忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
薫さんのキャラがおかしい…?
いや、イケメンパワー()にかかればこの位は…(なお、友希那は不機嫌になる模様
そんなこんなですが…投稿です


32話-その引き金は羽根より軽く―――

こころ達に自己紹介を終えたユウは目的も果たしたから当初の約束通りに、花音たちとカフェに行くことを考えていた。

しかし、そんな考えはこころによって容易く粉砕されてしまい、彼らはハロハピの”パトロール”に同行させられてしまっていた。

 

「こころん!!あれ見て!!」

 

「楽しそうね!!」

 

「ふえぇ~2人とも待って~!!」

 

 

「すごい……」

 

「でも、これの目的がまるで分らないけどね…」

 

「こころの気まぐれみたいなもんなんで…それよりも後ろは大丈夫ですか…?」

 

「あぁ~…うん」

 

先頭を歩くこころとはぐみ。

その後ろを花音が静止させようと追いかけるがまるで効果がない。

そんなやり取りを燈とユウは唖然としていた所へ美咲が説明になっていない説明をしてから、後ろにいる人物を心配していたが、ユウはその言葉を聞いて何気なく後ろを振り返ると――――

 

 

 

 

 

 

 

「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…!!」

 

普段から運動をしていない友希那が肩で息をするほどに疲弊していた。

 

「あ~…湊さん…大丈夫ですか?」

 

「だいじょうぶ…よ……」

 

「肩で息してて大丈夫じゃないですよね?…高松さんは大丈夫?」

 

「ぁ…はい。まだ…大丈夫です…」

 

「ゆきちゃん。音楽も良いけど、これからは少しは運動しようね?」

 

「練習が……優先よ………」

 

「バンドでの音楽って体力いるんじゃない?」

 

「そうかもしれないけれど…!!そもそも…なんで…こんなに歩くのよ…!!」

 

そんな姿を見た美咲が即座にフォローに入るが、友希那は疲れているのをまるで隠せていないのを見た美咲は燈の事まで心配していた。

だが、そんな美咲に対してユウは友希那のフォローに入ることなく、今度の運動について進めるが彼女はそれから逃げていた。

 

そんな友希那に諦めるように肩を竦めると、友希那のフォローに入っている美咲に声を掛けていた。

 

「奥沢さんもありがとうございます。ゆきちゃんの心配までしてもらって…」

 

「いえいえ、それにしても湊さんの事を愛称で呼ぶって…相当ですね…。あたし、湊さんの事を愛称で呼ぶ人なんて見たことありませんよ…」

 

「それにしてもいつもこんなことしてるんですか…?」

 

「まぁ…それなりに…ですかね」

 

「なるほど…でも、今日は大変じゃないですか?俺達も一緒ですし、ゆきちゃんも肩で息してるし…」

 

「まぁ…普段は花音さん以外の3人の面倒も見てますから、あの程度なら全然…」

 

「確かに2人はドンドン進んでますけど……って、瀬田さんも?」

 

「今日は特別楽ですよ。薫さんは…ほら…」

 

ユウは美咲の言葉に疑問を感じずにはいられなかった。

彼の先ではこころとはぐみの2人が花音を振り回している光景が広がっていたが、美咲の口調では普段は薫も振り回す側にいるのだが、美咲からしたら今日が異常事態ともいえるほどの状況で薫を指差すをユウも美咲が指を指している薫に視線を向けると―――

 

 

 

 

 

「~~~~~~!!」

 

「あの……瀬田さん、大丈夫ですか?」

 

「にゃ…!!にゃんでもない!!だいじょうぶら…!!」

 

「「「……」」」

 

ユウに視線を向けられた薫は一瞬で先ほどの光景を思い出してしまい、心配の言葉に噛みながら答えていた。

そんな姿が珍しく彼女の事を知っている美咲と友希那、以前に見た時と全然違う表情ばかりを見ている燈が言葉を失ってしまっていた。

 

普段の薫なら顔を見られただけでこんな状態になることはあり得ない。

しかし、先ほどのユウの行動が普段では見られない反応ばかり見せるほどに薫の脳内を破壊していたのだ、そんな事を知らずにユウは様子のおかしい薫を心配するも、返事を聞いたユウは薫に疑いのまなざしを向けていた。

 

 

「本当ですか?瀬田さん。顔も赤いですし、汗だって……」

 

「にゃ…!!にゃにを…!!これはちゅまり…しょううゆうことさ…!!」

 

「どういうこと…?」

 

 

「ぷっ…!!薫さん…噛み過ぎ…」

 

「ぁっ…その…奥沢さん…?その…笑ったら可哀そうなんじゃ…」

 

心配するユウの言葉に薫は他から見てもハッキリと分かるほどに赤く染まった顔を浮かべて

先ほど以上に言葉を噛みながら答えていた。

 

その様子が余りにもおかしいのか美咲が笑い、燈はそんな美咲を止めようとなんとか言葉を出していたが、それを見た薫は恥ずかしさやら何やらが色々と混ざってしまい遂には固まって動かなくなってしまった。

そんな薫にユウが心配そうな表情を向けていたが、そんなユウに美咲がニヤニヤとした表情を浮かべていた。

 

 

 

「あれ~?そう言えばさっきは薫さんの事を名前で呼んでたんじゃないんですか~?」

 

「芝居みたいな動きしてたから合わせただけだよ。それなのにあんな風になるまでとは思わなくて…」

 

「いやいや、芝居にしては熱烈な告白したみたいじゃないですか~」

 

「そんな風には…って痛いよゆきちゃん。ペチペチしないで」

 

「うるさい…」

 

 

 

 

「面白いなぁ~…」

 

「奥沢さん…揶揄ってる?」

 

「まぁ、薫さんをあんな風にしたんですから揶揄いたくもなりますよ」

 

美咲がユウに薫の呼び方について指摘するとユウがそうした理由を素直に答えるも、美咲はそれでは納得しないのかさらに突っ込んでくる。

だが、ユウはそれを受け流そうとしようとしたが、ヘトヘトになっていた友希那はユウの背中をペチペチと叩いて不満を示していたが、そんな様子を見た美咲は思わず思ったことが口から漏れてしまったことでユウは自身が揶揄われていることを察して思わず訪ねると、美咲は笑みを浮かべてユウの問いに答えていた。

 

「でも、ちょっと言っただけでああなる瀬田さんはどうなの…?」

 

「あれですよ。普段は攻めた発言をしてる側なので攻められるのに弱いんですよ…多分」

 

「そういうもんかなぁ…?」

 

「そんなもんですよ。ほら、こころ達が行くので追いかけますよ」

 

「分かりました。ゆきちゃん…瀬田さんもか…行くよ?」

 

薫があそこまでキャラが変わってしまった理由を推察して説明するが、ユウとしてはあそこまで変わるのかと疑問を感じずにはいられない。

彼がその事について考えようとしたが、こころ達を追いかけると言う美咲の言葉で彼はそこで思考を止め、疲れ切った友希那とユウのせいで固まってしまった薫の腕を引いて先を行くこころ達を追いかけ始めた。

 


 

「何あれ…薫先輩が…あんなに…」

 

そんなやり取りをしているユウ達を遠目で見ていた人物がいたが、彼女の目に映ったのは普段や舞台で見る凛々しい姿とはかけ離れたもので、例えるなら自身が薫に向けるのと同じ…

 

いや、それ以上に熱を帯びた…例えるならばまるで”恋する乙女”のような視線―――

それが薫に向けられるのではなく、薫が向けている光景を彼女は受け入れることが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんなの…あんなの…!!薫先輩じゃない!!」

 

少女は思いのたけをぶちまけたが、幸いなことにその言葉は薫達には届いてはいない。

そして、少女は冷静さを取り戻しながら情報を収集するために薫を観察すると―――

 

「あの男の人だ…!!きっとあの人が薫先輩を誑かして…!!…どこかで見たことあるような…ないような…

 

それに友希那さんとMygo!!!!!…だったっけ?あそこのボーカルの子が一緒にいる理由が分からないけど…」

 

その原因はすぐに彼女にも判断が出来ていた。

彼女はユウの姿に見覚えがあるようだが、それがハッキリとは思い出せずに悶々とした表情を浮かべていた。

 

「薫先輩にはカッコいいままでいて欲しいけど……。でも、どうしよう…どうしようもないよ~!!」

 

 

「契約成立だ…」

 

色々と分からないことはあるが、薫の原因はあの男。

だが、それが分かったところでどうしようもないと少女は諦めかけていたが、そんな少女を見ていたイマジンはその少女の呟いたその言葉で勝手に(・・・)契約を結んだのだった。

 





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