さーてと、そろそろ軽いジャブをねじ込んでおきますかねぇ…(ゲスガオ
そうだ…
法律違反が許されるのは物語の中だけです。
良い子の皆さんは無免許運転や公道でのスピンターン、片輪走行は絶対にマネしないでください!!
マネしないでください!!(ここ重要
「やっと終わったわね…」
「そうですね…」
イマジンとの苛烈なカーレースを繰り広げた麻弥達はやっとの思いで警察から解放されて安堵の表情を浮かべながら歩き出したが、不意に彼女達は後ろを振り返っていた。
「いや~…本当に何とかなりましたね…」
そこにあったのはユウの姿。
本来ならば免許のないユウは無免許運転で捕まる筈なのだが、彼は無罪放免という事で釈放されていた。
普通に考えればあり得ないことなのだが、そこにはちゃんとしないが裏があった。
「2人とも申し訳ないです…嘘の証言をしてもらって…」
「私が提案した事なのだから構わないわよ」
「はい。さっきは命を助けてもらいましたし、それにドラレコの動画見ても相手が殺そうとしたのから逃げるためってことでお叱りだけで終わりましたから…」
「でも、車内と音声を録らないタイプなのが幸いしましたね…」
「まぁ…ゴタゴタするのが面倒って言って、そのまま無罪放免で釈放する警察は怠慢すぎますけど…」
「麻弥ちゃん、これ以上は止めておきましょう。バレたら3人共おしまいなのよ?」
3人はドラレコに運転席と音声が撮られないことを良いことに、千聖はあの時の運転手は麻弥だったという事で口裏を合わせることを提案し、3人はその案に乗って警察を全力で誤魔化して見せた。
本来ならばかなり危険な事をしているが、命を助けてもらった麻弥と千聖はその恩を返すために自ら危険なことを提案していた。
普通に考えたら無謀にも程があるのだが、その口裏合わせと大事にしたくない警察の怠慢がいい方向に働いた結果、彼らは口頭注意だけと言うほどんど無罪放免と言う形で今回の話は終わっていたが、別の問題も残っていた。
「でも、車の持ち主の人には申し訳ないことをしました…。後ろボコボコな状態でかなりムリしたから100%廃車ですよ。あれ…」
「まぁ…スタッフさんも壊れたことよりも自分の車でカースタント張りの運転がされたことに喜んでましたから…」
「中島さん、大丈夫よ。スタッフの車は事務所で別のを買うことになったらしいから。ホント、仕事はポンコツばっかりなのに、こういった福利厚生だけは充実してるのよね…」
「普通に狂ってますね…」
「えぇ……パスパレは無かったら事務所の移籍を考えてたわ…」
「あはは…」
ユウが心配していたのは車とそのオーナーの方だったが、
そもそも車のオーナーのスタッフはカースタント顔負けの運転が自分の車で行われたと言う事実に喜んでそこまで気にしておらず、千聖達の事務所が新しいものを用意することになっているらしい。
その言葉を聞いたユウは軽く引いていたが、友希那達が所属している事務所が見えたことで強引に話を打ち切ることにした。
「あっ、あそこ。Roseliaのみんなが居ますよ」
「おーい!!」
「お疲れ~」
近づいてくる千聖達の姿に気が付いた友希那以外のRoseliaメンバーが千聖と麻弥の方へと手を振ってきた。
そんな彼女達を見た2人も軽く手を振ってから彼女達の元へと急ぎ足で向かって行っていた。
「申し訳ありません…うちの日菜がご迷惑を…」
「こっちこそごめんなさいね。日菜ちゃんのせいでRoseliaに迷惑をかけちゃって…」
「はい。これ、全部あるか確認してもらえる?」
「…大丈夫。全部あるわ。紗夜に渡してもらえるかしら?」
「了解」
「どっちも日菜さんの事で謝り合ってる…」
「変だね~」
「あれ…?」
千聖達を迎えた早々に紗夜が日菜の事で謝り始めたと思ったら、千聖も日菜の事で謝罪し合う何とも言えない空間の形成され、その後ろではユウの手で日菜が持って行ってしまった譜面を受けたしていた。
それを見ていたあこがその光景がおかしくて燐子に話し始めていたが、そんな燐子は2人の後ろにいたユウの存在にここで気が付いた。
「あの…そちらの男性はどなたでしょうか…?」
「燐子、多分パスパレの事務所の人じゃない?千聖達と一緒にいるんだから」
「「えっ…?」」
「えっ…?」
燐子とリサの口から飛び出した言葉に麻弥と千聖が驚きの声を声を挙げ、紗夜は燐子からそんな言葉が出てくるとは思っておらず戸惑いの言葉を漏らしてしまい、傍から見たら何とも言えない空気になっていたが、そんな中で紗夜は思わず燐子に声をかけていた。
「白金さんも今井さんも、以前に会った事があるでしょう?」
「あっれ~…?そうだっけ?」
「あこちゃん…覚えてる…?」
「顔は覚えてるけど、名前が…あれ…?う~んと…えっと……」
「3人共何を言ってるんですか…?中島さんですよ。湊さんの親戚の…」
リサと燐子はユウの事を完全に憶えておらず、あこは顔だけは憶えていたものの名前が出てこずに唸り始める。
そんな3人の様子に呆れた紗夜は呆れた表情を浮かべながらユウのことを伝えたが、その反応は余り良いものではなかった。
「…すいません。やっぱり記憶にないです…」
「アタシも~」
「あ~!!思い出した!!前に友希那さんと一緒にいた人だ!!」
「宇田川さん以外忘れてるなんて……」
「ユウ…」
「あぁ…うん。大丈夫。こうなるのは知ってたし、覚悟してたから…」
「なんでこの人のことを憶えてないのよ…。なかなか忘れられないわよ…」
「ですね。中島さんみたいな人を忘れるってなかなか出来ないと思いますが…?」
紗夜の言葉であこは何とか思い出したが、他の2人は話を聞いても思い出せないでいる姿を見たユウの表情が若干曇ってしまうも何とか表情を繕った。
しかし、それも友希那はすぐに見破って心配そうに声をかけるが、ユウはこうなることを覚悟していたと言われてしまい彼にかける言葉を見つからない。
目の前の状況を見て麻弥と千聖の2人は疑問を覚えて口にしてしまったが、その言葉は的確にユウのメンタルを抉っていた。
「みんな。とりあえず中に入りましょう」
「友希那ちゃん。今、事務所に戻っても大惨事になってるだろうし…もし良ければ練習を見学させてもらえないかしら?」
「そうっすね!!ジブンも気になります!!」
「大惨事…?よく分からないけれど…譜面を届けてくれた礼という事ならば構わないわよ」
「まやさん!!こっちだよ!!」
友希那はユウのメンタルをこれ以上削らせないために話を切り上げて練習に戻ろうとすると千聖は事務所の状況考えて友希那達の練習を見学できないかと頼む。
普通ならば断るところだが、ユウがいること彼女達に手間を取らせたという事もあってその頼みを了承すると、あこが麻弥を引っ張って行くのを先頭にして皆が事務所の中へと入って聞こうとしたが―――
「ゆきちゃん。ちょっといいかな?」
「ユウ…?みんなを待たせてるのだけれど…?」
「すぐ終わるから」
「分かったわ…」
そんな中でユウが友希那の事を引き留めた。
友希那としては練習をすると言った手前、すぐ戻らなければいけないが、ユウが真剣な表情を浮かべていた事もあって彼女はそれを了承して彼の話を聞くことにした。
「さっき、大和さんの運転で車乗ってた時にイマジンに襲われた」
「…!?大丈夫だったのよね…?」
「俺が逃げる時に運転して何とかやり過ごしたよ…。まぁ、そう言うことがあったって報告と…これ渡しておくね」
ユウに先ほどイマジンに襲われた事を伝えられて驚いたが、その直後にユウが何かを差し出すが、友希那はその何かが何なのか分からずに首を傾げてしまった。
「パスケース……みたいだけれど…何?」
「ライダーパス。ゼロライナーに入るためのパスだよ。運転は出来ないけどね?」
「えっ!?」
ユウが渡したモノの正体はゼロライナーに入るために必要なライダーパス。
完全に予想外のモノを渡された友希那は目を丸くして驚いていたが、ユウとしては用意したのにはちゃんとした理由があった。
「連絡用でゆきちゃんが買ったスマホ持ってるけど、ゼロライナーに入ったら連絡取れないでしょ?」
「えぇ…そうね…」
「俺がいない時にイマジンに襲われた時に逃げる用で必要かなって思ったんだ」
「確かに必要ね…でも、どう使うのかしら?」
「”行きたい”って思いながら扉を開ければいいよ。みんなにはバレない様に使ってね?」
「分かったわ……」
友希那はパスを受け取ってからマジマジとそれを見つめていたが、不意にある考えが浮かんでいた。
ユウが住んでいるゼロライナーに入るためのパスを貰ったということは、つまり、これは家の鍵を貰ったのと同じなのではないか?
そう思った友希那は嬉しそうな嬉しそうな表情を浮かべていたが――――
「あっ…!!それなんだけど、後で同じものを燈ちゃんにも渡す予定だから」
「えっ…?」
あろうことかユウは同じものを燈にも渡すと口走ってしまった。
特異点である友希那が消されれば時間が消える可能性があるが、彼女と同じ特異点である燈にも同じことが言える。
だからユウとしては特異点を守るために逃げる場所を用意した程度にしか考えていなかったのだが、幸せな妄想に水を差された友希那は――――
「ふんっ!!」
「ゆきちゃん?何で怒ってるの…?」
「…自分で考えなさい!!」
「えぇ~!?」
友希那は何も考えていないユウに不満そうな表情を浮かべてからそっぽを向くと、彼の腕を掴んでスタジオの中まで引き摺って行くのだった。
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リザルト
・ミナトユキナは”ライダーパス”を入手した!!
・タカマツトモリは”ライダーパス”を入手した!!(予定)