この章…みんな暴走しかしてねぇじゃん!?
大丈夫?収拾着くの…?
って思いで投稿です
白金邸に到着してその中に入ったリサ達一行だったが――――
「ヴぇぇぇぇえはっはっは!!…ブゥン!!」
「ふっふっふっふ……」
「あっはっははは!!」
目の前に広がっていたのは、ユウと燐子と愛音の3人が奇妙な声を挙げながら作業に取り組んでいる地獄のような光景。
そして、それを目にしてしまった彼女達は――――――
「くぁwせdrftgyふじこlp――――!?
「ちょっと紗夜!?」
「紗夜さん!!しっかりして~~~!!」
「おい!!しっかりしろ!!」
無意識に恐怖を覚えてしまっているユウの存在と、彼と一緒になってバンドメンバーの燐子が後輩と共に目の前で広がる地獄を作っている光景。
そんな状況を前に紗夜の脳は理解を完全に拒んでしまい、奇声をあげながら意識を飛ばしてそのまま真後ろへ向かって倒れこんでしまっていた。
「「「あっはっははは!!」」」
「もう!!こうなったら無理やりでも3人を止めるしかない…!!」
「リサ姉!?」
「紗夜は任せた!!」
しかし、紗夜どころかリサ達の存在にすら気が付いていないユウ達は高笑いしながら各々がドレスのデザインに没頭し続けていたが、この姿に完全に火が付いたリサは勇み足で作業を続ける3人の元へと向かっていった。
「ちょっと!!3人共!!ストップ!!」
「きたきたきたーーー!!」
「筆がノってきました…!!」
「これをこうして―――イケてるじゃん!!」
「燐子!!ストップだって―――!!」
リサは3人に作業を止めるように言うも全く効果がない。
それに痺れを切らしたリサは一番停めやすそうに燐子を力で止めようと、腕を掴もうとしたが―――
「……」
パシィ―――
「えっ…?」
伸ばしたリサの腕は燐子の手によって容易く叩き落されてしまい、部屋の中には乾いた音が響いていく。
しかし、自身の腕が燐子によって叩き落されるなど夢にも思っていなかったリサはこの家に入った時以上の衝撃を受けてしまった。
そして、そんなリサに対して燐子達3人は手を止めることなく、ゆっくりとした動きで顔だけ――――――
「私達の………」
「クリエイティブな時間の……」
「「「邪魔をするなぁあああああ!!」」」
「うわぁ!?りんりん!?」
「これは…」
作業を止めようとしてきたリサに対して3人が声を挙げて抗議して見せた。
その光景に外野になっていたあことデネブの2人は驚いていたが――――――
「………」
「リサ姉… ?」
「どうかしたのか…?」
「ちょっと待ってて……」
声を挙げられたリサの様子が無言になっており、先ほどまでとは完全に別人のように黙り込んだと思っていたら、何を思ったのか彼女はゆっくりとリビングから姿を消してしまい、残された2人はこの状況をどうしようかと慌て始めてしまっていた。
「おデブ!!あの3人をどうやって止めるの…!?」
「力づくで止めようにも…ユウ以外だとケガをさせてしまうかもしれない…」
「だけど、1人止めれば2人も止まるかも…!!おデブ!!」
「だが……」
デネブが本気を出せば容易に3人を止められるが、イマジンの力では相手にケガをさせてしまう可能性を考えてしまい、3人を止めるのに躊躇していたが、奴は弾けた――――
「退いて…」
「リサ姉…!!って!?」
このタイミングでリサがリビングに戻ってきた。
しかし、おかしいのは彼女が手にしているモノ――――
「ちょっと!!何持ってるの!?」
「中華鍋」
「まさか…待て!!止めるんだ!!」
何故かリサはその手に中華鍋を握りしめていたが、それを見たデネブは嫌な予感を感じて彼女を止めようとしたが、その言葉を聞くこともなく作業を続けていた3人の元に歩み寄るとその中華鍋を振り上げ―――
「いい…!!」
「がっ!?」
―――1COMBO!!
「加減に…!!」
「ぐふっ!?」
―――2COMBO!!
愛音に続いて燐子の2人の後頭部へとリサが中華鍋を振り下ろされ、直撃した2人は一瞬のうちに意識が刈り取られてしまい、最後に残ったユウに対しては先ほどの2人とは違い、リサが中華鍋を大きく振りかぶって―――――
「しろーーーーーーーーーーー!!」
「ぎゃーーーーーーーーーー!?」
―――3COMBO!!PERFECT!!
「「あわわ……!?」」
全力のフルスイングを彼の後頭部に炸裂させた。
リサの中華鍋による怒涛の3連撃によって暴走していた3人は暴力によってその場に沈みそれを見ていたデネブとあこは余りの恐怖に互いに抱き合いながら震え上がるのだった。
「「うぅ……」」
「痛い……」
ユウ達がリサの暴力によって黙らされてから少し経った頃、頭に特大のタンコブを作りながら床に正座する3人にリサは満面の笑みを浮かべていた。
「それで?何か言うことは無いの?」
「今井さん…その…」
「…えっと…その~…」
「いや…いきなり中華鍋で襲撃する人が何を言っ―――ごふっ!?」
「ん~…何か言ったのかな~?」
彼女の指摘に言葉を詰まらせる燐子と愛音だったが、そんな中でユウはリサがいきなり中華鍋で攻撃してきたことを指摘したが、再びリサの手によって振るわれた中華鍋がユウの右頬を撃ち抜くと、その頬にいつの間にか持っていたおたまをグリグリと押し付け始めていた。
「ちょっと…暴力…反対……」
「あの…今井さん…その…確かに暴力はダメかと…」
「紗夜?これは暴力じゃなくて―――――――
愛のムチだよ♡」
ユウはリサの行動に反対の言葉を言うと、何とか意識を取り戻した紗夜も怖がっているユウに同調するも、彼女は屁理屈をこねてユウ達の指摘を完全に無視していたが、ここでユウが先ほどまでのハイテンションから余りにもかけな離れた最もらしい意見を口にした。
「そもそも…俺、初対面…のはず…」
「初めて会う人にも愛のムチを振ってるんだから感謝しなよ~?それで?なんであんな奇声あげてた訳?」
「いや…物を作ってたらテンションが上がっちゃって……」
「今井さん…そのですね…?…色々考えてたら…ああなって…」
一応は初対面という事になっていたことを指摘するがリサは全く気にした様子もなく、彼女はあのテンションになったことを聞こうとしていた。
だが、愛音と燐子の2人が言葉を詰まらせていたが、ユウは何気なくそうなった経緯を話していた。
「あれだ……創作について考えたら、自称・神が降りてきたって奴で……」
「それだ!!ユウさんに釣られて私達にも、神が降りてきたんですよ!!」
「そうです…私達も釣られてしまって……」
「いや、テンションが釣られて上がるのは分かるけど、神が降りてきたとか意味わかんないし!!てか、あんなバカみたいなテンションに釣られるってもはや病原菌だよ!?」
「う~ん……。あのテンションについてその指摘は何1つ間違っていない…」
「ん?訳わかんない事言って誤魔化そうとしてる?もう1発いっとく?」
「リサ、そこまでにしておきなさい」
「友希那?」
ユウはあのテンションは以前に出会った”自称・神”と同じようなものでふざけたことを口にすると、他の2人もそれに乗っかってきた。
しかし、そんな事が通じる訳もなく、リサは3人をテニスラケットでも振るうように中華鍋を振って3人を脅し始めるが、そんな状況で目を覚ましていた友希那がリサの事を止めるとユウの方へと歩み寄って来ていた。
「ユウ、顔も頭も痛そうね?冷やしたほうが良いんじゃないかしら?」
「おにーさん、あのちゃん達も氷持ってきました…」
「あっ…ありがとうございます…」
「ともりんありがと…!!ん~!!冷た~い!!」
「ありがと…この優しさが染みるわぁ…」
「デザインはこのシンプルな方向性行きましょう…」
「「賛成」」
友希那は心配し始めると、彼女と同じように目を覚ましていた燈が3人に持ってきた氷を手渡すと、その燈の優しさに泣きそうになりつつ感謝の言葉を返しながらも3人はそれを受け取ってタンコブを冷やし始めると、その優しさからデザインの方向性を決めていた。
しかし、そんな中でリサはあるものを見てしまった。
「あれ?友希那…?なに…?その指輪…?」
「あっ!!ほんとだ!!左の薬指に…!!」
「湊さんのその位置は…結婚指輪の位置ですね…!?」
リサは友希那の指輪を見つけてしまい、それと同時にユウ達が冷やしている患部と同じ様に急に背筋が冷え始めていくのを感じ始めて、紗夜とあこも驚きの表情を浮かべていたが、ここで友希那は言わなくてもいい言葉を口にしてしまった。
「これ、ユウが作ってくれたのよ?」
「アイェエエエエエエエエエエエ!?」
「今井さん、どうしました!?気絶してる!?」
「さっきの紗夜さんと一緒だ…」
「お~い!!朝ごはんできたぞ~!!」
友希那の言葉を聞いた途端に奇声をあげて意識を失ったリサ。
そんな彼女を心配して慌てる紗夜と、先ほどと似たような光景に別の意味で驚くあこだったが、そのタイミングで白金邸で勝手にみんなの朝食を作っていたデネブの呑気な声が響くと、気絶したリサを除いた全員がそのまま朝食を取ることにするのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。