ホントはもっとカオスを煮詰めたいですが、ネタが収まらんのじゃ…
という事で初投稿です
「もう!!いきなりあんなことしないでください!!」
「松原様が危険だと思ってしまって…」
「後をつけられたのは知ってましたけど、いきなり襲ってきたので…」
「言い訳しない!!」
「「その…すいませんでした…」」
突如として発生したユウと黒服の戦闘はは花音の一言で終わりを告げたのだが、ユウと1人だけ意識を刈り取られなかった黒服の2人が羽丘の正門前で正座させられながら花音からの説教を受けていた。
黒服もユウもそれぞれ言い分があったのだが、彼女は2人が戦闘をしたこと自体に怒っており、それを察した2人は声を揃えて花音に謝罪していた。
「あの…花音さん……2人とも反省してるみたいですので…」
「つぐみちゃん……2人とも仲良くしてくださいね?」
「はい…」
「承知しました…」
だが、説教されていた場所が羽丘の前という事でそこの生徒会長であるつぐみが仲介に入ることで何とか2人は説教から解放されることが出来たのだが、ユウがここで爆弾を1つ投下してしまった。
「あの、松原さん…?大学の授業があるんですよね…?」
「そうですけど…?」
「ここからカフェ行って…授業に間に合いますか…?」
「えっ…?」
「おそらくだけど、カフェ行かなくても授業が怪しいんじゃないかな~って…」
「……ふえぇええ~!?どうしよう!?間に合わないかも…!?」
花音は迷子やユウと黒服たちの戦闘、そして生き残った2人への説教と想定以上に時間を浪費してしまったことで、授業に間に合うかどうかと言う別の問題が発生してしまった。
その言葉をユウから聞いた花音はゆっくりと学校に備え付けられた時計で時間を確認するのと同時に真っ青になって悲鳴を上げてしまった。
「どうしよう……」
「……」
慌て始める花音を見つめるユウ。
その気になれば花音をゼロライナーに押し込んで過去に移動させればこの問題は一発で解決するが、そんな私的な理由でゼロライナーを動かすことなど出来ない。
「んっ…?リムジン…?なんつうもんを…」
「松原様、こちらの不手際で申し訳ありません。大学までお送りします」
「えっ…じゃあ…お願いします…ユウさんは乗りますか?」
他の選択肢を考えようとしたが、そのタイミングで1台の高級車が彼らの前に停止した。
その車にユウは一瞬にしてその車を警戒し始めるが、その扉がいきなり開かれるとその中から正座していたのとは別の黒服が降りてくると花音をその中へと導いていた。
その行動に疑うことなく花音は車に乗り込もうとしたが、花音はユウに一緒に乗るかと聞かれるとユウは少しだけ考えてから答えていた。
「あ~…買物もあるので……」
「では、買物する店まで送りますので、ご一緒にどうぞ」
「じゃあ…松原さんの大学までお願いします…
羽沢さん。迷惑かけてゴメンね?今度、実家の喫茶店にお邪魔させてもらうから」
花音はユウも一緒に乗るかと問いかけるが、ユウはデネブから頼まれた買物の事を思い出して断ろうとするも、黒服が買物する店まで送ると言われた事で好意に甘えることを選んで車に一緒に乗り込むが、その直前でユウはつぐみの方へと振り返って声をかけるとそのまま車に乗り込むと、意識が戻っていない黒服も一緒に回収して車が走り出していく。
その光景をつぐみは見送っていたが――――
「あれ?私…名字の方で呼ばれてないし…実家が喫茶店って話したっけ…?」
つぐみはユウの言葉を疑問に覚えていた。
その一方で――――
「松原さん、本当にすいません…」
「いえ、その…さっきは怒っちゃってごめんなさい…。私を庇おうとしてくれたんですよね…?」
「えっと…まぁ…そうだね」
ユウと花音が乗った車の中ではユウと花音がお互いに謝罪し合っていた。
だが、謝罪し合っている2人のどちらが悪いという事はなく、しいて言うならば事の原因は状況判断を誤った黒服達であり、それを理解して黒服からは何とも言えない空気が放たれていく。
そんな中で花音はその空気を読むことはしなかった。
「ふふっ…ちょっと怖かったですけど…私を守ろうとしたのは…そのカッコよかったですよ?」
「そんな大層な物じゃないですよ…そういえば、松原さん。この人たちは一体…もしかして松原さんってお姫様とか…?」
突然花音に褒められたユウは困った表情を浮かべながら答えていた。
そもそもユウの戦闘技能はイマジンを相手取るために覚えた物で人間相手に使うものではないのだが、それを褒められて何とも言えない表情を浮かべて誤魔化しながら冗談交じりで話を逸らす。
「いえ、私じゃなくてこころちゃんの家の人で…」
「こころちゃん…?」
「えっと…弦巻ってお金持ちで…結構有名なんですけど…」
「弦巻…つるまき……う~ん…知らないですね…」
「そうなんですね。そういえば、ユウさん。買物って言ってましたけど…何を買うんですか?」
ユウの疑問に対して花音は端的に黒服たちの正体を口にしていた。
普通の人間なら弦巻と言う家の名前を聴けば覚えがあるほどには大きな家だが、ユウは普通の人間でなく、これまでは様々な時代を移動して活動していた事もあって資産家の家名など全く記憶していなかった。
弦巻を知らないと言われた黒服達は先ほど黒服たちを圧倒していた戦闘能力に加えて、”弦巻”を知らない事と言われたことで驚いていた一方で、花音はそんな黒服たちに気が付かずに話題を変えようと買い物について尋ねると彼は一気に真剣な表情を作って――――
「砂糖」
「へっ…?砂糖…?」
目的の物についてただ一言で答えを返したが、花音としては完全に想像していなかったモノが返ってきた事もあってかなり困惑していた。
そんな姿を見たユウは困惑していた花音を見て笑い始めていた。
「あはは…もしかして料理しない様に見えました?」
「そう言うつもりじゃなくて…洋服とかだと思ってたのに、真剣な表情で砂糖って返ってきたのがおかしくて…」
「実は同居人がバカみたいな量の飴を作って、それを配ったせいで無くなっちゃったんですよ」
「同居人…ふふっ…そうだったんですね」
ユウは料理するようには見えないと思われたのだと思ったのだがそうではなく、真剣な表情で砂糖と言う答えが返ってきたことに驚いたのだと理由を語り、ユウは砂糖を買うことになった原因を聞くと花音は愉快そうに笑っていた。
ユウと花音の2人の間に完全に和やかな空気に包まれるがそんな時間も長くは続かなかった。
「お2人とも、到着しました」
「あっ…ありがとうございます」
「ありがとうございます。俺もここまででいいので」
「承知しました。ではお気をつけて」
黒服に到着を告げられたのと同時に車が停止すると2人は送ってもらった事に礼を告げると先にユウが車のドアを開けて降りる。
そして、軽くなった空気のせいもあったのか、彼がすぐに車の方へと振り返り―――
「お姫様 、お手をどうぞ?」
「ふっ…ふえぇ~!?」
と続いて降りて来る花音に片手を差し伸べていた。
ユウからしたら単純にふざけているだけなのだが、動き方に無駄が少ないせいでその姿が様になっており、車内の黒服はサムズアップでユウの行動を支持していることなど知らない花音は声を挙げながらもその手を取って車から降りて来る。
そんな花音を支えてしっかりと地面に立ったことを確認してからユウが空いていた手で車のドアを閉めると、2人が降りた車は颯爽と走り出していく。
しかも、それは大学の目の前でやっていたこともあって2人の姿は大勢に見られてしまっており―――
「中島さんに松原さん?こんな公衆の面前で何をしてるんですか?」
「げっ……紗夜さん!?」
「ふえぇ~!?」
その中にはユウと花音の共通の知り合いである紗夜も含まれており、たまらず彼女は車から降りてきた2人に声をかけると、声をかけられた2人は紗夜に何とも言えない反応を返してしまうのだった。
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