 

「因みにRoseliaとはどうなのよ?あなた、そっちの私と仲いいのよね?」

 

「こっちの友希那ちゃんがノリノリなの!?」

 

「あの友希那さんが音楽と食事以外に興味を…!?異常事態です…!!」

 

「大和さん、流石に言いすぎよ。私だって気になるくらいはするわ」

 

パスパレとの交流を聞いていたのか、今まで食べていただけの友希那がおもむろに自分との関係を尋ねてきたが、これには他の面々も食事以外に興味があったことに驚くも、その答えはユウと共に来た大学生の友希那から返ってきた。

 

「ちゃんと私がお世話してるわ」

 

「おかしいよね?俺の住んでる場所までやって来てかなりの頻度で飯食ってるし、バンドの活動で忙しい合間に大学の宿題も見てあげてるよ?かなりの頻度で」

 

「あなただって相当問題起こしてたわ。

紗夜に怖がられたり、瀬田さんを即興劇みたいなことして赤面させたり、燐子と千早さんと一緒に高笑いしながら高松さんのドレス作ったり、長崎さんと三角さんからはパパとかおにいちゃんって呼ばれたりしてたじゃない」

 

「「「「えっ…?」」」」

 

「瀬田さんのは行けるかなって思った。

紗夜さんのは今なら弦巻さんの家の人達を返り討ちにしたのを聞いたからって分かるけど、アレは相手から襲ってきたからだよ。

それと……

ドレスについてはそもそもゆきちゃんがブライダルフォトコンテストに出れないから燈ちゃんを出させようとしたのが原因だし、そよちゃんと初華ちゃんのは完全に事故だよね?」

 

「……くっ」

 

友希那は自分をよく見せようとしたが、一瞬でユウにツッコまれて撃沈しかけるも、すぐにユウの起こした問題行動を叩きつけていた。

しかし、思い返せばその殆どは巻き込まれの産物で自分から起こした問題の方が少ないと反論に友希那は何も貸せなくなっていたのだが、そもそもとして彼の行動はツッコまざるを得なかった。

 

「ブライダル……?待ってちょうだい。あなたウェディングドレス作ったの!?」

 

「私が高笑いしながらドレスを……?やってみたいかも……」

 

「白鷺さん、ユウはドレスだけじゃなくてこの指輪と高松さんの指輪も作ったし、当日はメイクまで担当してたわ」

 

「うわぁ…!!凄い!!」

 

「それにユウは他にもバイオリンも作れるし、運転もうまいのよ」

 

「あの~。ユウさんでしたか?先ほどフィンランド語を話してましたが、逆に何が出来ないんですか?」

 

「音楽関連殆ど。それと、マトモな暮らし」

 

「最後が重いです……」

 

 

 

ユウの引き出しの多さに皆が慄いていたが、そんな中でユウが出来ないことについては完全にブラックジョークにしか聞こえずに質問した麻弥は苦笑いを浮かべずにはいられなかったが、

 

「待って!!パパとお兄ちゃんって何!!お姉ちゃん聞いてないよ!!」

 

「そうだよ!!別の世界の弟なのがパパってズルい!!」

 

 

 

 

 

「ちなみにどんな子なの?写真とかは…?」

 

「私があります………」

 

「……ごめんなさい。この写真の子がそうだとそう言ういかがわしい店の遊びにしか見えないわ」

 

「その子達は高松さんと同じ学年で、ユウの事を父親と勘違いした子は最初、八潮さんやレイヤよりも年上だと勘違いしてたわ」

 

ユウの苦々しい?出来事も合わせて暴露されてしまい、精神的なダメージは多少は受けつつも先ほどに比べてば格段にマシな空気感が出来て、これならば未だに回復してきてない面々との交流のネタにでも使えるとユウは呑気なことを考えようとしていたのだが―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら、楽しいお話会は終わりみたいですね。招待されてない客が来ましたよ」

 

「おいおいおい!!なんでゾディアーツ達がここに居んだよ!!」

 

彼らの楽しい時間は完全に想定外の乱入者によって突如として終わりを迎えてしまうのだった。

 

 

 





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