その結果……
ゆるふわ水色:18
ちびっこ猫耳:10
まん丸お山:13
結果から主人公が一緒にいたのは…、この人だぁああ!!ってことで投稿です
「さてと…大まかには覚えたけど、細かい所をもう少し散策しようかな…」
まりなの手伝いで時間を消費したユウは、街の地形を詳細に覚えるべく散歩を続けようと歩き出していた。
「ふえぇ…」
「ん…?何かあったのかな…?」
歩き出したのは良かったのだが、彼の目の前には水色の髪の少女があたふたしながら周囲を見回していた姿を見たユウは思わず彼女に歩み寄っていた。
「あの~?どうかしたんですか?」
「ふぇ…?えっと…その…なんでもないので~~~す!!」
「警戒されて……いや、アレが普通か…?そうなると燈ちゃんとか沙綾ちゃんとかが心配になるな…」
おもわずユウは目の前の少女に話しかけていたが、少女はいきなりユウに声をかけられてしまった事に警戒しているのか少し震えながら答えるとそのまま足早にその場を離れてしまっていた。
ユウはそんな姿を見ながら最近出会った少女達の警戒心の無さを心配し始めながら、再び彼は歩き出したが―――
「ふえぇ~…」
「ん……?」
街の大通りで再び見かけ―――
「ふえぇ~……」
「あれ…?」
次は通りから外れた住宅街の路地―――
「ふえぇぇぇ~………!!」
「………マジで?でも、そっとしといた方が…」
そして、今度はユウが休憩するために寄った公園のベンチに座った時にその少女を見かけた。
今までの動きから完全に迷子だとは確信はしていたが、先ほどまでの警戒を思い出してユウは彼女に声をかけることを辞めて少女の行動を見守ることにしたが――――
「えっと…こっちかな…?」
「ちょっとストップ!!そこ男子トイレだから!!」
「ふえぇ!?」
「一旦こっち…!!」
流石に男子トイレに入ろうとした姿を見たユウは思わず声を挙げて彼女を静止させた。
その声量に思わず少女は身体をビクッと震わせながら驚きの声を挙げるが、ユウはそんな少女を男子トイレから引き剥がしてベンチに半ば強引に座らせることにした。
「何やってるんですか…」
「えっと…その…道に迷って…」
「だからって男子トイレに入ろうとしないでください!!」
「ふえぇ~…」
「なんだろう…。正しいこと言ってるはずなのに俺が悪いみたいに思えてきた…」
「えっと…それは違うと……思います……」
ユウは少女から出た言葉に思わずツッコんでしまったが、その言葉に驚いた少女は身体を震わせながら声を挙げる。
その姿を見たユウは我に返って今の状況を思い返すと、自分の言葉の方が正しい筈なのになぜか間違っているのでないか?と思い始めてしまうが、少女の言葉を聞いて何とか我に返って目的地を聞こうと決めた。
「……えっと、それでどこに行こうとしてたんですか?」
「えっと…その…この近くにあるカフェに…ここなんですけど…」
ユウは少女の目的地がカフェと聞きながら向けられたスマホの画面を見てから、自身のスマホで場所を調べ始めて絶句した。
「ここ…最初に声かけた場所の近くじゃん…」
「えっ…」
「途中で何回か見かけましたけど…その…目的地からどんどん離れてますね…」
「えぇ……」
ユウが調べて出てきたその場所は彼が少女に最初に声をかけた場所のすぐ近く。
しかも、目的地からどんどん離れて行っていると言う事実を告げられた少女は困惑していた。
「あの…次の予定もあるので…私行きますね…」
「あっ…はい…」
だが、目的地が分かった少女はベンチから立って公園を出たが―――
「ちょっと待って!?そっちは逆方向!!」
「ふえぇ~!?」
「道はこっちですよ。また迷子になったら大変ですから連れて行きますよ」
「ふえぇ~!?」
公園を出て早々に何故か目的地とは逆の方向に向かおうとしていた事をユウにツッコまれて身体を震わせた。
流石に見ていられなくなったユウは少女の後を追いかけて彼女を止めると、背後から向けられる複数の視線をあえて無視しながら目的地であるカフェへと連れて行くことを決めて歩き出していた。
「へぇ…ユウさんも大変なんですね」
「はい。松原さんもバンド…いや、キグルミがいるのがバンドなのか?」
「あはは…」
そうしてユウは迷子の少女こと花音を連れて、目的地のカフェに向かっていた。
途中で自己紹介を挟んだことで空気が緩んできたタイミングで2人は羽丘の前を通過していた。
「羽丘だから、この近くですね」
「そうなんですね。それにしてもユウさんは羽丘知ってるんですね?」
「はい。知り合いにここのOGと、在校生がいるので…」
「そうなんですね!!私も知り合いが通ってて…!!…ってあれ?何をしてるんですか?」
「いや、知ってる子がこっち見てたのでつい手を…」
「へぇ…えっ?」
羽丘の前で2人が各々の知人の話をしていたが、校舎の方からユウは自身の事を見つめる燈の姿を見つけて手を振ると、燈も小さく手を振り返して答えていた。
だが、花音はユウがいきなり手を振りだした訳が分からずに首を傾げながらその理由を尋ねるとその手が振られた方向に視線を向けると、その人物に驚きを隠せなかった。
「知り合いって…」
「松原さん?」
「いえ、私も知ってる人だったので…」
「世間は狭いですね。もしかしたらOGの方も知り合いかも…って、松原さんの次の講義まで時間もあまり無いのでそろそろ行きましょうか?」
「ふぇ…!?」
花音も燈の事を知っていたことに笑みを浮かべたユウは何気なく花音の手を取っていた。
その行動に花音が驚きの声を挙げたその瞬間―――
「「「……」」」
ユウ達の後をつけてきた何者かが飛び出してユウに襲い掛かろうとしていた。
「っ!!危ない…!!」
「ふえぇ!?」
「せいっ…!!」
「ふえぇ~!?」
だが、ユウは後をつけられていたことに気が付いており、咄嗟に花音の腕を引いて自身の方に寄せると同時に襲い掛かってきた1人の腹に張手を喰らわせて意識を刈り取りつつ、相手を吹き飛ばして見せた。
突然の状況に困惑の声を挙げる花音だったが、ユウは襲撃者から花音を庇うように後ろに追いやっていた。
「気をつけてください。こいつら、松原さんを狙ってて…公園を出るあたりからずっと後をつけてきてたんで…」
「ふえぇ~…!?」
公園から後をつけられていた。
そう告げられて恐怖を覚えた花音を守るべく、ユウは襲撃者の前に立ち塞がっていたものの、ユウには1つ懸念があった。
「3人…いや、1人伸びたから2人か……でも、人間が相手だから加減しないと…」
彼が普段相手にしていたのは人外―――イマジンならば変身するし、生身で戦うことになっても全力で相手が出来るが、今回の相手は複数人とはいえどもタダの人間。
下手に全力を出してしまえば相手が口もきけない状態になってしまう。
そんな姿を校舎から見ている燈達や後ろにいる花音に見せる訳にも行かない上に、花音を狙っている目的も聞きださなければならない事を考えると複数人を相手にしつつ、花音を守りながら加減をせざるを得ない。
かなり難しい状況だが、ユウには選択肢はなく相手の事を見始めていた。
「黒服にグラサン…?マフィアとかそう言うのか?」
「…っ」
「ボクシング…ね…」
相手の服装は統一された黒いスーツ。
そして、黒服の1人がボクシングの構えでジャブを繰り出すが、ユウは寸の所でその攻撃を躱してみせた。
「なっ…!?」
「確かに速いけど…問題ないな…」
だが、相手のジャブは確かに早いが、ユウからしたら問題ない速度。
しかし、相手からしたらそうではなく躱されたことに驚いていて動きが鈍ったが、それが命とりだった。
「…っ!!」
「ちっ…!!」
動きが鈍った相手の背後に居たもう1人が懐から何かを取り出してこちらに向けていた。
それに気が付いたユウは咄嗟に接近してきた黒服を自身の元へと引き寄せて、盾代わりにしたのと同時に相手が取り出したそれから何かが撃ちだされる。
それとほぼ同時に盾代わりの黒服にそれが突き刺さり、ユウが黒服を突き飛ばすと――――
「くぁwせdrftgy…!?」
「ふぇ…?」
何かが刺さった黒服から突如として声にならないうめき声を上げて倒れこんだ。
花音はその声に驚いたが、ユウは相手の手元から倒れこんだ相手に伸びていた1組の線を見て、相手が使ったものに驚きを隠せなかった。
「テーザー銃!?それでなるべく殺さずに松原さん攫うつもりか…!!」
「っ…!!」
相手が使ったものは電気で相手を制圧するテーザー銃。
普通の銃ではなくそんなモノを使って花音を襲っているという事は、相手は花音を生かして捉えることが目的だと考えたユウは残った1人を完全に制圧しようと意識を切り替えると、それを感じた黒服が身体を震わせながらもユウに対峙しようと身構えたが…
「ユウさんも黒服さんも…ストーップ!!」
「松原さん!?」
「松原様!?」
「「えっ…?」」
そんな状況の中で花音が2人に割って入っていた。
突然の行動にユウと黒服が動きを止めるが、互いが動きを止めたことに気が付いて、困惑の声を挙げてしまうのだった。
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