えっ?この作品もバンバン人が死んでる…?そりゃ(平成1期だから)そうよ…
という事で気を取り直して…
ここでは先日のアンケから…この人が最初にエントリーてなわけで投稿です。
37話-やはり彼女は
事件も何もないなんてことの無い昼下がりユウは1人である場所を目指して歩いていた。
「全く…ゆきちゃんは…なんで楽譜をよりによってゼロライナーに忘れるの……」
街を歩きながらユウはこうなっている原因である友希那に対してボヤいていたが、彼のテンションが低いのは友希那の尻ぬぐいをしているだけではなく、この忘れ物を届ける相手にも原因があった。
「紗夜さん、この間の羽丘での事を覚えてないのに怖がられてるんだよなぁ…」
その忘れ物を届けるのは友希那ではなく、彼女と同じバンドのメンバーである紗夜。
彼女はユウが弦巻の黒服を制圧したという話を聞いて彼に恐怖心を覚えてしまったが、ユウがイマジンを倒す為にゼロノスへと変身した際に、彼女の中からはその記憶が完全に消滅してしていたかかわらず、紗夜はその話を聞いた時の恐怖心だけを記憶して誰の目から見ても分かるほどに彼の事を避けていた。
「殆どの人からしたらあの人が一方的に避けてるって見られるけど…それであの人に渡せるのかな…?ゆきちゃんは正面の門のところで待って貰ってるって言ってたけど……」
「ねぇ!!君!!」
「……」
そんなユウが荷物を届けることが出来るのかと不安に感じながら歩いていると、あと少しで目的地までに着くというタイミングで急に後ろから声をかけられてしまった。
だが、ユウは紗夜を待たせている状況のためその声を聞こえないふりをして急ごうとしていた。
「ねぇってば!!」
「……」
「もう!!待ってってば!!」
「あの!!急いでるんで―――!!」
だが、その声の主は無視されてる事に気が付いたのか再び声をかけるも、ユウは目的を果たすために急ぎ足で目的地へと向かっていく。
しかし、その態度が気に障ったのか遂には声をかけるだけでは終わらず、腕を掴んでユウを静止させたが、急いでいる彼は迷惑だという気持ちを一切隠さずに振り返って腕を掴んでいる人物の正体を確認しようとしたが、ユウは腕を掴んでいた人物を見て思わず声を漏らしてしまった。
「うわっ……出た……」
「なんか”るんっ”ってしないな~」
彼の腕を掴んでいたのは紗夜の双子の妹である日菜だった。
ユウの言葉を聞いて頬を膨らませて怒っている日菜だったが、ユウは彼女に対して嫌そうな表情を一切隠すこともせずに、まるで汚いモノを見るような目を日菜に向けていた。
日菜の記憶には一切残っていないが、ユウからしたら彼女は”友希那との関係を知るために、自分を彼女の前まで連れて来る”と言う余りにも軽率過ぎる理由でイマジンと契約を結んでいたと言う理由だけで彼女を嫌うには十分すぎる理由だったのだ。
「お前なんなの?」
「どういうこと?」
「いきなり声かけたと思ったら腕を掴んだ挙句、意味わかんない擬音交じりで話をしてることだよ。せめてまともな言葉で話せよ」
「えっ?ふつーでしょ?」
「少なくともいきなり意味不明な擬音の感想を言うのは”ふつー”じゃねぇよ」
「えぇ~それは”るんっ”ってしないな~。もっと楽しそうに話そうよ!!」
「…こいつ、マジで話通じねぇな…」
ユウは嫌味っぽい言葉を日菜に返すも、彼女は一切その言葉を全て聞き流して理解不能の擬音語混じりの話をしてくるだけで一切話が通じない。
そんな彼女にユウは頭を抱えそうになるが、彼は困難事をしている場合ではなく軽く腕を振って日菜の手を振り払った。
「ちょっと!!なんで腕離しちゃうの?」
「……」
「も~!!無視しないでよ!!」
「……まともに話も通じない上にいきなり腕を掴んで来るやつは普通無視するだろ…」
日菜を振り払ったユウは彼女の事を無視して歩き出したが、日菜はそんなユウに対しいかにも”怒ってます”と言う顔でユウを睨むものの、彼にはそんな睨みは一切通じず無視を続けると彼女は周囲の事を気にせずに喚き散らしてく。
そんな彼女に嫌気が指したユウは歩いたまま日菜に対して答えを呟いてしまうと、その言葉をしっかりを日菜は聞き取って何やら不満そうな表情を浮かべ始めていた。
「えぇ~…。あたしこれでもアイドルだよ?」
「…で?」
「アイドルにこんなことしてもらえるなんて普通ないよ?ふつーアイドルにこんなファンサービスされたら嬉しいでしょ?」
「アイドルだろうが何だろうが俺はお前に微塵も興味もないから。それに俺は用事があるからお前を相手にしてる時間もない」
「でも、あたしは君に用があるんだよね~。それにあたしのそんな風にする君に興味出てきた!!あっ!!あたし喉渇いたから飲み物買ってくるね~!!」
日菜はアイドルである自身がここまでサービスしているのに興味を持つどころか嫌な顔を返してきたユウに逆に興味を持って執拗に絡んできたが、ユウは彼女の話を聞き流してそのまま歩き続けると、目的地である紗夜の大学―――慶鵬女子大学まで辿り着いて紗夜を探し始めた。
「えっと紗夜さんは…ちゃんと正門で待ってる…」
約束通りに紗夜が正門の前で待っていたこともあってユウはすぐに彼女を見つけると、急ぎ足で彼女の元へと歩き出していた。
「紗夜さん。お待たせしてすいません」
「ぁ…な、中島さん…。どっ…どうしてここに…?」
「あれ?」
「その…私は…湊さんが渡すものがあるから待ってるようにと言われて…」
「それ、頼まれて俺が代わりに持ってきました」
「えっ……」
「ちょ!?紗夜さん!?」
ユウはすぐに紗夜に声をかけるが、声をかけられた紗夜はユウの姿を見た途端にユウに怯えてすぐにでも逃げ出したいというのがひしひしと伝わって来るが、我慢して表情を繕いながらを震える声で彼に答えていたが、友希那の代わりにユウが来たという事を伝えた。
すると作っていた表情は一瞬で崩壊して目に涙が溜め始めていく紗夜、そんな彼女を見てユウは戸惑ってしまったが、そんな彼の救いは学校の中から現れた。
「あれ…ユウさんに…紗夜ちゃん?」
「あっ!!松原さん!!ちょっとこっち来て!!」
「えっ…ふえぇ~~~!?」
「紗夜さん、とりあえずこれで顔拭いて!!花音さんはこっち!!」
このタイミングで門から出てきた花音をユウが見つけると、急いで彼女を呼び寄せる。
いきなりの事で花音は戸惑いながらもユウの元に来るが、今にも紗夜が泣きそうになっている表情を見て花音は鳴いてしまった。
そんな状況でユウは紗夜にハンカチを押し付けると花音を連れて少しだけ紗夜から距離を取ると、花音の方から話を切り出し始めていた。
「あの…ユウさんはどうしてここに…?それに紗夜ちゃんは…?」
「俺の方はゆきちゃんに頼まれて紗夜さんにモノを届けに来たんですけど……」
「そうなんですね…それで紗夜ちゃんの方は…怯えてるみたいですけど…?」
「あ~…その…カフェ行こうとして迷子になってた時の事覚えてます?」
「えぇっと…公園で声をかけてもらって案内してもらって…あっ…。もしかして…こころちゃんの家の…」
「おそらく…あれのせいで怖がられてるみたいで…」
「あはは…確かにあれにはビックリしちゃいますよね」
「あれをビックリで済ませられる花音さん、凄いですね…。でも、紗夜さんがアレだと渡せないよ…」
花音はユウがここに来た理由と紗夜が彼に怯えている理由を聞いて納得した様な表情を浮かべていた。
それに対してユウはあの時に間近で見ていた花音が”ビックリした”と言うだけで済ませている平然としていた事に若干引いてしまったが、少なくとも紗夜が涙を引っ込めてもらわなければどうしようも無いのだが――――
「あぁ~~~~~~~~~!!いた~~~~~~~!!」
「日菜っ!?」
「ふえぇ~!?」
「うわっ…また出た…」
「っておねーちゃんもいる!?」
この最悪のタイミングで先ほど置いてきた日菜が声を上げると、姉である紗夜もそこにいることに気が付いて紗夜に向かって全速力で駆け出して抱き着こうとしたが、日菜はそのタイミングで紗夜が目に涙を浮かべていることを見つけてしまった。
「おねーちゃん泣いてるの!?」
「なっ…泣いてないわよ…」
「……やっぱりそうだったんだ!!」
日菜は紗夜が泣いていたと勘違いしてそれを口にするが、紗夜の方は声を震わせていたこともあって日菜はその言葉を信じずに何かを確信したかのようにユウを指差し――――
「やっぱり!!君がおねーちゃんを怖がらせてたDV彼氏だったんだね!!」
「はっ…?」
「えっ…?」
「しかも、おねーちゃん捨ててその目の前で花音ちゃんと浮気してるなんて…!!」
「ふえぇ~…」
何一つ真実の無い日菜のとんでもない妄想をさも真実かのように口走り、その言葉を聞いた周囲の面々は困惑した表情で日菜に向けることしか出来なかったのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
オマケ-主人公への好感度(5章開始時点・好感度順
友希那→リサの弟…という事は私の弟みたいなもの…よって全力でお姉ちゃんを遂行するわ…(なお現実
沙綾→何あのイケメン…!?何あのイケメン…!!一目見た時から心火を燃やしてフォーリンラブですよ!!
薫→あぁ…私は彼に釣られてしまったよ…
燈→私を助けてくれたヒーローのお兄さん。
花音→迷子の時とか…勘違いだけどこころちゃんの家の人から守ろうとした良い人だよね…?
リサ含め大勢多数→顔は見たことあるけど…よく覚えてないなぁ…
紗夜→優しいのは分かるのだけれど…その…理由が分からないけれど、あの人の姿を見ると怖くて震えて…
日菜→おねーちゃんを誑かして浮気したサイテー男!!絶対に許さない!!