忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
やー主人公頭いい~…(棒
これじゃ、友希那のポンコツが加速するじゃないか…
クウガのアニキも頑張ってたから頑張らねばねば…
と言うことで投稿です


33話-赤と黒とエンカウント

 

「昨日は結構歩いたな…」

 

花音と喫茶店に行くはずが、ハロハピとの邂逅からの街に繰り出した。

そして、ユウは疲れていたのかゼロライナーの客室でウトウトしていたが、その時間もすぐに終わりを迎えていた。

 

「ユウ!!大変だ!!」

 

「デネブさん…朝からなんでそんな慌てて…」

 

「燈の通ってる学校が燃えてる!!」

 

「なっ!?…って、ちょっと待て!?なんでデネブさんがそんな事を…」

 

「朝に外に出たんだが、その時に街の人達が話していたんだ!!」

 

デネブがユウに告げたのは燈の通っている羽丘が燃えているというとんでもない言葉にユウはウトウトしていたのが嘘のように覚醒していた。

一部の発言に問題があったが、今はそんなことを気にするのは後にして2人はゼロライナーから飛び出していた。

 

 

 

 

が、2人が外に出た時には火事の煙は2ヵ所(・・・)から上っていた。

 

「2ヵ所…!?…しかも、あっちはゆきちゃんの大学の方…!!」

 

「ユウ、時間がない!!別れよう!!」

 

「待って!!デネブさんが目立つでしょ!?」

 

「大丈夫だ!!すぐに燈と合流して憑かせてもらう」

 

「まずは連絡してみるから!!」

 

デネブは火の手が上がってる2か所をそれぞれで動こうと案を出すが、デネブの姿はとても目立つ。

そんなのがうろうろしたらすぐに見つかって大事になってしまうが、今は2人の安全を確認する方をユウは優先した。

 

「……仕方ない!!俺は大学の方に行くから。それとうっすらだけどイマジンの気配がする!!」

 

「…分かった!!」

 

ユウはデネブにイマジンの気配を感じ取って、今起こっている火事は間違いなくイマジンが起こした騒動であると確信して、気配を感じたことを告げるとデネブは走って羽丘の方へと向かっていく。

その姿を見たユウもすぐにスマホを取り出しながら最初に友希那へと連絡を取ると、彼女は未だに家にいると連絡を受けて急いで大学ではなく彼女の家に向かって走り出すと、友希那は家の前でユウの事を待っていた。

 

「ゆきちゃん!!無事!?」

 

「ユウ…えぇ。大学が燃えてるらしいわね」

 

「この火事はイマジン絡みだから見に行ってくるよ」

 

「だったら私も行くわ…あなたの近くの方が安全だもの」

 

「分かった…」

 

ユウは友希那が無事そうで安堵すると、今回の事件はイマジン絡みであることを察しておりその事を友希那に告げて現場に行くと告げるが、友希那も着いてくると言い出すと彼はすぐにそれを了承して大学に向かおうとしたが、そううまくは行かなかった。

 

 

 

 

「友希那~!!」

 

「リサ…?」

 

「……」

 

「リサ、どうしたの?」

 

「どうしたもこうしたもないよ!!学校火事だって!!友希那こそどこ行くの?」

 

「……これから大学に行くわ」

 

「えっ……?」

 

運の悪いことに2人が大学に向かおうとしたタイミングで友希那の家の隣に住むリサが家から飛び出して友希那の事を追いかけてきていた。

 

本当は相手にしている時間は無いのだが、逃げても友希那は確実に捕まって時間を浪費することが分かったユウはその場に止まるとリサが友希那に学校の事を伝えるも、友希那から返ってきた言葉を理解できずに固まってしまうも、すぐに我に返って友希那の両肩を掴んでいた。

 

 

 

 

「ちょっと!!何言ってんの!?学校は―――!!」

 

「……知ってるわ」

 

「なっ!?」

 

リサは自身が言ったことを理解されていなかったのだと思って再び同じことを口にしようとしたが、友希那は彼女が同じことを言う前に状況を把握しているという事を伝えるとリサが怒りを覚えたのか徐々に震えだしていた。

 

「危ないから…」

 

「ユウもいるから大丈夫よ」

 

「ダメだって!!」

 

「…っ!!」

 

「羽丘も火事になって、これが連続放火で犯人がまだ捕まってないんだよ!!」

 

友希那を心配して止めようとするも”ユウがいるから大丈夫”と言う彼女の答えを聞いたリサは完全に怒っていた。

そんなリサの言葉を真正面から受けた友希那は驚かずにはいられなかったが、そんな彼女にリサは言葉をぶつけていた。

 

だが、リサの言った言葉にユウは引っかかりを覚えていた。

 

 

 

 

 

「放火…?今…放火って言いました?」

 

「そうだよ!!だから友希那を家に…!!」

 

「なんで放火なんて分かるんですか?」

 

「だって噂になってるし…!!」

 

「……所詮、噂ですよ?」

 

リサはハッキリと”放火”であると口にしたことをユウが問い詰めると、その圧に負けずにリサは声を荒げたまま理由を口にしたがユウはそのまま話を聞き出そうとリサに言い返していた。

 

「だって、羽丘も四ツ葉もありえない所から火事になったって…!!」

 

「ありえない…?リサどういうこと…?」

 

「どっちも最初は講堂のステージからだっていう話なんだよ!!そんな所から火事なんて…!!」

 

「照明とかの電気設備が原因と考えればあり得ない事はないかと…それだけで放火と言うにはなりませんね」

 

リサが聞いた噂の内容は余りにも薄く、それだけ聞いても放火などと言う事にはならないとユウが一蹴して見せる。

 

これで納得するかユウに怒ってこの場を去れば友希那を連れ出してしまえばいいし、反論するために話がさらに聞ければなおよいと、その程度の考えをしていたユウだったが、サはその思惑にまんまと乗せられてしまった。

 

 

「それだけじゃないし!!芸術学部の建物と羽丘の部室棟からも火が出たって…!!」

 

 

 

 

「…なるほどね。ゆきちゃん、行こう…!!」

 

「ちょっ…!!」

 

「ユウ…?」

 

そして、リサが漏らしたこの言葉でユウの中である人物が浮かび上がった。

こうなればリサにこれ以上構うのはユウにとってはもはやデメリットでしかなくなり、ユウは友希那の手を取ってそのまま引っ張っていく。

 

リサからすれば走れば2人に追いつくのは容易いことだが、自身の手から友希那が離れた事で自分の中から大切な何かが零れ落ちる様な錯覚を感じてしまったリサは彼らを追いかけることが出来ずその場に立ち尽くしてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなリサから離れた2人は羽丘に向かって走っていた。

 

「ユウ、どうしたのよ…?」

 

「姉さんの噂話からだけど今回のイマジンの標的が絞れたんだよ」

 

「なんですって…?」

 

 

 

「ヒントその1、羽丘の卒業生で四ツ葉に進学した人!!」

 

「クイズなんてしてる場合じゃないわよ…そんな人は私以外にも沢山いるわ」

 

ユウの言葉に驚いた友希那。

彼女は誰が狙われているのかまるで理解できていない事が分かったユウは自分と友希那の内心を落ち着かせようとあえて周りくどいヒントを与えたが、これだけでは友希那は答えにたどり着かない。

 

「ヒントその2、学校の火元!!」

 

「学校の講堂よね…?そんなのじゃ…」

 

「それ以外は?」

 

「それは芸術学部の建物と部室棟よ…羽丘から四ツ葉の芸術学部に入った人は私と瀬田さん…。瀬田さん…?」

 

「俺の予想ではそれが正解!!目的は不明だけどね…!!」

 

「羽丘につけば分かるかもしれないわ」

 

「もう着くよ!!」

 

更にヒントを出されたところで友希那は答えに辿り着いた。

イマジンの目的そのものは不明だが、ユウはイマジンの標的として狙われいるのは薫だと考えていた。

 

友希那も自分の考えに納得していたが、羽丘につけば何か分かるかもしれないと彼女がそう思ったタイミングで2人は羽丘に到着する。

 

「ユウ!!」

 

「燈ちゃ…いや、デネブさんか」

 

そのタイミングで物陰から髪の一部が緑に染まった燈が顔を出していた。

ユウは緑の髪を見てデネブだと一瞬で判断すると3人―――いや、4人が合流するとすぐに状況を共有し始めていた。

 

「ユウ、火元は講堂のステージと演劇部の部室らしい!!」

 

「大学には行けてないけど、話を聞いた限りだと火元は講堂と芸術学部の建物だって」

 

「ユウの予想は正しそうね…」

 

「ぁ…まさか、瀬田さん…?」

 

「燈ちゃん、俺もそう考えてるよ。目的は不明だけど…何か手掛かりはないかな?」

 

「そう言えば…正門についてる学校の名前が壊れてました…」

 

「正門…?」

 

「確かに”女子”と言う文字が無くなっていた…だがこれだけでは何も分からない。目的が分からないとなると、狙われている人を見張るしか…」

 

4人は今回狙われている人物が誰なのかと目的については一切分かっていない事を共有したが、目的が不明だと打てる手が殆ど残されておらず薫を見張る程度のことしか出来ないと思っていたが、想定外の出来事に襲われることになってしまった。

 

 

 

「「「「「…!!」」」」」

 

「この人たち…弦巻さんの所の…?」

 

「なんで私達を囲ってるの?」

 

 

 

 

「あなたは何者ですか?中島ユウ」

 

「俺か…」

 

「ぇっ…どういう…?」

 

ユウ達の目の前に弦巻家の黒服集団がいきなり現れたと思ったら、彼女達はすぐにユウ達の周囲を囲んで逃げ道を塞ぎ始めていく。

その理由が分からかない友希那は戸惑っていたが、そんな中で黒服達の視線がユウに集まっていく中で、その内の一人がユウに質問を投げていた。

 

その質問の意味が分からなかった燈だったが、そんな彼女の疑問に答えるように黒服があることを告げた。

 

 

 

 

 

「先日、松原様とこころ様の前にいきなり現れた男…中島ユウと名乗った名前について弦巻家が調査を行いました。その結果、同姓同名は数人いましたがあなた本人についての記録はどこにもありませんでした」

 

「勝手に調べてんのかよ…」

 

「……資料がない以上、あなたを今回の犯人と判断し…こころ様の危険人物として拘束します」

 

黒服はユウの事について調べていたらしいが、ユウの事は弦巻家の調査では情報を掴むことが出来なかったと告げられた。

 

だが、その結果はユウからしたら何も間違ってはいなかった。

 

ユウが普段名乗っている”中島”と言うのは偽名の上、本名である”今井”について調べても彼の存在を示す記録はこの時間軸では既に消失している以上はどれだけ調べてもユウ本人には辿り着く事はない。

 

ユウがデータ上では存在しない事を黒服達が知ったのと同時に今回の火事騒動が発生した。

そこで、弦巻家ではデータのないユウの事を完全に危険人物と判断して主人であるこころに危害が加わる前に排除しようと動き出していたのだ。

 

 

「…電話…鳴ってますよ?」

 

「……」

 

それを告げられたユウはこの場から逃げようと構えようとしたが―――そのタイミングで黒服のスマホが鳴り響くと、ユウは相手の意識をスマホへと映すためにそのことを告げると1人の黒服がスマホを手に取って電話に出ると―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!?屋敷の衣装部屋から火が上ってそこから怪物が出て、羽丘方面に逃げた…!?」

 

「「「えっ!?」」」

 

その電話からは衝撃的な言葉が響き渡るのだった。




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