忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
いやー感想が増えて嬉しい…
感想で”人の心どうした??”と言われましたが…そんなものは食われちまったよ…
という事で初投稿です


34話-COOLな怒りはどこへ向くのか?

「意味が分かりません。もう少し詳細を―――!!」

 

 

 

 

「こういう言い方するのもダメなんだろうけど……探す手間が省けたな」

 

「ユウ、そんな言い方はいけない」

 

「デネブさん、分かってるよ…」

 

電話から聞こえた言葉に電話を受けた黒服は理解が出来ずに電話の相手に声を荒げる一方で、ユウにとってはそこから漏れ聞こえた内容は朗報だったが、ユウが漏らした言葉を聞いて燈に憑いていたデネブから窘められる。

 

彼自身もこの言い方が悪いことも分かっているし、自身に出来ることは時の運航を守るべくやってくるイマジンを倒すことだけだという事も分かっていた。

だからこそ、デネブの言葉を受け止めてイマジンを待ち構えようと思っていたのだが、状況がそれを許そうとはしなかった。

 

「だけど、ここに来る以上は俺が絶対に仕留める…」

 

 

 

 

 

「状況が分りませんが…拘束します…」

 

「こっちとしては状況くらいは考えてほしいですけどね…!!」

 

イマジンが迫って来ているこの状況でイマジンの事を一切知らない黒服たちは当初の目的である”ユウの拘束”を果たそうと動き出たが――――

 

「…っ!!ユウ!!」

 

「くっ……!!」

 

 

 

 

 

「外した…!?でも、次は当てる…!!」

 

「なっ!?」

 

「くっ…しくじった…!!」

 

「あの人達……昨日、おにーさんがやっつけた人……!!」

 

「…どこが拘束だ!!銃は完全に殺しにかかってるだろうが…!!」

 

黒服の大半はユウを拘束するために警棒や素手と言った過度に負傷させないようにしていたのだが、真っ先に動いたのは彼女達は先日ユウに返り討ちにされた黒服だったが、その3人が装備していたのは拳銃。

 

同じ方向からユウに目掛けて発砲するも、幸いなことに3発の銃弾はユウや友希那達、そして他の黒服達の誰にも当たることなく飛んでいくと、ユウの怒りの叫びを挙げたも3人は再びユウに狙いを定めていた。

 

「ちっ……避けたらゆきちゃん達に当たる……!!」

 

最初は運よく弾が当たらなかったユウ。

しかし、3人に狙われた上に彼の後ろには友希那と燈がいる。

仮にデネブが実体化すれば銃弾程度は防げるが、デネブが実体化するには時間が足りず、出たら出たでこの場の混乱は加速する。

 

「クソが…っ!!」

 

正に最悪の状況に陥ってしまったユウが悪態をつくと同時に再び3発の銃弾がユウ目掛けて放たれた――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いってぇなぁ…」

 

「「「…っ!?」」」

 

だが、3発の弾はユウに直撃する前に空から落ちてきた何かがによって遮られ、弾が当たった何かは弾が当たったことに痛みの声を挙げたことに黒服たちが驚いていた。

しかし、ユウ達はその正体を知っていた。

 

「イマジン……!?」

 

「あれが…今回の犯人ね…」

 

 

「ったく…運がいいのか悪いのか分かんないな…!!」

 

ユウの代わりに弾を受けた者の正体はイマジン。

おそらくはユウを踏みつぶそうとしたのだろうが、黒服たちがユウを襲ったせいで彼の立ち位置がズレたことでその踏み潰しを外した。

そして、弾を背中で受けたイマジンは視線をユウから黒服達へと移ったことでユウは即座に動き出した。

 

「らぁ!!」

 

「ぐっ…!?」

 

「あぶねっ!!」

 

目の前に落ちてきたイマジンに対してユウはその腹にドロップキックを喰らわせる。

その攻撃を受けたイマジンは後ろに仰け反るのと同時に手に持った得物をユウに振るうも、

ユウの鼻先を掠めるだけで直撃することなくユウとの距離が開き、地面に落ちたユウは即座に起き上がってイマジンの姿を確認し始めていた。

 

 

 

 

「サイ…手に持ってるのはメイスか…キンタロスさんから話には聞いたことあるけど、それとは左右が逆だな…」

 

「何を言ってるんだ?」

 

「学校と屋敷を燃やした犯人だな?前に話に聞いたのと似てるし、どうせそのメイスから火の弾を出せるんだろ?」

 

今回のイマジンの姿はサイの姿をしたライノイマジン。

左右が反転している物のその姿はユウは以前に話を聞いたことがある姿と同じだと呟いたが、イマジンにその言葉が聞かれていた。

そして、姿が似ていることから能力も同じであると察したユウは相手のイマジンに犯人だと告げると、イマジンは不敵な態度を浮かべ―――

 

 

 

 

「知ってるんだったら喰らえ!!」

 

「させっかよ!!」

 

「ぐおっ!?」

 

イマジンはメイスを振るってそこから火球を四方八方へと飛ばそうとしたが、それより先にユウがイマジンの懐に飛び込んで脚を払って転ばせるとすぐに後ろに飛び退いた。

 

だが、イマジンも飛び退いたユウに火球を飛ばすが、咄嗟に身を屈めたユウの髪の毛を数本燃やしながら火球は彼の頭上を通り過ぎると羽丘の敷地内に植えられていた植木に命中して火の手が上げていた。

 

「なっ…!?火が…!?」

 

「学校が…!!また…っ!!」

 

 

 

「火を消して逃げろ…!!」

 

「…っ!!中島ユウは犯人じゃない!!よって彼の拘束は中止!!消火と避難を!!」

 

「ユウ!!学校から誰か来てるわよ!!」

 

火の手が上がった事に驚く黒服達と目の前で学校の一部が燃え始めたことにショックを受ける燈。

そんな状況でユウが声を張り上げるとその声を聞いたリーダーと思しき黒服はユウが犯人ではない事を理解すると、拘束を中止して消火と避難の指示を飛ばすと、彼女達は指示を聞いて即座に動き出した。

 

何人かの生徒達が騒ぎを聞きつけて校舎から出てきたり、友希那と同じバンドのあこやその学友達は校舎の中から顔を出して騒ぎの様子を眺め始めていた。

 

「あれ!?ユウさんに友希那さん!?何これ!?」

 

「キグルミ……何かの撮影やろか?」

 

「あこ…!?それに朝日さん達…!?」

 

「あすか!!これ撮影なの!?」

 

「…そんな空気じゃないと思うよ?カメラもないし…」

 

友希那とユウがいることであこが驚いていたが、彼女達はこの状況がドラマか何かの撮影程度にしか思っておらず呑気な空気で話していた。

しかし、人が増えたという事はイマジンからしたら攻撃の的が増えた好機であり、すぐにイマジンは校舎から出てきた生徒達目掛けて火球を1つ飛ばしていた。

 

 

 

「逃げろ!!」

 

「えっ…?」

 

「すごい演技…」

 

火球が飛ぶのを見たユウが逃げるように叫んだが、生徒達はユウの言葉が演技か何かだと思っていて見続けていると、イマジンから放たれた火球は名も知らない生徒達に直撃して始めてその言葉の意味を理解する事になった。

 

 

 

 

 

 

 

「あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ア”ァ”――――!!」

 

「嘘…」

 

「人が燃えとる……」

 

イマジンが放った火球が直撃は生徒達に直撃すると火球が爆ぜると、そこから広がった火は校舎から出てきた生徒達は生きたまま(・・・・・)その火に焼かれて絶叫する。

 

嫌な臭いと叫びが周囲に漂ったことで始めてこの状況が撮影でも何でもなく、残酷すぎる現実だという事を彼女達に刻み付けて、黒服達を含めて殆どの人間が恐慌状態に陥ってその場から逃げ出していた。

 

「「うっ……!!」」

 

そして、ユウの近くにいた燈と友希那も凄惨すぎる光景を前に口元を抑え始めたが、燈の中にいたデネブがすぐに表に出てきて動き始めていた。

 

「ユウ!!燈と友希那が…!!」

 

「デネブ!!ゆきちゃんと燈ちゃんをゼロライナーに!!すぐに動かせるようにしてて!!」

 

「…分かった!!」

 

ユウの言葉を聞いたデネブは燈の身体を使って友希那を支えて校舎の方へと移動すると、校舎の扉とゼロライナーを繫げて友希那と共に消えると、ユウは周囲が燃える熱気を感じながら懐からカードを取り出し、ベルトを腰に巻き付けてバックルのレバーを力強く引いていた。

 

「………変身」

 

―――Altair Form―――

 

そして、周囲の熱気とは正反対の冷めきった口調で呟きながら、ゼロノスへと変身するのだった。




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